(2)子供に食事のマナー(注1)を教えるときは、“〇〇すべきである”“〇〇しなくではならない”というように、自分の考え方を押し付けるのでは子供たちは納得しません。子供たちは、「美しい食べ方をしていると、人から“すてきだ”とか“かっこいい”とか思われる」という経験を通して、美しいマナーの意味を納得するのです。
それには、家庭や学校などの集団の中で、子供自身に自分のありよう(注2)を意識させることです。そして、きれいで美しい食べ方ができたときには「きれいに食べられたね」「かっこよく見えるよ」とほめてあげましょう。
子供はほめられたことで「またこのようにしてみよう」と思います。こうして(中略)美しいマナーが習慣となり、その場に応じた美しい自己(注3)のふるまいを身につけていくことができるのでしょう。
ところで、皆さんは食事のマナーが成立するには“他者との関係”が不可欠(注4)であることにお気づきでしょうか。
人は人前で食事をするとき、一人で食べるよりもそれなりに整った食べ方をしようとするものです。それは「自分をよく見せない、人からよく見られたい」という気持ちが根底(注5)にあるからです。だから食事のマナーを身につける必要性が自然に生ずるのです。
一方、一人で食事をとるときは、食事のマナーを感ずることが少ないのではないでしょうか。近頃の家庭の多く見られる“子供の孤食”は、子供に適切なマナー観(注6)を身につけさせるという意味においても考慮すべき問題であるといえるのです。
問1 「自分のありようを意識させる」とあるが、どういうことか。
1 自分のふるまいがきれいかどうかを意識させる。
2 他の人に自分が迷惑をかけているのだと意識させる。
3 他の人から見て自分が美しく見えているのだと意識させる。
4 家庭や学校等の集団の中で自分の置かれている立場を意識させる。
問3 子供が一人で食事をする「孤食」について、筆者はどのように考えているか。
1 一人で食事をしていると正しいマナーが身につきにくい。
2 一人で食事をすることで適切なマナー観が身についていく。
3 人は一人で食べるときの方が正しい食べ方をしようとする。
4 一人で食事をするときでも正しいマナーで食べなければならない
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为什么选2 和1哦 !!! |