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[其他翻译] 原+译《欢迎来到NHK》(第三章) 泷本龙彦 著/INVATER 译 新人帖

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发表于 2015-9-3 16:33:41 | 显示全部楼层 |阅读模式
     三章 邂逅
      第三章    邂逅

      1

 昨日|勃発《ぼっぱつ》した宗教オバサンとの対決によって、バイカル湖よりもマリアナ海溝よりも深く深刻に落ち込んだ俺は、しかしそれでも復活した。
由于昨天宗教大婶的突然袭击,败露了身份的我,伤心欲绝到了即使是深如贝加尔湖或者马里亚纳海沟也不能衡量我的消沉的地步。但尽管如此,今天,我还是戏剧性地复活了。
※贝加尔湖:世界最深湖泊,位于俄罗斯境内。最深处达1620米。贝加尔湖的意思是“自然之湖”。水体总容积23600立方千米,蕴藏着地球全部淡水量的20%,相当于北美洲五大湖水量的总和,超过整个波罗的海的水量,是世界上储水量最大的淡水湖泊,据统计,其水量足够全人类饮用三十年。
※马里亚纳海沟:又称“马里亚纳群岛海沟”,是目前所知地球上最深的海沟,该海沟地处北太平洋西部海床,靠近关岛的马里亚纳群岛的东方,全长2550千米,为弧形,平均宽70千米,大部分水深在8000米以上。最深处在斐查兹海渊,为10924米,是地球的最深点。这条海沟的形成据估计已有6000万年,是太平洋西部洋底一系列海沟的一部分。


 数ヵ月ぶりに真っ昼間から外出して、賑《にぎ》やかな街へと繰り出したのだ。それはあまりに雄々しい行為で、全世界の喝采を浴びるに相応《ふさわ》しい、英雄的な振る舞いだった。自分で自分を褒めてやりたい。
尽管已有数月不曾在中午头出过门,但我还是毅然挺进了人山人海的大街!多么雄壮的行为!全世界都应该为我喝彩!真是雄姿英发啊,连我自己都忍不住要夸奖自己。

 だが……その目論見《もくろみ》は、すべてが虚しく失敗した。
然而......到头来,这件事情终究只是一场闹剧。

 あとに残されたものは「もうダメだー」という絶望だけ。
最后留下的,只有满心的绝望——没救了。

 アパートに帰ってきた俺は、辛い記憶を消し去るために、部屋に籠もって酒を飲んだ。
回到公寓,为了消去这些苦痛的记忆,我选择了躲在房里喝闷酒。

 コタツに座って「酒らあ。もっと酒持ってこいー」と叫んでみる。けれどもそれは、あくまで虚しい独り言に過ぎず、夕方の薄暗い六畳一間に、陰々滅々とわびしく響いた。
越喝越闷,我便坐在茶几边上叫唤起来:“酒啊,拿酒来——”。但是回应我的,只有空荡荡的回音。看来我已经可悲到连撒酒疯的能力也没有了。


 すでに教本、空になった缶ビールがコタツの上に転がっている。
昨天领到的册子和空了的啤酒罐正在视野里盘旋。

 隣室から響いてくる大音量のアニメソングにイラつきながら、それでもなおも、俺はむやみにアルコールを過剰摂取する。
隔壁令人腻歪的动画歌的音量堪比丧礼时的电声乐队。但我却一点也不觉得吵,心里犹如一潭死水。

 目が回り、頭が激しくグルグルした。
眼里看见的东西没有不在转的,脑袋里面嗡嗡直响。

 もう少しだった。
用不了多久了。

 もう少しですべてを忘れてしまえるだろう。
用不了多久,我就能忘掉那一切了。

   *

 それは半日前のこと。
那是半天前的事。

 昨日の意気消沈から立ち直った俺は、一刻も早いひきこもり脱出を決意した。
总算走出了昨日阴霾的我,正思索着如何脱离家里蹲的生活。

 そして思った。
然后就有了一个想法。

「今日からバイトしよう」
“打工吧,从今儿个开始”

 ──そうなのだった。就職が無理なら、まずはバイトから始めればいいのだ。そうすれば俺の肩書きが、ひきこもりからフリーターに変更される。そのどちらの語感も、多分にダメ人間的雰囲気を漂わせてはいるが、ひきこもりに比べれば、フリーターの方がはるかに健康的である。だから今すぐバイトを探そう。
——没错。既然就职太难的话,何不从打工开始呢。这样的话我的身份也将从家里蹲进化成自由职业者啊。虽说两者在世人眼里差不多都是一路货色吧......但是,但是跟家里蹲比起来,自由职业者的生活方式要健康得多呀。走一步说一步嘛。

 そこで俺はコンビニに向かい、バイト情報誌を購入した。
于是我便去了趟便利店,物色了一本招聘杂志。

 早足でアパートに戻り、真剣に熟読。
迅速返回公寓,一字一句地细读。

 どれだ? 俺に相応しいバイトはどれだ?
哪个好呢?哪个工作最适合我呢?

 力仕事は却下だった。疲れる仕事はやっぱりイヤだ。かといって、コンビニ店員なども願い下げだ。あのような激しい接客業など、俺につとまるワケがない。
力气活儿坚决不行。我才不干那种又脏又累的呢。还有......便利店的收银员也绝对不行。那种接客行业,简直就是折磨啊。

 そして──おお!
底下是——喔喔!

  マンガ喫茶、時給七百円
漫画茶坊,时薪七百日元
※漫画茶店:与咖啡馆不同的是,食客可以自由借阅店内的图书(并非只限漫画),但书不能带出店。一些高档网吧好像也有这种服务。
※八百日元能买两本漫画(正常的少年漫画应该都是每本390日元,近年大概涨到400以上了,十八禁漫画1000日元,少女漫画不明。另外,小说的背景是在2000年。)

 間違いない。この仕事こそが、俺に最も相応しい。小さな街のマンガ喫茶などには、どうせそれほど客も来ないだろうし、暇なときにはレジでマンガを読んでいればいい。実にラクそうな仕事だ。最高だ。
不会错的。就是它了,这工作简直就是专门为我而设的嘛。小背街的漫画茶店啥的怎么着也不会有多少人光顾,没生意时还能坐在那儿看看漫画。嗯,再没有比这更轻松的活计了。

 ──というわけで、俺はさっそく履歴書を書き、意気揚々とアパートを出発した。
——于是,我便迅速填了一份求职简历,意气风发地踏出房门。

 向かうは駅前だ。マックの裏に、目指すマンガ喫茶が存在する。
目的地是位于车站边上,麦当劳后门旁的漫画茶店。

 涼やかな四月の住宅街を、俺はてくてく、ぼちぼちと歩いた。
凉风习习的四月的住宅街上,是我披荆斩棘的前行身影。

 だが──数ヵ月ぶりに昼の街を歩く俺を、「奴ら」が妨害した。肩を丸めて歩道の隅を歩く俺を、奴らが、NHKの妨害工作員が、ニヤニヤと嘲笑していた。
然而——外面的世界则是这么对待我这个数月不见的“老友”的:缩着脖子沿着墙根走的我,从天而降的NHK的爪牙们。我噤若寒蝉,他们笑里藏刀。

 それは激しい妨害工作だった。
之后便是他们的老把戏。

『ねぇ見てよアレ。気持ち悪いねぇ』
“诶你瞅见没,那个。够恶心吧”

『無職のひきこもりよ。最悪だね』
“家里蹲吧。确实够啊”

『アパートに帰った方が良いんじゃないの。この街は、君なんかが歩いちゃいけない所よ』
“回你的狗窝吧。大街可不是你该出现的地方哦”

 通りすがりの主婦が、女子高生が、オバサンが、すれ違うたびに小声でささやく。俺はすっかり青くなる。
过路的主妇,女高中生,甚至三姑六婆,无一不在悄声议论着这些。我彻底蔫了。

 ──あぁ、帰りたい。
——天哪,好想回家。

 あの薄暗くて居心地の良い六畳一間に帰りたい。あったかい布団に潜って、何も考えずに目を瞑《つぶ》りたい。しかし、ダメだ。それはダメだ。そんなことをしたら、ますます奴らをつけあがらせるだけだ。だから耐えろ。ここが勝負どころなんだ。頑張るんだ──
好想回到我那昏黑又舒适的小室啊。蒙在暖暖的被窝里,什么也不需想,只要睡死过去。可是,不可以啊。那样做绝对不可以的。我的退避只会使他们的气焰更嚣张。所以我要忍住。要忍住啊。向着未来,前进,前进——

 事実、俺にはある程度の予想がついていた。社会復帰に乗り出そうとする俺を、奴らが放っておいてくれるわけがないと、最初から知っていた。
其实,我也一定程度上预料到了NHK的介入。穷凶极恶的NHK是绝不可能会容忍我回归社会的。这一点我一直都很清楚。

 だから俺は負けなかった。一歩歩くごとに高まる不安を無理に抑えつけつつ、かなりの早足で目的地を目指した。
但我还不能认怂。于是我极力压制住几乎要贯穿头颅的惊恐,以平生最快的速度逃向目的地。
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 楼主| 发表于 2015-9-3 16:34:31 | 显示全部楼层
 そして──やっとのことで目指すマンガ喫茶に到着。駅の裏手にある、このこぢんまりとした佇まいのマンガ喫茶「ブレイクタイム」が、これからの俺の職場となる。明日から毎日、ここで働くのだ。
终于——我抵达了那家漫画茶店。就在车站后面,这家小巧整洁的漫画茶店“Break Time”,今后就是我的职场了。明天开始,我就要在这儿工作了。
※break time:闲暇时间

 ひきこもり脱出は、すでに目前だった。
前方,即是家里蹲生活的终点了。

 昼間の街を歩くだけで、これほどまでに気分が悪くなってしまうのも困りものだが、それもおそらく慣れの問題だろう。一度フリーターになってしまえば、他人の視線への過剰不安も、あっうという間に消え失せるはずだ。
虽然考虑到白天上街对我是一大难题,但这终究是能够克服的。我对自己充满了信心:只要能成为自由职业者,自然就有了底气。到时候就再也不用怕他人的眼光啦。

 だから……そう。ついに暗がきたのだ。
嗯......没错,光明就在眼前了。

 今こそ俺は、脱出してやる。普通人になってやる。もう宗教家などに馬鹿にされたりしない、ごくごく一般的なフリーターになってやる。
此时此刻,我就要告别过去。我就要做回常人了。我就要成为再也不会被虔婆,小妞之流耍弄的,再普通不过的自由职业者了。

 だから──だから俺は行くぜ。
所以——所以我一定要前进。

 勇気を出して、踏み込むぜ。
鼓起勇气,前进吧。

 ドアを勢いよくからんからんと開き、軽やかに店内へと足を踏み入れて──
壮起胆子咔啷咔啷地推开店门,脚步轻轻地落到店内——

 レジで働く女の人に履歴書を差し出して、元気よく言うのだ。
把简历递给柜台上的女店员,底气十足地向她宣布。

『あのう、こちらでバイト募集してると聞いたんですが』と言ってやるのだ!
向她宣布我的存在!“请问,贵店目前还需要人手吗”

 そうして──俺は、言った。
于是——我,开口了。

 しかし、その言葉は途中でとぎれた。
然而,话却只说到了半截。

「…………」
“............”

 灰皿、ポット、コーヒーメーカー等々が整然と陳列されているカウンターの中には、椅子に座ってマンガを読んでいる一人の女性店員がいた。
烟灰缸,茶壶,咖啡机之类的大小容器井然排列在柜台上,里面坐着一个正在看漫画的女店员。

 少女漫画を真剣な目つきでめくっている、彼女の横顔──
凝神于少女漫画的,她的侧脸——

 なぜだか不思議に、見覚えがあった。
使我产生了隐隐的,似曾相识之感。

 というか、昨日、会ったばかりだった。
呃,似曾相识个头啊,不是昨天才见过么!

 彼女は、「あのう、こちらでバイ」と言ったきり、レジの手前で硬直している俺に気づくと、膝《ひざ》の上のマンガから顔を上げた。
此时,她注意到了把话说到“请问,贵店目前还...”就卡了壳的我,眼神从摊在膝上的漫画上抬起。

 目が合った。
四目相对。

「…………」
“…………”

 宗教勧誘娘、岬ちゃんだった。
正是昨天的传教女,小岬。

 昨日見た時とは違って、今日は極めて普通な格好をしていた。そこらの若者風なジーンズ姿だ。
不同于昨日的是,今天的她是一身极为普通的打扮。即深受当下年轻人追捧的牛仔服。

 そこに宗教の影は見えない。
根本看不见宗教的影子。

 だが──彼女の正体に気づいた瞬間、俺の心臓は通常の十倍速で脈打ち始めた。
但是——当我察觉到她正体的那一瞬,我感受到了一股洪流从心脏中奔涌而出。

 さまざまな思考が脳裏を激しく駆けめぐる。
各种各样的想法在我脑中连环追尾。

 ──なぜ宗教家がマンガ喫茶などでバイトを? それは戒律違反じゃないのか? いやいや、そんなことはどうでもよくて、この娘、俺の顔を覚えているだろうか? 覚えられているとしたら、それはもう、身の破滅だ。バイト先に、俺の秘密を知っている人間などが存在していてはいけない。俺の秘密を知っている人間などと、一緒に働けるワケがない。ならば俺はどうするべきか?
——为什么宗教人士会在漫画茶店当前台服务员?那不违反教规吗?不不不,这都是些无关紧要的事。关键的是,这女孩还记得我的长相吗?若是还记得的话,那我可就身败名裂了。我的那点底细绝不能让打工的同事知道。天晓得他们知道了会怎么对待我。但我现在究竟该怎么做才好呢?

 逃げるんだ!
逃跑吧!

 その決断はごくごく当然の論理的帰結であって、とにかく逃げだせ! しかし宗教娘は、きびすを返そうとする俺を呼び止めた。つい数瞬前までの硬い表情を崩し、昨日と同じ、俺を見下す嘲笑をニコニコと浮かべ、小声で訊《き》いた。
这是我经过深思熟虑得出的唯一结论,总之只能逃跑了!然而就在我转身之际,传教女冷不丁地把我叫住了。刚刚表情明明还是愣住的,现在却又变回了昨天的,昨天的那张无法无天的嘲笑的面容,然后轻声问道。

「こちらで、バイ?」
“请问,贵店目前还?”

 そこには通常の客への対応と、明らかに大きな差異が見てとれるような気がした。間違いなくこの娘は、俺が昨日の、頭のおかしいひきこもり人間であると気がついている様子であった。
她挑逗的语气和表情全然不像在招待顾客,反而让我有种似曾相识的窝火。不会错的,她就是昨天那个亲眼将我的家里蹲丑态从头到尾目睹了的那个女孩啊。

 嫌な感じの冷や汗が首筋をつたう。逃げたい。一刻も早くここから立ち去りたい。
冷汗登时爬上了我的脖颈。怎么办?跑吧。赶快离开这个是非之地吧。

 だが──それでも俺は、彼女の問いに答えなければならない。一度口に出してしまった言葉を、うまい具合にひっこめなけれはならない。
但是——我却又不能不给她一个完整的答复。好歹咱也是经过了一番思想斗争的呀,不把话说完整的话,岂不是白斗争了么。

 だからあくまでさりげなく、ごくごく自然に、とにかく何か言え!「バ、バイ──」
所以我至少得干净利落,一丝不乱地......接上就是了!“还,还——”

「…………?」
“............?”

「バイクとか、好き?」
“还,还需要,送外卖的吗?”

 ……俺は一体、なにを考えているんだろう?
......我到底,在想些什么啊啊啊?

「俺は好きだなぁ。バイク。風になれるよね」
“我喜欢啊。外卖。踩着摩托风驰电掣呀”

 店の奥に座っている数人の客も、俺に注目し始めた。
这句话显然吸引了不少眼球,就连坐在店堂角落里的几个客人也向我投来了好奇的眼光。

「あのエンジンの鼓動がたまらないんだ。ところでどう? いつか一緒にツーリングでも」
“那引擎的鼓动简直让人欲罢不能啊。怎么样?要不咱带你兜一圈儿?”

 ……あぁ、もうダメだ。
......嗬嗬嗬,没救了。


「つていうか、そもそもバイクなんて乗ったこともないけどな! ははははははー……………それじゃあね」
“哈哈哈,虽说咱没骑过摩托就是啦!呵哈哈哈哈哈哈——...........拜拜”

 早足で店から逃げた。
说完拔腿便走。

 帰り道、コンビニによってビールと焼酎《しょうちゅう》を買った。
回家路上,顺道在一家超市买了点啤酒和白酒。

 死のう、もう死のう。
死吧,让我死吧。

 しかし俺は死なない。なぜならば、今日は天気がいいからだ。だから死ぬかわりに、死ぬほど酒を飲んで全部忘れよう。
但是我还不能死。为什么呢,因为今天天气非常不错。死掉太浪费了。所以还是喝酒吧,喝死去球。
※喝死去球:据说去球是北方人都知道的土话,类似拉倒。带有浓重的自暴自弃语感。“喝死去球”常出于酒鬼之口。

 忘れてしまおう。
喝死就不用发愁啦。

 酒だ。
喝。

 酒を──
喝死去球——
   *

「酒らあ。もっと洒持ってこい!」と叫んでみるも、それはあくまで虚しい独り言に過ぎず、夕方の薄暗い六畳一間に、陰々滅々とわびしく響いた。泣きたくなった。
“酒。拿酒来!”我扯着喉咙叫了几声,但那只不过是撒撒酒疯罢了。傍晚的天色下,昏暗的十平米小屋,自嘲般的回响。心中欲哭,眼里无泪。

 全部あの女のせいなのだった。あの女のおかげで、俺のひきこもり脱出大作戦は、惨めな失敗に終わってしまった。人を呪い殺すカが欲しい。
都是那个小妞的错。都怨那个小妞,我的伟大计划才泡汤了。我咒她全家不得好死。

 ……あのやろう、あのやろう、く、く、くそう。いまごろ奴らは、俺を嘲笑っているに違いない。俺は笑いものにされているに違いない。
......那个混账,混账!奶奶的。现在他们肯定在一脸鄙夷地嘲笑着我。我肯定在被他们一脸鄙夷地嘲笑着。

『店長、今日、頭の変なひきこもりが店に来ましたよ』
“店长,今天呢,有个疯疯傻傻的家里蹲来店里了”

『えっ、それは本当かい岬ちゃん』
“咦,真的吗,小岬”

『この店でバイトするつもりだったみたいですよ。ひきこもりのくせに、身の程をわきまえろって感じですよね』
“好像还打算在我们店里打工呢。区区一个家里蹲,真是不知道天高地厚呀”

『まったくだね。無職で中退で気持ちの悪いひきこもりなんかが、社会に出られるワケないのにね』
“可不是嘛。那种整天无所事事谁见谁恶心的臭蟑螂,怎么可能成为社会的一份子呢”

 などなどといった感じで、奴らは俺を、面白おかしい話のネタに使っているのだ。あぁ、なんてことだ。許し難い。ゆるせない。
如此这般,我的壮举完全沦为成了他们的笑柄。你说说,这,还能忍吗?当然不能忍啊。

 だから復讐《ふくしゅう》を。今こそ復讐を。絶対に仕返ししてやる──
所以我要复仇。现在就要找他们算账。绝对不会让他们有一天好过——

「…………」
“............”
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 楼主| 发表于 2015-9-3 16:35:26 | 显示全部楼层
 しかし、俺はひきこもりなので、上手に復讐する方法が思いつけなかった。だからこの件は諦《あきら》めることにして、何か別の、もっと気分が良くなることを考えることにした。嫌なことは忘れて、楽しいことを考えようと思った。
但话说回来,我是一个家里蹲,试问这世上有适合家里蹲的复仇手段吗?所以说,还是暂时把寻仇的事情放下来吧,去考虑考虑别的,忘掉那些不愉快的,想些开心的事情吧。


 楽しいことと言えば、NHKである。
想及开心的事情,就是NHK了。

 辛《つら》いとき苦しいときには、NHKが水面下で繰り広げている陰謀の事を考えればいい。そうすれば、いくぶん気が楽になる。
辛酸的时候,苦楚的时候,只要把那一切都归结到NHK头上就行了。那样的话,心情总归是能舒缓一些的。

 NHK、NHK──
NHK,NHK——

「そうかわかったぞ!」
“我明白了!”

 俺は叫んだ。
我大声叫喊。

「あの女は、NHKの特殊工作員だったんだ!」
“那个女的,就是NHK的特工啊!”

 そのようなことを大声で叫んでみた。
我把这一结论喊了出来。

 だが予想に反して、気分はちっとも良くならなかった。
然而事与愿违,我的心情连一点好转的迹象也没有。

「……あぁ」と呻《うめ》き、さらにビールと焼酎を空ける。
“......啊”我回到了原本的角色,继续吞下杯中酒。

 頭が痛かった。隣室から鳴り響くアニメソングも、激しくやかましい。
头痛得要命。对门那边喧天的“黏汲汲”无视着墙壁的存在,我肚内一阵翻江倒海。

 気がつくと、いつのまにやら悪酔いしていた。気分がどんどんネガティブ方向にまっしぐらだった。未来に希望が見いだせない。このまま俺は、ひとり寂しくバカこそみたいに死んでいく、そんな気がした。
恢复直觉后,才意识到自己已经烂醉如泥了。情绪就好比跌进了消沉的谷底。哪里看得见未来的希望。最后残留的意识,大抵,就是像这样,窝囊地窝囊地窝囊地,死去吧。

「……もうダメだ、もうダメだ、もうダメだ!」と唱える。
“......没救了,没救了,没救了!”我嘶吼。

 しかし、いまだ隣室からはアニメソソグが響いていた。その歌詞には、「愛」「夢」「恋」「希望」などなどといったポジティブ系の単語が頻出していて、それはかなりの皮肉に聞こえた。前途を塞がれた俺に対する、かなり嫌みな皮肉に聞こえた。怒りと悲しみに打ち震えた。
然而,隔壁的“黏汲汲”的声浪完全盖过了我的声音。而且歌词中“爱” “梦” “恋” “希望”之类积极向上的词语不绝于耳,真是绝妙的讽刺啊。酸倒牙齿的曲调和装模作样的歌词在家里蹲废物的耳中竟成了绝妙的讽刺。使我疲弱的精神和无处释放的悲愤形成了悲剧式的共鸣。

 そもそもどうして今日に限って、俺の隣人はこれほどまでに大音量でアニメソングを鳴らしているのだろう? いつもは昼間しか鳴らさないのに。今はもう夜中だぜ。
话说回来,为何我的邻居偏偏要在今天把音量开得那么大呢?平时都是只在白天听的。但现在已经是半夜。其中必有蹊跷。

 そうして俺は、ふと気づく。
倏忽间,我明白了。

 これはもしや、俺に対する嫌がらせじゃないのか?
难不成,这是因为看我不顺眼才故意而为之的吗?

 フリーターにすらなれなかった、あまりに惨めでバカな俺に対する嫌がらせなのか?
这是对蠢得无可救药,连自由职业者都做不了的我的公然蔑视吗?

「…………」
“............”

 だとしたら、許せなかった。
假若真是这样,就决然不可再忍了。

 壁をがこんと殴ってみる。
猛捶墙壁。

 アニメソングが鳴りやむ気配は無かった。
歌声照旧。

 壁をばこんと蹴《け》ってやる。
怒踹墙壁。

 反応は無かった。
仍无反应。

 ……バ、バカにしやがって。
......敢,敢无视我。

 みんな、みんな、よってたかって俺をバカにして。
所有人,所有人都把我当傻子耍哇。

 くそ。見てろよ。
畜生。走着瞧吧。

 後悔させてやる。
早晚让你们后悔。

 酒を飲み、もっと酔い、前後不覚になるまで酔っぱらって──
等我喝完,醉得不省人事,到时候——

 俺は、行くぜ。目にもの見せてやるぜ。
老子就,过去。给你们点颜色看看。

 悪いのはそっちだからな。
到时候老账新账一块儿算吧。

 コタツから立ち上がり、すっ転びそうになりながら玄関のドアを開ける。
我从小几边爬起,一步一颠地晃到门口,拧开房门。

 隣室の202号室へと千鳥足で歩を進め──呼び鈴を連射。
踉踉跄跄地冲到隔壁202室门前——朝着门铃一通猛砸。

「ピンポンピンポンピンポン──」
“叮咚叮咚叮咚叮咚——”

 しかし、返事は無い。
然而,还是没有反应。

 ドアを殴ってみた。
对着门乱打一气。

 それでも返事は無い。室内から聞こえてくるのは、相も変わらぬアニメソングだけ。ファンシーララのテーマソングだ。
里面仍然没有一点反应。屋里传出来的依旧是软绵绵的音乐。那是低龄向动画《奇想拉拉》的主题歌。

「わったっしファンシーララー」
“我是奇想拉拉——”

 かっと頭に血が上った。
一股热血窜上脑门。

 ドアノブを捻《ひね》る。鍵はかかっていない。
我狠狠拧动门把手。门应手而开。

 どうとでもなれ。
事到如今......

「ぐらぁ!」と叫び、怒りにまかせて室内に足を踏み入れ、「うっせーぞ!」と怒鳴った──
“呜啊!”我狂怒地撞将进屋,厉声骂道:“吵死了啊——!”

 その瞬間だった。
那一瞬间。

「…………」
“............”

 俺は見た。
我看到了。

 部屋の奥に設置されたパソコンデスクに腰をかけ、壁際に設置されたスピーカーに耳を傾けている、ひとりの男。
摆在墙角的电脑桌上,趴着一个头歪向里侧,耳朵贴在音响的扬声器上的男子。

 彼は、唐突な客の到来に気づくと、回転椅子をゆらりと回して振り返った。
他显然也察觉了不速之客的到来,便轻缓地转过椅子。

 彼は──泣いていた。
他——在流泪。

 さめざめと、涙を流していた。
鼻涕眼泪流得一塌糊涂,俨然成了一个泪人。

 さらに信じがたいことに、俺は、彼が何者なのかを知っていた。
更令人难以置信的是,我,认识他。

「…………」
“............”

 絶句してしまった。自分の目を疑った。
我懵了,我怀疑起自己的眼睛。

 彼も涙を拭《ふ》き、「信じられない」という表情を浮かべて、こちらを見た。
他揉了揉泪眼,向我这边看来,一脸的不可思议。

 身を乗り出し、俺の顔をまじまじと眺めている。
像是要进一步确认似的,他从椅子里探出身,认真地打量我的脸。

 そんなしばしの沈黙の後──
就这样,沉默良久之后——

 震える声で、彼は言った。
他哽咽着,开了口。

「……さ、佐藤さん?」
“......佐,佐藤哥?”

 間違いない。
不会错的。

 山崎だった。
他是山崎。

 四年ぶりの、あまりに予期せぬ再会だった。
四年了,没想到能在这里再会。
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 楼主| 发表于 2015-9-3 16:36:41 | 显示全部楼层
    2

 高校時代、俺は文芸部に所属していた。
高中时代,我曾是文学部的成员。

 と言っても、何も小説などが好きだったわけではない。新入生歓迎会の折りに、ヤケに可愛い先輩に勧誘されたのだ。
虽说是文学部的不假,可我并不是因为喜欢小说之类的文学作品才加入的。真相则是:在新生欢迎会上,被一个漂亮学姐搭了讪。

『君、文芸部に入ってよ』
“同学,要不要加入文学部呀”

 俺は思わずうなずいてしまった。そうするより他になかった。なぜならば、一年歳上のその先輩は、文芸部などというオタク臭い部活に加入していたにもかかわらず、ちょっとしたアイドル並みに可愛かったからだ。
我当即点下了头。不为别的,就冲着那位当代偶像般的学姐,我还有什么权利说不呢?只要她檀口一开,即使是上刀山,下火海我亦心甘。

 そんな適当な動機で部活に入ったものだから、日々の活動はトランプの七並べに終始した。暇を見つけては、狭い部室で先輩と七並べをした。まったく、何をやっていたのだろう。もっと他にやることがあっただろうに。
以此为契机,本人加入了土气社团文学部。每日的活动均是以扑克开始扑克结束。闲得没事了,就跟学姐在狭小的部室里玩纸牌接龙。现在想起真是后悔呀。为什么当时不去做些有意义的事呢?

 まぁ、今となっては、そんなことはどうでもいい。過去は過去である。
唉,弃我去者,昨日之日不可留;乱我心者,今日之日多烦忧。

 ともかく、そんなある日の放課後の事なのだった。俺と先輩は、中庭に面した一階の廊下を歩いていたのだ。
好了,言归正传。那是在某一个放学后的傍晚。我和学姐正漫步与学校中庭相接的一楼走廊上。

 先輩が、ふと中庭の隅を指さした。
忽然,学姐用手指向了中庭的一个角落。

『……あれ』
“......咦”

『あぁ、イジメですね』
“噢,欺负人的呢”

 中等部の制服を着た少年が、数人の生徒に囲まれて、お腹をぼこぼこ叩かれていた。
只见一个穿着初中部制服的男孩,正被其他几个学生围着,单方面的被推搡着。

 イジメを受けているその少年は、弱々しい微笑みを浮かべていた。
被欺负的男孩则赔着笑,那表情软弱至极。

 イジメている方も、にこにこ笑っていた。
打人的一方,嬉皮笑脸的。

 よくある風景だった。
的确是随处可见的景象。

『ひどいよね』
“好过分呀”

 先輩が言った。彼女はずいぶんと感情移入能力が高い人なので、本当に気の毒そうな顔をしていた。
学姐皱眉道。她是那种感情方面很敏感的人,看见这种场景,自是一副忿忿不平的表情。

 そのときだった。すごく良いアイデアがひらめいた。
那一刻。我灵机一动,立时有了良策。

『助けてきましょうか?』
“我去帮他吧?”

 先輩に、俺の格好いいところを見せつけてやる。
正好在学姐面前,露一手嘛。

『できるの?』
“可以吗?”

 俺はうなずいた。
我权衡了一下。

 中等部のガキぐらい、どうってことはないだろう──
反正对手是几个初中小孩,三两下就能摆平吧——

 もちろんそれは、大きな判断ミスだった。
当然,我的判断大错特错了。

『イジメ、かっこわるい!』と叫んで、イジメ現場に踏み込んで行ったのはいいものの、逆にすっかりやり返《か》されて、さらにイジメグループはそのまま逃走、先輩は呆《あき》れかえった目で俺を見つめ、イジメられっ子はその後一年間、相も変わらずイジメられ続け──と、俺の行動は何ひとつ長い結果を生み出さなかった。
“哪里有欺负,哪里就有我出头!”我飒爽地高叫着冲进了打架现场,结果反被几个初中生顺带着修理了一顿,欺负人集团揍完便跑,组织相当严密,一连串动作犹如行云流水一般。学姐呆呆地望着倒地不起的二人,半天说不出话来。事发后的一年里面,那个被欺负的男生仍旧是成天挨打——看来,我的行动并没有使事态改变分毫。

 それでもイジメられっ子の山崎君は、何を勘違いしたのか、俺を尊敬してしまったらしい。高等部に進学すると同時に、文芸部に入部してきやがった。
然而被欺负者山崎君,似乎是搞错了什么,反而尊敬起我来。其表现在于:他升入本校高中部的同时,就加入了文学部。

だが、そのときの俺はすでに三年生。先輩も卒業してしまい、すっかりヤル気が無くなっていた俺は、山崎を部長に仕立て上げて、自分は受験勉強に集中した。
但是,当时的我已是高三。学姐亦业已毕业,完全失去干劲的我便把部长的位子推给山崎,自己则潜心备考。

 そうしてそのまま、俺もあっさり卒業。
不久后,我也顺理成章地高中毕业。

 卒業式で二、三の会話を交わして以来、山崎とは完全な音信不通だったのだが──
自打毕业典礼上说过两三句话以来,我便再没了山崎的音信。然而——

   *

 六畳一間の真ん中で、山崎は大げさにはしゃいでいた。痩《や》せていて、ロシア人並みに色が白いところは、あの頃とまったく変わっていない。多少は男らしい顔つきになっているかと思えば、やはりそんなこともない。見るからに戦闘力が低そうな、ひ弱な青年である。
十平米的陋室中,山崎乐得手舞足蹈。他瘦削的样貌,欧美白人般的肤色,还是跟当年一样,没啥变化。本以为他会多少变得像个汉子了,果然这方面是因人而异的。但硬要说有什么变化的话,就是从一个弱不禁风的少年变成了一个弱不禁风的青年了。

「マジですか?本物ですか?」
“佐藤哥?真的是佐藤哥吗?”

 先ほどまでは目を真っ赤に腫《は》らして泣いていたくせに、今ではもう、すっかり笑顔だ。アニメソングもすでに鳴りやんでいる。
刚才还是一把鼻涕一把泪的山崎,转眼间又破涕为笑了。其间,音响里高亢的音乐仿佛要撕裂我的头皮。

 玄関に立ちすくんだまま、俺は訊いた。
就这么站在门口,我问道。

「どうしてお前がここに──?」
“你怎会在这里——?”

「佐藤さんこそ」
“我倒想问你呢”

「俺は……」
“我.....”

 このアパートが大学の近くだったから偶然入居しただけだ、と言おうとして、思わず口ごもってしまった。俺の正体(中退無職のひきこもり)を山崎には知られたくない。
正想接着说,只是因为离大学近才随便挑了这间公寓。但我没能说出来。因为我不想让山崎知道,我的真实身份(辍学且无业的家里蹲)。

 すると山崎は俺の葛藤《かっとう》に気がつかないまま、自らの境遇を説明してくれた。
见我不说,于是山崎便迫不及待地讲述起自己的境遇。

「僕はこの春、専門学校に入学したんです。で、家賃が安くて、通学にも便利なアパートを探したら、たまたまここが気に入って──」
“我是在今年春天,进了一所专科学校。然后就想找个便宜而且离学校近的地方租房,找着找着结果就找到这儿来了——”

 なるほど。やはりまったくの偶然らしい。
原来如此。真是“阴差阳错”呢。

「とにかくあがってくださいよ。汚い部屋ですけど」
“总之请进屋吧。别嫌脏就行。”

 あまりと言えばあまりな偶然に、かなりのとまどいを感じていた俺を、山崎は明るく促した。
似乎是命运使然,又好像是什么在隐隐之中作怪似的。总之,我被山崎盛情邀请了。

 俺は素直に靴を脱ぎ、室内へと足を踏み入れた。
我老实地脱下鞋,进了屋。

 当然の事ながら、間取りは俺の部屋と変わらない。
不用说,里面的基本布局自是和我的房间大致相同。

「…………」
“............”

 だが──なんだ、これは?
然而——为什么,会是这样?

 俺は思わず立ちすくんだ。
我不由地怔住了。

 山崎の部屋には、妙な気配が漂っていた。それは今まで感じたことのない、ごくごく微妙な雰囲気だった。
山崎的房间里,弥漫着异样的气息。那种异样,仿佛来自另一个世界:

 壁に貼られた奇妙なポスター、巨大な二台のタワー型パソコン、壁際に天井近くまで積みあげられたマンガの山──その他さまざまな家具や装飾が、ある種の困った空気を醸し出しているのだった。
四壁上贴着古怪的海报,两部大腹便便的台式电脑,墙角处由漫画堆成的书山即将触到天花板——其他的各色家具和装饰品,皆营造出一种古怪离奇的氛围。

「どうぞ、そこに座ってください」
“哎,请坐到这边吧”

 山崎の声で、ふと我に返る。
山崎的声音,把我拽回了现实。

 その言葉に従い、おぼつかない足取りで部屋の奥へと移動する。
我听从了,小心翼翼地向屋内挪动脚步。

 と──いきなり足元で、何かがばきっと音をたてて割れた。俺はびくんと飛び上がった。
唔——脚底下突然嘎嘣一声,像是什么踩裂了什么东西。我惊得一跃而起。

「あ、CD──Rのケースです。気にしないでいいですよ」
“啊,就一CD盒子。请别介意”

 足元を見ると、マンガやら小説やら、ビデオソフトやらDVDやら、ペットボトルやティッシュの空き箱などのゴミクズやらが、床一面に散乱していた。
我下意识地看了一脚下,眼到之处到处都是漫画或小说之类的书本,影碟和游戏软件之类的包装盒,还有空饮料瓶以及抽光了的纸巾盒。这些事物乱七八糟地铺遍了整屋的地板。

「汚い部屋ですけどね」
“别嫌脏就好”

 本当だ。これほどに汚い部屋、初めて見た。
山崎不愧为实在人。这儿确实脏乱得犹如一座垃圾场。

「それにしても、嬉《うれ》しいなぁ。まさか佐藤さんが隣にいたとは」
“真是太让人高兴了呀。没想到佐藤哥就住在隔壁呢”

 ベッドの端に腰をかけた山崎は、一歩歩くごとに何かを踏んでしまう俺に構わず、だいぶ遠い目をしてそんなことを言う。
坐在床脚的山崎嘴里说着,若无其事地观望着我维艰的步履。

 ようやく俺もパソコンデスクに到着した。回転椅子に、腰を下ろす。
终于,我跋涉到了电脑桌旁。沉重地倒进转轮椅子。

 酔いは、醒《さ》めていた。完全に、醒めていた。
酒意已被一扫而空。神智也恢复得差不多了。
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 楼主| 发表于 2015-9-3 16:37:36 | 显示全部楼层
 何を言ったら良いものか分からず、十七インチのディスプレイに目をやる。そこには、俺の知らないアニメ絵の壁紙が貼り付けられていた。
我不知该说些什么,眼光无意中飘转到十七英寸的电脑显示器上。电脑桌面上赫然映着一个我不认识的动画角色。

「僕がこのアパートに入ってきてから、もう半月も経ってるのに、お互いに気がつかなかったとは、まったくおかしい話ですね」
“说起来我也住进这里快半个月了,却连隔壁住的人是谁都不知道,你说奇怪不奇怪呀”

 ディスプレイの上には、赤いランドセルを背負った少女の人形(ガレージキットという物らしい)が飾られていた。
显示器上方,一个背着小红书包的少女人偶(大概就是所谓的手办)充当着装饰物。

「これが大都会の隣人無関心ってヤツなんでしょうね」
“唉,人在大城市,真是咫尺天涯呀。”

 壁に貼られたポスターには、小学生としか思えない少女の裸体が、やはりアニメ調の絵で描かれていた。俺は目をそらして、パソコンデスクの上を見た。
贴于四壁的海报,上面所印的图案不管怎么看都是小学生的裸体,清一色的漫画美少女风格。吃惊之余,我的视线转到了电脑桌上。

「どうしたんですか? 佐藤さん。黙っちゃって。……あ、音楽がうるさかったんですよね。今度から気をつけます」
“怎么了?佐藤哥。一直不说话。......啊,是说音乐太吵了吧。抱歉抱歉,我以后一定会注意的”

 パソコンデスクの上には、何かのゲームのパッケージと思われる、四角い箱が大量に積まれていた。そのパッケージには、「貴」「濡」「虐」「淫」「縛」「学園」「監禁」「陵辱」「鬼畜」「純愛」「調教」「アドベンチャー」などなどといった、普段あまりお目にかからない種類の単語が大量にちりばめられていて、さらにそのうえ、やはりどう見ても小学生としか思えない少女の裸体が、アニメ絵で見事に描かれていた。十八歳未満お断りと書かれたシールも貼られていた。
电脑桌上方,像是游戏光碟包装盒的玩意四散堆积着,那些包装精美的四方盒子上,罗列着诸如“贵” “湿” “虐” “淫” “缚” “学园” “监禁” “凌辱” “鬼畜” “纯爱” “调教” “冒险”等等平日里难得一见的偏门字眼。更甚的是,包装盒上几乎都印着,都印着不管怎么看都是小学生裸体的图案,即使是我这种外行人也看得出来那画工十分了得。当然,盒子上都贴有“未满十八岁禁止购入”的醒目贴纸。无一例外。

 またもや俺は慌てて視線をそらし、壁際に積まれたマンガの山に目をやった。
惊骇之余,我下意识地避过视线,眼光逃向墙角处漫画堆成的小山。

「それにしても嬉しいなぁ佐藤さん。まさかもう一度会えるとは。僕、佐藤さんのこと尊敬してたんですよ。知ってました? 知ってましたよね──」
“真是高兴死我啦啊,佐藤哥。还以为咱们再也见不到了呢。其实我呀,很佩服佐藤哥的喔。你知道吗?应该知道吧——”

 俺はマンガを一冊手にとって、ぱらぱらとめくってみた。
我抓起一本漫画,信手翻了翻。

 やはりそこには、小学生としか思えない少女の裸体が、そして、「成年コミック」と書かれた黄色いマークが……
果不其然,这里面也印有大量不管怎么看都是小学生裸体的画,另外,封面上还有黄底黑字的“成人漫画”标志......
※「成年コミック」:称谓多样,有「成人漫画」、「成年漫画」、「アダルト漫画」、「18禁漫画」、「エロ漫画」
※成人漫画:以色情为主要卖点的漫画种类。不以色情为主,但以成人为主要读者的漫画,则称为青年漫画。在很多国家和地区,成人漫画的封面上都有特定的标志标明,并且有透明塑胶膜密封。这类漫画多在专门的商店或是书店陈设专区销售,而且不得出售和转让给未成年人。(伦理上)至于本国,就不言自明了。


「ところで、僕の通ってる学校、知ってますか? テレビのCMとかで見たことあると思うんですけど──」
“话说,你知道吗?我就读的学校。电视上广告也有播的——”

 俺はマンガを山に戻し、額の汗を拭ってから、訊いた。
我把漫画放回书山,擦了把额上的冷汗,问道。

「どこの学校に通ってるんだ?」
“上的是哪间学校?”

 その問いに、山崎は胸を張って答えた。
山崎昂首挺胸,回答了这一问题

 俺は思わず天を仰いだ。
我茫然仰头看天。

   *

 ──数年前のあの頃。俺たちは夢を見ていた。
——数年前的那些日子里。我们都在做着一个梦

 汚い校舎の、ぼんやりした生活。
不甚整洁的校园,颓废的日日夜夜。

 美しい少女たち。鬱屈《うっくつ》しながらも笑っていた少年たち。
娇艳欲滴的少女们。郁郁笑着的少年们。

 俺も、皆も、夢を見ていた。
我也是,他们也是,都在做着一个梦。

 夢のような生活の中で、俺たち若者は、誰しもが素晴らしい未来を思い描いていた。
如梦的生活中,我们这群年轻人,人人都争相描绘着自己五彩斑斓的美妙未来。

 放課後は部室に入り浸り、先輩とダラダラした時間を過ごす、そんな毎日。
放学后便钻进部室,和学姐一起打牌消遣,聊以打发时间。生活日复一日。

 地震が起きたら一発で崩壊しそうなほどに古くさい、そんな粗末なプレハブ小屋で、ピクピクしながらタバコを吸う。
除打牌以外,我的另一常规活动是:在这间一旦发生地震肯定第一个塌的预制小屋里,神情麻木地抽闲烟。

 バイトをするでもなく、部活に精を出すわけでもなく、成膚も悪く、ヤル気もない。うだつのあがらない高校生だった俺は、それでもいつも、笑っていたのだ。
既不打工,也没心思搞社团活动,成绩差到离谱,干啥都没劲。高中时代百无聊赖中颓废度日的我,尽管一无是处,但笑容依然。

 ある日のことだった。
那是在某一天。

 ゴミやガラクタが一面に散らばった部室で、俺と先輩は呆けていた。
遍布着垃圾与破烂的部室里,大概是忘了带扑克吧,我和学姐无可聊赖,只得干坐着发呆。

「佐藤君。君、将来どうするの?」先輩は訊いた。
“佐藤君。你,将来打算怎么办?”学姐找了个话题。

「まずは適当な大学に行きますよ。……何をやるかは知りませんが、たぶんそのうち、やりたいことが見つかるでしょう」
“总之先上个合适的大学吧。......虽然以后干什么我心里也没底,大概到时候就能有着落了吧”

「ふうん」
“哦哦”

 先輩は目をそらし、そしてぽつんと呟《つぶや》いた。
学姐垂下美目,轻声道。

「この前のさ、イジメられっ子救出大作戦。バ力みたいだったけど、ちょっとかっこよかったよ。……だから大丈夫だよ。佐藤君なら大丈夫だよ」
“之前呢,你去救那个被欺负的孩子时,虽然看起来很傻,不过还是有点帅的哦。......所以说,没问题的,佐藤君的话,没问题的”

 俺は、照れる。
我,赧然了。

 ──そして暗が経ち、先輩は卒業。
——于是光阴似箭,日月如梭,学姐毕业了。

 やはり汚い部室には、数学の参考書を睨《にら》む俺と、山崎がいた。
还是那间脏乱部室,里面装着埋头于数学习题的我,还有山崎。

 山崎が言う。
山崎说道。

「佐藤さんも、今年で卒業ですね」
“佐藤哥今年,也要毕业了呢。”

「そうだな。……これからはお前が部長だ、頑張れよ」
“是啊。......以后你就是这儿的部长了,好好干喔。”

「寂しくなりますね。みんな大きくなりますね」
“真让人寂寞呀。这间屋子也越来越冷清了”

「若いうちからそんなこと言うなよ。──そうだ。吸うか?」
“年纪轻轻寂寞个啥呀。——对了。你吸不?”

 俺はポケットからタバコを取りだして、山崎に差し出した。
我从口袋里掏出烟盒,取了一支递给山崎。

 山崎はそれを受け取り、恐るおそる火をつけた。
山崎惶恐接过,小心翼翼地点上火。

 盛大に咳《せ》き込んだ。
一阵呼天抢地的咳嗽。

 涙目になりながら、山崎は言った。
眼中噙着泪花,山崎哽咽道。

「うまくいくといいですね」
“但愿能够顺利呀”

「なにがだよ?」
“顺利啥?”

「いろいろなことがですよ。今みたいに、気楽な毎日が続けばいいですよ。……だから佐藤さんは、頑張ってくださいよ。どこに行っても、頑張ってくださいよ。僕も頑張ります。元気にいきますよ。なんとかなりますよ」
“很多方面吧。就比如,希望能像现在这样无忧无虑地过日子啦。......所以佐藤哥,加油吧,不管走到哪里,都请加油吧。我也会努力的。会好好地活下去的。我也会闯出一番名堂的”

 不安と希望が、共にあった。
不安与希望,相互纠缠,连结。

 夕日の射し込むボロ部室で、俺たちはぼんやり笑っていた。
夕阳染红了残破的部室,我们傻傻地相视而笑。

 ──そうして俺は、大学に進学。
——之后,我进了大学。

 しかし、中退。
接着,中退。

 先の見えない生活に脅《おび》え、ワケの分からない不安にビビリ、見通しの利かない、うだつの上がらない、笑ってしまうほどにバカげた生活が延々延々と続いて続いた。
生活的苦难使我备受折磨,不知所云的不安挥之不去,事与愿违已是常态,出人头地的美梦早已幻灭,行尸走肉般的生活将伴我入土。

 四方は姿の見えない恐怖に取り囲まれていた。
看不见的恐怖,从四面八方向我袭来。

 だから俺は閉じこもり、そして眠った。ぐうぐうぐうぐうと、眠り疲れるまで眠っていた。春が過ぎ、夏が去り、秋になって、冬が来た。
于是我只好关紧门窗,陷入沉眠。呼呼睡尽一生的觉,任他春华凋零,夏虫入土,秋霜满地,冬雪纷至。

 そして何度目かの、優しい、春。
待到来年,朽木照样生花。
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 楼主| 发表于 2015-9-3 16:40:04 | 显示全部楼层
 未来に続く、時間はしかし、ばったりきっぱり閉鎖されていて、俺はまったく途方に暮れた。
未来尽管缥缈,却永续不可间断;时间和我如影随形,却封闭了我的自由。如今,我已是日暮途穷。

 夜風は涼しく、気持ち長く、それでも俺は、眠り続けた。
夜风习习,送来阵阵清凉,我则,沉眠依旧。

 そんなある日に、俺たちは再会した。
但就在那一天,我们迎来了再会。

 俺と山崎は、もう一度出会った。
我和山崎,再次相逢了。

 貧弱なイジメられっ子。それでもずいぶん良いヤツだった、山崎。
还是那个羸弱的,老是被人欺负的山崎。但尽管这样也掩盖不了他良好的本性。

 ──あの頃の俺たちは、同じ街の空気を吸っていた。
——那时的我们,呼吸着同一条街的空气。

 具体的な未来が何ひとつ見えなくても、それでも上を向いていた。
尽管对未来茫然无措,但我们的眼光始终是向前看的。

 今でも俺は、はっきりと思い出せる。あの、懐かしい部室。狭い窓から射し込む夕日。
即使现在,那幅场景我依然历历在目。那一间,令人怀念的部室。小窗外,火红的夕阳。

 たわいのない、会話。
桌椅前,没头没尾的对话。

「俺たち、どうなるんだろうな」
“我们,该怎么办哪”

「きっと、なるようになりますよ」
“到时候,总会有办法的吧”

「……だといいな」
“......但愿吧”

 それは心地の良い、優しい放課後だった。
那是一个恬静,可爱的傍晚。

   *

 だけど俺たちは若かったしバカだった。くだらなかったし、どうしようもなかったし、たった四年後の未来さえも予想できなかった。
但那时的我们还太傻,太天真。整日无所事事,得过且过,又怎会预料得到,四年后今日的重逢。

 数年ぶりに山崎と再会した俺は、彼に訊いた。
见到了已阔别四年的山崎。我问他。

「どこの学校に通ってるんだ?」
“上的是哪间学校?”

 その問いに、山崎は胸を張って答えた。
山崎昂首挺胸,答道。

「夜々木アニメーション学院です」
“夜夜木动画学院”

「…………」
“............”

 人生って、とても不思議だ。
人生,真是千奇百怪啊。

「そんな先輩は、今、なにをやってるんですか?」
“那,学长,你现在都在做些什么?”

「……中退、したよ」
“......辍学了”

「…………」
“............”

 山崎は、顔をそらした。
山崎,无声地别过了脸。

 気まずい沈黙が流れた。
一阵令人抓狂的沉默。

 俺は無理矢理、陽気な声を出した。
我强打精神,用关切的语气开了口。

「そう言えばお前、どうして泣いてたんだ?」
“话说你刚才咋了?哭成那样”

「……最近、学校に行ってないんです。やっぱり、周りにとけ込めなくて。友達もいないし、一人暮らしは初めてだし──それでヤケになって、思いっきりでかい音でCDを──」
“......最近,我一直都没去学校。果然,还是适应不了新的环境吧。身边又没有朋友,而且还是头一次独居——然后心里就越想越不是滋味,于是心就一横把音响的声音开到了最大——”

「もしかしてお前──最近ずっと、ひきこもってたのか?」
“难不成你——这些天,一直都窝在家里?”

「……そ、そうです」
“......是,是的”

 俺は椅子から立ち上がり、「ちょっと待ってろ」と言い残して、自室に戻った。
我駦地从椅子上站起,扔下一句“你等我”,便回了自己房间。

 両手に缶ビールを抱え、もう一度山崎の部屋に入る。
两手抱起十来罐啤酒,再次进到山崎的房间。

「飲もう」
“喝吧”

「……は?」
“......啥?”

「いいから、飲もう」
“啥都别说了,喝吧”

 俺は缶ビールを山崎に手渡した。
我将一罐啤酒塞到山崎手中。

「大丈夫だ。いつか、かならず、ひきこもりから抜け出せる日が来る」
“没问题的。总有一天,一定能告别家里蹲生活”

 自らの願望を、大声で口に出す。
我高声讲出深藏在自己心底的愿望。

「大丈夫だ山崎君。俺はひきこもりに関してはプロフェッショナルなんだ。俺がついている限り、これ以上事態は悪化しない!」
“安啦山崎君。你佐藤哥可是家里蹲方面的专家喔。只要有我在,你的状况绝对不会向坏的方向发展的!”

 そうして俺たちは、酒を飲んだ。大音量でアニメソングをかけ、意識が飛ぶまで酔っぱらった。
于是我们举罐痛饮。把音响的音量开到最大,意识随同糜烂的旋律飞向远方。

 その宴は深夜遅くまで続いた。
那场酒宴持续到了深夜。

 アニメソングのCDが終わると、俺たちは歌を歌った。ずいぶんと酔っぱらっていたので、もしかしたらそれは、夢の中での絶唱だったのかもしれない。
腻人的CD放完,我们便开始唱了起来。由于当时已酩酊大醉,兴许那是梦中的嘶嚎也说不定。

 だが、夢なら夢で、それでいい。
管它是梦不是梦呢,想唱就唱。

 ともかく俺は、元気に歌った。
总之我扯起破喉,起了个调。

   ひきこもりの歌
家里蹲之歌

          作詞作曲佐藤達広
词/曲  佐藤达广


  凍てつゞく六畳一間 たゞひといろにアパートは
  絶えると見えて脱出遠く 起き伏すベッドに一日十六時間
  あのコタツの陰あのあたり ゴキブリの何ぞ隠れたる


  飯を食べれば一日一食 体重ますます減り痩せる


  コンビニしばし向かえども 他人の視線に脅えれば
  冷たい汗さえわきいでて 脱出の困苦おもふべし

 妄想にも似たるNHKを 求めて得ざるむなしさに
 けふも日暮れてとぼとぼと 湿ったベッドに横たわる


 疲れて重き脳味噌《のうみそ》の
 あぁ もうダメだ もうダメだ!

十平米小室阴森,仅破落公寓一隅。前路茫茫不可见。心无计。倒头且睡十六时。柜头桌脚暗影处,蟑螂跳蚤隐其间。
日食一餐且维生,骨瘦恰如流浪狗。

偶尔一往便利店,旁人眼光藏刀剑。
冷汗满背虽一时,烦恼揪心无处言。

终日莫敢出房门,恐NHK闯入。秋月春风等闲度,脑浆凝固。凌乱床头无干处。
嗬嗬嗬,没救了,没救了,没救了!

   *

 エロマンガを枕にして床に寝ていた俺は、ひどい頭痛に目が覚めた。
倒在黄色漫画上睡去的我,被头部的硌痛拽出了梦乡。

 山崎は、パソコンデスクの下に俯《うつぶ》せになって眠っていた。
山崎则,卧倒在电脑桌下,说着梦话。

「学校は?」
“学校呢?”

 肩を揺すってやった。
我摇醒他。

「……休みます」
“......暂时休学”

 それだけを答えると、山崎はもう一度目を閉じた。
山崎说完,便再次卧倒。

 俺は自室に戻り、ベッドに横になった。
我回到自己房间,仰躺在床上。

 バファリンを飲み、再び寝た。
吃下几片华法林,再次睡去。

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发表于 2015-9-3 20:29:57 | 显示全部楼层
 【山崎は、パソコンデスクの下に俯《うつぶ》せになって眠っていた。
山崎则,卧倒在电脑桌下,说着梦话。】

哪来的梦话呢?
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发表于 2015-9-3 20:31:36 | 显示全部楼层
それだけを答えると、山崎はもう一度目を閉じた。
山崎说完,便再次卧倒。


他刚才起来过吗?不然又怎么“再次卧倒”呢?
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发表于 2015-9-3 20:32:33 | 显示全部楼层
上面的没功夫看了。
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 楼主| 发表于 2015-9-3 21:41:49 | 显示全部楼层
“说着梦话”比“正在沉睡”更能表现睡得熟吧
换了个方式以动写静,既能衬托周围安静,又能表现山崎睡得死

それだけを答えると、山崎はもう一度目を閉じた。
山崎说完,便再次卧倒。

他刚才起来过吗?不然又怎么“再次卧倒”呢?

答:毕竟本来是卧倒姿势,要说话势必要抬起头来不是吗?山崎总不能趴在地面上说话吧

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发表于 2015-9-3 22:15:33 | 显示全部楼层
“换了个方式以动写静,既能衬托周围安静,又能表现山崎睡得死”——如果是你自己创作,当然可以这么写,可你现在是翻译,不能替作者去“创作”吧?

“山崎总不能趴在地面上说话吧”——怎么不可能呢?谁规定“说话势必要抬起头来”了呢?


既然是译者,就做好译者的事情。如果觉得原作不够好,可以不翻译,更可以自己去创作,何必歪曲、糟蹋原作呢?
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