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[其他翻译] 翻译道场(5)「鷦鷯(みそさざい)」(藤沢周平)冒頭の部分

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发表于 2014-4-7 16:17:16 | 显示全部楼层 |阅读模式
本帖最后由 华南虎 于 2014-4-8 16:06 编辑

翻译道场(5)
原文:   
  窓の外にちっちっと鳥の声がした。横山新左衛門は内職の手をとめて顔を上げた。ほんの二声、三声だったが、澄んだ鳴き声は鷦鷯に違いなかった。   
  父親が手を休めて聞き耳を立っているのに気づいたらしく、うしろから娘の品の声がかけて来た。
    「鷦鷯でしょう」
  少し間を置いてから、そろそろ季節ですからと品はつけ加えた。   
  今日は一日中薄ぐもりで、昼過ぎからほんの少し日射しがちらついたりしているが、昨日、一昨日の二日間は、時雨(しぐれ)が降ってはやみ降ってはやみする陰鬱(いんうつ)な空模様で、こ
とに昨日、日暮れになるとそれまで降っていた雨がとうとう霰(あられ)から霙(みぞれ)に変わった。背中のあたりがいやに冷えると思いながら板戸(いたど)を閉めに立つと、薄暗い地面を打ち叩いているのは霰まじりの雨だったのである。
    二日つづいたつめたい雨は、領国(りょうごく)の境の山山ではおそらく雪になっていて、頂を白い冬の姿に変えたに違いなかった。雲が晴れればそれがわかるだろう。しかし雨こそやんだものの、空はまだ灰色の雲に覆われ、庭には昨日までの底冷えする空気が残ったまま。その片隅で、鷦鷯が鳴いた。
   鷦鷯の鳴き声は、新左衛門にある特別の感慨をはこんで来るものだった。新左衛門は五年前に妻が失ったが、秋口(あきぐち)に倒れた妻の病いが、回復不能の死病であることを医師に告げられたのがこの季節だったのである。
  門の外まで送って出た新左衛門にそう告げて去る医師を、しばらく見送ってから庭にもどると、夕やみがせまる庭のどこかで鷦鷯が鳴いていたのを、新左衛門はいまもこの季節になると思い出す。鳥の声は、医師の言葉を聞いて無限のわびしさに鷲づかみにされた思いでいる新左衛門の胸に、釘を打つ痛みをはこんで来た。
澄んだ、つぶやくような鳴き声は、もはやこの世から飛び去った妻の魂が、彼方の世から何ごとかささやきかけているかのような、一瞬の幻覚をもたらしたようだった。新左衛門はそのあと、すぐには家に入りかねて、しばらく夕やみにつつまれて立っていたものである。
--死なれたときよりも......
  あのときの方が胸にこたえたな、と新左衛門は思い返している。死なれたときには、ある程度の覚悟が出来ていた。
  うしろから、また品が声をかけてきた。

——「鷦鷯(みそさざい)」(藤沢周平)冒頭の部分



  藤泽周平几乎就是写贫困武士的专业户,他的文笔很善于渲染气氛,尤其是那种静谧中带点苦涩的气氛。本文也就是这样的一段文字。
  愿与同好们共同努力,将其翻译成具有同等效果的中文。
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 楼主| 发表于 2014-4-8 16:39:53 | 显示全部楼层
试译:
      窗外传来了啾啾的鸟鸣声。横山新左卫门停下了手中的活计,扬起了脸来。虽然只是三两声,但声音是那么的脆嫩、清澈,这鸟儿必定是鹪鹩无疑的了。
坐在身后的女儿阿品察觉到父亲在歇手静听,便随口说道:
    “是鹪鹩吧。”
    顿了一下,她又补了一句:“季节也到嘛。”
    今天,一整天都是阴沉沉的,太阳只在午后露了一下脸。昨天和前天,接连两天全都阴霾重重,阵雨下下停停。尤其是昨天,到了傍晚,之前的雨终于由雪珠而变成了雨夹雪。感到后脊梁发冷,起身关套窗时,新左卫门就发现叩击在昏暗地面上的竟是夹杂着冰粒的冻雨了。
    这两天的冷雨,在国境边的群山处恐怕是化身为春雪的吧。眼下,山顶上必定重又披上了白色的冬装了。如果阴云散开,估计就能看个清楚明白了。然而,现在尽管雨已住了,可天空仍为铅云所笼罩着,院子里的空气也依然像前两天一样,冰冷彻骨。就在如此氛围中,院子的某个角落里,有鹪鹩在鸣叫着。
    鹪鹩的叫声,在新左卫门的心中勾起了一段特殊的感伤。五年前,新左卫门的妻子去世了。他妻子是在初秋时节病倒的,然而,大夫明言她得了不治之症却正是在眼下的这个季节里。
    新左卫门回想起,是他将大夫送出大门后,大夫才跟他直言相告的。而在他直愣愣地目送大夫远去,重新返回暮色四合的院子之时,就听到鹪鹩在院子里的某处鸣叫着。如今,竟又到了这个季节了。当时,听了大夫的诊断之后,新左卫门的胸中就充斥着无限的悲凉,而鹪鹩的鸣叫声,又给他带来了锥心之痛。刹那间,他竟然产生了一种错觉:那清澈呢喃的鸣叫声,仿佛就是他妻子那已经飘离尘世的灵魂,从另一个世界,在对他低声细语地诉说着什么。之后,新左卫门竟然无法马上进屋,不由得在沉沉暮色之中呆立了半晌。
    ——与临终时分相比……
    那时的刺激更大啊——新左卫门回想道。因为在妻子临终的时候,他多少已经有了些心理准备了。
    背后,又传来了女儿阿品的说话声。
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发表于 2014-4-28 00:55:57 | 显示全部楼层
本帖最后由 nomimi 于 2014-4-28 17:45 编辑

窓の外にちっちっと鳥の声がした。横山新左衛門は内職の手をとめて顔を上げた。ほんの二声、三声だったが、澄んだ鳴き声は鷦鷯に違いなかった。
   父親が手を休めて聞き耳を立っているのに気づいたらしく、うしろから娘の品の声がかけて来た。
  「鷦鷯でしょう」
  少し間を置いてから、そろそろ季節ですからと品はつけ加えた。
窗外啾啾鸟声起,横山新左卫门,手工暂停台头望。虽仅短短两三声,清澈啼声必鹪鹩。察父暂停手边工,立耳倾听窗外鸣,其女名身后曰
  「该是鹪鹩吧!」
   稍待片刻又言,季节亦该是来临。


今日は一日中薄ぐもりで、昼過ぎからほんの少し日射しがちらついたりしているが、昨日、一昨日の二日間は、時雨(しぐれ)が降ってはやみ降ってはやみする陰鬱(いんうつ)な空模様で、ことに昨日、日暮れになるとそれまで降っていた雨がとうとう霰(あられ)から霙(みぞれ)に変わった。背中のあたりがいやに冷えると思いながら板戸(いたど)を閉めに立つと、薄暗い地面を打ち叩いているのは霰まじりの雨だったのである。
今日终日天气阴,午过太阳稍露脸。然,昨天前天连降雨,季雨停停又下下,天空是个阴霾样。时至昨暮雨变样,雪珠转成雪夹雨。身脊背感凉飕飕,起身意欲关窗门,昏暗地面敲击响,来自雪珠夹带雨。

二日つづいたつめたい雨は、領国(りょうごく)の境の山山ではおそらく雪になっていて、頂を白い冬の姿に変えたに違いなかった。雲が晴れればそれがわかるだろう。しかし雨こそやんだものの、空はまだ灰色の雲に覆われ、庭には昨日までの底冷えする空気が残ったまま。その片隅で、鷦鷯が鳴いた。
冰雨连续下两日,想必边境群山头,霭霭白雪冬模样。云开天晴知其样,雨停天却灰云盖。时至昨日冷空气,尚留庭院未散去,鹪鹩在此角落鸣。

鷦鷯の鳴き声は、新左衛門にある特別の感慨をはこんで来るものだった。新左衛門は五年前に妻が失ったが、秋口(あきぐち)に倒れた妻の病いが、回復不能の死病であることを医師に告げられたのがこの季節だったのである。
鹪鹩鸣啼声牵动,新左卫门感慨情。新左卫门,五年前丧妻。入秋之际妻病倒,医生告知无可医,正是此一季节时。

門の外まで送って出た新左衛門にそう告げて去る医師を、しばらく見送ってから庭にもどると、夕やみがせまる庭のどこかで鷦鷯が鳴いていたのを、新左衛門はいまもこの季節になると思い出す。鳥の声は、医師の言葉を聞いて無限のわびしさに鷲づかみにされた思いでいる新左衛門の胸に、釘を打つ痛みをはこんで来た。
送医送至门外边,医告此事便折返,目送良久返回庭,日暮低垂庭院内,何处引来鹪鹩啼。听闻医生言之事,新左卫门悲无限,鸟鸣如钉敲心肺。每逢此一季节时,新左卫门仍想起。

澄んだ、つぶやくような鳴き声は、もはやこの世から飛び去った妻の魂が、彼方の世から何ごとかささやきかけているかのような、一瞬の幻覚をもたらしたようだった。新左衛門はそのあと、すぐには家に入りかねて、しばらく夕やみにつつまれて立っていたものである。
清澈如絮鸟啼声,带来瞬间一幻觉。宛如已故妻子魂,彼岸呢喃声声絮。新左卫门闻声后,无法立即入屋内,呆伫暮色时良久。

--死なれたときよりも......
  あのときの方が胸にこたえたな、と新左衛門は思い返している。死なれたときには、ある程度の覚悟が出来ていた。
  うしろから、また品が声をかけてきた。
--临终别离时相比......
那时更是伤心怀.....新左卫门如是回想。妻子临终到来时,心里多少有准备。
身后,品之话声再响起。
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