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发表于 2009-10-25 20:14:49
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~なら
この形は、「~だ」のバ形と同じです。そして、これが名詞・ナ形容詞だけ
でなく、動詞・イ形容詞を受け、「~たら・ば・と」とは違う用法を持つこと
が条件表現の難しさの大きな原因になっています。
これは他の三つとは使い方が大きく違います。他の三つは、条件節のことと
同時か、その後で、主節のことが起こりますが、「~なら」はその制限があり
ません。
また、「~と」や「~ば」とは反対に、文の終わりは命令、依頼、忠告などの
ムードになることが多いのです。
また「概観」でも見たように、「するなら/したなら」の対立があるという点
でも他の三つの形式と違います。
「~なら」の用法は、前に「~のだったら」で述べたことがあてはまります。
彼が来るなら、私は帰ります。
「来る(の)なら」は、「来る」という判断の成立が、「帰る」という意志を
持つための条件になる、という意味です。「帰る」のがいつかは特に述べてい
ません。発話のすぐ後か、「彼が来る」前か、あるいは特別な文脈があれば、
その後でもかまいません。
彼が来るのなら、彼に仕事の引継をしてから帰ります。
「~なら」のもう一つの特徴は、最後に取りあげる用法を除いて、多くの場
合、「~のなら」の形にしても意味はほとんど変わらないことです。「~のな
ら」に換えられない場合は、「するなら/したなら」どちらでも使え、意味が
変わらないという点で、他の用法と違います。これは最後にとりあげます。
ではまず、「と/ば/たら」との比較のために、三つの形の復習をしてみま
しょう。AとBの順序に注目して下さい。
雨が降ったら、行きません。 (降る→行かない)
田中さんが来たら、これを渡してください。(来る→渡す)
春になると、花が咲きます。 (春になる→咲く)
右に曲がると、ポストがあります。 (曲がる→ある)
薬を飲めば、治ります。 (飲む→治る)
質問があれば、いつでもしてください。 (ある→する)
どれも皆、Aが成立した状況で、Bのことが実現します。
「なら」はその制限がありません。まず、順序が逆の例。「その前に」しま
す。
日本へ行くなら、日本語を勉強しなさい。(勉強する→行く)
歌を歌うなら、向こうで歌ってください。(向こうに行く→歌う)
台風が来るなら、屋根を直しておかないと。(直す→台風が来る)
「今、Aの事柄が予定・意思として存在する」ことを前提として、Bのこと
を言います。実際に事柄が起こる順序はB→Aになります。
飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。
「~たら」との対照のいい例です。「酒を飲んだあとでは車を運転するな」
という意味が「~たら」で示されます。「車を運転する予定がある人は、その
前に酒を飲むな」ということは「~なら」で表せます。
「A→B」の順になる場合もあります。それは、事柄の内容によって決まり
ます。
日本へ行くなら、ことばだけでなく文化も勉強してきなさい。
旅行に行くなら、おみやげを忘れないでね。
前後関係のない例。
屋根を直すなら、壁も塗り替えたほうがいい。
あなたが会社を辞めるなら、私も辞めます。
家を造るなら、草の匂いのするカーペットを敷きたいと思うのであ
ります。
AもBも一緒にするわけです。実際には、多少時間があとになるかもしれま
せんが、その差は問題にしていません。
次のような「勧め」には、動作の前後ということは関係ありません。
日本料理を食べるなら、やっぱりにぎり寿司だね。
冬に旅行に行くなら、北海道がいちばんいい。
あの大学に入る(の)なら、加藤先生の授業を受けなくちゃ損だ。
次は、Aが心理を表す述語の場合。前後ということはありません。
そうしたいなら、そうしてもいいよ。
あなたが望むなら わたし何をされてもいいわ
次の例は「なら」の前のことばが状態を表していて、その成立を想定してい
ます。つまり、「~たら」や「~ば」で言うことができます。
暑いなら、上着を脱いでもいいですよ。(=たら/ば)
そんなに暇なら、ちょっと手伝ってくれませんか。(=だったら)
こんなに安いなら、たくさん買えるね。(=たら)
あなたが言わないなら、わたしも言いません。(=ば)
「こんなに安いなら」の例では、現に「安い」という事実が成り立っていて、
そこで話し手の判断が行われています。
以上の例をみて分かるように、「~なら」の節のもう一つの特徴は、「あな
たが言ったこと・すること」や、「今目の前にある事実」が多いということで
す。そのことについて、話し手の判断や、意見を言うときに「~なら」を使う
のです。
かわいい妹さんがいるなら、紹介してください。
(「妹がいる」と聞いて)
かわいい妹さんがいたら、紹介してください。
(いるかどうか知らない)
[~たなら]
「~なら」は、述語の過去の形も受けるので、「するなら/したなら」の形
の対立があります。
彼がやるなら、彼に任せよう。
彼がやった(の)なら、彼に責任がある。
三上研究会に出ているなら、山口さんを知っているでしょう。
三上研究会に出ていたなら、山口さんを知っているでしょう。
元気なら、会いたいですね。
元気だったなら、どうしてクラス会に来なかったんでしょうね。
「~と/ば/たら」は、過去の事実に反する仮定はできますが、過去の事柄
を条件節として何かを言うことはできません。これも「~なら」に固有の用法
です。
彼がやったら、彼に責任がある。
では、将来のこと、あるいは一般的な判断です。
3時に向こうを出た(の)なら、そろそろ着くころだね。
「3時に出た」というのは、話し手が確実に知っていることではありません。
もし知っていたら、
3時に向こうを出たから、そろそろ着くころだね。
となります。
3時に向こうを出たら、そろそろ着くころだね。
という文はどうでしょうか。私は、少し安定しない感じがしますが。
「~た」が現在の状況を表す場合。
道に迷った(の)なら、あそこの交番で聞くといいですよ。
これを「~たら」にすると、「今」のことではなくて、一般的な場合の想定
になります。
道に迷ったら、交番で道を聞くといいです。
[~のなら・~のだったら]
初めに述べたように、一部の用法を除いて、「~なら」は「~のなら」にし
ても同じです。例によっては多少の違いを感じますが、それが、用法としての
違いなのか、単なる語呂の良さのようなものなのかはっきりしません。今はと
りあえず同じものとしておきます。
そして、前に「~たら」のところで触れたように、「~のだ」を受けた「~
たら」つまり「~のだったら」は、「~(の)なら」とほとんど同じです。
これまでの「~なら」の例はみな「~のだったら」で言うことができます。
パソコンを買うなら、この店がいいですよ。
パソコンを買うのだったら、この店がいいですよ。
それでいいのなら、そうしましょう。
それでいいんだったら、そうしましょう。
私がやるんだったら、もう少し時間をもらわないと。
別れるんだったら早く別れなさいよ。
おいしくないんだったら食べなくていいよ。
この「~んだったら」の形は話しことばで非常によく使われます。
[反事実]
「~なら」は、事実に反することを言う場合にも、「~と/ば/たら」とは
違った特徴があります。
まず、「~ば/たら」の反事実の言い方を復習しましょう。
電話してくれたら/くれれば 迎えに行ったのに。
実際は「電話」も「迎えに行く」こともなかった、つまり条件節も主節も
事実と違うのが、「~ば/たら」の「反事実」の用法です。事実と違うことを
した場合を想定して、もっと違う結果であるはずだった、というのです。
では、「~なら」の場合。
こんなに荷物があったのなら、駅まで迎えに行ったのに。
「荷物があった」のは事実です。「迎えに行った」というのは事実に反します。
「~なら」の「反事実」の用法は、事実を条件節で述べて、そのような前提
からは次のような内容が出てくるべきだ、ということで事実と違う主節を述べ
ます。これは他の形式では言えない内容なので、「~なら」の重要な用法です。
(上の電話の例で「電話してくれたなら」とも言えますが、これは「×電話し
てくれたのなら」と言えません。次のページを見て下さい)
自分の行動についての後悔や、相手の行動に対する(軽い)非難などを表すた
めによく使われます。
家を建てるのなら、いい大工さんを紹介してあげたのに。
こんな安くなるのなら、株なんか買うんじゃなかった。
上の例の「建てる」は「建てた」とは言えません。「建てるつもりだった時
に相談してくれれば」という気持ちです。事実としては、今、すでに建ってい
るか、建築途中です。
「~なら」は「するなら/したなら」の対立があるので、どちらの形にするか
注意して選ばなければなりません。
主節全体が「反事実」なのではありませんが、「V-てほしかった」のよう
な、事実と違う行動を相手に期待していたという意味を表す形が主節に来る場
合が多くあります。
おいしくなかったのなら、そう言ってよ。知らないから、あたしも
買っちゃったわ。
困っちゃうなあ。来るなら先に電話しておいてよ。
見たのなら、そう証言してくれればよかったのに。
どうせあたしをだますなら 死ぬまでだましてほしかった
なお、「~のだったら」の形は「~なら」と同じになります。
来るのだったら、駅まで迎えに行ったのに。
彼が好きだったんなら、はっきりそう言えばよかったじゃない。黙
っているから、あんな女にとられちゃったのよ。
彼が好きなんだったら、はっきりそう言えばよかったじゃない。
「だったのなら」「なのだったら」という形の違いに注意して下さい。 |
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