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▼「森の生活」を書いた米国の随筆家ソローは忘れがたい言葉を多く残した。たとえば、「ほんの一瞬でも、お互いの立場から世界を見ることができれば奇跡が起こるだろう」(『ソロー語録』岩政伸治編訳)。とかく自分の立場にこだわりがちな人間への、時代を超えたメッセージと読める
写作《瓦尔登湖》的美国随笔作家梭罗给世人留下了许多难忘的话语。比如,“难道还有比一瞬之间通过彼此的眼睛来观察更伟大的奇迹吗?”(《梭罗语录》岩政伸治编译)从中我们可以体会到作者对于容易站在自己立场上来思考问题的人类的超时代的警示。
▼東京で読んだ昨日の声欄に、「がれきの受け入れ、広げよう」という訴えがあった。投書者は福島出身で、神奈川に住む男性。放射性物質を不安がる声に理解を示しつつ、冷静な筆致で全国に「処分の受け入れ」を呼びかけていた
笔者在东京阅读了昨天的读者之声栏目,里面有一则呼吁“接受瓦砾、广泛推行”的诉求。这位读者是出生在福岛暂居神奈川的一位男性。他一方面对于大家担心放射性物质表示理解,一方面又以冷静的笔触呼吁全国“接受(污染物的)处理”。
▼被災地の処理能力を超す大量のがれきは復興を妨げている。しかし放射能への懸念から、当初は手を挙げた自治体も、住民の抗議などでほとんどが撤回した
超过灾区处理能力的大量瓦砾妨碍了复兴进行。而且,出于对放射性物质的担忧,那些原本支持处理的自治团体也大多因为居民们的抗议而撤回了提案。
▼「絆」であふれる世の中の、これが一皮むいた姿かと嘆く声もある。しかし住民が、とりわけ子育て世代が不安を抱くのはもっともだ。事故このかた、行政や専門家が膨らませた不信感はあまりに大きい
也有人感叹,难道这就是剥去了伪装、充满着“羁绊”之声的世间的真面目?不过,居民们、特别是育有下一代的人们担心核辐射的影响本也无可厚非。而且这次事故,行政上跟专家们所充斥着那种不信任感确实是太强了。
▼支えあうことの意味を思いつつ、作家の落合恵子さんが創刊した原子力を考えるブックレットを開いた。創刊の辞にこうあった。「サブタイトルの『わが子からはじまる』は、そこから出発し、けれど血縁を越えて、という意味である」。冒頭のソローに通じるものをそれに感じる
笔者一边想着守望相助这个词的意思,一边翻开了作家落合惠子女士创刊的反思核能问题的小册子。创刊词中这样写道,“副标题‘以孩子为先’的意思是,从孩子出发、超越血缘。”这句话笔者觉得与文章开头提到的梭罗的名言有异曲同工之妙。
▼被災者は歯を食いしばり、冬の寒さに耐えながら、復興に向けて頑張っていると投書は書いていた。共に歩くために何を分かち合えるのか。難しいことだが考え続けたい。
这位读者在来信中还提到,灾民们咬紧牙关忍耐严冬,为复兴做奋斗。携手并进还需要互相分担些什么呢?虽然这个问题很难回答,但是笔者还是希望诸位能够继续思考下去。 |
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