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发表于 2011-7-20 13:06:25
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本帖最后由 reiuka2 于 2011-7-20 13:16 编辑
だが、事件は終わっていなかった。被害者の母親、つまり担任が真相に気付いたのだ。
事件から約ひと月後、自分を化学室に呼び出した担任は、薄汚れたうさぎのキャラクターのポシェットを、目の前に差し出してきた。魂を込めた凶器、愛しい発明品……。思わず叫び出しそうになってしまった。
やった、やった、やった!
自分は真実を告白した。発明品で殺人を犯したかった。ルナシーよりも大きくマスコミに取り上げられたかった。しかし、証言者として利用しようとしていた下村が、怯えて死体をプールに落としたのだ。そして、そんな結果になってしまったことを非常に残念に思っていたのだ、と。
あのとき、担任に殺されなかったのが嘘のようなくらい、挑発的だったと思う。当たり前だ。失敗を成功に変えるビックチャンスだったのだから。しかし、担任はK札には言わないと言った。あなたの望む猟奇的殺人事件にはしません、と。
何故だ。何故、どいつもこいつも、邪魔をする。思い通りに動かないアイテムたちにいらついた。
しかし、警・察には言わないと言ったのだ。
終業式の日、クラス全員の前で退職することを告げた担任は、別れの挨拶と見せかけながら、事件の真相を語り始めた。警・察には話さずに、馬鹿どもの前で告白する真意ははかりかねたが、つまらない話ではなかった。やや演出過剰な話しっぷりにうんざりするようなところもあったが、なかなかの波瀾万丈な人生だった。
真相が核心にせまるにつれ、皆が自分に注目し始めた。刺すような視線を受けながら、自分が殺人犯であることが、まずは学校中の噂として広まるのも悪くない、と満足感に浸っていたときだ。「Aがまた殺人を犯したらどうするんですか」という調子に乗った馬鹿の質問により、衝撃的な事実が告げられた。
「Aがまた殺人をというのには誤りがあります」
当事者であり、事件をすべて把握しているにもかかわらず、何を言われているのかわからなかった。
「心臓を患っている人ならともかく、たとえ四歳の子供でも、あれで心臓を停めることはできません」
発明品を否定され、子供を殺したのは自分ではなく下村だ、と言われたのだ。自分は子供を気絶させただけ。その後、勘違いした下村がプールに落としたことによって「水死」したのだ、と。皆が一斉に、真の殺人犯である下村に注目した。
恥。これ以上の恥さらしはなかった。その場で舌をかみ切って自殺してやろうかと思ったくらいだ。しかし、最後に担任は非常に興味深いことを告白して、話を終えた。
自分と下村の牛乳に、エイズ患者の血液を混入した、と言ったのだ。
自分が下村級に馬鹿ならば、「ブラボー!」とでも叫びながら、踊りだしていたかもしれない。
母親の足を引っ張っているのが自分だと気付いたとき、何度も自殺を考えたものの、幼さ故、その手段を思いつくことができなかった。そんなとき、何度も願ったではないか。
病気になりたい、と。
それが、こんな思いがけない形で叶ったのだ。予想外、いや、予想以上の展開だった。それも、大成功という。母親も殺人犯の息子より、重い病気に冒された息子の方が心配だろうし、会いに来やすいだろう。
おかしな表現だが、そのときの自分には、俄然、生きる気力が湧いてきた。
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