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[其他翻译] 雪国 3

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发表于 2014-11-28 10:06:43 | 显示全部楼层 |阅读模式
雪国
3

前来揽客的旅馆掌柜裹着一身严严实实的防雪服,那种一本正经,如临大敌的模样简直就像是在火灾现场上救火一般。他脚上穿着长筒胶鞋,头上则连耳朵都给包上了。一个女子站在候车室里,隔着窗户朝铁路方向眺望着,身上也身穿蓝色大衣,头上裹着头巾。
    岛村尚未从车内的暖和气儿中清醒过来,还没真正领教外界的严寒,再说他是第一次在冬天里来到雪国,故而当地人的这种正经装束让他吃惊不小。
“真有这么冷吗?”
  “是啊,得穿上正经的冬装了。尤其是雪后放晴的头天夜晚,冷得够呛呀。您别看今夜不惊不咋的,也已经到了零度以下了。”
    “嗯,瞧瞧这个就明白了。肯定是零度以下。”岛村望了眼屋檐下小巧玲珑,晶莹剔透的冰棱,随掌柜钻进了汽车。皑皑白雪之下,原本就较为低矮的屋顶显得越发的低矮,整个村子都像是无声无息地沉到了黑夜之湖底。
    “哦,还真是摸哪儿都冷冰冰的呀。”
“去年最厉害的时候,有零下二十多度。”
“雪呢?”
“怎么说呢?平时七、八尺,下得猛了一丈二、三还不止。”
    “就是说,今年的大雪还没来?”
“是啊,还在后头呢。这雪,是前一阵子下的,一尺来深吧,已经化了不少了。”
“哦,也有化掉的时候啊。”
“嗯,大雪可是说来就来的呀。”
眼下,时值十二月初。
岛村那因老不见好的感冒而堵得严严实实的鼻子,忽然像是直透脑髓一般地通了。随即,便像是在清洗管道似的一个劲儿地滴起了清水鼻涕。
    “师傅家的那个姑娘还在吗?”
“在呀。刚才就在车站,您没瞧见?就是穿蓝大衣的那位。”
“啊,就是她呀!——过会儿能叫她过来吗?”
“今晚吗?”
“对,今晚。”
“说是师傅家的儿子要坐刚才那班末班车回来,去接车了呀。”
    原来,叶子在黄昏夕景中悉心照料的病人,就是岛村来看望的那个女人家的儿子。
    知道了这一点后,岛村的心中不由得一动,不过他也并不觉得这样的奇缘太过不可思议。相反,他反倒为不觉得不可思议的自己觉得有些不可思议。
他甚至觉得,不知何故自己竟然已隐隐约约预见到,在那个只有手指还记得的女人和眼中闪亮着的灯光的女人之间会产生什么瓜葛,会发生些什么事情。或许这也是由于他尚未从“魔镜”上的黄昏夕景中完全清醒过来的缘故吧。那流淌着的黄昏夕景莫非就是人世间的时过境迁之暗喻?——他无意间嘟囔了一句。

原文:
 宿屋の客引きの番頭はちょうど火事場の消防のようにものものしい雪装束だった。耳をつつみ、ゴムの長靴をはいていた。待合室の窓から線路の方を眺めて立っている女も、青いマントを着て、その頭巾をかぶっていた。  
 島村は汽車のなかのぬくみがさめなくて、そとのほんとうの寒さをまだ感じなかったけれども、雪国の冬は初めてだから、土地の人のいでたちにまずおびやかされた。
「そんな格好をするほど寒いのかね」
「へい、もうすっかり冬支度です。雪の後でお天気になる前の晩は、特別冷えます。今夜はこれでも氷点を下っておりますでしょうね」
「これが氷点以下かね」と、島村は軒端の可愛い氷柱を眺めながら、宿の番頭と自動車に乗った。雪の色が家々の低い屋根をいっそう低く見せて、村はしいんと底に沈んでいるようだった。
  「なるほどなににさわっても冷たさがちがうよ」
 「去年は氷点下二十何度といるのが一番でした」
 「雪は?」
 「さあ、普通七、八尺ですけれど、多い時は一丈を二、三尺超えてますでしょうね」
 「これからだね」
 「これからですよ。この雪はこの間一尺ばかり降ったのが、だいぶ解けてきたところです」
 「解けることもあるのかね」
 「もういつ大雪になるか分かりません」
  十二月の初めであった。
   島村はしつっこい風心地でつもっていた鼻が、頭のしんまですっといちどきに通って、よごれものが洗い落とされるように、水洟がしきりと落ちて来た。
  「お師匠さんとこの娘はまだいるかい」
  「へえ、おりますおります。駅におりましたが、御覧になりませんでした、濃い青のマントを着て」
 「あれがそうだったの?――後で呼べるだろう」
 「今夜ですか」
 「今夜だ」
 「今の終列車でお師匠さんの息子が帰るとか言って、迎えに出ていましたよ」
 夕景色のなかで葉子にいたわられていた病人は、島村が合いに来た女の家の息子だったのだ。
 そうと知ると、自分の胸のなかをなにかが通り過ぎたように感じたけれども、このめぐりあわせを、彼はさほど不思議と思うことはなかった。不思議と思わぬ自分を不思議と思ったくらいのものであった。
 指で覚えている女と眼にともし火をつけていた女との間に、何があるのかなにが起きるのか、島村はなぜかそれが心のどこかで見えるような気持ちもする。まだ夕景色の鏡から醒め切らぬせいだろうか。あの夕景色の流れは、さては時の流れの象徴であったかと、彼はふとそんなことを呟いた。

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