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[其他翻译] 雪国(自译) 9

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发表于 2014-12-28 15:47:21 | 显示全部楼层 |阅读模式
雪国(自译)
9
    那天夜里,估计是十点钟左右吧,那姑娘在走廊里高声叫喊着岛村的名字,随后便像是被人扔进来似的一头跌进了他的房间。进屋后,她便猛地扑倒在书桌上,醉醺醺地扒拉着桌上的东西,接着又咕咚咕咚地大口喝水。
    说是冬天里在滑雪场认识的几个家伙从山那边过来了,遇见后就被叫到旅店里来。他们喊来了艺妓尽情地喧闹,而她自己则被灌了不少酒。
    她晕晕乎乎地一个人说了一大通。最后扔下一句“不行,我还得去露一下面。他们一定在找我呢。待会儿我还来。”就踉踉跄跄地走了。
      过了一小时左右,长长的走廊上又响起了乱作一团的脚步声,好像有人跌跌撞撞连滚带爬地一路过来似的。
    “岛村桑、岛村桑。”一个女人尖声高叫着。
    “啊,我看不见。岛村桑。”
    这分明是女人在毫不掩饰地呼喊自己男人时所发出的喊声。这大大出乎岛村的意料。然而,这种刺耳的尖叫声无疑是会响彻整个旅店,故而让岛村感到十分为难。正当他犹豫不决地站起身来时,姑娘已经将手指戳破了移门上糊的纸,一般抓住了木格子,紧接着便瘫倒在了岛村的身上。
   岛村的手臂稍一松开,姑娘就瘫了下来。于是他就从背后搂住了她的脖子,搂得很紧,他的脸颊紧贴在姑娘的头发上,几乎压扁了她那高高的发髻。随即,岛村就将手探进了姑娘的怀里。
    为了不让岛村的目的得逞,姑娘抱紧双臂,死死地押在自己的胸脯上。然而,或许是因为酒醉的缘故而使不上劲儿吧,她嘴里嘟囔道:
    “怎么回事?这胳膊怎么不听使唤了?啊,可恶,真可恶。这胳膊一点也没劲儿。”
    说着,竟冷不丁一口咬住了自己的胳膊肘,吓得岛村赶紧松开手,可深深的牙印已经落下了。   
    然而,姑娘此时反倒不反抗了,将身体完全交给了岛村的手掌之后她便径自拿笔乱在纸上乱涂起来。说是要将自己喜欢的人的名字写给他看,可写了二三十个戏剧、电影演员的名字之后,就连着写了好多个“岛村”。
    岛村觉得姑娘的乳房在自己的手掌里渐渐地开始发烫了。
    “啊,好了,好了。没事了。”他软语温存道,甚至觉得自己有点像是妈妈在哄孩子。
    姑娘忽然又难受起来,可刚刚挣扎着站起身来,马上又摔倒在前面的墙角里。
    “不行,不行。我要回去,我要回去。”
    “你走得了吗?外面下着大雨呢?”
    “我赤脚走回去。爬也要爬回去。”
    “太危险了。你要走,我就送你回去好了。”
    这个旅店是建在山丘上的,出门就是一条很陡的坡道,岛村自然不肯轻易放她走的。
    “要不你就松开腰带稍稍躺一会儿,醒醒酒再走也不迟啊。”
    “那怎么行呢?没事儿,我习惯了。”说完姑娘就挺胸坐直了身子,好像胸口十分难受。她推开窗户想吐,可什么也吐不出来。看样子她是在跟自己那非常想躺下来就地打滚的念头激烈地抗争着。时不时地她还抖擞起精神,反复嚷嚷着“回去,回去”。就这么一来二去的,时间就到了半夜两点。
    “你睡觉。你快睡吧。”
    “那你呢?”
    “我就这么呆着。清醒一点就回去。在天亮之前一定要回去。”说着就移动膝盖挪到岛村的身边,拖了他一把。
    “你不用管我,赶紧睡觉吧。”
    岛村钻进被窝后,姑娘就趴在书桌上喝水。不一会儿,又嚷嚷道:
    “起来!你快起来!”
    “你到底要我怎样?”
    “你还是睡觉吧。”
“说什么屁话!”岛村站起了身来。
他一把将姑娘拖了过去。
姑娘将脸扭到东扭到西地躲闪着,可马上又猛地凑上了嘴唇。
可是,过后姑娘又用痛苦呻吟一般的呓语反复嘟哝道:
    “不行啊。不行的。你不是说要做朋友的吗?”
岛村被她话里的认真劲儿所打动,而她这副拼命抑制着自己的愁眉苦脸地的模样也足以使人败兴。他甚至想,是否真的要坚守自己对她的承诺而放弃这么个顺水推舟的好机会呢?
“我可没什么可惜的。一点也不会觉得可惜的。可是,我不是那种女人。我可不是那种女人。不是你自己说的吗?什么‘一定长久不了的’了。”
由于醉酒的关系,姑娘其实一直是处在半麻痹状态之中的。
“这事儿可不能怪我呀。都是你不好。是你输了。是你自己没用。不是我哦。”她信口呢喃着,时而又为了抵抗巨大的欢愉而咬紧自己的袖子。
一阵虚脱般的寂静过后,姑娘又像是突然想起来似的,尖刻地说道:
“你笑了。你在笑我了。”
“我没笑。”
“你在心里笑了。就算现在不笑,过会儿也一定会笑的。”说完,姑娘俯身抽泣了起来。
然而,才过了一会儿她就不哭了。她温柔地依偎着,开始诉说其自己的身世来,说得是那么的亲切委婉,琐屑详尽。酒醉的苦楚似乎已经忘得一干二净,而刚刚所做过的事情也只字未提。
“啊呀,只顾了说话,什么都忘了。”她痴痴地微笑道。
她说在天亮之前必须回去,“四下里还黑着呢。不过这里的人都起得早。”好几次站起身来打开窗户看看。
“还看不到人。今天下雨,都不下地了。”
    等到对面的山峦和山脚下的屋顶已经在雨中显出了轮廓,姑娘依然迟迟不肯离去。但她还是赶在旅店里的人起床之前梳好了头。岛村要送她到大门口,她生怕被人看见没让他送,一个人逃也似地溜走了。而岛村也就是在那天回东京去的。

原文:
  そしてその夜の十時頃だったろうか。女は廊下から大声に島村の名を呼んで、ばたりと投げこまれたように彼の部屋へ入って来た。いきなり机に倒れかかると、その上のものを酔った手つきでつかみ散らして、ごくごく水を飲んだ。
この冬スキイ場でなじみになった男達が夕方山を越えて来たのに出会い、誘われるまま宿屋に寄ると、芸者を呼んで大騒ぎとなって、飲まされてしまったとのことだった。
  頭をふらふらさせながら一人でとりとめなくしゃべり立ててから、
 「悪いから行って来るわね。どうしたかと捜してるわ。後でまた来るわね」と、よろけ出て行った。
  一時間ほどすると、また長い廊下にみだれた足音で、あちこちに突きあたったり倒れたりして来るらしく、
 島村さん、島村さん」と、甲高く叫んだ。
 「ああ、見えない。島村さん」
  それはもうまぎれもなく女の裸の心が自分の男を呼ぶ声であった。島村は思いがけなかった。しかし宿屋中に響き渡るにちがいない金切声(かなきりごえ)だったから、当惑して立上ると、女は障子紙に指をつっこんで桟をつかみ、そのまま島村の体へぐらりと倒れた。
  「ああ、いたわね」
 女は彼ともつれて坐って、もたれかかった。
 「酔ってやしないよ。ううん、酔ってるもんか。苦しい。苦しいだけなのよ。性根は確かだよ。ああっ、水飲みたい。ウイスキイとちゃんぽんに飲んだがいけなかったの。あいつ頭へ来る、痛い。あの人達安壜(やすびん)を買って来たのよ。それ知らないで」などと言って、掌でしきりに顔をこすっていた。
外の雨の音か俄かに激しくなった。
少しでも腕をゆるめると、女はぐたりとした。女の髪が彼の頬で押しつぶれるほどに首をかかえているので、手は懐に入っていた。
 彼がもとめる言葉には答えないで、女は両腕を閂のように組んでもとめられたものの上をおさえたが、酔いしびれて力が入らないのか、
 「なんだ、こんなもの。畜生。畜生。だるいよ。こんなもの」と、いきなり自分の肘にかぶりついた。
 彼が驚いて離させると、深い歯形がついていた。
  しかし、女はもう彼の掌にまかせて、そのまま落書をはじめた。好きな人の名を書いて見せると言って、芝居や映画の役者の名前を二、三十も並べてから、今度は島村とばかり無数に書き続けた。
 島村の掌のありがたいふくらみはだんだん熱くなって来た。
 「ああ、安心した。安心したよ」と、彼はなごやかに言って、母のようなものさえ感じた。
  女はまた急に苦しみ出して、身をもがいて立上ると、部屋の向うの隅に突っ伏した。
 「いけない、いけない。帰る、帰る」
 「歩けもんか。大雨だよ」
 「跣足で帰る。這って帰る」
 「危ないよ。帰るなら送ってやるよ」
  宿は丘の上で、険しい坂がある。
 「帯をゆるめるか、少し横になって、醒ましたらいいだろう」
 「そんなことだめ。こうすればいいの、慣れてる」と、女はしゃんと坐って胸を張ったが、息が苦しくなるばかりだった。窓をあけて吐こうとしても出なかった。身をもんで転がりたいのを噛みこらえているありさまが続いて、時々意志を奪い起こすように、帰る帰ると繰り返しながら、いつか午前二時を過ぎた。
「あんたは寝なさい。さあ、寝なさいったら」
「君はどうするんだ」
「こうやってる。少し醒まして帰る。夜のあけないうちに帰る」と、いざり寄って島村を引っ張った。
「私にかまわないで寝なさいってば」
島村が寝床に入ると、女は机に胸を崩して水を飲んだが、
「起きなさい。起きなさいったら」
「どうしろって言うんだ」
「やっぱり寝てなさい」
「なにを言ってるんだ」と、島村は立上った。
女を引き摺って行った。
やがて、顔をあちらに反向けこちらに隠していた女が、突然激しく唇を突き出した。
しかしその後でも、むしろ苦痛を訴えるうわ言のように、
「いけない。いけないの。お友達でいようって、あなたがおっしゃったじゃないの」と、幾度繰り返したかしれなかった。
島村はその真剣な響きに打たれ、額に皺立て顔をしかめて懸命に自分を抑えている意志の強さには、味気(あじき)なく白けるほどで、女との約束を守ろうかとも思った。
  「私はなんにも惜しいものはないのよ。決して惜しいんじゃないのよ。だけど、そういう女じゃない。私はそういう女じゃないの。きっと長続きしないって、なんた自分で言ったじゃないの」
 酔いで半ば痺れていた。
  「私が悪いんじゃないわよ。あんたが悪いのよ。あんたが負けたのよ。あんたが弱いのよ。私じゃないのよ」などと口走りながら、よろこびにさからうためにそでをかんでいた。
  しばらく気が抜けたみたいに静かだったが、ふと思い出して突き刺すように、
 「あんた笑ってるわね。私を笑ってるわね」
 「わらってやしない」
 「心の底で笑ってるでしょう。今笑ってなくっても、きっと後で笑うわ」と、女はうつぶせになってむせび泣いた。
 でもすぐに泣き止むと、自分をあてがうように柔らかくして、人なつっこくこまごまと身の上などを話し出した。酔いの苦しさは忘れたように抜けたらしかった。今のことにはひとことも触れなかった。
「あら、お話に夢中になってちっとも知らなかったわ」と、今度はぽうっと微笑んだ。
夜のあけないうちに帰らねばならないと言って、
「まだ暗いわね。この辺の人はそれは早起きなの」と、幾度も立上って窓をあけてみた。
「まだ人の顔は見えませんわね。今朝は雨だから、誰も田へ出ないから」
 雨のなかに向うの山や麓の屋根の姿が浮び出してからも、女は立ち去りにくそうにしていたが、宿の人の起きる前に髪を直すと、島村が玄関まで送ろうとするのも人目を恐れて、あわただしく逃げるように、一人で抜け出して行った。そして島村はその日東京に帰ったのだった。

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