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[其他翻译] 雪国 (自译)7

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发表于 2014-12-16 11:30:59 | 显示全部楼层 |阅读模式
雪国
7

    他对西洋舞蹈发生兴趣时其实也是这样的。岛村是在东京的平民区长大的,对于歌舞伎从小就耳濡目染的,并不陌生,可他上学之后,兴趣就偏向于传统舞蹈和舞蹈剧了。由于他天生就有个打破砂锅问到底的怪脾气,自打喜欢上传统舞蹈后,就开始收集老记录本子,拜访各流派的掌门人,不久之后还跟跳传统舞蹈的新秀交上了朋友,并开始写研究、批评之类的文章了。对于日本传统舞蹈的因循守旧之陋习以及标新立异者的自命不凡也极为顺理成章地产生了严重的不满,甚至出现了自己不投身到实际运动中去就无法改变这种局面的强烈冲动。事实上一些传统舞蹈的新秀也开始这样鼓动他了。然而,就在这当儿,他的兴趣却忽然转到西洋舞蹈方面去,对于传统的日本舞蹈竟然看都不看一眼了。取而代之的是开始收集起西洋舞蹈的书籍、照片来,甚至还大费周章地从国外搞来了相关的海报和节目单。不过这也绝非仅仅是对异国情调和未知领域的好奇心之所然。他发现自己在此处新发现的喜悦,就在于不能亲眼目睹地观看西洋人跳舞。其证据就是岛村从不看一眼日本人跳的西洋舞蹈。他觉得再也没有什么能比仅凭西洋的印刷品来写有关西洋舞蹈的文章更令人畅快淋漓了。不用眼睛观看的舞蹈——真是匪夷所思的事情啊。还有什么比这个更“纸上谈兵”了吗?没有!这是天堂里的诗!名为研究,实为自由想象。他不观赏有血有肉的舞蹈家的舞蹈,欣赏的是漂浮于西洋文字和照片之上的他自身的空想之舞蹈。实在是跟未见其人就害上了相思病差不太多。
由于他时不时地写些西洋舞蹈的介绍文章,后来竟也被算作一名靠笔杆子吃饭的人了。尽管他对此内心冷笑不已,可事实上这对于纯属无业游民的他来说确也成了一种心灵之慰藉。
    如今,他说的那些传统舞蹈方面的事情让姑娘很快地就对他产生了亲近感。应该说,那些陈年旧货在时隔多年之后又在现实生活中派上用场了。然而,说不定在不知不觉之中,岛村已将他在西洋舞蹈上的做法用到了姑娘身上也亦未可知。
    所以当他发现自己那些表露旅途寂寞的话似乎触到了姑娘生活中的紧要之处后,就有些内疚了,生怕自己欺骗了这个姑娘。于是他说道:
    “这样的话,下次我带家属来的时候,就能跟你一起开开心心地玩了。”
“嗯,我明白呀。”姑娘低声微笑道。可随即又用多少带些艺妓腔的欢闹口吻说道:
    “我也最喜欢这样了。君子之交淡如水。这样才能长久嘛。”
    “所以你帮我叫一个来嘛。”
“就现在?”
“嗯。”
“还不把人吓着?再说了,大白天的,那种事,你也开不了口吧?”
“我可不要别人挑剩的。所以要赶早嘛。”
    “你竟然说出这种话来?是把这儿当作为了赚钱什么都干的那种温泉浴场了吧。你大错特错了。看看村里的样子,你还不明白吗?”姑娘显得既震惊又失望,一个劲儿地用相当严肃的口吻反复强调这儿可没有那种女人。
    岛村对此表示怀疑。于是姑娘就生气了,板起脸来说就算退一步来说吧,虽然干不干是艺妓自己说了算的,可事先有没有跟家里打过招呼还是有很大的分别的。如果事先不跟家里打招呼就在外边过夜,那以后有什么事家里是一概不管的;如果事先跟家里打了招呼,那么以后不管出什么事家里也会负责到底的。
    “负什么责呀?”
“搞出孩子啦、搞坏身子啦。”
  岛村在不禁为自己或问出如此愚蠢的问题而苦笑的同时,倒也觉得那种漫不尽心的事情在这个山村里或许也是有可能发生的。
    或许是饱食终日无所用心的他会很自然地寻求某种保护色的缘故吧,他对于旅行地的风气保持着一种出于本能的敏感。故而从山上下来后看到该村俭朴的风貌后,就感受到了一种散淡闲适的氛围。到旅店后一打听,这里果然是这个雪国里日子过得最为悠闲舒适的村子之一。说是在近年通了火车之前,这里的温泉浴场基本上就是农民们的疗养地。有艺妓的人家都挂着印有饭店、点心店字号的褪了色的布门帘,可看看陈旧发黄的隔扇门,不仅叫人担心是否有客人上门。杂货店或卖便宜糕点的店铺也只雇一个帮工,老板自己除了照看店里的生意好像还要下地去干活的。像她这样的,也许是师傅家姑娘的关系吧,虽然还没有拿到证书,但到宴会上去帮帮忙,估计也没有哪个艺妓会来挑刺吧。
    “有多少呀?”
“什么?艺妓吗?大概十二三人吧。”
“什么样的好呢?”岛村站起身来按了按铃后,姑娘就问道:
“我还是回去的好吧?”
“你可不能回去哦。”
    “讨厌!我呆着算什么呀。”姑娘像是要甩掉屈辱感似的的说道:
“我回去了!你放心好了,我不会介意的,以后还来就是了。”
可她看到女侍后却又若无其事地重新坐直了身体。女侍问了好多声叫哪个来比较好,姑娘也不给提名。
    过了一会儿,来了一个十七八岁的艺妓,可岛村只看了一眼,刚从山里出来时的那股想找女人的劲头就全没了。只见她那两条胳膊黑黑的,还没怎么长肉,瘦骨伶仃的。可她那憨憨的模样倒显出了内心的善良。于是岛村将脸冲着她,还极力装出并没有觉得扫兴的样子。可事实上他的眼睛是被她身后窗外那刚刚披上绿装的群山深深地吸引住,连话也懒得说了。
真是个山沟沟里的艺妓啊。见岛村默不作声,姑娘便自以为乖巧,一声不吭地起身走了。可这么一来就更加冷场了。由于一来二去地也捱过了个把钟头了,岛村开始盘算该怎么着将艺妓打发回去。忽然,他想到了电汇的事,于是托称要赶在邮局下班前去办理,就同艺妓一起走出了房间。

原文:
 彼の西洋舞踊興味にしてもそうだった。島村は東京の下町育ちなので、子供の時から歌舞伎芝居になじんでいたが、学生の頃は好みが踊や所作事(しょさごと)に片寄って来て、そうなると一通りのことを極めぬと気のすまないたちゆえ、古い記録を漁ったり、家元を訪ね歩いたりして、やがては日本踊の新人とも知り合い、研究や批評めいた文章まで書くようになった。そうして日本踊の伝統の眠りにも新しい試みのひとりよがりにも、当然なまなましい不満を覚えて、もうこの上は自分が実際運動のなかへ身を投じていくほかないという気持にかりたてられ、日本踊の若手からも誘いかけられた時に、彼はふいと西洋舞踊に鞍替えしてしまった。日本踊は全く見ぬようになった。その代りに西洋舞踊の書物と写真を集め、ボスタアやプログラムのたぐいまで苦労して外国から手に入れた。異国と未知とへの好奇心ばかりでは決してなかった。ここに新しく見つけた喜びは、目の当たり西洋人の踊を見ることが出来ないというところにあった。その証拠に島村は日本人の西洋舞踏は見向きもしないのだった。西洋の印刷物を頼りに西洋舞踏について書くほど安楽なことはなかった。見ない舞踊などこの世ならぬ話である。これほど机上の空論はなく、天国の詩である。研究とは名づけても勝手気儘な想像で、舞踊家の生きた肉体が踊る芸術を鑑賞するのではなく、西洋の言葉や写真から浮ぶ彼自身の空想が踊るの幻影を鑑賞しているのだった。見ぬ恋にあこがれるようなものである。しかも、時々西洋舞踊の紹介など書くので文筆家の端くれに数えられ、それを自ら冷笑しながら職業のない彼の心休めとなることもあるのだった。
 そういう彼の日本踊などの話が、女を彼に親しませる助けとなったのは、その知識が久しぶりで現実に役立ったともいうべきありさまだったけれども、やはり島村は知らず識らずのうちに女を西洋舞踊扱いにしていたのかもしれない。
    だから自分の淡い旅愁じみた言葉が、女の生活の急所に触れたらしいのを見ると、女を騙したかとうしろめたいくらいだったが、
  「そうしておけば、今度僕が家族を連れて来たって、君と気持よく遊べるさ」
「ええ、そのことはもうよく分かりましたわ」と、女は声を沈めて微笑むと少し芸者風にはしゃいで、
「私もそんなのが大好き、あっさりしたのが長続きするわ」
「だから呼んでくれよ」
「今?」
「うん」
「驚きますわ。こんな真昼間になんにもおっしゃれないでしょう?」
「屑が残るといやだよ」
「あんたそんなことを言うの、この土地を荒稼ぎの温泉場と考えちがいしてらっしゃるのよ。村の様子を見ただけでも分からないかしら」と、女はいかにも心外らしく真剣な口ぶりで、ここにはそういう女のいないことを繰り返して力説した。島村が疑うと、女はむきになって、しかし一歩譲って、それはどうしようと芸者の勝手だけれども、ただ、うちへことわらずに泊れば芸者の責任で、どうなろうとかまってはくれないが、うちへことわっとけば、抱え主の責任で、どこまでも後を見てくれる、それだけのちがいだと言う。
「責任てなんだ」
「子供が出来たり、体が悪くなったりすることですわ」
島村は自分の頓馬(とんま)な質問に苦笑いしながら、そのようにのんきな話も、この山の村にはあるかも知れないとおもった。
 無為徒食の彼は自然と保護色を求める心があってか、旅先の土地の人気には本能的に敏感だが、山から下りて来るとすぐこの里のいかにもつましい眺めのうちに、のどかなものを受け取って、宿で聞いてみると、果してこの雪国でも最も暮しの楽な村の一つだとのことだった。つい近年鉄道の通じるまでは、主に農家の人々の湯治場だったという。芸者のいる家は料理屋とかしるこ屋とか色褪せた暖簾をかけているが、古風な障子のすすけたのを見ると、これで客があるのやら、そして日用雑貨の店や駄菓子屋にも、抱えをたった一人置いているのがあって、その主人達は店のほかに田畑で働くらしかった。師匠の家の娘だからではあろうが、鑑札のない娘がたまに宴会などの手伝いに出ても、咎め立てる芸者がないのだろう。
「それでどれくらいいるの」
「芸者さん?十二、三人かしら」
「なんていう人がいいの?」と島村が立ち上ってベルを押すと、
「私は帰りますわね?」
「君が帰っちゃ駄目だよ」
「厭なの」と、女は屈辱を振り払うように、
「帰りますわ。いいのよ、なんとも思やしませんわ。また来ますわ」
しかし女中を見ると、なにげなく坐り直した。女中が誰を呼ぼうかと幾度聞いても、女は名指しをしなかった。
ところが間もなく来た十七、八の芸者を一目見るなり、島村の山から里へ来た時の女ほしさは味気なく消えてしまった。肌の底黒い腕がまだ骨張っていて、どこか初々しく人がよさそうだから、つとめて興醒めた顔をすまいと芸者の方を向いていたが、実は彼女のうしろの窓の新緑の山々が目についてならなかった。ものを言うのも気だるくなった。いかにも山里の芸者だった。島村がむっつりしているので、女は気をきかせたつもりらしく黙って立ち上って行ってしまうと、いっそう座が白けて、それでももう一時間くらいは経っただろうから、なんとか芸者を帰す工夫はないかと考えるうちに電報為替の来ていたことを思い出したので郵便局の時間にかこつけて、芸者といっしょに部屋を出た。
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