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楼主: 呼唤十字星

《南十字星》原文及汉语翻译

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发表于 2011-7-8 16:43:46 | 显示全部楼层
死んだ家内のためにも、それが一番大切なことだと思っている
我现在觉得能死在家里,这是最重要的
就算是为了我过世的妻子,我也觉得这是最重要的事情。

ルミ子は勝手に自分のやりたいことを見付けるだろう
留美子太执著于自己想要做的事情了
留美子总能很轻松地找到自己想做的事。

三枝君のことは、私もどう考えていいものか、迷っている
三枝君的事情,我怎么考虑都觉得很迷惑
对于三枝的事情,我不知道该怎么看,很头疼。

ともかく、三枝君の生死がはっきりしないと、美貴も今の不安定な状態から、脱け出せないと思う
总之,三枝的生死还不确定,但是,我想让美贵拜从现在这种不安的状态中摆脱出来
总之,我觉得三枝的生死一天不弄清楚,美贵就不可能摆脱现在这种不安稳的状态。


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 楼主| 发表于 2011-7-9 11:53:45 | 显示全部楼层
「ルミ子さんは?」
「学校がある」
あ、そうか。でもー私も働いてるんです!あのお店、私がいないと大変なんです」
「店のマスターには、もう話をしてある。快く承知してくれたよ」
奈々子は頭に来た。-人のこと、勝手に貸し出すな、って!レンタル屋じゃあるまいし!
帰ったら、マスターの足を思い切り踏みつけてやろう。などと穏やかではないことを考えながら、
「あのー少し考えたいんですけど」
と、言った。
「もちろん、そうしてくれたまえ」
志村はホッとした様子で、「言うまでもないことだが、向うへの旅費や宿泊費の一切、準備のための費用など、全部、こっちで持たせてもらう。他に、お礼も充分に出すつもりだ」
悪い話じゃない、とは思う。人の金で、ヨーロッパまで行って来れると思えば。
しかし、用事が用事である。あの美貴に付合うのも、なかなか楽じゃないだろうし。
それにーこの志村という男、見かけはいかにも、「やり手」のビジネスマンだ。美貴についての気持にも、たぶん嘘はないだろうが..。しかし、人間ってのは、分らないものなのだから。
おそらく、志村は知らないだろう。美貴は、野田が三枝を殺したと思っているし、野田の方は美貴が夫を殺したと思っている。
そんな、ややこしい状況での旅ともなれば、-下手すりゃ、命がけってことにもなりかねないではないか。
まだ死にたくないんだからね!奈々子は心の中で言った。
「では、決心がついたら、いつでもここへ電話してくれたまえ」
と、志村が奈々子に名刺を渡す。
「分りました」
奈々子は立ち上って、「それから―」
「何だね?」
「コーヒー代をいただきたいんですけど。領収証は持って来ました」
と、奈々子は言った...。

译文
“留美子小姐呢?”
“上学。”
“啊,这样啊,但是——我也要工作啊。那个店没有我的话怎么行。”
“我已经和店老板通过话了,他爽快的答应了。”
奈奈子愤怒了。——别擅自把别人借出去,不是借贷公司吧!
回去的话,一定要在老板的脚上痛快的踩几脚,谁叫他做出这么欠考虑的事。
“那个,我还需要稍微想一下。”
奈奈子说。
“当然,在决定之前应该的。”
志村放心的样子,说:“虽然不用说,去那边的路费,住宿费什么的一概准备好了。全部由我来出。其他的,还打算向您支付足够的谢礼。”
奈奈子觉得这还不错。用别人的钱来个欧洲旅游的话....
但是,就事论事,陪那个美贵可不是个让人高兴的事。
而且,这个叫志村的男人,从表面上看就是个精明的商人。想跟着美贵的心情大概不假吧。但是人这种东西是搞不懂的。
恐怕志村不知道吧。美贵认为是野田杀了三枝,而野田认为美贵谋杀亲夫。
这种复杂情况下去旅行的话,一个不留神不就成拼命了?
我还不想死啊,奈奈子心中说到。
“那么下了决心的话,什么时候都可以给我打电话。”志村递给奈奈子张名片。
“明白。”
奈奈子站起身来,“还有,”
“什么?”
“咖啡的费用。我带来了收据。”奈奈子说到。
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 楼主| 发表于 2011-7-10 10:48:12 | 显示全部楼层
翌朝、奈々子は、<南十字星>へ入って行くと、
「おはよう」
というマスターの声を無視して、カウンターの下から、<本日は閉店しました>という札を出して、さっさと店の表にかけてしまった。
マスターが呆れて、
「おい、奈々ちゃん、何やってるんだい?」
「私、面接があるんです」
「面接?」
「ええ。すみませんけど、マスター、ちょっと外していただけません?」
「そりょまあ..。しかし、まさか、マスターを入れかえようってんじゃないだろうね?」
「まさか。-美喜さんと野田さんが来ることになってるんです」
「なるほど。分ったよ。二人一緒に?」
「別々です。美貴さんは朝早いの、弱そうだから、十一時。野田さんは九時半です」
「じゃ、もうすぐだね。分った。午後はどうするんだい?」
「もちろん開けます。商売ですもん」
マスターは笑ってエプロンを外した。
ー一人になると、奈々子は椅子にかけて、考え込んだ。
ゆうべは八時間しか寝ないで(?)ドイツ行きのことを考えたのだが、どうにも決心がつかない。
ともかく、美貴と野田の話を聞くのが先決、と思ったのである。
それにしても...。三枝がもし誰かに殺されたのだとしたら、あのハンブルクで見付かった女も含めて、もう二人も死んでいることになる。
奈々子としては、「三番目の死体」になって、フランクフルト辺りで、見付かりたくはないのである。
店の電話が鳴った。
「-南十字星です」
向うは何も言わない。「もしもし。-もしもし?」
プツッ、と切れてしまった。
「変なの」
と、奈々子は肩をすくめた。「あ、いけない」
下の郵便受で、郵便を取って来るのを忘れていた。いつも出勤して来た時に出すのだ。
まだ九時半までには、十分ある。
それに、野田が来ても下で出会うことになるし。
奈々子は、店を出て、トコトコと階段を下りて行った。

译文
第二天早上,奈奈子进到《南十字星》来,没有回答老板“早上好。”的问候,从柜台下拿出那块写着“今日停业”的牌子,快速的来到店外挂了出来。
老板看呆了。
“哎,小奈奈子,你这是干什么?”
“我有个面试。”
“面试?”
“恩,对不起了,老板。能离开一下吗?”
“这个嘛,可以。不过,难道你要换老板吗?”
“怎么会。——美贵小姐和野田先生要来。”
“这么回事啊,明白了。俩个人一起来?”
“分别来。美贵小姐因为太早身体又弱,十一点来。野田先生九点半来。”
“那,快到了。明白了,我午后回来怎么样?”
“当然要开门了。因为是生意嘛。”
老板笑着解开围裙。
—— 奈奈子坐在椅子上,一个人沉思着。
昨晚只睡了八个小时。考虑着去德国的事,怎么也下不了决心。
别的不说,先得解决美贵和野田那听来的话。
话虽如此。三枝也许被谁杀了的话,再加上汉堡发现的女尸,已经死俩个人了。
奈奈子可不想成为在法兰克福那样的地方被发现的第三具尸体。
店里的电话响了。
“这里是南十字星。”
对方没有回应。“喂,喂。”
突然被挂断了。
“奇怪。”
奈奈子说着耸了耸肩。“啊,不行了。”
忘了取下边邮箱里的邮件了。总是上班的时候拿出来的。
离九点半还有十分钟。
而且,与野田见面的话也得下楼啊。
奈奈子出了店,用碎步快速的下楼梯。
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 楼主| 发表于 2011-7-11 09:58:42 | 显示全部楼层
郵便受を開けて、中からいくつかの封筒を出す。-ダイレクトメール以外は、請求書、
「ラブレターは来ないか」
と、奈々子は肩をすくめた。
その時ーズシン、という地響きと共に、ビルが揺れた。
「キャッ!」
奈々子は尻もちをついた。白い煙が、階段に噴出して来る。
「な、何よ、一体!」
あわてて立ち上ると、奈々子は、ビルの外へ飛び出した。
「危ないぞ!」
「ガラスが...」
と、呼び声が上る。
奈々子は道へ出て、ビルを見上げ、唖然とした。
<南十字星>が、なくなっていた。
窓は吹っ飛び、ポカンと大きな穴があいたようになって...。白い煙立ちこめている。
「奈々ちゃん!」
と、声がした。
「マスター!何でしょ?」
「分らんが..。爆発だ」
「ガスか何か?でも、全然ガスの匂いなんて」
「ともかく、無事で良かった!」
そう言われて、初めて奈々子は気付いたのである。ずっと店にいたら、今ごろは...。
―消防車、パトカーが駆けつけて、しばらくは大騒ぎだった。
何といっても人通りの多い場所である。野次馬も大勢で、またそれを見て、何事かと人が集まって来る...。
「-どうしたんだい?」
と、声がして、奈々子が振り向くと、野田が立っていた。
「あ、野田さん」
「遅くなってすまない。仕事で、どうしても出られなくてね。何かあったの?」
「ええ、まあ..」
マスターが、K札の人と話しているのを、奈々子は眺めていた。
「あれ、店は?」
「ええ。ーなくなっちゃったんです」
「何だって?」
野田が目を丸くした。

译文:
奈奈子打开邮箱,从里面拿出信件。——除了广告邮件外还有张订单。
“没有情书啊。”
奈奈子说着耸耸肩。
这时候,咚的一声,伴随着大地震动,整个大楼都在摇晃。
“哇!”
奈奈子一个屁蹲儿坐在地上。白色的浓烟从楼道里冒了出来。
“到底怎么了?”
奈奈子慌忙从地上站了起来,朝大楼外飞奔出去。
“太危险了。”
“玻璃...”一声尖叫响起,
奈奈子来到街道上,朝楼上仰望,顿时说不出话来。
《南十字星》已经化为乌有。
窗子被气流冲飞,啪嚓一声赫然敞开一个大洞。。。白色的浓烟弥漫开来。
“小奈奈子。”
一声呼唤。
“老板!怎么了?”
“不知道,是爆炸吧。”
“煤气什么的?但是,完全没有煤气味啊。”
“总之,你没事就好。”
被这么一说,奈奈子方才醒悟过来。要是一直呆在店里的话,这会已经....
——消防车,巡逻车飞奔过来,一时演变成大混乱的场景。
毕竟是来往行人很多的地方。看热闹的人络绎不绝,还有看见这个场景来一睹究竟的人聚集在一起。。。
“怎么回事?”
一个声音响起,奈奈子回头一看,是野田站在那里。
“啊,野田先生。”
“来晚了,对不起。因为工作的事,怎么也脱不了身。发生了什么事了吗?”
“嗯,是吧。”
奈奈子看见老板在和K札说话。
“啊,店呢?”
“额,没了。”
“你说啥!?”
野田瞪圆了眼睛。
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 楼主| 发表于 2011-7-12 14:54:00 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-7-14 13:36 编辑

マスターが戻って来ると、
「いや。けが人が出なくて良かった。」
と、息をつく。
「でも、どうしたんでしょう?」
「分らんね。これから調べてもらうことになる」
マスターは、首を振って、「再開までは少しかかりそうだな」
と、言った。
「そうか」
と、奈々子は呟いたのだった。「私、失業しちゃった...」

9.悩みは深し
「そうか」
と、野田は肯いて、「じゃ、もう知ってるんだね、君も」
知ってるんだね、と言われたって...。そう一人で合点して肯かれても、困ってしまうのである。
「その女の話は聞きました」
と、奈々子は言った。「ルミ子さんから。でも、それがどかしたんですか?」
奈々子のいいところはー沢山あるが、その一つは、と言っておこうー何でもはっきり分らないことを、想像で決めちまわないことである。
奈々子は、至って現実的な女の子なのだ。
もちろん、年齢にふさわしく夢を見ることもあるが、現実を夢と混同したりすることはない。はっきり分けて考えられるというのが、まあ性質というものなのだろう。
<南十字星>が吹っ飛んでしまって、マスターは、まだK札であれこれ訊かれている。
奈々子は、十一時には美貴もやって来るはずなので、早いとこ野田との話を済まそうとして、近くの喫茶店に入ったのだった。


译文
老板返回来了,叹息着说:“不,没人受伤就好。”
“但是,发生了什么事?”
“不知道。现在开始着手调查了。”
老板摇摇头,说道:“要再开店的话好像要少花费点了。”
“是啊,”奈奈子嘟囔着:“我失业了。。。”

9.深深地烦恼
“这样啊,”野田点点头 ,“那么,你已经知道了啊。”
说什么知道了....这样不知所言的被一个人认可就头疼了。
“听过那个女人说的话了。”
奈奈子说到。“从留美子小姐那里得知的。但是,那有什么不对嘛?”
奈奈子的优点有很多,那是要说一个——任何没弄清楚的事情,都不靠想象来决定。
奈奈子是最现实的女孩子。
当然,和年龄相称的梦也做过,但是,不会把现实和梦混同在一起的。能考虑清楚那是性格使然吧。
南十字星化为乌有了,老板还在被警 察问这问那。
十一点时,美贵也应该来了,奈奈子尽早和野田结束了对话,进了一家咖啡店。
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 楼主| 发表于 2011-7-13 11:54:28 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-7-13 11:58 编辑

しかし、何てコーヒーのまずいこと!
奈々子は改めて、<南十字星>のコーヒーがいかにおいしかったかを、思い知らされた。こりゃ何としても店を再開しなきゃ!
もちろん、そんなこと、奈々子が決めるわけじゃないけど。
「あの女のことをね、僕も少し調べてみたんだ」
と、野田は手帳を取り出して、開いた。「名前は若村麻衣子。二十八歳。-東京へ出て来て、一人で暮らしていたらしい。三枝がこの女性と付合っていたことは、確かだ。彼の親しい友人の間では、結構知れ渡っていた。」
「へえ。野田さんは親しくなかったわけ?」
「厳しいね」
と、野田は苦笑した。「そりゃ、僕は恋敵だからな。三枝としては隠して当然さ」
「そりゃそうですね。すみません。つい、考える前に言葉が出ちゃうの」
こういうところが可愛くないのかしら、と奈々子は反省した。
「いや、正直なのが君のいいところさ」
何だか、「馬鹿だ」と柔らかく言われてるような気がする。しかし、ま、深くは考えないことにした。
「その若ー」
「若村麻衣子」
「その人の言った通り、三枝さんの子供がお腹にいて、ドイツまで追いかけて行ったとしても、それでどうして美貴さんがご主人を殺したことになるんですか?」
「それは、一つには彼女の性格だ」
と、野田は言った。「美貴さんは、極めて潔癖な人なんだ。たぶん三枝にあんな恋人がいたと知ったら、殺さないまでも、帰国後、即離婚しただろうね」
「じゃ、その女の人を殺したのは?」
「それはわからない。美喜さんか、それとも三枝か。-三枝が、美貴さんに気付かれては大変と思って、彼女を殺したのかもしれない。美貴さんがそれを知って、三枝と争いになり...。ということ考えられる」
そりゃ、いろいろ考えられるだろう。
でも、奈々子は少々悲しい気分であった。
なぜってーもちろん野田の話はよく分るし、確かに、理屈としてもあり得ることだと思うのだが...。
でも、三枝正成は、学生時代からの友人で、美貴は結婚しようとまで思った相手ではないか。その二人を、いくら理屈が通るといっても、「殺人犯」扱いして、平気でしゃべってる、ってのが、ちょっとやり切れなかったのである。


译文
但是,这咖啡是何等的难喝啊。
奈奈子纠正了下,认识到是南十字星的咖啡太好喝了。
无论如何南十字星也要再开不可!
当然,这种事不是奈奈子说了算的。
“那个女人的事,我也试着做了少量调查。”
野田说着,拿出记事本打了开来。“她叫若村麻衣子。二十八岁。从东京来,好像是一个人住。三枝和这个女人确实交往过。他比较亲近的朋友都知道这事。
“诶,野田先生和他不算亲近的朋友?”
“严格上来讲...”
野田苦笑着说。“我应该算做他的情敌。三枝当然会对我隐瞒了。”
“是这样,对不起,我总是不经考虑就说话。”
这点好像很不可爱啊,奈奈子反省到。
“哪里,诚实正是你的优点啊。”
总觉得有点像傻瓜的婉转说法。但是,算了,想不了那么深。
“那个若——”
“若村麻衣子”
“依那人所说,怀了三枝的孩子,甚至追三枝到德国,后来为什么美贵把丈夫给杀了呢?”
“这是她的一个性格特点.”
野田说,“美贵是个清高到了极点的人。得知三枝有那个情人存在的事,没有杀他,回国后大概也会马上离婚的吧。”
“那么,那个女人被杀的事呢?”
“那个不知道。不是美贵就是三枝了。三枝怕美贵太过注意,可能就把那女人给杀了。美贵小姐知道这事,就和三枝争论起来...
我是这么以为的。”
这是各种各样的想法吧。
但是,奈奈子有点悲伤的感觉。
为什么啊——当然很清楚确实如野田说的,但即使可能是那种理由的话....
但是,三枝正成不是那个学生时代的朋友觉得将会是和美贵结婚的那个对象嘛。那俩个人不管说是什么理由被当做杀人犯对待都能这么冷静的讲出来,这也有点太让人受不了了。
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发表于 2011-7-13 13:47:56 | 显示全部楼层
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「納める」没错。
 是「格納」的「納める」。
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 楼主| 发表于 2011-7-14 13:15:14 | 显示全部楼层
もし、自分だったらーと奈々子は考えるー友だちか、一度は恋した人が、殺人の容疑をかけられていると知ったら、すごいショックだろうし、よっぽど動かぬ証拠でも見せられない限り、信じないに違いない。
友だちっていうのは、そういうもんだろう。それとも、私の考えが甘すぎるのかしら?...
「どうかしたかい」
と、野田が訊いた。
「いえ、別に」
と、奈々子は首を振って、思った。
この人とは、もうキスしないぞ!
「でも、もし美喜さんがご主人を殺したのなら、どうして今さらわざわざドイツへ捜しに行きたいなんて言い出すんですか?」
「そこだよ。それがぼくも知りたい。-もちろん彼女が犯人でないと分れば、こんなに嬉しいことはないけどね」
と、野田は言ったが...。
果して、どこまで信じていいものやら。
奈々子は、おいしくないコーヒーを、一口飲んで、顔をしかめた。

「大変ね、奈々子さん」
と、美貴が言った。
同じ喫茶店。少し時間はずれて、美貴と奈々子の二人が向い合っている。
もちろん<南十字星>のビルの前で待っていて、やって来た美貴を、ここへ連れて来たのである。
「これからどうするの?」
「そうですねえ...。まだ考えてません」
そりゃそうだ。まさか今日、店が爆発する(!)なんて、誰が思うもんか。
「もしよかったら―」
ほら来た。奈々子は、紅茶を一口飲んで(コーヒーにこりて、今度は紅茶を頼んだのだった)まずいのでギョッとした。
「私と一緒にドイツへ行ってもらえないかしら?とても無茶で、図々しいお願いだってことは承知してるんだけど」
「本当ですね」
と、奈々子は素直に言った。「大体、野田さんがご主人を殺したんじゃないか、とおっしゃってたでしょ」

译文
奈奈子考虑着如果是自己的话,如果得知朋友或者自己曾经喜欢的人成为杀人嫌疑犯,得是多么大的震惊啊。只要没看到确凿的证据,就一定不会相信的。
所谓朋友,大概就应该是这样吧。或者,我想的太天真了...
“不对吗?”
“不,没什么。”
奈奈子摇头说,心里却想再也不要和这个人接吻了。
“但是,如果美贵杀了丈夫的话,为什么现在还说要特意去德国找他?”
“这一点我也很想知道。当然,如果能知道她不是犯人的话,也不必那么高兴。”
野田说到。
究竟相信到什么地步才好呢。
奈奈子喝了一口并不好喝的咖啡,皱了皱眉头。

“不得了了,奈奈子。”
美贵说。
同一家咖啡店。时间稍微错过些。美贵和奈奈子俩个人相对而坐。
当然,是把已经到来并在《南十字星》的大楼前等待的美贵带到这的。
“现在开始怎么办?”
“是啊,还没去想。”
是这样啊,难道今天咖啡店爆炸的事谁会想的到。
“如果可以的话。。。”
看,来了吧。奈奈子喝了口红茶(咖啡可不敢再喝了,这次点了红茶)令人吃惊的难喝。
“能请你和我一起去德国吗?实在是唐突,虽然我也知道这是厚颜无耻的请求。”
“真的是呢。”
奈奈子直言了当。“大概,又要讲是不是野田先生杀害了您的丈夫吧?”
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 楼主| 发表于 2011-7-15 12:52:14 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-7-15 12:57 编辑

「ええ」
「どうしてそう思ったんです?あんなに頼りにしてらしたのに」
「それなのよ」
美貴は、ため息をついた。「-私も、まさかと思ってたわ。でも、ついこの間。夫や野田さんと大学で同じだった方に、町でばったり出会ったの。そして色々話してたら、私と主人がハネムーンに出た次の日に、野田さんもどこか外国へ行った、ってことが分ったのよ」
「野田さんも?どこへ?」
「その人は知らなかったわ。きっと恋に破れてセンチメンタルジャーニーだろう、って笑ってたけど。でも、私、気になって、調べてみたの」
「どうやって?」
「いつもあの人が航空券や宿泊の手配を頼む旅行社へ行って。私もその係の人を知ってたから。そしたら、野田さん、突然前の日になってーつまり、私たちの式の当日に、ドイツへ発ちたい、何とか席を取ってくれないか、って電話して来たんですって」
「へえ..」
「それも二枚」
「誰かと一緒?」
「そうらしいの。名前は教えてくれなかったけど。でも、おかしいわ。野田さん、そんなこと、一言も言わなかった」
「なるほど..」
そりゃ、確かにおかしい。-しかし、だからって、野田が三枝を殺した、っていうのは考えが飛躍してるんじゃないだろうか。
大体、そんなに突然殺す気になるってのが妙だし、そんな時に、旅行社に頼んだりしないだろう。
殺す気でなく、ドイツへ行って、向うで何かがこじれて、結果として殺しちゃった、というのなら、分らないでもないけど。
「どうかしら、奈々子さん」
と、美貴は、何となく切なげな目で、じっと奈々子を見つめて、「旅としては快適だと思うわ。飛行機もファーストクラスを取るし、ホテルも一流の所。もし、その方がよければッ別々に部屋にも取るし」
「そんなこと、どうでもいいんですけど...。行って、何を調べるんですか?」
「野田さんが、向うで私たちの後を追っていたのかどうか、知りたいの」
「でも、そんなことできます?女性二人だけで」

译文:
“嗯,是啊。”
“为什么那么想?那么地依靠他却...”
“虽然那样。”
美贵叹了口气。“我也想这怎么可能。但是,最近,我和一位曾经和丈夫、野田先生同一所大学的朋友在镇上突然见面了。而且说了许多话题,从中得知,我和丈夫蜜月旅行出发的第二天,野田先生也出国去什么地方了。”
“野田先生也出国了?去哪了?”
“那个人不知道。他笑着说肯定是失恋后的若有所失般的旅游吧。但是,我很在意,就试着调查了下。”
“怎么做的?”
“去了那个人经常拜托购买飞机票和安排食宿的旅行社。因为我也认识那个管理员。于是他说野田前一天也就是我们婚礼的当天打来电话,说要出发去德国,问能否设法弄到坐席票。”
“额....”
“还是要俩张。”
“和谁一起呢?”
“那个好像没有告诉我。但是,很奇怪,野田先生对这件事只字未提。”
“原来如此.”
确实挺奇怪。——但是,因此就说是野田杀了三枝未免思想太过飞跃了吧。
大概,那么突然的想杀了他这种情况很奇怪,因为那时就不会拜托旅行社了吧。
本没想杀他,去了德国却和对手关系恶化,结果杀了他,这种情况不是不能理解。
“怎么样,奈奈子。”
美贵说完,用总觉得难过的眼光安详的注视着奈奈子。“我想旅途是很舒服的。飞机订得是特等舱,旅馆也是一流的。也许,那边可以的话就分别住。”
“那种事无所谓,但是去那边你调查什么?”
“我想知道野田先生到底是否追在我们后面。”
“但是,做那种事俩个女人可以做到吗?”
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 楼主| 发表于 2011-7-16 15:02:43 | 显示全部楼层
「私、向うに知り合いがいるの。手を貸してくれると思うわ」
美貴の決心は固いようだ。
もっとも、そんなに決心が固いなら、一人で行きゃいいようなもんだが、そこが御嬢さん様なんだろう。
でも、-私には関係ないわ、と奈々子は思った。そうよ。私は別に何も...。
「ね、奈々子さん」
ぐっとみを乗り出して、美貴は奈々子の手を握った。
いやだ!絶対にいやだ!
そんな用事でヨーロッパに行くくらいなら、その辺の温泉でのんびりした方がよっぱどいい!
ともかく―いやだ!

「承知してくれ嬉しいよ」
と、志村武治は微笑みながら言った。「お礼は充分にさせてもらうからね」
「はあ」
と、奈々子は言った。
何でこうお人好しなのかしら、私は。-つくづくため息を出る。
もちろん、<南十字星>が吹っ飛んでしまって、しばらくは失業することになるから、仕事は捜さなきゃならないとしても...。
「美貴の力になってやってくれ」
と、志村は奈々子の手を握った。
車の中で手を握られるんあてことに、奈々子は慣れていない。
申し遅れたが、奈々子は、志村の車に乗っていたのである。といっても、運転手付きの凄く大きな外車。
志村って人は、大変な金持なんだわ、と奈々子は改めて感心した。
奈々子だって、「お金」は嫌いじゃない。でも「お金持」は好きとか嫌いというほど、知り合いがいない!
ともかく、志村としても別に深い意味があって手を握ったわけではないらしかった。
その証拠に、すぐ離したからである..。
「でも、私、強そうに見えるかもしれまえんけど..。ま、そう弱くはありません。でも、空手も剣道もできないんです」
「分ってるとも」
と、志村は笑って言った。「実はね、美貴に言っていないのだが、君に知っておいてもらいたいんだ」
「何です?」
「ボディガードをつける」
「私たちに?」
それならそうと、もっと早く言えって!
奈々子はホッとした。
「それなら...。安心して旅ができますね」
と、急にうきうきして来るから現金なもんである。
「そう。危険はないから、君は大いに旅を楽しんでくればいい」
と、志村は肯いた。
「で、誰がついくれるんです?」
「ええと...」
志村は手帳を出してめくると、「-ああ、これだ。K探偵社の森田という男だ」
あの、世にも下手くそな尾行をして、奈々子を怒らせた男だ。
よりによって!-奈々子はまた、たちまち頭痛がして来そうになったのだった...。

译文:
“我有熟人,想必会帮助我们。”
美贵好像决心已定。好像一个人去也行似的,到底是大小姐啊。
但是,奈奈子觉得和自己无关。是啊,我又不是特别....
“行吗,奈奈子小姐。”
美贵猛的探身,一把握住了奈奈子的手。
不行,绝对不行。
为这种事去欧洲的话,还不如在在那一带悠闲地泡温泉好呢。
总之——不行。
“知道这个消息我很高兴。”
志村武治微笑着说到。“您的谢礼我已经充分备好了。”
“啊”
奈奈子说到。
为什么我是这么个老好人呢。奈奈子怅然的叹了口气。
当然,《南十字星》消失了,虽然已经暂时失业了,不得不找个工作,但。。。
“请助美贵一臂之力。”
志村握住奈奈子的手。
在车中被握住手,奈奈子还真不习惯。
还没来得及说,奈奈子现在坐在志村的车里。说起来是ドライバー跟随的豪华的外国大汽车。
志村这个人是个了不起的有钱人。奈奈子改变了想法,钦佩起来。
奈奈子并不讨厌钱。但是对有钱人喜欢还是讨厌还真不好说。
总之,被志村握着手,奈奈子一时间吓了一大跳。
但是志村握着奈奈子的手并没有什么特别的意思。
证据就是很快就分开了。
“但是,我不过是看起来强壮点,额,也不是很弱。但是,空手道剑道什么的我可不懂。”
“当然知道了.”
志村笑到。“实际上,我没对美贵说起,但我想让你知道。”
“什么?”
“有保镖跟着呢。”
“跟着我们?”
既然是这样,早点说嘛。
奈奈子放下心来。
“那样的话,能放心的旅行了。”
急忙喜不自禁起来,整个势利眼。
“是啊,因为没有危险,你们可以好好享受旅行了。”
志村说着点点头
“那,谁跟着我们?”
“那个...”
志村拿出个笔记翻开,“啊。这个。K侦探社的叫森田的男人。”
那个特别下作的跟踪,惹奈奈子生气的那个男人。
偏偏是他!——奈奈子又马上头疼起来。
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 楼主| 发表于 2011-7-16 15:28:18 | 显示全部楼层
「私、向うに知り合いがいるの。手を貸してくれると思うわ」
美貴の決心は固いようだ。
もっとも、そんなに決心が固いなら、一人で行きゃいいようなもんだが、そこが御嬢さん様なんだろう。
でも、-私には関係ないわ、と奈々子は思った。そうよ。私は別に何も...。
「ね、奈々子さん」
ぐっとみを乗り出して、美貴は奈々子の手を握った。
いやだ!絶対にいやだ!
そんな用事でヨーロッパに行くくらいなら、その辺の温泉でのんびりした方がよっぱどいい!
ともかく―いやだ!

「承知してくれ嬉しいよ」
と、志村武治は微笑みながら言った。「お礼は充分にさせてもらうからね」
「はあ」
と、奈々子は言った。
何でこうお人好しなのかしら、私は。-つくづくため息を出る。
もちろん、<南十字星>が吹っ飛んでしまって、しばらくは失業することになるから、仕事は捜さなきゃならないとしても...。
「美貴の力になってやってくれ」
と、志村は奈々子の手を握った。
車の中で手を握られるんあてことに、奈々子は慣れていない。
申し遅れたが、奈々子は、志村の車に乗っていたのである。といっても、運転手付きの凄く大きな外車。
志村って人は、大変な金持なんだわ、と奈々子は改めて感心した。
奈々子だって、「お金」は嫌いじゃない。でも「お金持」は好きとか嫌いというほど、知り合いがいない!
ともかく、志村としても別に深い意味があって手を握ったわけではないらしかった。
その証拠に、すぐ離したからである..。
「でも、私、強そうに見えるかもしれまえんけど..。ま、そう弱くはありません。でも、空手も剣道もできないんです」
「分ってるとも」
と、志村は笑って言った。「実はね、美貴に言っていないのだが、君に知っておいてもらいたいんだ」
「何です?」
「ボディガードをつける」
「私たちに?」
それならそうと、もっと早く言えって!
奈々子はホッとした。
「それなら...。安心して旅ができますね」
と、急にうきうきして来るから現金なもんである。
「そう。危険はないから、君は大いに旅を楽しんでくればいい」
と、志村は肯いた。
「で、誰がついくれるんです?」
「ええと...」
志村は手帳を出してめくると、「-ああ、これだ。K探偵社の森田という男だ」
あの、世にも下手くそな尾行をして、奈々子を怒らせた男だ。
よりによって!-奈々子はまた、たちまち頭痛がして来そうになったのだった...。

译文:
“我有熟人,想必会帮助我们。”
美贵好像决心已定。好像一个人去也行似的,到底是大小姐啊。
但是,奈奈子觉得和自己无关。是啊,我又不是特别....
“行吗,奈奈子小姐。”
美贵猛的探身,一把握住了奈奈子的手。
不行,绝对不行。
为这种事去欧洲的话,还不如在在那一带悠闲地泡温泉好呢。
总之——不行。
“知道这个消息我很高兴。”
志村武治微笑着说到。“您的谢礼我已经充分备好了。”
“啊”
奈奈子说到。
为什么我是这么个老好人呢。奈奈子怅然的叹了口气。
当然,《南十字星》消失了,虽然已经暂时失业了,不得不找个工作,但。。。
“请助美贵一臂之力。”
志村握住奈奈子的手。
在车中被握住手,奈奈子还真不习惯。
还没来得及说,奈奈子现在坐在志村的车里。说起来是ドライバー跟随的豪华的外国大汽车。
志村这个人是个了不起的有钱人。奈奈子改变了想法,钦佩起来。
奈奈子并不讨厌钱。但是对有钱人喜欢还是讨厌还真不好说。
总之,被志村握着手,奈奈子一时间吓了一大跳。
但是志村握着奈奈子的手并没有什么特别的意思。
证据就是很快就分开了。
“但是,我不过是看起来强壮点,额,也不是很弱。但是,空手道剑道什么的我可不懂。”
“当然知道了.”
志村笑到。“实际上,我没对美贵说起,但我想让你知道。”
“什么?”
“有保镖跟着呢。”
“跟着我们?”
既然是这样,早点说嘛。
奈奈子放下心来。
“那样的话,能放心的旅行了。”
急忙喜不自禁起来,整个势利眼。
“是啊,因为没有危险,你们可以好好享受旅行了。”
志村说着点点头
“那,谁跟着我们?”
“那个...”
志村拿出个笔记翻开,“啊。这个。K侦探社的叫森田的男人。”
那个特别下作的跟踪,惹奈奈子生气的那个男人。
偏偏是他!——奈奈子又马上头疼起来。
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 楼主| 发表于 2011-7-16 16:01:34 | 显示全部楼层
「私、向うに知り合いがいるの。手を貸してくれると思うわ」
美貴の決心は固いようだ。
もっとも、そんなに決心が固いなら、一人で行きゃいいようなもんだが、そこが御嬢さん様なんだろう。
でも、-私には関係ないわ、と奈々子は思った。そうよ。私は別に何も...。
「ね、奈々子さん」
ぐっとみを乗り出して、美貴は奈々子の手を握った。
いやだ!絶対にいやだ!
そんな用事でヨーロッパに行くくらいなら、その辺の温泉でのんびりした方がよっぱどいい!
ともかく―いやだ!

「承知してくれ嬉しいよ」
と、志村武治は微笑みながら言った。「お礼は充分にさせてもらうからね」
「はあ」
と、奈々子は言った。
何でこうお人好しなのかしら、私は。-つくづくため息を出る。
もちろん、<南十字星>が吹っ飛んでしまって、しばらくは失業することになるから、仕事は捜さなきゃならないとしても...。
「美貴の力になってやってくれ」
と、志村は奈々子の手を握った。
車の中で手を握られるんあてことに、奈々子は慣れていない。
申し遅れたが、奈々子は、志村の車に乗っていたのである。といっても、運転手付きの凄く大きな外車。
志村って人は、大変な金持なんだわ、と奈々子は改めて感心した。
奈々子だって、「お金」は嫌いじゃない。でも「お金持」は好きとか嫌いというほど、知り合いがいない!
ともかく、志村としても別に深い意味があって手を握ったわけではないらしかった。
その証拠に、すぐ離したからである..。
「でも、私、強そうに見えるかもしれまえんけど..。ま、そう弱くはありません。でも、空手も剣道もできないんです」
「分ってるとも」
と、志村は笑って言った。「実はね、美貴に言っていないのだが、君に知っておいてもらいたいんだ」
「何です?」
「ボディガードをつける」
「私たちに?」
それならそうと、もっと早く言えって!
奈々子はホッとした。
「それなら...。安心して旅ができますね」
と、急にうきうきして来るから現金なもんである。
「そう。危険はないから、君は大いに旅を楽しんでくればいい」
と、志村は肯いた。
「で、誰がついくれるんです?」
「ええと...」
志村は手帳を出してめくると、「-ああ、これだ。K探偵社の森田という男だ」
あの、世にも下手くそな尾行をして、奈々子を怒らせた男だ。
よりによって!-奈々子はまた、たちまち頭痛がして来そうになったのだった...。

译文:
“我有熟人,想必会帮助我们。”
美贵好像决心已定。好像一个人去也行似的,到底是大小姐啊。
但是,奈奈子觉得和自己无关。是啊,我又不是特别....
“行吗,奈奈子小姐。”
美贵猛的探身,一把握住了奈奈子的手。
不行,绝对不行。
为这种事去欧洲的话,还不如在在那一带悠闲地泡温泉好呢。
总之——不行。
“知道这个消息我很高兴。”
志村武治微笑着说到。“您的谢礼我已经充分备好了。”
“啊”
奈奈子说到。
为什么我是这么个老好人呢。奈奈子怅然的叹了口气。
当然,《南十字星》消失了,虽然已经暂时失业了,不得不找个工作,但。。。
“请助美贵一臂之力。”
志村握住奈奈子的手。
在车中被握住手,奈奈子还真不习惯。
还没来得及说,奈奈子现在坐在志村的车里。说起来是ドライバー跟随的豪华的外国大汽车。
志村这个人是个了不起的有钱人。奈奈子改变了想法,钦佩起来。
奈奈子并不讨厌钱。但是对有钱人喜欢还是讨厌还真不好说。
总之,被志村握着手,奈奈子一时间吓了一大跳。
但是志村握着奈奈子的手并没有什么特别的意思。
证据就是很快就分开了。
“但是,我不过是看起来强壮点,额,也不是很弱。但是,空手道剑道什么的我可不懂。”
“当然知道了.”
志村笑到。“实际上,我没对美贵说起,但我想让你知道。”
“什么?”
“有保镖跟着呢。”
“跟着我们?”
既然是这样,早点说嘛。
奈奈子放下心来。
“那样的话,能放心的旅行了。”
急忙喜不自禁起来,整个势利眼。
“是啊,因为没有危险,你们可以好好享受旅行了。”
志村说着点点头
“那,谁跟着我们?”
“那个...”
志村拿出个笔记翻开,“啊。这个。K侦探社的叫森田的男人。”
那个特别下作的跟踪,惹奈奈子生气的那个男人。
偏偏是他!——奈奈子又马上头疼起来。
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 楼主| 发表于 2011-7-17 16:59:29 | 显示全部楼层
10.標的は誰か
丸と三角と四角がワルツを踊ってる、ってとこかな。
奈々子は、その絵を眺めて、それから絵の下に添えられた表題を見て、目を丸くした。
これが<雨の日の競馬場>?
「-だめだ」
奈々子の現実的想像力では、とてもついていけなかった。
しかしーもちろん、奈々子も、美しいものは美しいと感じるだけの感受性を充分に持ち合せている。ただー絵画の領域では、風景画とか裸婦、音楽なら「白鳥の湖」辺りに止まってはいたのだが。
スタイルもいけない。美術館に来るからって、何もこんな気取った―といったって、当り前のワンピースだが―格好をすることはなかった。周囲を見回しゃ、ジーパンの男の子、女の子がいくらもいる。
芸術家風に髪やひげをのばして、絵の前でウーンと唸ったりしているのがいると、素直奈々子など、ひそかに尊敬の念など抱いてしまったりするのだが...。
ところで、今日は日曜日である。
といっても、<南十字星>がなくなってから、奈々子にとっては、「毎日が日曜日」てなもんで、のんびりーいや、とんでもない!一週間後には、ドイツへ発たなきゃいけないというので、大あわての日々だったのである。
しかし、その辺りも志村が手配してくれて、パスポートんお申請書もしたし、必要な物も、この二日間、毎日買物に出て、買い揃えた。
三日後に出発。とりあえずは一息ついているのである。
<南十字星>の店は、マスターの奔走で、何とか再建の目途が立ちそうだった。
しかし、元のビルはもう無理というので、どこか別の場所に移ることになるだろう、ということだった。喫茶店は立地条件で八割方売場になるかどうか決ってしまう、というところがある。
マスターも、候補地選びに苦心しているようだった。しかし、奈々子は、
「新しい店でも使ってくれる」
という約束をとりつけているので、ま、後々の仕事は確保したわけである。
さて、日曜日に、奈々子がわざわざこんな美術館までやって来たのは、他でもない..。
「あ、いたいた」と、声がして、トコトコやって来たのは、志村ルミ子だった。
「あら、ルミ子さん」
「わあ、すてき!奈々子さんって、そういう格好すると、やっぱり女ね」
何てほめ方だ。しかし、ルミ子のような子に言われると、腹も立たない。
大体、ルミ子の可愛いスタイルと比べられたら、こっちなんかー「青い山脈」なんて映画にでも出て来そうだ。
「野田さん、表の車で待ってるわ」
と、ルミ子が言った。「ごめんなさい。何だかデートのお邪魔しちゃって」
「そんなことないの。男の人と二人って、疲れだめだから」
野田さんに誘われたので、ルミ子と一緒なら、という条件をつけたのである。変わったデートだ。
「野田さんは見ないのかしら?」
と、奈々子は歩きながら言った。
「うん。車、乗ってないと持ってかれちゃうからって。-私、絵って好き」
と、ルミ子は言った。
「全然分んないわ」
「分んないところがいい」
こういうのに、ついて行けないのである。

译文
10.目标是谁
圆,三角形和四角形在跳华尔兹吗。
看着那幅画,还有在画的下面附画的说明,奈奈子瞪大了眼睛。
这是《雨天的赛马场》?
“不是吧。”
凭奈奈子的想象力实在是看不出来。
当然了,奈奈子只有对美丽的东西能感受到其中的美的这样的感官性。但是,在画的领域范围内,只停留于风景画啦,裸女及音乐《天鹅湖》这样的范畴了。
风度也不在行。因为说了是去美术馆,那也没什么好装腔作势的,就是说穿普通的连衣裙,但也用不着怎么打扮。望向周围,也有几个穿着牛仔裤的男孩和女孩。
纯朴如奈奈子之流若遇到留着艺术家风范的头发和胡子,在画前赞叹不已的人,则会偷偷的在心底抱有尊敬的感觉。
话说,今天是星期日。
说起来当《南十字星》化为乌有后,对于奈奈子来说,每天都是星期日,悠闲啊,——不,哪的话。因为一周后就必须出发去德国了,真是惶惶不可终日啊。
但是,那边有志村安排,护照申请,必要物资,在这俩天里每天都出去买东西,备齐必需品。
三日后出发。暂且歇口气吧。
老板为了设法再建南十字星而奔走。
但是,原来的大楼不能再用了,应该要搬到别的地方去了吧。咖啡店的地方选择条件决定于是否有八成的买卖商家。
老板用心良苦的选了几个候补的地方,但是,奈奈子用“新店也要用我啊。”这句话做了约定,应该先确保将来的工作。
于是,星期日,奈奈子特意去了趟美术馆,不为别的...。
“啊,在那在那。”
一个声音响起,碎步跑过来的是志村留美子。
“啊,是留美子小姐。”
“哇,好漂亮!奈奈子小姐,你这身打扮果然很有女人味啊。”
这是什么夸奖法。但是,被留美子这样的小孩子这么说又不会生气。
大概,和留美子的可爱类型相比,我就像从电影《青色山峦》中走出来的一样。
“野田先生在外面的车里等着呢。”
留美子说。“对不起,总觉得打扰你的约会了。”
“没那事,和男人俩个人在一起,太累了。不行啊。”
因为受野田之约,还得有和留美子一起这个条件。奇怪的约会。
“没看见野田先生啊?”
奈奈子一边走一边说。
“额,说是因为有车没开出来。——我喜欢画。”
留美子说。
“我一点不懂啊."
“不懂也没关系。”
这么说,就必须跟着了。
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 楼主| 发表于 2011-7-17 17:01:36 | 显示全部楼层
本帖最后由 呼唤十字星 于 2011-7-17 17:02 编辑

最近这几段比较晦涩。自身水平有限,翻译起来很吃力。希望各位网友看后能提出宝贵意见,在此多谢了。
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 楼主| 发表于 2011-7-18 14:18:17 | 显示全部楼层
「-ね、ちょっと座りましょ」
広い美術館の一角に、お茶を飲むスペースがある。二人はその隅の方に、腰を下ろした。
「ドイツ行きの仕度、すんだんですか?」
と、ルミ子が訊いた。
「何とかね。後は当日、行くのを忘れないようにしないと」
「面白い人、奈々子さんって」
ルミ子は明るく笑った。
「面白くたって、もてないのよね」
「そんなことないわ。野田さんだってー」
「恋人っていうんじゃないわよ」
「そうかなあ。-でも、本当に?」
と、ルミ子がちょっと探るように奈々子を見る。
「何か?」
「野田さんのこと。私、好きなんだもん」
「へえ..」
「もちろん、野田さんから見りゃ、こともでしょうけどね。でも、結構、家庭教師してもらってたころから、好きだったの」
あいつ!真面目そうな顔して。
「でも、野田さんは姉さんに夢中だったし。三枝さんと結婚したんで、私、内心ほっとしたの」
「でも..」
「そう。ーまた、野田さんとお姉さん、って可能性も出て来ちゃったから、正直なところ面白くないの」
まあ、それはないでしょ、と思ったが、ルミ子にそうは言えない。
「奈々子さん」
「何?」
「お姉さんの気持、確かめてくれません」
「私が?」
「そう。野田さんのこと、どう思ってるのか..。私だって真剣なんだもん。姉さんが、野田さんのこと、ナンバーツーとしか思ってないのなら、私の方がナンバーワンに考えてるってこと..。野田さんの気持はもちろん大切だけど」
ルミ子の言葉はいかにも少女らしい率直さで、奈々子の胸を打った。
しかし、正直なところ、奈々子としては、野田も完全には信じていないのだから、ルミ子のことの「告白」に、少々複雑な気分ではあった...。




译文
“啊,稍微坐一会儿吧。”
在宽敞的美术馆的一个角落,有个喝茶的地方。俩个人来到那个角落里,坐了下来。
“去德国的准备都做完了吗?”
留美子问到。
“勉强算吧。为了使当天不能忘了出发,不做完的话...”
“奈奈子真是个有趣的人。”
留美子爽朗的笑到。
“还真没什么有趣。”
“没那种事。野田先生——”
“不是恋人关系啦。”
“这样啊,但是,是真的?”
留美子有点试探的看着奈奈子。
“怎么?”
“我喜欢野田先生。”
“啊!”
“当然,虽然在野田先生眼里我只是个孩子。但是,从他做我的家教开始,我就喜欢上他了。”
这家伙,露出真面目了。
“但是,野田先生迷恋姐姐。姐姐和三枝结婚后,我才放心了。”
“但是....”
“是啊。野田先生和姐姐之间的可能性又出来了。老实说这个不太有趣。”
算了,这不可能,虽然这么想,但不能对留美子说。
“奈奈子小姐。”
“什么?”
“你弄清了姐姐的心情吗?”
“我?”
“是啊,关于野田她是什么想法?我是认真的。姐姐如果把他放在第二位的话,我把他放在第一位考虑。当然野田先生的想法也很重要。
留美子的话实在符合少女的率直,打动了奈奈子的内心。
但是,老实说,奈奈子并不完全相信野田,所以对留美子的告别心情稍显复杂。
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