就是打算提高下听力练练,不保证绝对准确,凑合着看吧~
人間失格の著者太宰治は人間が苦手だと言います。こんな話があります。太宰が師と仰いた作家井伏鱒二は彼を自宅に招いた時のこと。待てと凝らせと来ない太宰。いったいどうしたのかと井伏が外に出で見ると、そこに家を入る切っ掛けをつかめず、家の前でうろうろしている太宰の姿があったのです。更にもうひとつ、交流を図ろうと太宰が後輩を自宅に誘ったときのこと。声をかけたは見たものの、何を話せばいいのか分からなくなった太宰、後輩の到着を待つうちに一人酒を呷り、酔い潰れてしまったというのです。人間が苦手だったという太宰、彼はいったい人間の何を恐れていたのでしょうか。名作こそ、青い!人間失格第三話、ご覧ください。
昭和七年 冬
ああ、ハハ。あ!お母ちゃん!
遅かったね。
ごめんなさい、堀木さんたら本当に仕事が遅くて。ずっと出来上がるよう待ってたのよ。
そう。
上海で日本人僧侶は殺されたのを切っ掛けに各地で日本人と中国人の衝突が発生、政府は在留日本人の保護のため上海へ駆逐艦を派遣することを決定しました。
お!!あ!!
あなたは何もしなくてもいいのよ。
そういうわけにはいかないよ。
ああ!お父ちゃん上手だねぇ。
お父ちゃんねぇ。
ふんふんふん~だからあたし言ってあったのよ。
そうだよ、それぐらいで。。ずいぶん可愛いお父ちゃんねぇ。
お父ちゃん、お仕事お休み?
うん!いつも一緒だよ!
これが人間らしい生活か。
一文の価値がないなぁ!
お父さん、私は本当の自分を書いたんです!
誰がお前の本当の姿を喜んだ。
でも、これは本当の芸術で。。
金にならない絵を描いて、どうやって食って行くんだ。いい年して金も稼げないやつは人間として失格だ!
へへ、へへへ。
どうしたの?
自分でお金を稼ぎたい。
いいのよ、無理しないで。
親父が言ってた、金を稼げないやつは人間じゃないって。僕は絵だって堀木よりずっとうまいんだ。
確かにあなた、漫画上手ね!
漫画?
人間失格 第三話 世間
うん~これはあの女殺し屋が書いたの?
止めでください、そういう言い方。
君も殺されないように気をつけろうよ。でも、いいじゃないかこれ。
本当ですか?
使ってもいいよ。
でも条件があります、彼は何者なのかは伏せでください。
あ?うん!まぁ、いいでしょう。
ああ、ありがとうございます!
あった!!ハハ~
これ、少しだけと。
あんなものが売れるなんて。
編集部でも好評だったわ。
あんなんて喜ぶ人はいるのかなぁ。
何を言ってるの、悪い気分じゃないでしょう。
あ、僕がお金を稼げたんだ。よし、温泉にでも行こう!僕が奢るから。
無理はやめましょう。私もうれしい、また描いて。
おい、出で来るなよ、俺はもうお前なんか描かないぞ。まともな人間になったんだからなぁ。おい!
何、お父ちゃん?
なんでもないよ。
お前、やっぱりここにいたのか。探したぜ。こんにちはお嬢ちゃん。
大丈夫だよ、この人はお父ちゃんのお知り合い。
お父ちゃんねぇ。また女と楽か、こんな事をしていると、世間が許せんぞ。
世間?何だよ、世間って。
おい、漫画が売れたぐらいで強気になるなよ。世間は世間だよ。
おっとそうだ、知り合いの記者が君のい場所を捜している、インタヴューをしたいんだってさ、女殺しが女と暮らし始めた、今度は幼い少女と一緒、喜ぶだろうかなぁ、ここの事を聞いたら。おい、金あるんだろう?ここのこと、まだ言ってない。
茂子あの人嫌い!
世間?
俺が生きようとしようと、この人たちには関係ない。これが世間。
お!会いたかったよ色男。
ほ!
これ、今回の原稿料ねぇ、少し多めに入れて置いたよ。
ほ。
君、もっと稼ぎたいと思わない?
え?
君は絵がかけるんだからさ。あの事件の真相を書かないか?
あのって?
ほうら、三年前の鎌倉の。世間の人は見たかってると思うけどなぁ。
世間。。
あ、いいな、すまなかったねぇ。まぁ、そのうちそのうち。
ヴィスキー。
どうしてそんなの味方するの?
え?
可愛い顔してるのに。気になるわ。
止めでくださいよ。僕は醜いお化けらしいから、普通に人間らしく生きたいのに。世間は僕をお化けにしたかってるんだ。
よく分からないけど。
もう一杯。
米国政府は失業者が七百万人を超えたと発表、職を求める失業者たちのデモが繰り返されています。政府はこれを規制しようと。。
俺は、最低だ。
ゴールデンバット。
あっ、あっはい!お酒臭い!朝から飲んでるんですか?
心配してくれてるの?
気分を害するから迷惑です。
ん、それや失礼。
お父ちゃん?お父ちゃん!
茂子。
お父ちゃんどこへ行ってたの?
あ、ごめんよ茂子。お母ちゃんは?
お仕事。
そうか。
お前だけが僕の女神様だよ。
お父ちゃん、お髭が痛いだよ。
あ、ごめんごめん。お腹減ってないか?何か食べに行こう。女神様。
茂子お神様じゃないもん。神様はお空にいるのよ。
あ、そうだったね。
神様にお願いことをすれば何でも叶えてくれて本当?
多分ねぇ。
茂子本当のお父ちゃんが欲しいんだ。
え?
お父ちゃん、女の人を殺したの?近所におばさんたちが言ってた。
お!!
お父ちゃん!
これが、世間。
お、堀木。
おい、朝帰りか!しばらく見ないうちに老けたか?
何の用だ?
何の用はねぇだろう。お前の親父さんが倒れたらしいぞ。平目のやつから扱ってきた、津軽の兄貴からだ。すぐ帰って来いってさ。
急いで用意しないと。
へへへへ、いまさら帰れないよ。
え?
俺は父親を驚かせるような画家になるまでは帰らないよ。
へん!
しがない漫画を描いてるだけの男が何を言ってる。
おい、たまには飲みに行こうぜ。
おっあん?
開いてる店知ってるんだ。
ああ、いいのか?
あ、津軽に帰ったほうがいいわ、おとうさんに会ったほうが。。逃げるの?
俺はそのままでいいって言ったのは君だろう。
でも。。
じゃ、また。
ねぇ、お父ちゃんはどうしてあんなにお酒ばかり飲むの?
お父ちゃんは好きで飲んでいるんじゃないのよ。あんまりいい人だから。
また逃げるの?
志津子、お父さん、それから皆さん、僕が弱いから悪いんです。すみません、生まれてきてすみません!
あなた!
ああ、君か。
大部飲んでるですね。泣いてるんですか?
いえ、君は俺が誰だか知ってる?
さあ、酔っ払い?
お化けだぞ!
そうは見えないけど。
俺の話を聞いてくれる?俺は四年前、女の人を死なせしまったんだ、俺は生きていく価値のない人間なんだ。
うそです!そうな風に見えない。
本当さ。俺は女の人を崖から突きようとしちまったんだよ
もし生まれ変わったら、もっと人間らしく生きたいねぇ。あなたもすぐきてねぇ。早く押して、あなたの後じゃ寂しいから。
吐いちまったから、きっと薬が効かなかったんだ。それで、俺だけ生き残って。情けないよ。
ふんふん、ハハハ。作り話ですねぇ。それじゃなかったら何か間違い。騙されないから!お店のマダムがあなたのことを漫画家さんだといってました、作り話がうまいんだって。
世間は皆俺が女を殺したって言ってる。
世間って?世間なんて、一人一人の集まりじゃないですか。
一人一人の集まり?
そういう話、信じない人間もここにいます。それより、こんなところにいつまでもいると風を引いちゃいますよ。お酒ばかり飲んでいたんじゃだめですよ。おやすみなさい!
どうしたの?
分かれてきた。
二階、使う?
どうして皆、女の人はこんなに俺に優しいのかなぁ。
世の中が女に優しくないからねぇ。
ほら!ハハハ、うん、だめだめ。
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