アメリカ国務省の高官は5日、中国が尖閣諸島周辺を含む東シナ海の海上に防空識別圏を設定したことについて、「挑発的で深刻な行動だ」と改めて批判しました。
「中国は防空識別圏の運用を実行するべきでないし、他の場所でも慎むべきだ」(ラッセル国務次官補)
アメリカのラッセル国務次官補は5日、中国が去年11月、尖閣諸島の周辺を含む東シナ海の海上に防空識別圏を設定したことについて、「挑発的で間違った方向にむかった深刻な行動だ」と批判しました。その上で、中国が新たに南シナ海の海上に防空識別圏を設定するという観測に関して、「慎むべきだ」と中国をけん制しました。
また、ラッセル次官補は中国の南シナ海における領有権の主張について「根拠が曖昧で、地域の不安定要素になっている」と指摘し、対中戦略のカギは、「アジア太平洋地域における強い同盟関係だ」として、日本などとの関係強化を強調しました。 |