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楼主: 呼唤十字星

《南十字星》原文及汉语翻译

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 楼主| 发表于 2011-10-7 10:25:28 | 显示全部楼层
「だとすると……。向うから連絡があるわね。きっと」
「お姉さん、森田さんとホテルに戻っていて。何か連絡が入るかもしれないわ。私とハンスは、これが終るまでボックスにいてみる。犯人が、連絡をここへよこすかもしれない」
「分ったわ」
 美貴が、ため息をついた。「――大変なことになっちゃったわ……」
 
 ガタン、ガタン。
 ずいぶん揺れるわね、この車。
 奈々子は、まだ眠りつづけていたが、それでも、いくらか意識が戻《もど》り始めていたのか、車が揺れていることは、分っていた。
 ひんやりした空気が、頬《ほお》を撫《な》でる。――外へ出たらしい。
 ヒョイとかかえられて、どこへ行くのかしら、などと思っていると……。
 ブルル……。エンジンの音。そして大きな揺れ。
 船?――モーターボートか何かだろうか?
 手足にしびれる感覚がある。――縛《しば》られているのだと分った。
 何も見えないのは、目隠しされているからで、口にも何か布を押し込まれている。
 頭がはっきりして来ると、やっと奈々子も、自分がどういう状況下にあるのか、分って来た。
 誘《ゆう》拐《かい》されたんだ!
 車、ボート……。どこへ連れて行かれるんだろう?
 ともかく、あのミュンヘンのホテルへ連れて行ってくれるのでないことだけは、確かだった……。
 美貴もルミ子も、とても追って来てはくれていないだろう。
 あのペーターとかいう奴《やつ》! 肝心の時には役に立たないんだから!
 こうなったら、逆らっても仕方ない、と度胸を決めたものの、怖いことには変りがない。
 何やらドイツ語でしゃべっているのが、耳に入って来る。
 しかし――どうして私なんか誘拐したんだろう?
 奈々子としても、自分が大金持の令嬢に見えないだろうということは、分っている。美しさのあまり、どこかの王様が、
「あの娘をさらって来い」
 と、言いつけた、とも……考えにくい。
 すると、例の密輸に係る連中が、やったのだろうか? でも、何の目的で?
 いくら考えても、そこまで分るわけがない。
 と――ボートのエンジンの音が、急に静かになった。
 ガクン、とボートが何かにぶつかる。着いたらしい。
 ヒョイ、と一人が奈々子を軽々とかかえ上げた。
 そこから十分ほどだろうか。上りの道らしく、さしもの大きな男が、途中で息を切らしてブツブツ言っている。
 失礼ね! そんなに重くないわよ、私は!
 ――どこかへ着いたようだ。
 ドアの開く音。そして、コーヒーらしい匂《にお》いが漂っていた。
 数人の話し声。――そしていきなり奈々子は固い床の上に投げ出されて、したたか頭とお尻《しり》を打った。
 目かくしが外される。まぶしさに目がくらんで、しばらく何も見えなかった。
 それから、口の中へ押し込んであった布が取れて、やっと大きく息ができた。
 まだ、何だか視界がボーッとしている。
「窮屈な思いをさせて悪かったね」
 突然、日本語が聞こえた。「しばらくの辛抱だよ。三枝美貴さん」
 と、その男は言ったのだった。

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 “这么说。。。对方一定会联络我们的。”
“姐,你和森田先回旅馆。也许会有什么联络过来。我和汉斯在包厢呆到歌剧结束。犯人也可能在这联系我们。
“明白。”
美贵叹了口气。“——发生了了不得的事了。”

咔哒咔哒。
这辆车真的很摇晃。
奈奈子虽然仍然睡着,但意识多少开始有些恢复,车辆的摇晃她也知道。
凉爽的的空气轻抚着脸,——好像是来到了外面。
突然被抱了起来,好像是去了哪里什么的都感觉了出来。
卟噜噜。。。引擎的声音。而且有巨大的摇晃,
船?——摩托艇什么的吧。
手脚发麻的感觉。——明白是被绑了。
什么都看不到是因为眼睛被蒙住了,嘴里也被塞进了布还是什么东西。
头脑清醒了过来,奈奈子终于明了自己在什么境况之下。
被绑架了!
车,船。。。要把我带到哪去?
总之,不是带到那个慕尼黑的旅馆去是肯定的了。
美贵和奈奈子没有追过来吧。
那个叫森田的家伙,关键时刻一点用也没有!
这样的话,反抗的方法也没有,虽然下横心坚持,但是还是害怕。
用日语说的什么话传入到耳朵里。
但是——为什么要绑架我呢?
奈奈子知道自己看起来不像什么大款的千金。也不是很漂亮,很难想象有哪的国王能说出“去把那个女人抢来”这样的话。
那么是和那桩走私案有关联吗?但是,是什么目的呢?
无论怎么考虑,到这也想不明白了。
嗵——船的引擎的声音,一下变得安静了。
喀嚓一声,船撞到了什么上。好像到了。
突然,一个人把奈奈子轻轻的抱了起来。
从那时开始十分钟左右吧。好像在上坡道上,那么一个大汉在途中喘着气说着什么。
不好意思啊,我这么重。。。
——好像到哪了。
门开的声音。还有咖啡似的香味弥漫着。
几个人的说话声。——还有奈奈子突然被扔在坚硬的地板上,剧烈的疼痛在脑袋和屁股上发作。
眼睛上的东西被撤掉了。光线耀眼。暂时什么也看不到。
接下来,嘴里塞的布条也被拿了下来,终于能够大口喘气了。
还有勉强能看到眼前的东西了。
“让你这么拘束不好意思了。”
突然,听到句日本话。“暂时忍耐下吧,三枝美贵。”
那个男人说。
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 楼主| 发表于 2011-10-8 12:46:11 | 显示全部楼层
20 とらわれの奈々子

 三枝美貴さん?
 何言ってんだろ、この男は。――奈々子は呆《あき》れて、
「ふざけんじゃないや」
 と、言ってやろうとした。
 しかし――幸か不幸か、まだ薬の効果が切れていなかったらしく、
「アアアア……」
 と、赤ん坊がオモチャでもほしがっているような声しか出なかったのである。
「おいおい」
 と、その日本人の男は立って「令夫人にひどい扱いをするなよ。丁《てい》重《ちよう》にもてなさなくちゃ」
 奈々子は、男たちにかかえられて、木の椅《い》子《す》に腰かけさせられた。手足の縄はといてくれたが、しびれていて、すぐには全然感覚が戻《もど》らない。
 ――やっと、部屋の中の様子が見えて来た。
 古びた木造の建物。
 暖炉があって、木の机と椅子。――それに腰かけているのは、どれも赤ら顔のドイツ人らしかった。
 いや、ドイツ人と思ったのは、みんなドイツ語をしゃべっていたからだ。
 ただ一人の日本人は、普通の感覚でいえば太っているが、何しろ他の男たちが大きいので、何だか貧弱に見える。
 隅の方に立っている、際立って大きな二人は、奈々子をあのオペラ劇場から、さらって来た連中である。
 男たちは、奈々子を指さしながら、ああでもないこうでもない(かどうか知らないが)、とやっている。
「――当然ドイツ語は分るだろうね」
 と、男が言った。
 奈々子は黙って首を横に振った。
「おやおや。――名門のお嬢さんが、ドイツ語もできないのか」
 悪かったわね。
「この連中、みんな君のことを、『東洋の神秘』だと言ってる」

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译文:
20.被囚禁的奈奈子
三枝美贵小姐?
这个男人说什么呢——奈奈子惊呆了,
想说“别开玩笑了。”
但是——幸运还是不幸运,药力好像还没过,
“啊啊啊。。。”
发出像婴儿要玩具似的声音。
“喂喂。”
那个日本男人站起身,“对夫人别那么过分。要轻拿轻放。”
奈奈子被男人们抱起放在木椅子上坐了下去。手脚上的绳子也解开了但是还是酸麻,感觉完全没有恢复。
——终于,奈奈子能看见屋子里的样子了。
陈旧的木头建筑。
有个暖炉,还有木头的桌子和椅子。——还坐着个红脸的好像是个德国人。
不对,认为是个德国人是因为大家都在讲德语。
只有一个日本人,一般的感觉来说很胖,但毕竟其他人都是大块头,看起来总觉得有些弱。
在角落里站着特显大块头的俩个人,把奈奈子从歌剧院绑回来的他们的同伴。
男人们一边指着奈奈子,这那那这的(也不知道是不是)说着。
“——当然懂德语的吧。”
男人说到。
奈奈子沉默着横向摇了摇头。
“呀呀。——名门的千金居然不懂德语。”
不好意思。
“这些弟兄在说你是‘东洋的神秘’“
啊,这样啊。
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 楼主| 发表于 2011-10-9 13:31:04 | 显示全部楼层
「日本とドイツでは、美人の基準も大分違うからね」
 どういう意味だ?
「ともかく――窮屈だろうが、しばらくここにいてもらうよ」
 あのホテルの方がずっといいわ。――奈々子は当り前のことを考えた。こんな所、一ツ星でもないじゃないのよ。
「ま、気の毒だとは思うがね、恨みたければご主人を恨むことだ」
 ここまで来て、奈々子はハッとした。
 そうか! この人たち、私を美貴さんと間違えて誘《ゆう》拐《かい》して来たんだわ。
 もちろん、読者はとっくに分っていただろうが、これは奈々子が馬鹿だったのではなく、薬で頭がボーッとしていたせいなのである。
 よりによって!――この私がどうしてあんなお嬢さんと……。
 奈々子は、どうしたらいいか、と迷っていた。
 人違いだ、と主張するのも一つの方法だが、しかし――そう分ったからって、
「そりゃ失礼!」
 と、菓子折でもくれて帰してくれる、とは思えない。
 むしろ、アッサリ「消される」心配もありそうだ。
 逆に、美貴だと思っている限り、この連中も何かに利用するつもりだろうから、奈々子を殺したりしないだろう。
 それに――もちろん、奈々子も怖かったのだが――好奇心もある。
 こいつらと、三枝とはどんな関係なのだろう。
「分りました」
 奈々子は、できるだけ、美貴の言い方をまねて、おっとりとした口調で言った。
「分りゃ結構、下手に逃げようとすると、あの二人がどうするか分りませんよ」
 と、男はニヤリと笑って、「そういう時は殺しさえしなきゃ、何をしてもいい、と言ってありますからね」
 フン、この助平!
 奈々子は、ちょっと咳《せき》払《ばら》いして、
「恐れ入りますが、お茶を一杯、いただけません?」
 うん、これはいい。なかなか、決ってる!
 すぐに、コーヒーをくれた。日本茶がいい、と言おうと思ったが、やめておくことにした。
「どうも」
 と、一応、礼など言って、「――あなたはどなたですの?」
「おっとこりゃ失礼

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译文:
“在日本和德国,美人的标准大概是不相同的。”
这是什么意思?
“总之,——虽然很拘束,但暂时请你呆在这吧。”
还是旅馆那边好的多啊。——奈奈子当然是这么想的。这个地方也不是没有一个星星。
“嘛,虽然觉得你很可怜,但是要怨就怨你的丈夫。”
听到这奈奈子吃了一惊。
这样啊,这些人把我错当美贵小姐绑架来了。
当然,读者们老早就知道了吧。这不是奈奈子太笨了,而是因为药物作用让头脑变迟钝了。
偏偏选上我!——我为什么能和那个大小姐。。。
奈奈子不知怎么办好了。
说弄错人了虽然是一个方法,但是——这么说明的话
也觉得不会说句“对不起啊。”然后像饽饽匣子一样还回去的。
与其那样,不如简单的做“被绑架”的担心状。
相反,只要被认为是美贵,这些人就会想利用她吧,应该就不会杀了奈奈子。
还有——当然,虽然奈奈子很害怕,——但也很好奇。
这些家伙和三枝直接有什么关系。
“明白了。”
奈奈子尽量学着美贵的说话方式,用大方的口吻说到。
“明白了就好。想蹩脚的方法逃跑的话,那俩个人怎么对付你我可不知道。”
男人呵呵的笑到,“那时即使杀了你也好,怎么做也好,都说不好了 。”
哼,这个色狼。
奈奈子清了清嗓子,
“不好意思,我能要一杯茶吗?”
恩,这就好了。就这么说。
一会,给我咖啡。日本茶也好。虽然想这么说,又停了下来。
“请问。”
奈奈子用礼帽的口气,“——您是哪位?”
“哎呀,这样太失礼了。”
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 楼主| 发表于 2011-10-10 14:51:20 | 显示全部楼层
と、男は立ち上って、「私は商人で、神原と申します」
 と、格《かつ》好《こう》をつけておじぎをする。
「神原さん」
 と、奈々子は会《え》釈《しやく》して、「どうしてこんなことをなさるんですの?」
「それは、ご主人のせいです」
「うちの旦那がどうしたんです?」
 言ってから、しまった、と思った。つい、『うちの旦那』なんて言ってしまった!
 しかし、神原という男、別に妙とも思わなかったようで、
「取引きですよ、マダム」
 マダム、ね。――ドイツ語はマダムじゃないわよ、確か。
「取引きとおっしゃいますと?」
「つまり、あなたのご主人との取引きを、有利に撙证郡幛违`ドですな」
「主人との?」
 奈々子は、本当にドキッとした。「じゃ、主人は生きている、と?」
「おやおや」
 神原は笑って、「お芝居がお上手だ。――分ってますよ、ちゃんと」
「何のことでしょう?」
「あなたも、この仕事には一枚かんでおられる」
「私が?」
 何のことだろう?
「まあとぼけているのもいいでしょう」
 と、神原は言った。「あなたを捕えてあると言ってやれば、ご主人も焦《あせ》って姿を現わすでしょうからね」
「何のことか私には……」
 と、奈々子は気取って言った。「私は主人を捜しに来ただけですわ」
「なるほど。そういうことにしておきますか」
 神原は、二人の大男に肯《うなず》いて見せた。「いいですか。この建物は人里離れた湖《こ》畔《はん》の山の上にある。いくら大声を出しても、むだですよ」
「分りました」
「おとなしくしていれば、そう辛い思いはせずにすみます」
 二人の大男に挟まれて、奈々子は立ち上った。
「お部屋はどちら?」
「ここの二階です」
「分りました。じゃ、参りましょ」

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男人站起来尊敬的样子说,“我是个商人,叫神原。”
“神原先生。”
奈奈子点头招呼道:“为什么你们要这样做?”
“这是您先生的原因。”
“我先生怎么了?”
奈奈子说完就感觉糟了,不经意的竟然说了“我的先生”(PS:此处用的是敬语。)
但是,叫神原的那个男人好像没有感觉到其中的不妥,
“交易啊,夫人。”
居然叫夫人。——夫人不是德语啊。
“你说交易?”
“也就是说,和你丈夫做的交易中,得到有利于搬运的卡片。”
“和我的丈夫?”
奈奈子真震惊了。“那么说,我丈夫还活着了?”
“哦呀哦呀,”
神原笑到,“你的演戏很出彩嘛。全都明白了吧。”
“是什么东西?”
“你也是这个局里的一枚棋子了。”
“我?”
到底是什么东西?
“算了,不知道也好。”
神原说到,“放出话说你被抓住了,你丈夫一定会露出焦急的表情吧。”
“为什么这么对我?”
奈奈子装腔作势的说。“我丈夫会来找我的.”
“原来如此,那事再说吧。”
神原冲俩个大块头点点头,“听好了,这座房子是远离人烟的湖畔旁的山上。不管出多大声音,也是白搭。”
“明白了。”
“老实的话,就不会痛苦了。”
被俩个大块头夹持着,奈奈子站了起来。
“房间在哪?”
“这里的二楼。”
“明白了,那我们走了。”




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 楼主| 发表于 2011-11-2 11:27:17 | 显示全部楼层
奈々子は、ぐっと胸をそらし、平然とした様子で、自分から階段の方へと、歩き出したのだった……。
 二階のドアの一つを開いて、大男が促《うなが》すままに、奈々子は中へ入った。
 バタン、とドアが閉り、カチャッ、と鍵《かぎ》のかかる音。
 ――奈々子は、部屋の中を見回した。
 まあ、予想していたほどひどい所でもなかった。
 たぶんこの家自体が、古い農家で、ここは主寝室だろう。割合に広くて、古い木のベッドも、日本のダブルベッドぐらいある。
 木の表面は、いかにも古びているが、一応清潔な感じではあった。
 奈々子は、ベッドに腰かけると、まだ少し頭がクラクラして、ゆっくりと横になった。
「――参ったな」
 と、呟《つぶや》いて、天井を見上げる。
 いくら美貴を守るためとはいえ、代りにさらわれるとは思わなかった。――特別手当をもらわなきゃ。
 あの神原の話では、やはり、三枝は生きている。そして、ペーターの言っていた通り、何かよからぬ密輸に係り合っていたらしい。
 ただ、奈々子の気になったのは、美貴も仲間だったかのような、神原の言葉だ。
 もちろん、奈々子を美貴と間違えるような男だ。勘違い、ってことも、充分にあり得るが……。
 それにしても……。あのドイツ人たちも、密輸に関係しているんだろう。
 ヨーロッパのように国と国が地続きの場所では、密輸といっても、そう難しくあるまい。
 日本からヨーロッパへ来て、奈々子は奈々子なりに、「外国」というものの考え方が、全然違うんだ、ということに気付いていたのである。
 さて――問題は、人違いと分った時である。
 殺されるのは嫌いだ。まあ、好きな人間はいないだろうが。
「何か、武器がいるわ」
 と、奈々子は呟いた。
 あの二人の大男でも、不意を襲えばやっつけられるようなもの。――何かないかしら?
 奈々子は、起き上って、部屋の中をあちこち捜し始めた……。
 
「――どう?」
 と、ルミ子は訊《き》いた。
 ハンスが首を振る。
「そう……」

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译文:
奈奈子挺起胸,很坦然的样子,自己向楼梯的方向走去。
大块头的男人打开2楼的一扇门,催促着奈奈子进入其中。
乓当,门关上了。咔的一声,锁得声音响起。
——奈奈子在屋子里巡视了下。
算了,和预想的环境比起来不算过分。
大概这家本身就是老的农户家,这里是寝室吧。比较宽敞,陈旧的床也是日本的双人床。
木头的表面真是很陈旧了,但是感觉到很干净。
奈奈子坐在床上,脑袋还有些晕晕的,干脆横躺在床上了。
“惨了.”
奈奈子嘟囔着望向天花板。
虽说怎样都为了保护美贵,但被当替代品抓来还是不想的。——没给特殊津贴的话。
从那个神原的话里得知果然三枝还活着。而且通过皮特说的,还和走私丑闻有关联。
只是,奈奈子比较担心的是神原的意思美贵好像也是他们的同伙。
当然,这是把美贵和奈奈子搞混了的男人。认错人这事,也有充分的可能。
即使这样。。。那个德国人他们也是和走私有关的吧。
欧洲那样的国与国之间交界处,走私也不会很难吧。
从日本来欧洲,奈奈子意识到和自己所认为的外国原来完全不同。
那——问题是他们知道认错人的时候。
奈奈子可不愿意被杀掉。还没有爱人呢。
“有什么武器没啊。”
奈奈子嘟囔着。
在那俩个大汉不注意的时候能袭击干掉他们的东西。——什么都没有吗?
奈奈子站起身来,在屋子里东一头西一头的找起来。

“——如何?”
留美子问到。
汉斯摇了摇头。
“这样啊。。。、。”
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 楼主| 发表于 2011-11-3 10:32:13 | 显示全部楼层
ホテルのロビーに戻《もど》った面々、じっと押し黙って、沈んでいる。
「いよいよ決ったわね」
 と、美貴が言った。「誘《ゆう》拐《かい》よ」
「そうね」
 ルミ子が、肯《うなず》いて、「今になっても、何の連絡も入ってない。犯人の手がかりもないのよ」
「どうしたらいいかしら」
「ああ、あの時、すぐ追いかけてれば!」
 と、ルミ子は悔《くや》しそうに言った。
「こうしていても、仕方ないわ」
 と、美貴は言った。「K札へ届けましょう」
 すると、
「それはやめた方がいい」
 と、声があった……。
 みんなびっくりして振り向くと、
「あ!」
 と、ルミ子が言った。「あのディスコの前で――」
「ペーターといいます」
 離れた椅《い》子《す》から、立ってやって来ると、「申し訳ありません。様子がおかしいので、聞いていました」
「あなたは……」
「あの人に一目惚《ぼ》れして、追って来たんです」
 ペーターの言葉に、誰もが呆《あつ》気《け》に取られたが、ただ一人、美貴は、
「そうですか。じゃ、何か力を貸して下さいな」
 と、身をのり出したのだった。
「物好きな」
 と、言ったのは、「役に立たないボディガード」の森田。
「あんたは黙ってろ」
 と、ルミ子にやられて、ムッとしたように口をつぐむ。
「僕の聞いたところでは――」
 と、ペーターが言った。「彼女はあなたに付添って来た、と」
「ええ、そうです」
「つまり、本来のお金持はあなたですね」
「まあ……そうです」
「では、はっきりしている」
「というと?」
「奈々子さんは、あなたと間違えられたのです」
 美貴は唖《あ》然《ぜん》として、
「まあ――どうしましょ」
 と、言った。
「しかし、K札へ届けて、人違いと分ったら、彼女は却《かえ》って危険です。役に立たないから、と殺される心配もある」
「それじゃ――」
「こういうことは、裏のルートで探るのが一番です」
「裏のルート?」
「そうです」
 ペーターは肯いて、「彼女を何とか、無事に取り戻すこと。それが第一です」
 と、力強く言った。

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译文:
返回旅馆大厅的每一个人都沉默着一言不发。
“肯定了。”
美贵说到,“是绑架!”
“嗯。”
留美子点头,“事到如今,什么联络也没有。犯人的线索也没有。”
“怎么办呢?”
“啊,那时一直追的话。。。”
留美子后悔的说。
“这样也没办法了。”
美贵说。“报警吧。”
这时
“还是不要这样。”
一个声音响起。
大家被吓了一跳,回头望去,
“啊!”
留美子叫到,“在那个迪厅前的——”
“我叫皮特。”
男人离开了椅子,站起来走过来后说到:“对不起,看你们的样子比较奇怪,就听了你们的谈话。”
“你。。。”
“对她一见钟情,就追了过来。”
对皮特说的话大家都目瞪口呆,只有一个人,美贵说到:
“这样啊,那,请帮帮忙吧。”
说着探了探身。
“让人好奇啊。”
说话的是那个没用的保镖森田。
“你给我闭嘴。”
被留美子这么一说,森田只好闷着火闭嘴了。
“我听说——”
皮特说到,“她跟着你来的。”
“嗯,是的。”
“也就是说,实际上你是有钱人。”
“算,,,算是吧。”
“那么,清楚了。”
“怎么说?”
“他们把奈奈子和您弄混了。”
美贵哑然了。
“那——怎么办呢?”
美贵说。
“但是,报了警,弄错人的事就会真相大白,她反而就危险了。因为没有用了,我担心她会被杀。”
“那么——”
“这么说来,去幕后根源处一探究竟是最好了。”
“幕后根源?”
“是,”
皮特点了点头。“设法把她平安的带回来,这才是第一位的,”
皮特郑重的说。
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 楼主| 发表于 2011-11-4 11:38:49 | 显示全部楼层
21 広告は呼ぶ

「何だと?」
 電話を聞いて、志村は言葉を失った。「さら……」
「さらわれちゃったの」
 と、ルミ子が言った。
「さらわれた……。皿が割れたわけじゃないんだな」
 奈々子が聞いたら怒っただろう。
 ここは志村のオフィス。――国際電話というので急いで取ったら、このニュースだ。
「で……何か手がかりは?」
「犯人が身代金でも要求して来ればともかくね。今のところ何の連絡もないの」
 と、ルミ子が言った。
「もし、金を要求して来たら、すぐに言って来い。命にはかえられん。いくらでも出すからな」
「うん。――あ、お姉さんが戻《もど》って来たわ」
「美貴に、元気を出せ、と言っといてくれよ」
「分った。また連絡する」
 ルミ子からの電話は切れた。
「――やれやれ」
 志村は、ため息をついた。「何てことだ!」
 志村としては、自分が説得して、あの奈々子を美貴に同行させたのだから、責任を感じるのも当然である。
「困ったものだ……」
 と、呟《つぶや》いて、考え込んでいると、
「――失礼します」
 と、秘書が入って来た。
「何だ?」
「お客様です」
「誰だ?」
「野田様という方ですが」
「野田……。そうか。通してくれ」
 と、志村は言った。
「――どうも」
 と、入って来たのは、野田悟である。「やあ、どうかね」
 と、志村は言った。「かけたまえ」
「すぐ失礼します」
 と、野田は軽く腰をおろして、「美貴さんが、あっちへ行かれたというのを聞いたので」
「うん、そうなんだ」
「何かつかめたよですか」
野田の質問に、志村はすぐには答えなかった。
「―実はね」
と、志村は言った。「もう一人、行方不明になった」
「え?」
「君も知ってたな。浅田奈々子という娘」
「ええ。喫茶店で働いてた子でしょ」
「美貴についていてもらおうと、同行してもらったら...」
「あの子が消えたんですか」
野田は目をパチクリさせている。

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21
“你说什么?”
听了电话,志村语塞了。“被。。。”
“被绑架了。”
留美子说。
“被绑架,。。没有被撕票吧。”
奈奈子要是听到的话一定会发火吧。
这里是志村的办公室。——因为是国际长途,所以急忙拿起电话,结果得到了这个消息。
“那,有什么线索吗?”
“暂时还没收到犯人索要赎金什么的要求。现在没收到任何联络。”
留美子说。
“如果有要赎金的话,立即跟我说。能换回命,多钱都能出。”
“嗯——啊,我姐回来了。”
“对美贵说打起精神。”
“知道了,再联系。”
留美子挂断了电话。
“——哎呀哎呀。”
志村一声叹息。“怎么会这样。”
志村自己觉得,因为自己让那个奈奈子跟着美贵同行的,所以自己当然有责任。
“真难办啊。”
志村嘟囔着,陷入沉思。
“打扰了。”
说着,秘书走了进来。
“什么事?”
“有客人来了。”
“谁啊?”
“叫野田的先生。”
“野田...。这样啊,带过来吧。”
志村说。
“——您好。”
野田说着进来了。
“呀,请”
志村说到。“先坐下吧。”
“那失礼了。”
说着野田轻轻的坐下了。“因为我听说美贵小姐已经去了那边。”
“嗯,是啊,。”
“有什么线索吗?”
面对野田的问题,志村一时语塞了。
“——实际上”
志村说到。“又一个人失踪了。”
“啊?”
“你也知道的,叫浅田奈奈子的小姑娘。”
“额,在咖啡店工作的那个女孩吧。”
“我请她跟着美贵一起去的,结果。。”
“那个女孩失踪了?”
野田眨了眨眼睛。
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 楼主| 发表于 2011-11-5 11:45:30 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-11-5 15:10 编辑

「どうやら、誘拐されたらしい」
と、志村が言うと、野田は言葉もない様子だった。
志村は、少し考え込んでいたが、
「君―忙しいだろうね」
「僕ですか」
「うん。もしできたら、またドイツへ行ってくれないか」
「しかし...」
と言いかけて、野田は、ちょっと肩をすくめると、「分りました」
「行ってくれるかね」
「はい。あの子のことも心配です」
「金で済むことなら、まだいいんだが…」
志村は、そう呟いてから、「じゃ、仕事ができ次第、出発してくれ」
と、言った。
ところで―誘拐された奈々子の方は、と言えば…。
「一、二、三…」
ハアハア息を切らしながら、体操しているのは、やはり、いざという時、あの二人をやっつけるため―かと言えば、そうでもなくて…。
ドアが開いて、大男の一人が、盆を持って入って来た。
「-もう食事?」
奈々子は、ため息をついた。「お腹、空いてないわよ」
何しろ日本語が通じないので、どうにもならない。
ドカッと盆をテーブルに置いて出て行ってしまう。
「参った!」
と、奈々子は、息を弾ませている。「ブロイラーにしょうってのね!」
ともかく、誘拐された人間が、こんな沢山食事を与えられたことは珍しいんじゃないか、と思えるくらい。
今も大きな皿に、ローストしたポークが山盛り。
いくら奈々子だって、この三分の一で充分である。
しかも、この量の食事が、三食出て来るのだ。せっせと運動しているのも、お腹を空かすためだったのである。
しかも、食べずに残すと、あの見張りの大男が、えらく怖い顔をして怒る。仕方なく、また食べる、ということを繰り返していた。
「これが新手の拷問かしら…」

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译文
“好像是被绑架了吧。”
志村说到,野田没有说话。
志村稍微沉思了下,
“你——很忙吧,”
“我吗?”
“嗯。如果可以的话,为我再去一次德国吧。”
“但是....”
野田只说个头,然后稍微耸了耸肩,“明白了。”
“你去吗?”
“是的,那个女孩的事情我也很担心。”
“如果钱能解决那还好。。。就怕...”
志村如此嘀咕着,“那么,工作一结束,马上出发吧。”

这边——说到被绑架的奈奈子的话,
“一,二,三...."
奈奈子“呼哧呼哧”喘着气,做着体操,果然是为了届时能够打到那俩个壮男而准备——也可能不是。
门开了,一个壮男拿着饭碗走了进来。
“——这就开饭了?”
奈奈子叹息了下。“我还没饿呢。”
毕竟用日语交流不了,怎么也没办法。
嗵的一下,碗放在桌子上,壮男就走了出去。
“糟了。”
奈奈子气喘吁吁。“让我变成肉食鸡啊。”
总之,被绑架的人,被给这么多食物真是少见啊。
现在大大的容器里,烤猪肉盛的满满得。
也许,这是三餐的量。奈奈子拼命运动,为了让肚子变得空些。
也许不吃完,那个看守的壮男会用恐怖的表情凶自己吧。没办法,又返回去吃了。
“这是对新手的拷问吗?”
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 楼主| 发表于 2011-11-6 10:19:38 | 显示全部楼层
などと呟きながら、仕方なく食べ始めると―。
またドアが開いた。神原だ。-奈々子二やっと笑いかける、
「元気そうで何より」
と、言った。
奈々子は、「美貴らしさ」を装って、
「私にご用ですの?」
と、訊いた。
「喜んでもらいましょうか」
「というと?」
「連絡が取れましたよ、ご主人と」
「まあ」
「生きていたのは、事実だったんですな。もちろんあなたは、ご存知だったはずですが」
知るもんですか、そんなこと。
「で、主人は何と?」
「直接話したわけではありません」
と、神原は言った。「新聞にね、広告を出したんです」
「それで?」
「ご主人から、返事の広告がありました。-これで、あなたも無事に帰れそうだ」
「それは結構ですわね」
奈々子は微笑んで、「一口いかがです?」
と、フォークで、肉を突き刺した。
「―どう思う?」
と、ペーターが言った。
ホテルでの、昼食の時間。
ペーターが新聞をみんなに回していた。
「〈品物を買い戻したい〉か…」
ルミ子は肯いて、「確かに怪しいわね」
「こういう広告は、よく誘拐事件の時、使われるんだ」
と、ペーターは言った。
―すでに、奈々子が消えて四日。
美貴など、大分食欲もなくなって来てしまっている。
「でも…私と間違えられたとしたら、その広告は?」

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
译文:
奈奈子嘀咕着,没办法,又开始吃了起来。
门又开了。
是神原。对着奈奈子一笑:
“有精神比什么都好啊。”
奈奈子装做美贵似的问道:
“找我有事吗?”
“让你高兴下。”
“怎么说?”
“和你丈夫联系上了。”
“啊。”
“事实上,他还活着。当然,你是应该知道的。”
这事还真不知道。
“那,我丈夫说什么?”
“还不能直接对话。”
神原说。“在报纸上已经登出广告了。”
“然后呢?”
“从你丈夫那里得到了答复的广告。——这样的话,你就可以平安的回去了。”
“这就好。”
奈奈子微笑着,“来一口吗?”
说着,用餐叉叉了块肉。

“——大家怎么想的?”
皮特说。
房间里,大家都在吃早茶。
皮特把报纸拿给大家传阅一遍。
“《我要买回东西》吗......”
留美子点着头,“确实有些奇怪啊。”
“这个广告正好是在绑架案件发生的时候打出来的。”
皮特说。
——奈奈子已经消失四天了。
美贵等几个人已经没有食欲了。
“但是,如果他们把我和奈奈子弄错了的话,这个广告呢?”
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 楼主| 发表于 2011-11-7 15:24:13 | 显示全部楼层
「誰か、あなたと係のある人が出したものでしょう」
と、ペーターは言った。
「お姉さん!」
「主人だわ」
と、美貴は言った。「生きてたんだわ、やっぱり」
急に目を輝かせて、
「何とかして、その広告主を突き止めるのよ」
「落ち着いて下さい」
と、ペーターは言った。「問題はそう簡単じゃない。広告主が分っても、当然、あなたのご主人、本人ではありませんよ」
「だとしても―」「
「もちろん手かがりにはなります。しかし―」
ペーターは、ふと言葉を切った。
「どうしたんですの?」
「いかん」
ペーターは、立ち上ると、急いでレストランを飛び出していった。
「どうしたのかしら」
「ほら、あんたも行きなさいよ!」
ルミ子に怒鳴られて、森田も、渋々、ペーターの後を追って出て行った。

--------------------------------------------------------―――――---------------------------------------------------

“哪位和你有关系的人出来了吧。”
皮特说。
“姐!”
“我丈夫!”
美贵说。“果然他还活着!”
美贵的眼睛闪着急切的光芒。
“不管怎么说也要查到发放广告的人。”
“冷静下。”
皮特说。“问题没那么简单。即使知道了发放广告的人,当然,你丈夫也不是本人。”
“即使那样。。。”
“当然,现在有线索了,但是——”
皮特突然停了下来,
“怎么了?”
“不好。”
皮特站起身,急忙跑出餐厅。
“看啊,你也跟着去!”
被留美子怒骂的森田勉强的跟着皮特身后追去。
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 楼主| 发表于 2011-11-8 14:06:43 | 显示全部楼层
22.情は人の…
人間、失敗する可能性が一番高いのは、物事に慣れて来た時である。
奈々子も、〈南十字星〉に勤めて、三カ月ぐらいたったころ、やたらオーダーをを間違えてマスターに伝え、叱られたことがある。初めのころの緊張感が薄れて、ろくに考えていなくてもやれると思ってしまった時が怖いのである。
まあ、奈々子など、喫茶店で、コーヒーと紅茶を間違えるくらいだからいいが、これが病院か何かに勤めてて、つい、胃の薬と毒薬を間違えて渡しちゃった、何てことになったら、
「あ、いけね」
と、ペロッと舌を出してすむ、ってものではない。
奈々子が〈南十字星〉に勤めたのは、社会の平和のためにも、良かったのかもしれない…。

まあ、そんなことはともかく―。
「やっぱり三枝って人は、生きてたんだわ」
と、昼食を食べ終わって、ベッドに引っくり返っていた奈々子は、呟いた。
あの神原って男の言葉によれば、新聞広告に返事が載ったという。それが決定的な証拠ってわけじゃないだろが、まあ、少なくとも、「生きてる」ってことは事実らしい。
だが、奈々子にとって、未来は必ずしも明るくないのである。
三枝は、美貴が神原に誘拐されたと思っているわけだから、いざ取引の場になった、
「そんな女、俺の女房じゃない」
と、一言、言われてしまったら、おしまいである。
何といったって、三枝は奈々子の顔もしらない。いちいち事前に事情を説明してる余裕もないだろうし…。
その場合、奈々子は、神原からも三枝からも、「邪魔者」扱いされる可能性が大きいわけである。誰も私のことなんて、同情もしてくれないわよね、なんて、奈々子は一人ですねていた。
わざわざ、赤の他人ためにドイツくんだりまでやって来て、こんな所へ閉じ込められ、鍵をかけられて、一歩も外へ出られない。というんだから…。まあ、お人好しも、ここまで来りゃ芸術(?)
鍵・・・。鍵?
-奈々子は、ペットに起き上った。

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22。情是人的。。。
人,按照习惯往往容易造成失误。
奈奈子在《南十字星》工作三个月左右,有时把要求搞错了传话给老板而受到责备。开始的紧张感慢慢淡薄,不经过慎重思考而做事时,是很可怕的。
就拿奈奈子来说,在咖啡店里,把红茶和咖啡搞错了还好,要是医院里工作,什么时候吧胃药和毒药搞错给了病人,这种事可不是一句“啊,不行。”然后吐下舌头就完了的事。
奈奈子在《南十字星》里工作,对社会的稳定和平也许是件好事。。。
算了,这事暂且不表。
“果然三枝还活着呢。”
吃完早饭,回到床上的奈奈子嘟囔着。
那个叫神原的男人说报纸广告里有回音了。那并不是决定性的证据,但至少说明三枝还活着这事应该是事实。
但是,对奈奈子来说,未来不一定就是光明的。
三枝知道神原把美贵绑架了,到时候来交易的话,一说:“这个女人不是我老婆。”就完了。
不管怎么说,三枝也没见过奈奈子。之前的一桩桩事情也没时间去解释。
那种场合下,奈奈子被神原,三枝当作“干扰者”处理的可能性很大。谁会去同情我,只能奈奈子一个人怄气。
特意的跟着毫不相干的人来这偏远之地却被关在这个地方,房门锁着,连外面一步都不能出去,这种事情......算了,老好人就是这种下场。
锁....锁?
——奈奈子在床坐了起来。
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 楼主| 发表于 2011-11-9 13:00:37 | 显示全部楼层
昼食を食べてる時に、神原が来て、出ていた。それからすぐに、あの赤ら顔で大男のドイツ人が、盆を下げて行ったが…。
鍵のかかる音、したっけ?
記憶がなかった。
何しろ、ここの部屋の鍵は、古くてやたらに大きいので、かけると、すごい音がする。銀行の大金庫の中にでも閉じこめられちゃったような気がするくらいだ。
その点は、ホテルなんかでも、古いホテルの鍵など、これで人をぶん殴れるな、と思えるくらい重く、頑丈にできていたりする。
しかし―さっき、あのガチャッという音は聞こえなかったような気がする。
もちろん、奈々子がぼんやりしていて、気付かなかった、ということだってあり得るのだけど…。でも、ものはためし、ってこともあるし…。
奈々子は、そっとドアへ近付いて、廊下の様子をうかがった、見張りの男は、いつも下の部屋にいる。
ノブを回して、引いてみると・・・。
開いた!
頭だけ出して左右を見回す。-誰もいない。こりゃ、やっぱりあの見張りが、鍵をかけるのを忘れたのに違いない。
さっき、神原が顔を出した後、車が走って行く音がしたから、神原はもういないだろう。
見張りの男は?たぶん・・・・。
奈々子は靴を脱いで、手に下げると、そっと階段を下りて行った。
もちろん、人間だれしも奈々子と似ているわけではない。しかし、中にはよく似たタイプの人間というものも、性別や国籍を越えて、存在する。
奈々子は、食事時間の少し前になると、ちょくちょく、下から目覚まし時計のべルらしき音が聞こえて来るのに気付いていた。
確かに、何もしないで、ただ見張っているというのも、退屈なものである眠くなって当然、と…・。
やっぱりね。
―見張りの、大男は、ソファでだらしなく眠りこけていた。ハーッ、スーッ、と、盛大な寝息をたてている。
こんなによく眠っているところを、起こしちゃわるいわ、と奈々子は思った…。
そっと部屋を横切り、外へ出るドアの方へ…。
神原の話じゃ、ここは人里離れた、湖畔の山之上ということだったが、まさかエベレストの頂上ってわけじゃあるまい。
ともかく、どこか人家があれば、電話を借りて…。ホテルへかければ、きっと誰か残っててくれるだろう。

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吃早饭的时候,神原来过,又出去了。然后那个德国红脸大汉把饭碗放下走了。
开锁的声音什么来着?
没印象了。
毕竟,这个房间的锁陈旧又非常大,开锁得话,有很大的声音。就是银行大金库用的锁也不过如此了。在这一点上,旧旅馆的锁重的都可以用来打人了,结实的很。
只是,刚才刚才好像没有听到咔的锁声。
当然,奈奈子迷迷糊糊的,可能也没注意。但是,试一下还是可以的。
奈奈子悄悄的靠近门,窥视着楼下的环境。看守的汉子总是在楼下的屋子里。
旋转下把手,然后一拉。。。
门开了。
奈奈子探出头左右瞧了瞧。——没有人。果然是那个看守忘了锁门。
刚才,神原露个面后,就响起汽车开走的声音,神原应该不在这了。
看守呢,大概在下面。。。
奈奈子脱了鞋,用手拎着,悄悄的下了楼梯。
当然,也不是所有人都会合奈奈子一样的。但是,其中很相似的类型的人也是超越性别和国籍存在着得。
奈奈子在吃饭的时间早一点,会听到从楼下传来的闹钟铃声。
确实,什么都不做,只是看着人,是会无聊的。当然很容易发困。
果然啊。
——看守的大汉,在沙发上吊儿郎当的打着盹。哈赤哈赤的打着呼噜。
这么舒服的熟睡,打扰的话一定会很郁闷吧,奈奈子想。
悄悄的横穿过屋子,向外面走去。
神原说这里远离村落,在山顶湖畔之上,那也不是在圣母峰之上 吧。
总之,哪有人家的话,接个电话打到旅馆去,肯定会有人留守的。
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 楼主| 发表于 2011-11-10 11:41:42 | 显示全部楼层
まさか、奈々子のことなんか放っといて、見物を続けましょ、とか、そんなわけは…。
「いくらなんでもね」
と、奈々子は呟いた。
それほど人に嫌われちゃいないという自信はある。
よし!奈々子はそっとドアを開けた。
運が悪かった。ちょうど、男の体が傾きすぎて、ソファから床へ落っこちてしまったのだ。
「ワッ!」
いくら鈍い男でも、目を覚ます。―そして、あわてて靴を履いている奈々子をポカンとして、眺めていた。
「-失礼します」
わざわざピョコント頭を下げて、奈々子は駆け出した。
「ウォ―ッ!」やっと事態に気付いた大男の方も、起き上って、駆け出した。
―外へは出たものの、道は一本道で、眼下の湖の方へ曲がりくねって下り行く。
奈々子は、一瞬考えた。走って下りても、湖まで行ったら追いつめられるし、大体、途中で追いつかれる。
それなら…。
上るしかない!
奈々子は、横手の、草原を駆け上がり始めた。山、というほどの急斜面ではないが、かなり長い上りだ。もしかしたら…。
何か怒鳴る声が聞こえた。あの大男が、赤い顔を更に真赤にして、わめいている。
奈々子は、べえと舌を出して―こういう余計なことをしている場合じゃないのだが―また駆け出した。
男の方も、奈々子を追って駆け出す。何といっても、体が大きくて、一歩の歩幅が広いから、ぐんぐんと間をつめて行ったが…。
奈々子は、苦しくなって、足を止め、振り返った。
―やった!
相手は体が重いので、上りはきついのだ。もう息を切らして、走るというより、歩いている感じ。
見ろ!-何といっても、奈々子は身軽である。
タッタっタ、と軽い足取りで、丘の高みへ上って、見下ろすと―。
町だ。

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难道,他们会放下奈奈子的事情不管,继续看热闹吗,应该不会。
“不管怎么说。。。”
奈奈子嘟囔着。
还不到让人讨厌的程度,这种自信还是有的。
好的!奈奈子悄悄的打开门。
运气真差!正好这时大汉身体倾斜过头,从沙发上摔了下来。
“哇!”
再迟钝的人也醒了。——而且,正看到慌忙穿鞋的奈奈子。
“——不好意思。”
奈奈子特意的点了点头,奔了出去。
“噢——”
终于意识到事态的大汉站起身追了出去。
——虽然来到了外面,但是,只有一条道,弯弯曲曲的奔向湖边。
奈奈子短暂的思考了下,即使跑下去,到湖边也是被追的走投无路,大概途中就会被追上。
那样的话。。。
只有奔上去了。
奈奈子从一旁得草原处开始跑去。山虽然不是很陡,但是确实很高。也许,,,,
奈奈子听到了怒吼。那个红脸大汉脸变得更红了,呼喊着。
奈奈子吐出了舌头——虽然不是这种场合,——然后又飞奔而去。
大汉也向奈奈子追去。不管怎么说,大汉身高腿长,步幅很大,很快地就要追上的,
奈奈子不自然的停下脚步,回头看去。
——太好了!
对手身体太重,上来很是费劲。正上气不接下气呢,与其说是跑,倒不如说是在走。
看啊,不管怎么说,还是奈奈子身体轻便。
踏踏踏,奈奈子脚步轻盈的爬上山岗,往下俯视。
小镇!
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 楼主| 发表于 2011-11-11 11:50:22 | 显示全部楼层
何キロかはあるだろうが、だらだらと草原を下っていけば、町に着く。
やったやった!ざま見ろ!
と、振り向いた奈々子―。
あれ?あの男は?
見張りの大男の姿が見えないのだ。
さてはどこか近道を―と思ったが、そういうわけでもないらしい。
すると…。五、六十メートル後ろの、少し地面がくぼんだ辺りから、あの大男がふらふらと会われるのが見えた。
しかし、相当参っているようで、とてもじゃないが、追って切られまい。
と、見ていると、男が胸を押えて、苦しげ呻いた。どうしたんだろう?
男がドサッと倒れる。-そして動かなくなった。
「死んじゃったの?」
と、奈々子は呟いた。
しかし、あんな奴のこと、構ってられるか!自業自得ってもんよ!
奈々子は、そのまま駆け出そうとして―後ろへ向って駆け出していた。
全く、手間のかかる奴!
近付いてみると、男は真青になって、びっしょり汗をかいてる。ハアハア喘いで、とてもじゃないが演技でもなさそう。
「どうしたの?」
奈々子が声をかけると、男は、もつれた口で、何やらポケットを指している。
「ポケット?-中に?」
かがみこんで、探ってみると、くしゃくしゃの紙袋。
「薬か。これ、飲むの?」
男の手では、とても震えていて、中からカプセルを出すなんてことができないのだ。
「心臓ね、きっと。-太り過ぎよ。それに甘いもんの食べ過ぎ。少し摂生しなさいよ。全く」
奈々子も胸焼けするような大きなケーキをペロリと食べてしまうのだ。太らなきゃ不思議である。
「ほら、飲んで」
カプセルを取り出して、男の口の中へ入れてやる。「-しばらくじっとしてんのね。じゃ、私はこれで」
と、立ち上ると…。
目の前に、交替で見張りに来る、もう一人の大男が、怖い顔で、立っていた。
「あーどうも」
と、奈々子はニッコリ笑って、「あのね、この人が具合悪そうだったから―」
次の瞬間、奈々子の体宇には浮いていた。ヒョイと持ち上げられてしまったのである。
「やめて!ちょっと―おろして!」
日本語が分ったわけじゃないだろが、その男は奈々子を下ろしてくれた。ただし、三メートルも先に。
投げるけられて、奈々子は地面に「衝突」。あっという間もなく、気絶してしまったのである。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
还有几公里的下坡,过了草地,就到达小镇了。
太棒了,好啊。见鬼去吧!
奈奈子说着回头看了下。
诶?那个男的呢?
那个看守大汉不见了。
奈奈子以为是操了近路,但好像并不是这样。
继续寻找后,在身后五六十米处,一处稍微凹陷的地方,看到了那个男人蹒跚的身形。
只是,好像十分痛苦,不能追过来了。
仔细看去,男人捂着胸口,痛苦的呻吟。发生了什么事吗?
男人扑通一下摔倒在地。-——而且动弹不得。
“死了吗?”
奈奈子嘟囔着。
但是,那种人怎么样,和我没干系!自作自受!
奈奈子想就这样一走了之——但却又回头赶了过去。
真是麻烦的家伙。
靠近一看,男人脸色苍白,浑身透汗。哈哈的喘着,好像不是在演戏。
“怎么了?”
奈奈子问到,男人不灵活的嘴好像指向口袋。
“口袋?——里面?”
奈奈子蜷下身,找出来一看,是个皱巴巴的纸袋。
“药吗?吃这个?”
男人的手颤抖着,不能从纸袋中拿出胶囊。
“心脏病,肯定的。——太胖了。还有甜食吃得过多。要懂点养生啊。真是的。”
奈奈子也因吃快了大块蛋糕而烧心反酸过。不发胖才怪。
“来,吃了。”
奈奈子取出胶囊,放入男人口中。“暂时静静躺会吧。我呢,这就告辞了”
说着,就站了起来。
眼前,那个换班看守出现了,另一个大汉,面露凶光。
“啊,你好。”
奈奈子笑着说:“那个,因为这个人的情况很不好——”
瞬间,奈奈子的身体就悬在空中。突然被拎了起来。
“停下,等下,放我下来!”
大汉并不懂日语,却还是把奈奈子放了下来。只是,是在离地三米处。。。
被这么一仍,奈奈子与地面发生了“冲突”。不一会,就昏厥过去。。。
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 楼主| 发表于 2011-11-12 12:08:18 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-11-12 12:09 编辑

23.謝罪のケーキ
「何だか変ってるわよ」
と、ルミ子が言った。「でも、ちょっとすてきだけどね」
「いいの、そんなこと、彼の前で行っても?」
と、美貴が、チラッとハンスの方を見る。
「大丈夫。彼、日本語そんなに分んないんだもん」
ルミ子は平気なものである。
昼食を終わって、一行は美貴の部屋に戻っていた。
奈々子がさらわれたのに、こんなホテルでのんびりして、非人情な、と思われそうだが、正直なところ、美貴やルミ子には、どうすることもできない。K札にも届けられない、ということになると、この部屋で、ひたすら連絡を待つしかないのである。
「でも、私、しょんあに悪い人とは思わなかったけど」
と、美貴が言ったのは、もちろん、ペーターという男のこと。
「奈々子さんに一目惚れして追いかけて来たっていうのが本つかどうか、知らないけどね」
「あら。私は本当じゃないかと思うわよ。奈々子さんって、魅力あるじゃない」
「私だって、別に奈々子さんが惚れられるわけない、って言ってんじゃないわよ。ただ、あのペーターって人だって、仕事はあるわけでしょ」
「何だか裏の方にお店があるとか…」
「そういいう意味の裏じゃないでしょ」
と、ルミ子は呆れたように言った。「もしかしら―情報部員かもね」
「情報部員?」
「007みたいなスパイかもしれないよ」
「まさか」
と、美貴は目お丸くして、「ピストル、持ってた?」
「知らないけど。-ともかく、どこへ行ったのかしら」
「そうねえ…。何だか急にどこかへ行っちゃって―」
と、美貴が言いかけると、電話が鳴りだして、ルミ子がパッと手を伸ばした。
「姉さんは、誘拐されたことになってんだからね!-ヤア」
話を聞いて、ルミ子は目を輝かせた。
「-ね!ロビーに、疲れ切った日本人が一人倒れて立って!もしかすると奈々子さんかもしれないわ」
「行ってみましょう!」
ハンスも一緒に、三人で部屋を飛び出すと、ホテルのロビーへ。
フロントの男に訊くと、ロビーの奥のソファアを指した。
振り返って―三人とも、急いできたことを後悔したのだった。
ソファにぐったりと伸びていたのは、森田だったからである。
「-ちょっと」
と、ルミ子につつかれて、森田が目をパチクリさせる。
「何だ。-こっちは疲れてるんだ!」
「何してたのよ?」
「あのペーターって奴だ、犯人は」
と、森田は言った。
「何ですって?」
美貴がびっくりして、「何かつかめたの?]
「あいつは、わざと俺のことをまいたんだ。怪しいに決ってる」
「まいた、って」
ルミ子は疑わしげに、「あんたが、ただついて行けなかっただけじゃないの?」

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
23。谢罪的蛋糕
“总觉得有变化了。”
留美子说。“但是,有一点好转了。”
“没问题吗,在他面前说这话。”
美贵瞥了一眼汉斯方向说到。
“没关系,他不是太懂日语。”
留美子平静的说。
吃完早饭,一行人返回到美贵的房间里。
奈奈子被绑架,这个旅馆里显得悠闲,很冷酷,但是,老实说,对美贵和留美子来说,什么也做不了。又不能报警,只能在房间里傻等联络。
“但是,我不觉得他是个坏人。”
美贵说的,当然是指皮特。
“是不是对奈奈子一见钟情,追了过来这种事无从可知。”
“哎呀,我到不觉得是真的,奈奈子有那种魅力吗?”
“我不能说他没迷恋上奈奈子,只是,那个皮特应该有事。”
“总觉得他还有背景。”
“就是说有幕后?”
留美子惊讶的说。“也许,他是情报员?”
“情报员?”
“像007那样的间谍。”
“不能吧?”
美贵瞪圆了眼睛。“有手枪?”
“不知道——总之,好像去了哪。”
“是啊。总觉得是急匆匆的去了哪——”
美贵刚说了个头,电话铃响了,留美子唰的伸手去接。
“因为姐姐已经被绑架了。”
听着对方说话,留美子的眼睛了闪出了光芒。
“——喂,大厅里有个累倒的日本人,也许是奈奈子。”
连汉斯一起,三人跑出房间,来到大厅。
询问了前台的男人,男人一指沙发。
三个人一回头,急忙后悔出来了。
沙发上坐着的是森田。
“我说!”
留美子一捅,森田眨了眨眼。
“干什么。我这累死了。”
“你干什么去了?”
“那个叫皮特的家伙是犯人。”
森田说。
”你说啥?“
美贵吓了一跳。“你抓到什么证据了?”
“那家伙特意为难我,肯定有古怪。”
“你说为难你?”
留美子狐疑的说:“你不只是去跟着他吗?”
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