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1 汚水処理場に適用される排出基準について
中華人民共和国水汚染防止法実施細則(中華人民共和国国務院令 第284号)によると、第15条第1項において、
「都市の汚水集中処理施設の排水の水質は、国あるいは地方が規定する汚水排出基準を施行する。」
とされ、同条第2項において、
「都市の汚水集中処理運営部門は、都市の汚水集中処理施設の排水の水質に責任を負わなければならない。」
とされている。
このように、汚水処理場の放流水質は、国あるいは地方が規定する汚水排出基準を遵守する必要があるが、現在手元にある汚水排出基準は国が定めたもの(GB 18918-2002)だけである。中国の排出基準においても、省、自治区、直轄市が上乗せ排出基準、横だし排出基準を設定することが認められており(水汚染防止法第7条第2項)、江蘇省においても上乗せ・横だし排出基準が設定されている可能性がある。
そのため、汚水処理場の設計資料を技術的に検証する際には、上記上乗せ・横だし排出基準の有無に関する情報が必要である。
次に、今後は国策定の排出基準の一級基準A基準が適用されるとの情報が得られているが、既存CAST法施設からの処理水も含めた処理場全体の放流水に対し適用されると理解してよいかの確認が必要である。
さらに、一級基準A基準の次の項目に関する適用方法について確認が必要である。
・ NH4-N:水温が12℃より高い場合の基準値=5mg-N/L(日間平均値の許容限界)
・ T-P :2005年12月31日以前に建設された処理場に適用される基準値※=1mg-P/L(日間平均値の許容限界)
※第一期施設は上記期日以前に建設されているが、第二期施設は上記以降に建設されることになる。処理場全体の放流水が適用される基準値はどちらになるか。
一級基準A基準の排出基準は、我が国の放流水質の基準※1と同程度もしくはそれ以上の水質レベルである。また、日本では規制項目となっていないNH4-N濃度が中国では規制項目※2となっている点に留意が必要である。なお、排出基準値は日間平均値の許容限界値で表現されており、汚水処理場での水質測定は流量比例の自動採水器による24時間コンポジットサンプル(少なくとも2時間間隔)を用いて行うこととされている。
※1 放流水質の基準は日本における計画放流水質と同じ値となる。この日本における計画放流水質は下水道管理者が各自設定することとなっており、その設定上の上限値はBOD=15mg/L、T-N=20mg/L、T-P=3mg/Lである。
※2 NH4-Nを除去するためには硝化反応を進めることが必要となり、pH低下防止のために脱窒反応も併用することが一般的である。T-Pの排出基準設定も考慮すると、中国において一級基準が適用される処理場においては、窒素・りんに関する高度処理が必須条件であるといえる。
2 設計処理水質とそこから得られる要求事項について
汚水処理場の設計においては、各種設計条件を最も安全側でそれぞれ設定すると非常に過大な施設設計となることから、通常の設計においては平均的な設計値を採用し、年間や冬期などある期間において平均的に処理目標を達成することができるように設計を行う。このように、汚水処理場の設計処理水質は期間平均値となるため、日間平均値の許容限界値で表現される排出基準値よりも低い値とすることが必要である。
我が国における高度処理方法を採用している実施設の処理水質実績を解析した例では、年間平均値と年間最大値の比率はBODとT-Pで概ね3倍、T-Nで概ね1.5倍程度であった。処理水質の変動は水温変動、流入水質変動などに影響を受けるため、中国においても変動すると考えられるが、手元資料ではその変動比は不明である。そのため、汚水処理場設計の妥当性検証のために、我が国の一般的な変動比を参考にして設計処理水質を設定した。
設計処理水質(設定例)から得られる要求事項を以下に示す。
① CODcrはCODMnの3倍程度を示すことから、設計処理水質のCODcrはCODMnで表現すると、8mg/L程度となる。この濃度レベルは粒子性有機物が多量に存在すると達成できないことから、急速ろ過法など粒子性有機物を除去するプロセスを併用することが求められる。
② BOD5の設計処理水質は3.3mg/Lであるため、粒子性有機物をほぼ完全に除去する必要があるとともに、硝化由来のBOD(N-BOD)が検出されないように、完全硝化を達成することが求められる。
③ SSの設計処理水質は5mg/Lであるため、沈殿処理だけでは達成が難しい。そのため、急速ろ過法など粒子性物質を除去するプロセスを併用することが求められる。
④ T-Nの設計処理水質は10mg/Lであり、NH4-Nの設計処理水質は3.3mg/Lであるため、完全硝化の達成とともに、脱窒反応を行う必要がある。
⑤ T-Pの設計処理水質が0.2~0.3mg/Lであるとともに、許容限界値である排出基準値が0.5~1mg/Lである。合流式下水道である当該汚水処理場においては、雨天後に処理が悪化しやすい生物学的りん除去法単独では達成が困難であると考えられる。そのため、凝集剤添加法との併用や凝集剤添加法単独でのりん除去が求められる。
以上の設計処理水質は非常に厳しい値であり,日本におけると同様の考え方で処理場設計を行っているか否かの確認が必要である。
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