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[其他翻译] 原+译《欢迎来到NHK》(第五章) 泷本龙彦 著/INVATER 译

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发表于 2015-9-30 13:18:43 | 显示全部楼层 |阅读模式
五章 二十一世紀のハンバート?ハンバート
   第五章  二十一世纪的亨伯特·亨伯特
※亨伯特·亨伯特:弗拉基米尔·博纳科夫的成名小说《洛丽塔》中的男主角,作品中年龄为37或38岁,疯狂地爱上了12岁的名为多洛蕾丝(亨伯特亲热地称她为洛丽塔,洛)的女孩,并在成为她的继父后有了性方面的介入。此书Lolita后来也成为Loli的词源;不太负责任地说,亨伯特是人类历史上第一位萝莉控。

      1

 たとえば蛍。蛍の美しさを思い描いてみてください。
就比方说萤火虫吧。请想象一下萤火虫之美。

 一週間足らずの短い命、その儚《はかな》さを、その美しさを、今こそ僕たちは思い起こしてみるべきです。
不足一周的生命,那份朦胧,飘渺的美感,是我们现在值得去深思的。

 蛍の雌は、雄と交尾をするためだけに輝き、雄は雌と交尾をするためだけに瞬きます。しかし、交尾を終えると彼らは死ぬ。つまり「子孫を残す」という本能、ただそれこそが、最高にして唯一の、蛍の生涯目標なのです。
萤火虫的雌性,为与雄性交尾而发光发亮,雄性更是只为与雄性交尾而发光发亮。然而,交尾过后,它们便会随光而逝。它们何苦这样?因为萤的生命是在太短了,短到没有功夫让它们去考虑他事,因此萤能做的只有争分夺秒地——交尾,交尾。它们从生到死,从明到灭,有的只是繁衍子孙的本能。

 その単純な本能と、単純な世界には、いかなる種類の哀しみさえも、決して介在することがありません。
那只是再单纯不过的生存本能,在自然之中,并不同时存在两种不同的悲哀。

 だからこそ蛍は儚く、そして美しい。
故萤的一生尽管如梦似幻,却有着惊心动魄之美。

 あぁ! 蛍、最高!
啊啊!萤,我歌颂你!

 ……ですが一方、今度は僕たち人類を振り返ってみてください。そうすれば、そこに広がっているのは、あまりにも複雑な社会です。
......可是反过来,我们又不得不去正视自己,正视人类,正视人类社会。错综复杂,千变万化的人类社会。

 人間は本能の壊れた動物である。
人是一种受本能欲望支配的低能弱智生物。

 ──確か、フロイトの言葉でしたか。
——那确是,弗洛伊德的名句。

 生活の中の様々な悩み、怒り、哀しみに接するとき、僕はこの言葉を思い出さずにはいられません。
每当生活中各式各样的烦恼,哀愁,愤懑缠绕心间,我就不禁会想起这句话。

 本能の壊れた動物である人間は、「恋」や「愛」という近代的概念によって、自らの本能を綺麗《きれい》に覆ってしまいました。だけど当然、そこには欺瞞《ぎまん》があります。その欺瞞を覆い隠すために、さらに人類は新たな概念を生み出します。だから世界は日を追うごとに複雑になっていくんです。しかしその複雑さは、壊れてしまった本能が生み出す様々な矛盾を、完全に隠しきってはくれません。
低能弱智的人类,在近代自作聪明地创造了“恋”或“爱”的概念,借以掩饰自己可悲的本性,当然,那只不过是自欺欺人罢了。但自欺欺人的人类对此感到的,非但不是羞愧,反而是惶恐与不安。于是他们便去搜寻,去创造更加自欺欺人的理念来满足自己的需求。故我们赖以生存的世界日益变得复杂。无数层复杂的外皮之下,掩藏着的,仍是自相矛盾,自我冲突,污浊不堪的罪恶本性。

 そして生み出されるのは、絶望的な二項対立です。
随之生出的,便是令人绝望的对立二项式。

 言葉と本能。
话语和本能。

 思考と肉体。
思想和肉体。

 理性と性欲。
理性和欲望。

 これらの対立概念は、互いの尻尾《しっぽ》に食らいついている二匹の蛇のようなものです。二匹の蛇は、自らの優位を確立するために、つねに激しい闘争を繰り広げています。ですから蛇は、ぐるぐる回ります。ぐるぐるぐるぐる回り回って、ますます僕たちは苦しみます。
这几个对立的概念,就好比是互相啃啮对方尾巴的两条蛇,这两条蛇,都想要确立自己的地位,故两方互不相让,同时又下意识地保护自己,于是两条蛇便无休无止地原地打转,永远追逐着近在咫尺却又口不能及的宿敌的蛇尾。

 わかりますか? 僕の言ってること、理解できてますか?
能听懂吗?我说的这些,您能理解吗?

 え? 全然意味がわからない? なら、別にそれでもいいですよ。
咦?一点儿也不懂?好吧,不懂也行。

 ともかくですね、僕の言いたいことは──
总之呢,我想要说的是——

「うっせえよ! 死ね!」
“说你妹啊!滚!”

 俺は枕を山崎に投げつけた。コタツの上に腰を下ろしている山崎は、上体を反らしてひらりと枕をかわし、さらにぶつぶつ演説を続けた。
我盛怒之下抓起枕头砸向山崎。坐在茶几旁的山崎,则慢悠悠地朝后一仰身,以毫厘之差避开枕头,继而娓娓续言起来。

「──壊れた本能によって、僕たちは苦しんでいる。理性によってねじ曲げられた本能によって、僕らはひたすら苦しんでいる。ならば僕たちはどうするべきか? 知恵を放棄する? 理性を捨てる? しかしそれは不可能です。善かれ悪しかれ、遥《はる》か昔に僕たちは知恵の実を食ってしまいました。このまえ宗教勧誘のオバサンから貰った『目を覚ませよ!』に、そう書いてありました」
“——由于愚蠢的本性,我们痛苦着。被理性扭曲的愚蠢本性,使我们在苦痛之中愈陷愈深,我们该如何是好?抛弃智慧,一炮回到解放前?但是木已成舟,人类业已无法重回原始社会,不管是善也好,是恶也罢,人类总归是踏上了一条名为进步的不归路,祖祖辈辈,子子孙孙皆是同样的活法。重复着无尽的轮回。之前传教大婶发的<觉醒吧!>里面,确实是这样写的”

「だからなんだよ! 深夜二時に俺を叩き起こしたかと思えば、人の部屋で酒を飲みながら意味不明な演説しやがって、お前は一体なにを考えー」
“那又怎样!半夜两点敲开我的门,还喝着我的酒,就为了说这些?别逼老子拿皮带赶你啊——”

「対立する理性と本能、しかしそのどちらをも、消し去ることは叶《かな》いません。ならば僕たちはどうするべきなのか?──適当なところで妥協して、女とつきあってみたりする? 結婚して子供を作ってみたりする? えぇ、確かにそれが普通のやり方です。しかしですね。僕は知ってるんですよ。女ってのは、アレ、人間じゃありませんよ。むしろ限りなく化け物に近いんです。一年はど前に、僕はその事実に気がつきました。学費を稼ぐためにコンビニでバイトしてた頃、だいぶいろいろあったんですよ。あまりにも最悪な思い出で、もう思い出したくもないですがね」
“相互对立的理性与本能,但相比起偃旗息鼓,两方更多的是干戈不息。无法从中脱身的我们又该何去何从?——适度向现实低头,通过媒人介绍,或者相亲,找个对象?然后再与其结婚,生子?这确乎是再正常不过的人生轨迹。但是呢,我早就参透了。所谓女人哪,根本不是人类。说她们是披着人皮的怪物,反而更加贴切吧。一年前,我就醒悟了。那会儿我为了攒学费在便利店打工时,发生了些不太愉快的事情,那是真是我一生中最不堪回首的回忆啊”

 そこまで一気に喋《しゃべ》ったところで、山崎は俺の冷蔵庫から二本目のビールを取り出した。
一口气说完这一大串,山崎打开我的冰箱,取出了第二瓶啤酒。

 止めるまもなくプルトップを引き開けて、一気に飲み干しやがる。
疯狗般地咬开盖子,端起酒瓶一饮而尽。

 そうして彼は、唐突に叫んだ。
完后他打了个嗝,杀猪似的叫嚷。

「──女はクソだ! 女は死ね!」
“——女人全是贱货!杀光女人!”

 すでに山崎の顔面は、嫌な感じに赤い。完全に酔っぱらっているらしい。
此时山崎的面目,已经红得像块烂肉。每个毛孔都似要喷出酒气来。

 この男、すぐに酔うクセに、しょっちゅう酒を飲んでいる。若年性アル中なのではないかと疑ってみたこともあったが、いつだったか彼は教えてくれた。
尽管此君已醉得不轻,但他仍意犹未尽地自酌自饮着。正当我怀疑他是否是提前害了老年痴呆症时,他含糊不清地开了口。


『北海道の実家がワイン工場でね。中学の頃から酒を飲んでるんです。だから僕は大丈夫なんですよ!』
“我家是在北海道开酿酒厂的。初中时就开始喝啦。所以不用担心,我酒量可以的!”

 どこらへんが大丈夫なのか、それはぜんぜんわからない。だが──一度酔っぱらった山崎は、怒鳴ってもすかしても自分の気が済むまで演説をやめない。経験上、俺はその事実を知っている。
他的状态着实让人担忧,但我又不知该怎样安抚他的情绪。然而——早已烂醉的山崎,依旧在那里慷慨陈词,声讨着全天下的女人。虽然我也一定程度上预料到了,会是这样的结果。

「…………」
“............”

 どうしたものかと途方に暮れていると、彼はがっくりと肩を落とし、今度はぼそぼそと呟《つぶや》いた。
可能是无意间触及到了什么心事,他的两肩忽地颓然垂下,声音也变得呜咽了。

「女はクソだ。……しかしいかんせん、僕にも女の子とつきあいたいと思ってしまう時もある。人間だもの、それはしかたがない。……だが、だがしかし、またもや僕は、酷《ひど》い思いを味わった。──クラスで一番可愛い娘がいた。名前は七菜子ちゃん。オタク女が全国から集合している僕の学校でも、その娘だけはそこそこに見れる顔をしていた。そして一方、自分で言うのもナンですが、僕はなかなかに格好いい。この華著《きゃしゃ》な体と整った容貌《ようぼう》によって、イジメられたり、女子にイタズラされたりしたこともあったが、僕の格好よさは、今となっては人生における大きなアドバンテージに違いない。だからこそ僕は、七菜子ちゃんにこう言った。
“女人全是贱货。......然而,就连我也有为情所困的时候。没办法啊,谁让我也是人类。......但是,但是,我又一次被现实狠狠地摆了一道。——班里有位最可爱的姑娘,名叫七菜子,尽管班里云集了全国各地的歪瓜裂枣,但唯独此女生得如花似玉。另一方面,不是我自夸,咱的长相也是无可挑剔的,因为生就一副俊俏容颜,有时也会有女孩子纠缠不休,死缠烂打。没办法,长得太帅。总之呢,鉴于自己长相上的优势,我觉得这将是我人生的转机。所以我就,向七菜子说了”

『つきあおう!』
“‘跟我交往吧!’”
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 楼主| 发表于 2015-9-30 13:20:33 | 显示全部楼层
 ……しかし七菜子はこう答えた。
“......但七菜子的答案是。”

『ゴメン、山崎君って、ちょっとアレだし。それにあたし、今、和夫君とつきあってるから』
“‘对不起,山崎君吧,有点太那啥了。而且我呢,现在正跟和夫君交往的’”

 アレってなんだよ?
“那啥,是啥啊?”

 ていうか、和夫って、あの脂ぎった男か?
“话说,和夫,就是那个肥头大耳的男的?”

「僕が、いや、このオレが、わざわざご丁寧にコクってやったのに、おいおいちょっと、そりゃねえぜ!」
“我,不对,小爷我,诚心诚意放下身段向你求爱,可你个婊子都做了什么?怎还冒出了个和夫?”

 山崎は両手を振り回して、大声でわめいた。
山崎有气无力地挥动着拳头,嘴里大呼小叫。

「身の程を知れよなクソ女が! つーかヤらせろよ! ふざけんなよ!」
“不知天高地厚的臭婊子!有种让我干死你啊!开什么狗屁玩笑!”

 俺は激しい恐怖を感じた。彼の隠された一面を見てしまったらしい。
我心胆俱惊。那个温厚的山崎,竟会露出如此骇人的一面。

 すると、俺の表情に気がついたのか、山崎は慌てた様子で嘘くさい笑顔でとりつくろった。
大概是注意到了我脸上的惊恐,山崎连忙打住前言,怪笑着澄清道。

「は、はははは! いやいや、冗談ですよ。全部、嘘ですよ。まさかこの僕が、女に告白したりするわけないですよ。現実の女なんて、クソばっかりですからね。……僕はねぇ、中学生の頃に、姉ちゃんの友達に強姦《ごうかん》されかかって以来、現実の女は見限ってるんですよ」
“哈,哈哈哈哈!没那回事儿啦,没那回事儿啦。全部,都是骗你的。我怎么可能会向某个女的告白呢。现实中的女人啥的,全是不要脸的贱种。......我呀,自打上初中时,被姐姐的朋友侵犯以来,就对女人断了一切念想了”

 さらに衝撃的な話を聞かされてしまった。
话题貌似更加惊悚了。

「…………」
“............”

 俺は平静を装って、タバコをふかした。
我故作平静,沉默地点起一支香烟。

 山崎はますます大声を出した。
山崎继续抬高他的声音。

「……な·ん·て·ね! 全部嘘ですよ。僕が言ったことは、全部嘘です。ははは、僕、ちょっと酔ってるなぁ。……ん? なんですか佐藤さん。僕をそんな目で見ないでくださいよ。なんですかその憐《あわ》れみと軽蔑と恐怖が入り交じったような微妙な視線は? み、見るなよ。僕をそんな目で見るなよ!」
“......嗐!全是瞎说的啦。我说的那些,都是胡话。哈哈哈,我醉了。......嗯?佐藤哥你咋啦。别这么看着我嘛,怪伤人的。什么嘛,别这么看我嘛。都说了别用那种害怕中带着不屑,不屑中带着怜悯的眼光看我了。别,别看我了啊。别用那种眼神看我啊啊!”

 どうしていいものやら、俺はすっかり参ってしまった。
我也是服气了,只好干瞪着他在那里空自悲切。

   *

 つまり、山崎の言いたいことを要約すると。
总之,简要概括一下山崎想说的就是。

 ──現実の女は、ろくなもんじゃない。しかし人間には、女とヤりたい本能がある。理性は女を拒絶しているが、本能は女とヤりたくてしかたがない。だから困った。
——现实中的女人,根本一无是处。但那人却有着与女人抽送交欢的本能。理性上拒女人千里之外,本能上则恨不得立马便上床做活。故矛盾之极。

 などなどといった感じの話になるらしかった。
基本上,以上就是他想要表达的了。

 んなこと俺に言ってもしょうがねぇだろうが! と叫びたかったが、俺は大人なので、ぐっと堪《こら》える。
你跟我说这些能顶屁用么!正想骂他一顿,但想起自己是长辈,到底还是忍住了。

 考えてみれば、彼も不幸な人間なのだ。現代社会の歪《ひず》みだかなんだかによって、彼の精神はすっかりねじ曲げられてしまったのだ。
认真想想,他也是不幸的家伙啊。将他的精神弄得支离破碎的,不就是黑白颠倒现代社会么。

 ──可哀想になぁ。
——可怜哪。

「いいえ、僕はちっとも可哀想じゃありませんよ」
“不,我一点儿也不觉得自己哪里可怜了”

「無理すんなよ。……あ、そうだ。風俗に行けよ。そうすればモヤモヤがスッキリするらしいぞ!」
“别硬撑了。......啊,有了。建议你去风俗店快活快活。听说最近的服务很到位哩!”

「……だからさっきから言ってるでしょうが。僕は現実の女には見向きもしないんです」
“......我刚才没说过么。我已经对现实中的女人不抱任何念想了”

「現実の女以外に、どんな女がいるんだよ?」
“现实中的女人以外,还有别的女人吗?”

 その質問をした瞬間、彼は、いまにも泣き崩れそうだった弱々しい姿勢を立て直し、しゃきっと胸を張った。
听到我这么一问,原本颓颓欲倾,奄奄一息的山崎立刻容光焕发,精神抖擞地挺起胸来。

 ニヤリと笑い、言う。
只见他眉毛挑起,嘴角上扬,兴奋道。

「すぐ近くにいるじゃないですか。まだ気づかないんですか? 佐藤さんも、ここ一週間、彼女たちの魅力にメロメロだったはずでしょうに」
“在你身旁不都是嘛。难道还没注意到么?佐藤哥,这一个星期里,想必你也该被她们迷得神魂颠倒了吧”

「…………」
“............”

「僕が何を言おうとしているのか、佐藤さんは、もう気づいているでしょう?」
“至于我想要说的,佐藤哥,想必你也心里有数了吧?”

 俺は軽い圧迫感を感じ始めた。
我背后不禁一凉。

「二次元の世界に住む彼女たちは、なんと愛《いと》おしいことでしょうかねぇ。ディスプレイの中の彼女たちは、なんと素敵なことでしょうかねぇ」
“住在二次元世界中的她们,才是我的真爱呀。难道在这世上,还有比映在显示器上的她们更加迷人的事物吗”

「…………」
“............”

 まったく、これほどに回りくどい演説をされてしまっては、もはや山崎の情熱を認めてやるしかない。
天哪,他滔滔不绝的内容都足够写本书了,尽管不敢苟同他的观点,但他的无与伦比热情令我不得不为之折服。

「わかったよ山崎君。……エロゲーは素晴らしい文化だ」
“我明白了山崎君。......黄游的确是至高无上的文化”

「わかれば良いんですよわかれば。エロゲーこそが、人類の知恵が本能に勝利するための、唯一の道標です。エロゲーがあれば現実の女など用済みなんです。エロゲーこそが僕らの希望なんです。ですから佐藤さん、そろそろゲームの企画はできましたか?」
“明白就好呀明白就好。要知道,黄游正是,将人类的智慧和本能完美结合,并引导我们走向成功的唯一路标。只要手里有黄游,老婆多到直发愁哇。所以说黄游即我们人生的曙光。话说佐藤哥,游戏的企划也该有个眉目了吧?”

「も、もう少しだけ待ってくれ。……しかし、君が貸してくれたエロゲー、傾向が偏ってるような気がしないか?」
“再,再给我几天时间吧。......话说,你借我的那堆黄游,我咋老觉得有些偏门呢?”

「と、言いますと?」
“唔,此话怎讲?”

「こう、なんというか、登場キャラの年齢が低すぎるというか、どう見ても小学生にしか見えないヒロインばかりが登場するというか──」
“你看,这几个,还有这几个,女主角的年龄都太小了吧,怎么尽是些幼齿哇,不败坏风气么——”

「は! いまさら何を言ってるんですか佐藤さんらしくもない。もともとエロゲーのヒロインたちは、二次元のCGによって描かれた架空の存在にすぎないんですよ。ならばその無垢《むく》さ純潔さ女らしさを表現するにあたって、幼女キャラほどに最適なデフォルメは他にありえないでしょうに。幼女という記号によって、我々は安心するんです。──我々の弱々しい精神に打撃を与える可能性のない二次元キャラ。しかもその上、社会的肉体的精神的に最弱な、幼女というモチーフ。その二重のセイフティーロックによって、僕たちの脆弱《ぜいじゃく》な精神は完全に保護されるんです。傷つく心配から逃れられるんです。すなわちそれこそ萌《も》え萌えです。わかりますか? わかるでしょう?」
“嗨!我还以为是啥呢。佐藤哥,你是真不懂还是假不懂呀。说到底,黄游的女主角就是用CG画出来的二次元架空形象,你还以为她会跳出来么。所以为了表现女性的纯洁无暇,天真无垢,幼女自然是当之无愧的首选。幼齿就是折翼的天使,是我们心灵的避风港——是永远与我们相伴,永远不会弃我们于不顾的二次元天使啊。而且,幼女身上不会存在一丝一毫的世俗气息,肉体欲望。太完美了。真是出淤泥而不染,濯清涟而不妖呀。幼女之爱,只有真正的君子才会明白。只有她们,才能让我们萌生出最为纯洁的感情。你能明白吗?能明白吧”

「…………」
“............”

 俺はさんざん彼の言葉に頭を捻《ひね》った末に、
我苦苦琢磨着他话中的深意,

 さっぱりわかんねぇよ!
那不是赤裸裸犯罪宣言么!

 と怒鳴ろうとした。が、その頃にはすでに、山崎は俺の部屋から消えていた。
我忿然拍案。然而,屋内早已不见了山崎的身影。

 しかし、コタツの上には置き土産が残されていた。
只是茶几上,赫然放着一个盒子。

 山崎のプレゼント、それは一枚のCD─Rだった。
那是山崎的赠礼,一盘光碟。

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      2

 翌朝になってから、俺はよくよく考えてみた。
翌日早晨开始,我便陷入了沉思。

 どうも山崎は、昨日、女にフラれたらしい。そうして彼は、やけ酒を飲みつつ決心したらしい。
山崎那小子,昨天又哭又闹又发疯的,多半,是被女人给甩了吧。

 ──現実の女なんか、もう絶対にクソくらえだ。僕にはエロゲーがある。
——现实中的女人全是贱种,我有黄游就够了。

 などといった感じの強い決意を固めたらしい。
说得那么决绝,看来他确乎是铁了心的。

 しかし──それだけならば何も、わざわざ俺に向かって自らの恥をさらけ出したりする必要はない。自分が凄いロリコンであると、明言する必要はない。ずいぶんと無茶苦茶な理論で武装していやがったが、つまるところ、あいつはエロゲー好きのロリコンだ。危険人物だ。
然而——假如他只是那样,也没有必要把自己的丑事都告诉我吧。自己是无药可救的萝莉控啥的,说出来也是于事无补吧:尽管他嘴里胡溜八扯得一套又一套,但那些诡奇理论却丝毫掩饰不了他对幼齿的狂热,反而更显示出他的痴狂。

「…………」
“............”
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 楼主| 发表于 2015-9-30 13:21:40 | 显示全部楼层
 というか、予想以上に山崎はヤバい。
然而,山崎的可怕之处,还远不止这些。

 昨夜プレゼントされたCD─Rの中身をパソコンで確かめてみたところ、俺はかなり慄然《りつぜん》とした。
昨晚在电脑上看了看他给的那张光碟的内容,我惊为天人。

 ──いや、なんというか、これはマズいぜ。ヤバすぎる。
——呃,该怎么形容呢,这太疯狂了。疯狂至极。

 七百メガバイトのCD─R、そこにはぎっしりとjpeg画像が詰まっていた。その画像は、写真だった。小学校高学年と思われる少女のポートレートだった。
七百多Mb的CD光碟中,存满了jpeg格式的图片。那些图片,全是照片。全是小学高年级女生的肖像照。
※jpeg格式图像:JPEG文件的扩展名为其压缩技术十分先进,它用去除冗余的图像和彩色数据,获取得极高的压缩率的同时能展现十分丰富生动的图像,换句话说,就是可以用最少的磁盘空间得到较好的图像质量。

 しかも少女は、全裸である。いわゆる、ヌード写真である。
而且那些少女还,还都是全裸的。说白了,就是裸照。

「…………」
“............”

 俺はおもむろに、部屋のカーテンを閉め切った。児童ポルノ規制法案が施行されている現在、このCDは、あまりにも危険すぎる。山崎のせいで、無実の俺までが牢屋《ろうや》にぶち込まれかねない。
我缓缓地,将窗帘拉严。在《禁止儿童色情法》早已出台施行的今日,这张光碟的危险程度,自是可想而知的。我可不想因为山崎的一盘黄碟,搞得我含冤入狱啊。
※儿童色情:在世界大部分地区皆是非法。日本法律规定,和13岁以上的女性发生性关系,在对方同意的情况下不算违法。在散播儿童色情图片和影片方面,2014年6月18日日本参议院通过的《禁止儿童买春和儿童色情法》修正条文规定,散播或持有未满18岁儿童色情图像是非法的,但是动画,漫画,游戏作品除外。视其罪行,将处一年或以下有期徒刑,一百万日元或以下按到罚金(约合人民币五万)

 まったく、何を考えているんだあの男は?
天哪,那混球整天都在想些什么?

 CGで我慢しとけよ!
CG已经满足不了你了么!

 そう文句を言ってやりたかったが、彼は現在、夜アニに登校中だ。
尽管很想抽他一顿,但山崎现在,正坐在夜校的教室里上课。

「…………」
“............”

 十五インチのディスプレイの中で、全裸の少女はニッコリと微笑んでいるのだった。
十五英寸的显示器中,全裸的少女冲我莞尔微笑着。

 俺は胸が痛くなった。息苦しい。
我心若刀绞。气喘如牛。

 頭を抱えつつも、とりあえずフォルダの中身を隅々まで調べてみる。すると、ひとつのテキストファイルを発見した。
揪着头发,抱住脑袋,压下情绪,大略地扫了一扫各个文件的名称。游标拉到最底时,赫然现出一个文本文档。

 そのファイルをエディタで開く。
双击打开它。

『どうですか佐藤さん! かなりビビッてるでしょう? ですが高クオリティなエロゲーを作るには、やっぱり生の資料が欠かせません。この実写画像で、イマジネーションをガンガンに膨らませてください。ロリコン界の至宝とも呼ばれている、ニシムラリカの写真集です。全部ソフトコア画像なので、安心してて結構ですよ。さぁ、リカちゃんの笑顔で、素敵なエロゲーを作りましょう!』
“怎么样佐藤哥!是不是吓尿啦?但是既然咱想要做出享誉业界的大作,就必须下狠手,活生生的资料自然少不了喽。这些照片可不是光让你看的喔,看的时候要插上想象的翅膀。没错,这就是被奉为萝莉控界的至宝,西村梨香的写真集的说。全部都是裸而不露的软调照片,所以尽情发挥你的想象力吧哈哈哈哈。来吧,就让我们用小梨香的笑容,做出最牛逼的黄游吧”
※软调色情:以较不暴露的角度拍摄性爱画面,或运用其他技术来“淡化”会令人反感的画面。简言之,即裸而不露

「……あんのやろう」
“......那个混账”

 俺は怒りに打ち震えた。そもそもいつ俺が、ロリータ系エロゲーを作ることに同意したというのか? 自分の趣味を俺に押しっけるなよなぁ、まったく。
我气愤地暴跳如雷。话说我啥时候对他想要做幼齿类黄游的观点点头了?不要把自己的兴趣强加给别人啊,可恶。

 ……だけど、んん?
......只是,呃?

 よくよく考えてみれば、だ。
仔细思量一下,的话。

 もしかしてあいつは、俺を同志に仕立てあげようとしているのではないか?
难道说那小子,实际上是把我要我也变成他的同类么?

 光源氏の時代ならまだしも、この現代において、ロリコン者は社会的に抹殺されるべき存在である。当然、同好の士を見つけだすことは限りなく難しい。だからこそ山崎は、エロゲー製作の同志であるこの俺を、手っ取り早くロリコン仲間にグレードアップしようと企《たくら》んでいるのではないか?
且不论封建时代是否存在此类现象,但若是放到当今社会,像山崎那种“君子”肯定是人人喊打,世人皆欲除之后快的人间败类。当然,与他志同道合的人自然更是难觅。故山崎就盘算着,拉我入伙制作游戏,然后再进一步将我同化为萝莉控么?

「…………」
“............”

 いや、このような勘ぐりは、ただの下世話な憶測に過ぎず、あくまであいつは純粋に、良質なエロゲーを作ろうとしているだけなのかもしれない。事実、現在のエロゲーシーンにおいて、幼女系のヒロインは決して少数派ではない。エロゲーという病んだメディアの特質を、もっとも端的に象徴しているのが、ロリータ系のキャラクターと言えないこともない。
不,肯定是我想多了,那小子虽然是个变态,但绝不会是居心叵测之辈。他只是一心想做出高水准的游戏罢了。说实在的,这年头的黄游中,有幼女情节的绝对不在少数。黄游虽是较为极端的游戏种类,但幼齿元素只不过是一个象征。尽管,那是个卓然不群的象征。

 そう言えば、エロゲーの別名は『美少女ゲーム』である。
话说回来,黄游的别名是“美少女游戏”。
※美少女游戏:一般划分到AVG(冒险游戏),但因主体是视觉小说,故也有人称其为文字冒险游戏(ADV)。为争取市场,几乎所有厂家都会在游戏中加入成人情节(划入十八禁)。当然,也有少量面向全年龄玩家的美少女游戏。

 美女ゲームではなく、美少女ゲーム。
并非美女游戏,而是美少女游戏。

 ……そのあたりに、何か深い病巣が隠れているようではある。
......在那深处,应该隐藏着类似病灶的组织。

「美少女ゲームなんて名前のソフトが巨大な市場を確立しているこの日本は、この先一体、どうなってしまうんだろう」
“目今被名为美少女游戏软件确立起广大市场的日本,若再过上几年,几十年,将会变成什么样子呢”

 ともかく俺は、立派な社会問題を考えるフリをして、なんとかムリヤリ思考停止した。
我开始考虑起这一严肃的社会问题,不一会儿,思考便停止了。

 それから恐るおそる、ニシムラリカの写真集を、パソコンのディスプレイで観賞した。
那恐怕是由于,电脑屏幕上,依然停留着西野梨香的写真集。

 そうして、数刻の時が流れた。
就这样,数刻过后。

 俺は戦慄していた。
我浑身不住地战栗起来。

 ……ニシムラリカは、実際、可愛い。
......西野梨香,确实,很可爱。

「いいい、いいや違うぞ! これは一時の気の迷いだ!」
“不不不,不可能!这只是我一时鬼迷心窍!”

 薄暗い六畳一間に、その雄叫《おたけ》びは虚《むな》しく木霊《こだま》した。そしてリカちゃんが俺に微笑みかけていた。そのあどけない笑顔。するどく浮き上がった肋骨《ろっこつ》。どこまでもしなやかな肢体。
地穴般出租屋里暗无天日,我的哀嚎阴魂般飘荡。眼前的梨香向我浅浅地微笑。她那纯真无邪的笑容。微凸的肋条。还有那玉软花柔的细嫩肢体。

 俺はごくりと唾《つば》を飲みこみ、震える指先でマウスをクリック。すると次の画像がディスプレイに表示されて……あぁ、リカちゃん。
我贪婪地咽了口涎沫,颤抖着指头点向下一张图片。屏幕上立时浮现出我的天使......啊啊,梨香。

「違う!」
“不行!”

 俺は頭を振りかぶり、渾身《こんしん》の力を込めて部屋の壁に打ち付けた。がこんと音がした。涙が出た。
我拼命摇头,奋力捶打墙壁,响声伴着泪水飞溅。悲怆至极。

 痛かった。しかしリカちゃんが微笑んでいる。………あぁ、リカちゃん。
痛啊。但是梨香甜甜地笑着。......啊,梨香。

「違う違う!」
“不行不行!”

 俺は慌ててインターネットエクスプローラーを起動した。
惶然之下,我启动了IE浏览器。

 ──そうなのだ。リカちゃんが特別に美少女すぎるのがいけないのであって、何も俺がロリコンなわけではない。たまたまリカちゃんの可憐《かれん》さにグラッと来ただけで、俺はぜんぜん正常だ。
——没错。要怪就要怪梨香太妖娆了,和我是不是萝莉控根本无关。咱只是看到梨香的娇颜,偶然间心潮澎湃了一下,哪有你们想得那么严重。

 だから別のロリータ画像をネットで探そう。他のロリータ画像を見たならば、そのときこそ俺の正常さが証明される。なぜならば、リ力ちゃん以外のロリータ画像などには、俺はちっとも興奮しないに決まってるからだ。
所以我要在网上搜索其他幼齿的图片。以便证明给你们看,我绝不会为之所动。若问为何,那是因为除了梨香的照片,就再也没有能使我心动的东西了。

「…………」
“............”

 しかし、ロリータ画像の探索は困難を極めた。やはり児童ポルノ規制法案の影響だろう。ネットの表面を探索してみただけでは、国際電話を利用した詐欺サイト程度しか発見できない。
然而,想在网络上找到幼齿图片,真可谓难比登天。果然还是因为万恶的《禁止儿童色情法》么。搜素出来的结果,至多是些外国的诈骗网站而已。

 だが、俺のネットサーフィンスキルを舐《な》めてもらっては困る。これでも俺は、ネット接続歴四年のベテランなのだ。
可是,请不要小瞧我的网络水平。别看咱这样,那也是有四年以上网龄的老手了。

 希少価値のあるデータを探すには、掲示板を巡るに限る。それがこの世の法則である。
欲寻稀有资源,则必须从各大论坛的公告栏入手。此为亘古不变的真理。
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 楼主| 发表于 2015-9-30 13:22:30 | 显示全部楼层
 そこで俺は、ひとまずロボット型のサーチエンジンを用いて、エロ画像情報系の掲示板を検索することにした。
于是我便换用较IE更为先进的股沟搜索引擎,寻找相关论坛。

 しかし──あぁ、なんてことだ。数千件ものページがヒット。検索条件を絞り込んでも、なおも数百件がヒット。数が多すぎるぜ。
可是——呃,天啊。找出来上千条结果。尽管输入了更详细的信息,但结果仍有百余条。数量太多了啊。

 とりあえず一番上のページを開いてみる。その瞬間、恐ろしい勢いで、無数のブラウザが勝手に開く。
总之先点开最上边的链接。刚一点下,无数垃圾页面便瞬间涌入浏览器页面中。

「くそっ! やはり罠《わな》か!」
“靠!又是假站!”

 有料エロページにありがちな、JacaScriptを用いたブラウザ多重オープン攻撃である。しかしそれでも、俺は怯《ひる》まない。
处处皆是收钱的黄网,点下动态链接就是乱七八糟广告。但我依然不厌其烦,越战越勇。

「そうかわかったぞ! インターネットエクスプローラーには、荷が重すぎるんだ。こんなときこそタブブラウザにチェンジだぜ!」
“哇靠我明白了!IE浏览器的话,需要打开太多的窗口,电脑的反应会越来越慢,太没效率了。这种时刻当然要用多标签浏览器啊!”
※ IE浏览器只有在2006年登场的7.0版直接具备分页浏览机能,5.0以上的版本可以用装MSN工具列的方式导入分页浏览,但是以机能性来说不如其他分页浏览器,另外MSN工具列会将数个视窗同时以分页的方式显示,并不能节省内存

 ──タブブラウザ。ひとつのウィンドウで、複数のウェブページを同時に閲覧できる優れものブラウザのことである。俺はそのタブブラウザの中でも、最も安定性に定評がある「donut」をダウンロードし、即座に起動した。
——多标签浏览器。在一个窗口内,可以打开多个标签,便于浏览的同时也能够节省内存空间。于是我就找了分页浏览器中性能最为稳定的“donut”,下载完后,即刻启动了它。

「おお! なんて軽快なブラウジングなんだ! この調子では、目指すページにたどり着くのも間近だな!」
“噢噢!这速度立马就上来了啊!这样一来,想必很快就能找到我要找的网页了!”

 リソースが許すギリギリまで複数のページを同時に開き、それを片っ端から調べていく。
我在电脑机能能够允许的范围内尽量同时打开更多网页,逐个排查。

 ロリータ画像、ロリータ画像……
幼齿图片,幼齿图片......

 掲示板に書き込まれたリンク全てを新しいタブで開き、開いた先のページに存在するリンクをも、端から端まで確認し──
公告栏上的链接全部都在新的窗口中打开,然后确认原来窗口中的内容——

 目指すはアングラ系のエロ画像掲示板。
要找的是隐藏至深的小众向黄图站点。

 有料ページに騙《だま》されるな! 拡張子がexeのファイルには注意しろ! 邪魔な広告は、ポップアップ抑止ソフトで鎮圧だ!
不要被收钱的网站骗了!注意一切带有exe扩展名的文件!烦人的广告,就用防弹出程序强制弾圧!

 時計の針は回転し、窓の外は、すでに夜。六畳一間を照らす灯《あか》りは、青白く光るディスプレイ、ただそれだけ。蛍光灯をつける手間すらもったいない。
钟表的指针转啊转,窗户外面,已是漆黑一团。陋室中唯一的灯光,就是我那显示器放出来的暗暗背光。尽管置身黑灯瞎火中,但我还是无暇去打开屋内的白炽灯。

 驚異の神速キーボードタイプ! うなれ光速のマウス捌《さば》き!
用潮鸣电掣的神速敲打键盘!追风逐电的手法驾驭鼠标!

 野性の勘で、広大なネットを駆け巡れ!
野性的直感,扫遍网络的每一寸角落!

 俺は野獣だ!
我是野兽!

 オオカミだ!
一匹狼!

[#改ページ]
      3

 ……気がつけば、すでにあれから一週間もの時が経過していた。
......醒觉过来后,时间已过去了一个星期。

 俺はマウスとキーボードから、数十時間ぶりに我が身を解放した。
我从已经发黏的鼠标和键盘上,解脱了自己疲惫不堪的身体。

 風呂《ふろ》場に向かい、鏡を覗《のぞ》く。
走向洗澡间,照了眼镜子。

 そこに映し出されているのは、どうしようもないデンジャラスパーソン、すなわち危険人物、つまり俺。
镜子里面,是一个好似疯人院跑出的野人,或者人猿泰山,即本人。

 伸びた無精髭《ぶしょうひげ》脂ぎった頭髪、虚《うつ》ろな瞳《ひとみ》、緩んだ口元──
杂草般疯长的络腮胡,油渍渍的头发,空洞无神的双眼,咧开的口际——

 汚らわしい、乱れきった、腐臭のする、誰もが避けて通る、近寄りたくない、悪夢のような、大学中退の、無職の、ひきこもりの──
蓬头垢面,龌龊不堪,臭气熏天,人人见了掩鼻而过,避之无及,形同鬼魅,大学辍学,无业游民,又是家里蹲的——

 ロリコン男がそこにいた。
萝莉控男性,正和我面面相觑。

「……うぅう」
“......呜呜呜”

 俺は風呂場の床に、力無く崩れ落ちた。
我无力地,瘫倒在了洗澡间的地板上。

 ……どうしてこんなことになったんだろう?
......我为何会落到这般田地?

 もう、取り返しがつかない。俺は、俺は、全世界のロリータ画像を収集してしまった。画像だけでは飽きたらず、MPEGやらRealMovieやらの動画にすら手を出してしまった。三十ギガのハードディスクはもう満杯だ。可哀想な少女たちの、あられもない姿で一杯なのだ。
没救了,没救了啊。我已经,我已经搜罗了全世界的幼齿图片。而且胃口越来越大,连MPEG,RM格式之类的视频也来者不拒。三十Gb的硬盘已经装满了啊。可怜的少女们,他们不成体统的姿态业已充斥了我的大脑和我的电脑。
※MPEG格式::编码简单,用于数字盒式录音磁带,2声道,VCD中使用的音频压缩方案就是MPEG-1层Ⅰ。MP4格式则是后来的产物。
※RM格式:普通的RM格式是real8.0格式,采用的是固定码率编码。多见于CD-ROM,曾流行了一段时间。但由于VCD片源的先天不足,不够清晰,所以压出来的rm也不会清晰。特别是标准在线的225kbps码率,清晰度简直惨不忍睹。RMVB则是之后的产物,比之较优。
※本小说出版于2001年。索尼发明DVD(使用MPEG-2格式压制)是1996年。可见当时尚未真正普及。山崎给佐藤的是CD,容量仅为DVD的六/七分之一。

 ……もうダメだ。もうダメだよう。ひきこもりのロリコンなんて、そんなの最悪じゃん。人間以下じゃん。ケダモノじゃん。生きていけない。もう二度と日の光の下を歩けない。
......没救了。没救了啊啊。家里蹲再加上萝莉控,根本雪上加霜啊。我已经猪狗不如了。已经活不下去了。我这辈子再也见不到阳光了。

 あぁ、確かに俺はひきこもりだった。しかしそれでもロリコンではなかったはずだ。あくまで嗜好《しこう》は正常であり、むしろ年上が好きだったはずだ。それなのに──
啊,本来我只是个家里蹲。还不算什么萝莉控。我本有着正常的嗜好,倒不如说更偏向年长的那种。然而——

「うぅう。……うぅうー」
“呜呜呜。......呜呜呜——”

 堪えきれない鳴咽《おえつ》がこみ上げてくる。涙もぽとりと床に落ちる。
泪水再次淹没了我的视线。如雨般打湿地板。

 贖罪《しょくざい》の涙だった。
那是忏悔的眼泪。

 ……そう。悔い改めたいのだ。俺はもう、悔い改めたいのだ。
......是的。我悔之无及啊。我也想要改过自新哪。

 しかしいまさら、それはまったく手遅れだった。
但事已至此,说什么都已经晚了。

 『ノゾミちゃんは可憐だなぁ』などといった独り言を呟くようになってしまったこの俺は、もうすぐ地獄に落下する。
“小希好可爱呀”我若有所思地自语着,地狱的看门人正在向我招手。

『キヨミちゃんは凄いなぁ。中一なのに、凄いなぁ』などといった感想を呟くようになってしまったこの俺は、まもなく地獄に墜落する。
“小清也挺不错的呀。尽管才初一,啧啧”我咂舌不已,感慨万千;地狱的血盆大口已经向我张开了。

『ロシア人はハードだなぁ。アメリカ人も、酷いことするなぁ』などといってニヤつく俺は、十割の確率で地獄に堕《お》ちる。
“俄国女人曰淫,美国女人曰荡”我若有所思,嘴角不自觉地扬起;地狱的熔岩业已将我拥入怀中。
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 楼主| 发表于 2015-9-30 13:23:08 | 显示全部楼层
 あぁ……ごめん。ごめんなさい。あやまります。本当に、そんな気は無かったんです。ほんの気軽な気持ちだったんです。最初は冗談のつもりだったんです。それなのに、それなのに──
啊......对不起。非常抱歉。请容我郑重地谢罪。真的,我没有那个意思。我期初只是怀着试试看的心理。纯属好奇而已啊。可是现在,可是现在——

「……うぅう」
“......呜呜呜”

 苦しい。苦しいよう。胸が苦しいよう。罪悪感で張り裂けそうだよう。ロリコンになんてなりたくなかったよう。ただのひきこもりでいたかったよう。それなのに、それなのにいまや、俺は最高級のロリコンひきこもりだよう。史上最強のクズ人間だよう。
痛苦。苦不堪言。痛不欲生啊。无限膨胀的罪恶感在里面胡搅蛮缠,我的血肉似要为之撕扯粉碎。早知道就不做什么黄游了,在家里蹲方面原地踏步也远比做萝莉控好啊。但是,本是家里蹲的我,却又成了一个无可救药的萝莉控。已经是足以刷新世界最低等纪录的渣滓了。

 だけど聞いてくれよ。それは違うんだよ、誤解なんだ! 俺は監禁なんかしたくないぞ! 誘拐とか、そんなのしたくないぞ! 違うんだよ! あの事件の犯人は俺じゃない! 信じてくれ! トラストミー! そんな目で見るなよ! 俺を見るなよ!
但是请听我说我哪。那不是真的,只是一个误会啊!我可不想蹲号子哇!诱拐之类的行当,我连想都没想过的!一切全是误会,误会啊啊!那个事件的犯人不是我!不是我!相信我啊!我是被冤枉的!被冤枉的啊啊!

 ……だけど赤いランドセルが、そして縦笛が。公園で遊ぶ無邪気な少女が。
......然而那红色的小书包,还有那竖笛。那在公园中嬉戏的天真无邪的少女。

 ……あぁ。
......嗬。

『お兄ちゃんと遊ぼうか?』
“跟哥哥一起玩吧?”

『飴《あめ》をあげるよ』
“哥哥给你糖吃喔”

『スカートを』
“把裙子撩起来”

『お医者さん』
“玩医生游戏”

『注射』
“打针针”

 ──もうダメだもうダメだもうダメだ! 死のう死のう今すぐ死のう!
——已经没救了没救了没救了!让我死吧死吧死吧死吧啊啊啊!

「…………」
“............”

 だけど──んん? なんだよ。うるさいな。
可是——呃?怎么回事。好吵哇。

「佐藤さん! いるんでしょう? 開けてくださいよ」
“佐藤哥!在里面吧?开下门呗”

 遠くから、どこか遠くから、誰かが俺を呼んでいた。
远远的,像是有人在远远的某处,叫着我的名字。

「佐藤さん! 生きてるんですか? 死んでるんですか? 生きてるんなら開けてくださいよ!」
“佐藤哥!你活着吗?还是死了吗?活着的话就开开门好么!”

 ドアが、アパートのドアが、激しくノックされていた。
门口,房门处,传来咚咚咚咚的的捶门声。

 だけども俺は、もはや人前に姿を現せるだけの資格を持っていない。だから放って置いてくれ。
但是我,已经再也没有脸面去面对任何人了。所以就让我自生自灭吧。

「……なんだ、本当にいないんですか?……せっかくスンゲー裏ビデオ貸してやろうと思ったのに」
“......切,真的不在吗?难的我想把这么牛逼的(偷笑)录像带和你一起分享呢”

 俺は立ち上がり、涙を拭《ふ》いて、ドアを開けた。
我一跃而起,抹去眼泪,开了门。

 俺の話を聞くなり、山崎は顔をしかめた。『呆《あき》れかえった』という表情をしていた。
听了我对自己状况的叙述,山崎的表情顿时凝固了。那表情堪当“呆若木鸡”的范本。

「一週間も部屋に閉じこもってエロ画像集めてたって──あんた、もしかして白痴ですか?」
“一周里面都在房间里搜集黄图——你,难道是白痴么?”

「大体なぁ!……全部お前が悪いんだよ」
“差不多吧!......全部都要归功于你啊”

「んなこと言ったって、結局は佐藤さんの素質じゃないですか」
“就算你这么说,但这等局面不还是佐藤哥你自己一手造成的吗”

「お、お、俺をロリコンに引き込んでおいて、それをお前、罪悪感は感じないのかぁ!」
“把,把,把我领入歧途的可是你小子啊,你恩将仇报,难道就问心无愧么!”

「だから、アレはただの資料だって言ってるでしょうが。三十ギガもエロ画像を集めた佐藤さんは、そもそもぜんぜん普通じゃないっすよ。僕でもかないませんよ。近寄らないでくださいよ、気持ち悪いから」
“那不是有愧无愧的问题呀,我只是提供给你资料罢了。再说佐藤哥摸搜罗了三十个G的黄图,还好意思怨我么。现在的你就算是我也望尘莫及呀。天哪离我远点行不,太恶心了”

「……く、く、く」
“......可,可,可”

 怒りのあまり、視界が真っ赤に染まった。両手がぶるぶると震えていた。
我怒不可遏,眼前一片血红。双手抖个不停。

「ま、まぁ、いいから機嫌直して、そろそろゲーム製作の話、本腰を入れて進めましょうよ。ほら、ビデオも貸してあげますから」
“哎,哎,别生气啦,打起精神,咱们言归正传,谈谈游戏的事情吧,给,这就是刚说的录像带”

 俺は山崎の手からビデオテープを奪い取ると、膝に叩きつけてまっぷたつにへし折った。
我劈手夺过山崎手中的录像带,两手拿定,用膝盖猛地一磕,带壳子立时断为两截。吐出一大团磁带。

「なな、何を──」
“你你,你这是——”

 そうして俺は、たったひとつのロリコン脱出方法を思いついた。
那一刻,我想出了唯一一个能够摆脱幼齿情节的办法。

 真剣な表情で山崎を睨《にら》む。
我横眉肃容,睨视山崎。

「山崎君」
“山崎君”

「なんですか?……ビデオ、弁償してくださいよ」
“咋了?......录像带,你可得赔我呀”

「ロリコンってのは、人間じゃない。ケダモノだ」
“萝莉控,根本不是人。是野兽啊”

「…………」
“............”

「だから俺たちは脱出しよう。二人で脱出しよう。今すぐ抜け出さないと、一生ロリコンで終わってしまう! 急げ!」
“所以咱们要赶紧摆脱这些。要携手共度难关。现在再不采取行动,一辈子都是禽兽不如的萝莉控啊!快行动起来吧!”

 俺は強引に山崎の手を取ると、部屋の外へと連れだした。
我一把拉起山崎的手,将他拽出屋外。

   *

 一度山崎の部屋に入り、彼の所持品であるデジカメを手に持つ。そして再び外に出て、俺は早足で住宅街を歩く。
然后进入山崎的房间,抄起他的数码相机。接着再次出来,我箭步穿行在住宅街上。

 五月の昼下がり、街はぽかぽかと暖かく、しかし人通りは少ない。
五月的下午,街上暖融融的,但行人却分外稀疏。

「どこに行くんですか?」
“这是往哪儿去呀?”

 俺は答えず、目的地を目指す。
我不答,继续前行。

 途中、コンビニによって、使い捨てカメラを購入した。それを山崎に手渡し、さらに先を急ぐ。
途中经过一家便利店,我进去买了台一次性相机。把它交给山崎,脚不点地地继续前行。

 時刻は午後三時。最高のタイミングだ。
时值下午三点。正是绝妙的时机。

「デジカメの他にも使い捨てカメラだなんて、一体なんに使えって言うんです?」
“拿着数码相机还要买一次性相机,这到底是要做什么?”

 山崎は息を切らしながら質問した。
山崎上气不接下气地问。

 目的地にたどり着いたところで、俺は答えてやった。
抵达目的地时,我做出了回答。

「君が、俺を、撮るんだよ」
“你,就拍我啊”

「はぁ?」
“啥?”

「ここが、どこだかわかるか?」
“不知道么?这里是什么地方”

「えーと。見たところ、小学校の校門前ですね」
“唔——。简单地说,就是一所小学的校门口吧”

「そうだ。生田小学校だ。生徒数約五百人の公立小学校だ。そうして俺は、校門前の植え込みの陰に姿を隠す。山崎君、君も身を隠しなさい。ほら、急いで」
“不错。生田小学。一所学生数量大约五百的公立小学。现在,我就要在校门前的灌木丛中隐蔽了。山崎君,你也快点躲好。快,这可不是闹着玩的”

「は、はぁ」
“呃,哦”

「もうすぐ終業のチャイムが鳴るぞ。そうすると、小学生がこの校門から溢《あふ》れだしてくる」
“马上就要打放学铃了。打完铃,小学生们就会源源不断地涌出校门”

「……そうっすね。それで?」
“......是呀。然后呢?”

「俺は、撮る」
“我就,拍”

「な、何を?」
“拍,拍什啥?”

「しょ、小学生を」
“拍小,小学生”

「…………」
“............”

「君のハイテクデジカメで、俺は可憐な美少女を激写する」
“就用你那高解析度的数码相机,我将对准那些青涩的美少女疯拍狂摄”

「…………」
“............”

「わ、わかるか山崎君? 俺はこれから盗撮する。春の少女を盗撮する。もしかしたら、パンチラ写真なんかを撮ってしまうかもしれない。だけど大丈夫だ。この植え込みの陰にじっと息を潜めて隠れていれば、俺たちは決して見つからない。だから俺は小学生を撮る。可愛い子だけを狙って、撮りまくる」
“明,明白么山崎君?我将要做的事是偷拍”。偷拍怀春的少女。或许,或许还能拍到裙底风光也说不定。你不必为我担心。只要躲在这树丛后面,我就定然不会被发现。我的镜头已经准备万全,就等着瞄准那些可爱的‘猎物’了”

 チャイムが鳴った。
铃声骤然响起。

 あと数分で、小学生がこの校門から溢れだしてくることだろう。
再过几分钟,小学生的人流就会满挤在这里了。

「そして山崎君。君は俺の姿を、その使い捨てカメラで激写するんだ。小学生を盗撮する醜い俺を、最高に汚らしいロリコン男を、君はばっちり激写するんだ! わかるか? ただこれこそが、ロリコンからの脱出方法なんだ! わかるか? 君にはわかるか? この俺の、醜い姿。しかし、それは同時に君の姿でもある。醜くて惨めで汚らしいその姿を、君はフィルムに焼き付けるんだ。そうして、あとでそのフィルムを現像して一緒に観賞しょう。そうすれば、自分たちの醜さ汚さ不様さを客観的に眺めることができる。そのときこそ俺たちは、ロリコンから脱出できるだろう。正常な人間に戻ることができるだろう──」
“然后山崎君。你就拍我的样子,用你手里的一次性相机,给我狠狠地拍,拍我用相机猥亵小学生时的肮脏姿态,把我的一切丑态都封进你的胶卷吧!知道吗?现在能根除我幼齿癖的办法只有这一个了!知道吗?你知道吗?我这张人脸之下的一颗兽心,但那同样也是你的写照。你的职责就是把镜头认真对准我。事成之后我们一起好好地逐张观赏,待到那时,亲眼目睹自己丑态的我,还有你,定能痛改前非,扯碎自己萝莉控的面皮,重新做回正常人——”
※一次性相机:利用contact print的方式冲洗照片,立拍立现,没有底片,拍后自动冲洗出照片。不过一般一次性相机能拍的次数不是很多,这种相机价格也很低。一次性相机几乎都装24张ISO400彩色胶卷。

 昇降口から、少女たちのざわめきが響いてきた。
楼梯口处,业已传来少女们叽叽喳喳的喧闹声。

 俺はデジカメを構えた。もうすぐだ。
我双手架好数码相机。右手食指蓄势待发。
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 楼主| 发表于 2015-9-30 13:24:09 | 显示全部楼层
「準備はいいか山崎君! 撮るぞ。もうすぐ一人目が来る。そのとき俺は、盗擬するぞ! だから君も、俺を撮れ! わかったか? わかったら返事をするんだ山崎君!
“准备好了没山崎君!要拍了喔。第一个人马上就要来了啊。等她走近,我就偷拍!懂了吗?懂了就吭一声啊山崎君!”

 ……おっと、いきなりかなりの美少女が現れたぜ! 白ワンピに黒タイツに焦げ茶のブーツをはいているぜ! 素敵だぜ! 萌え萌えだぜ! 聞いているのか山崎君! 俺はシャッターを押すぜ! だから君もシャッターを押しなさい!……しかしストロボは焚《た》くなよ。バレるからな。見つかったら、マジでK札直行だぜ。
“......嗬,一上来就是个天生尤物啊!从上到下穿的是白裙黑丝,深棕长靴!太撩人了!我的右手都不知该往哪儿放了!你在听么山崎君!我要按快门了!所以你也快准备好!......但是千万别开闪光灯。万一暴露了,轻则去警署,重则可是要吃牢饭的啊。”

 ……あぁ。このスリル。血湧き肉躍るスリル。興奮するぜ。ドキドキするぜ。最近の小学生は可愛いぜ。そして俺はシャッターを押すぜ! バシッ! バシッ! ナイスショット! あの素敵な小学生、おそらくは六年生の女の子、仮に名前をサクラちゃんとしよう。そのサクラちゃんが、うしろから来る友達に向かってくるりと振り向いたその瞬間! その斜め四十五度の最高角度を、俺は逃さずゲットだぜ!
“......嗬嗬。要的就是这种紧迫感。心惊肉跳的紧迫感。蠢蠢欲动的欲望。怦怦直跳的心脏。近来的小学生真可爱呀。咔嚓!咔嚓!咔嚓!看见没有!那个漂亮小妞,恐怕是六年级的吧,就叫她小樱好了。小樱她,倏然转身向背后的朋友招手的那一瞬间!就是那斜四十五度角的美妙角度!看我毫不犹豫地将镜头对准,咔嚓!”

 へへへへ、聞いているのか山崎君? ちゃんと俺を撮っているのか山崎君。俺の醜い姿を細大漏らさず写しておけよ、でないと、まるっきり俺、ただの変態だからな。
“嗬嗬嗬嗬,你在听么山崎君?你有在好好拍我么。你可是任务艰巨,要把我的所有丑陋瞬间毫无保留地全数拍下。不然的话,怎能显现得了我的变态本色呢。”

 ……しかし、おお! ますます大量に小学生が溢れ出てきたぜ。見よや、あの生命力に満ちあふれた美しくも可憐な少女たちを。俺は撮るぜ。撮るぜ撮るぜ撮るぜ!
“......不过,噢!越来越多的小学生都涌过来啦。看哪,那些花枝招展的小姑娘们。我要拍了。我要拍啦拍啦拍啦拍啦!”

 春風よ吹け! 突風よ、巻け! そしてスカートを!
“吹吧春风!突进突进!风卷尘扬!要的就是裙底风光!”

 ……だけど、本当にそこにいるのか山崎君。俺はデジカメのファインダーを覗き込んでいるからわからないけど、ちゃんと俺の右斜め後方にいるんだろうな山崎君。ちゃんと俺の醜い姿を撮っておけよ。わかってるんだろうな?
“......不过,你真的在这儿么山崎君。我现在全身心都在镜头上没工夫回头看你,但你应该是待在我斜后方的吧山崎君。你要认真拍下我的丑态啊。明白了么?”

 ……な、なぁ。本当に聞いているのか山崎君。おい、何とか言えよ。俺がこれほど頑張って、小学生のパンチラ写真を狙ってるんだ。君も俺の熱意に打たれて、ハートを燃やしたっていいだろうに。聞いているのか? おい、何とか言えってば!
“......呃,我说。你真的有在听么山崎君。喂,你好歹吭一声啊。老子费尽心机,就只为拍到几条小裤裤哇。你刚才不也是被我的热情深深打动,决定追随我的么。你在听吗?喂,你倒是说话呀!”

 ……ま、まぁいいさ。確かに俺たちは犯罪行為を犯している。ビビって声が出せなくなっても、それは当たり前だ。そもそも君は、気が小さいからな。まぁいいよ。
“......呼,也罢。反正你我现在正做着挑战刑法的事。不发出声音也合乎常理。不过你也太没出息了吧,连口大气也不敢喘。嗐,随你便吧。”

 ……しかしなんだな。盗撮って、面白いな。そしてこの俺は、限りなく醜いな。……あぁ、そうだぜ。俺だって、本当はこんな汚い人間にはなりたくなかったぜ。小さかった頃は、東大に入って偉い学者になるのが夢だったんだぜ。人類の役に立つ、凄《すご》い発明をするのが夢だったんだぜ。
“......不过那啥呀。偷拍,真是过瘾哪。真想看看我现在原形毕露的样子啊。......哈哈,正如你所想。即便是我也不愿干这么肮脏的勾当啊。我小时候,还一心想着上东大,当科学家呢。还梦想着造福人类,留下几百件发明呢”
※东大:东京大学,日本最难考入的名牌大学。

 ……それが今や、ひきこもりのロリコンだ!……だからお前は泣いてしまえばいい。あぁ、そうだよ。泣くんだよ! この俺の醜い姿に涙を流せ!
“......但到了现在,却是一个一文不值的家里蹲废物!.....所以你就哭吧。啊啊,就是这样。哭啊!为我的丑态流泪吧!”

 ……俺たちだって、軽快に朗らかに、毎日を笑って、普通に平凡に、すがすがしい日々の生活を送りたかった。だけどもそれは、理解しがたい運命の荒波によって、なぜだかまったく不可能になってしまった。だからあぁ悲しいなぁって、お前は泣け! 本当は、みんなの役に立つ人になりたかった、みんなに尊敬されたかった。みんなと仲良く生きていきたかった、それなのに今じゃ、ロリコンひきこもりだよって、絶望して、泣け! 泣くんだ!
“......即使是我们,也很想过轻轻松松,和和美美,平平凡凡的日子啊。但就算是这样,我们仍然在随波逐流在不被理解的命运中,事事皆无遂愿的可能。觉得悲哀吗,那就哭吧!本来,我也想做勤勤恳恳为人类服务的好雷锋啊,也想被别人尊敬啊。更想和别人搞好关系啊啊,但看看我现在,竟是个有着严重萝莉控倾向的家里蹲,绝望了,绝望了啊,呜啊,哭啊!都给我哭啊!”

 ……うぅう。悲しいなぁ。凄く悲しいなぁ。だけど小学生は可愛いなぁ。興奮するなぁ。
“......呜呜呜。惨不忍言啊。惨不忍言啊。但是小学生好可爱呀。咱全身都活性化啦。”

 ……うぅう。うぅうー。涙が止まらないよう。ファインダーが曇ってよく見えないよう。だけど俺はまだまだ少女を盗撮するぜ。だから山崎君、君も頑張って俺を撮るんだ。悲しいけれど頑張ろう。涙が止まらないけど頑張ろう。頑張って小学生を盗撮しょう!
“......呜呜呜。呜呜呜——眼泪止不住啊。镜头也变得模糊了啊。但是我的偷拍才刚刚开始。所以山崎君,你也打起精神来拍我啊。别只顾着悲哀。眼泪就让它流吧流吧流吧,我们只要做好自己分内的事情就好。一起偷拍小学生!”

 ……ん?
......嗯?

 なんだよ。いきなり俺の肩を叩いてどうしようってんだ? どうかしたのか?
啥啊。突然拍我肩膀是怎么了?发生啥了?

 おいおい、うるさいなぁ。今、良いところなんだよ。
喂喂,别打搅我。现在,正是美不胜收的关键时刻呀。

 ほら見ろよ、あのニーソックスを穿《は》いたショートカットの女の子。可愛いよなぁ。持って帰りたいよなぁ。小脇に担いでテイクアウトしたいよなぁ。……んん? しつこいなぁ君も。今、忙しいんだよ! まったく、どうしたんだ山崎君。そんなに肩を叩くなって、カメラがブレるからさ。……おいおい、ホントにうるさいってば。なんなんだよ急に。君もおかしな奴だなぁ」
“嘿你瞅瞅,那个穿长筒袜的短发小妞儿。很可爱吧。好想带回家哇。把她夹到胳膊底下take out好了。.....呃?你怎么这么缠人哪。都说了,我,现在,很忙!靠,咋了啊你这是。别一个劲地拍我的肩膀啦,镜头会偏的。......喂喂,你小子听不懂我的话么。到底是怎么了。难道你有什么好点子了吗?”
※take out:把......带走

「……佐藤君、佐藤君ってば」
“......佐藤君,佐藤君,叫你了啦”

「シッ! 静かにしろよ、バレるだろうが!」
“嘘!小声点儿,想让我吃牢饭么!”

「こんな所で何やってるの? 佐藤君」
“你在这儿做什么呢?佐藤君”

「だから決まってるだろうが、あのショットカットの女の子を──」
“那还用说么,我在等那个短发的女孩子走到跟前——”

「女の子を?」
“走到跟前?”

「とうさ──」
“咔擦——”

 そのときだった。
就在那时。

 俺は何気なく、ファインダーから目を離した。すると、俺の肩に置かれている手のひらが、視界の隅に映った。細くしなやかなその指先──男の指ではありえなかった。
我的眼睛无意之中,离开了镜头少许。紧接着,一只放在我肩头上的手,映入了我视野的边缘。指尖纤细得如同葱白——那绝不可能是男人的手指。

 俺は背後を振り返った。
我不由地转过身去。

 そこにいたのは岬ちゃんだった。
背后赫然是小岬。

 心臓が通常の五十倍速で脈打ちはじめた。
心脏立时展开通常五十倍速的活塞运动。

 そよ風が吹いていた。
微风习习,拂过脸庞。

 時間が止まった。
时间骤然停止了。

   *

 いつの間にやら山崎は消え、彼のかわりに、岬ちゃんがいた。
不知何时山崎已没了踪影,取而代之的则是小岬。

 しかも今日の岬ちゃんは、宗教ルックに身を包んでいた。
令人瞩目的是,今天的小岬是一身教徒装束。

 地味な長袖《ながそで》ワンピース。白い日傘。
土气的长袖衣裙。洁白的阳伞。

 その格好で、俺と一緒に、植え込みの陰にしゃがみ込んでいるのだった。
一身素净的她,此时正和我一同,跻身在灌木丛之后。

「……い、い、い、いつからそこに居たの?」
“......你,你,你,你什么时候在这儿的?”

「ついさっき」
“就刚刚”

 俺のセリフをどこまで聞いた──と訊《き》こうとして、俺は思いとどまった。
你听见了多少——正想问她,但我的思绪却全乱了套。

 どちらにせよ、もはや絶体絶命だ。
不论怎么想,我已经完蛋了。

 小学校の校門の陰で、デジカメを首からぶら下げている怪しい人間。そんな男を目の前にしたら、誰だって気づく。変態だと。
小学校门前的树丛中,蹲着一个手持数码相机,镜头角度微秒的奇怪男子。试想若有人一旦发现他,必会大呼变态吧。

 すでに、万事休した。
完了,死路一条。

 ……あぁ。
......啊啊。

 ごめんなさい、お父さんお母さん。
对不住了,我的父亲母亲。
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 楼主| 发表于 2015-9-30 13:26:32 | 显示全部楼层
 大学を中退してしまったばかりでは飽きたらず、性犯罪で牢屋にぶち込まれてしまう。まったく俺は、できの悪い息子だった。どうしたらこの罪が償えるのだろう?
从大学辍学后仍不知悔改,现又走上了性犯罪的道路,即将经受牢狱之灾。我这不肖逆子的罪孽,该如何洗清呢?

 ……しかし、もはや時間は残されていないのだった。俺の顔をしげしげと覗き込んでいる岬ちゃんは、もうすぐ大声でわめきはじめることだろう。
......但是,时间已容不得我再去思虑赎罪的问题了。正难以置信地盯着我的小岬,应该马上就会大喊抓人吧。

『変態がいます! 誰か来て!』
“有变态啊!快来人!”

 ──いやいや、きっとそれどころではおさまらないに違いない。
——不不不,事情肯定不会就这么简单了结的。

 なぜならば、今日の彼女は宗教ルックに身を包んでいる。そして、宗教といえば厳しい戒律だ。汝《なんじ》、姦淫《かんいん》を犯してはならない。当然、小学生に欲情するなどもってのほかだ。だからこそ、ロリコン男には神の怒りが降りそそぐ。
若问为何,那就是因为她今天是一身教徒打扮。既然是教徒,就代表着宗教持斋把素的各种教条。奸淫乃万恶之首。对幼女发情自是更要罪加一等。由此想来,我只有死路一条了。

 ──そう。
——是的。

『神はすべての罪を知っている!(ルカ 18:18)』と言って、岬ちゃんは俺を脅すだろう。
“神对你的罪孽一清二楚!(鲁卡 18:18)”小岬也许会这样恐吓我。

『み子に従わない者は命を見ない!(ヨハネ 3:16)』と言って、俺を震え上がらせるだろう。
“不服从神子者以命抵罪!(约翰尼 3:16) ”那时我已蜷缩战栗,噤若寒蝉了。

『罪の報いは死!(ローマ 6:23)』と言って、神の怒りの業火に、俺を投げこうもうとするだろう!
“罪不可赦!(罗马 6:23)”天神将做出最终的判决,向我投下天壤之劫火!

 だから──あぁ。
所以——唉。

 ……もう、絶対に、おしまいだ。
......已经,完了,没救了。

 俺は天を仰ぎ、裁きが下る瞬間を待ちかまえた。
我仰头望天,静候神裁的降下。

 人生が閉ざされる瞬間。未来が閉鎖されるその瞬間。それほまもなくのことだった。
人生告终的那一瞬间。未来告终的那一瞬间。转瞬之后便会来临。

 しかし──いつまで待っても、岬ちゃんは俺を糾弾しなかった。
然而——我左等右等,小岬却全然没有要纠缠我的意思。

 視線を岬ちゃんに戻すと、彼女は俺を、上目づかいに覗き込んでいた。植え込みの陰に身を隠した姿勢のまま、しばし無言で見つめ合ってしまった。
视线回到小岬,只见她正目光灼灼地,注视着我。仍保持着隐蔽在树丛后面的姿势。一时间,二人均无言地对望着。

「…………」
“............”

 そうしてついに、岬ちゃんが口を開いた。
良久后,小岬开口了。

「さっき、両手で顔を隠して、アパートの方に走って逃げていく山崎君を見たよ。それで、何かなって思ってここを覗いてみたら、佐藤君がいたから──」
“刚在路上,我看到两手捂着脸,朝公寓那个方向逃跑的山崎君了。然后呢,我想着可能发生了什么吧,就找到这里,也就看到了佐藤君——”

「……山崎のこと、知ってるの?」
“......你,知道山崎?”

「202号室の人でしょう? あの人、ずいぶん嬉《うれ》しそうに『目を覚ませよ!』を貰《もら》ったからね。珍しいよ」
“202房间的人对吧?他呢,很乐意地收下了<觉醒吧!>那本册子。这类人很少见的”

「へ、へぇ。面白い奴だねぇ」
“哦,哦哦。那家伙挺有意思的吧”

「……やっぱりあたし、邪魔だった? 佐藤君、なにか忙しそうだったけど」
“......果然我在这儿,是不是碍你的事了?佐藤君,你好像很忙的样子”

「いいい、いやぁ! それほどでもないというか、なんというか。……ときに岬ちゃん、君はこんなところで何をやってるわけ?」
“哪哪哪,哪有哇!也说不上多忙啦,该咋说呢。......不过小岬,你到这儿来是有何贵干?”

 俺は話題をそらそうとした。なんとなく逃げ切れそうな気配がしてきたのだ。
我岔开话题。心中不由地泛起穷途末路的感觉。

「あたしは宗教勧誘の帰りだよ。和子オバサンと、ここを通りかかったんだけどさ。オバサンには先に帰ってもらったよ」
“我刚传完教回来。跟和子婶婶一起的,只是碰巧路过这里啦。婶婶已经先回去了”

「へぇ、そうなんだ。……ところで、その宗教ルック、素敵だね。日傘を差してるところなんか、いかにも宗教って感じだよね」
“哦,是么。......顺便,你这身打扮,挺不赖嘛。还打着伞,很有修女的味道呀”

 すると岬ちゃんはうつむいた。
小岬听了,却垂下了脑袋。

「……これ、変装なんだよ」
“......这,是变装了啦”

 微妙に顔を赤らめて、そんなことを言う。
她细声说着,脸上莫名其妙地羞涩。

「はぁ?」
“啥?”

「あたしだって勧誘するの、本当は大変なんだから。……だから街の人に顔を覚えられないように、わざわざ日傘を差してるの!」
“就算是我也要传教啊,很害羞的。......所以为了不让街上的人认出是我,才故意打扮成这样了啦!”

 なぜだか妙に、力強い言い訳をしてくれる。
尽管欲言又止,但最后豁出来似的语气却使她的说辞意外地有说服力。

 やはり彼女は依然として謎めいていた。底が見えない。
但她依然是一个谜一般的存在。令人完全捉摸不透。

「…………」
“............”

 が、ともかく、今こそ脱出のチャンスなのだった。このまま逃げてしまえ。
不过,这都无所谓了,现在正是开溜的好机会。机不可失啊。

「それじゃ、もう行くから」
“那,那我就走了啊”

 俺は立ち上がった。岬ちゃんも日傘を閉じて、起立した。
我站起身来。小岬也收起伞,站了起来。

 そのまま俺は、ぎくしゃくと歩き出した。植え込みの陰から歩道へと乗りだし、アパートへの道を、早足で──
然后,我拖着发麻的双脚,从灌木丛的里头跨向外边的人行道,开始了狼狈的逃窜——

 しかしそのとき、背後から声がかけられた。
但就在那时,背后传来了一个声音。

「佐藤君ってさ」
“佐藤君,你......”

「……何?」振り返らずに訊く。
“......咋了?”我头也没回。

「実はロリコンだったの?」
“其实是萝莉控吗?”

 心臓が破裂するかと思った。
顿时有种天崩地裂的感觉。

 俺は聞こえないフリをして、さらに歩くスピードをあげた。
我只管推聋作哑,进一步加快了步幅。

 岬ちゃんは、さらに言った。
小岬则继续说道。

「別にロリコンでも良いけどさ。……もしかしたら、その方が都合が良いかもね。ひきこもりのロリコンって言ったら、もう最高だもんね。人間ランクの最下位だもんね」
“就算是萝莉控也没什么啦。......也许,这样可能更好吧。这世上恐怕再没有比既是家里蹲,又是萝莉控的佐藤君更次的人渣了吧。”

「…………」
“............”

 俺は足を止めて振り返った。
我停下脚步,转身看去。

 岬ちゃんは、いつもと同じ、変わらぬ笑顔を浮かべていた。
小岬她,脸上还是那一如既往的笑容。

「うん。考えてみれば、ロリコンの方がいいや。その方があたしのプロジェクトにはバッチリだと思うよ」
“嗯。仔细一想,萝莉控也没关系的。那样的话反倒更切合我的计划呢”

 そして彼女は、ぴょんと飛び跳ねた。はしゃいでいるらしかった。けれどもそれは、やっぱりいまいちワザとらしい仕草に見える。
说完,她轻盈地跳出树丛。那眉开眼笑的样子,怎么看都不像是安了好心的。

 俺は精一杯冷静な声で言ってやった。
我压住情绪,故作冷静道。

「なんだかよくわかんないけどな、とにかく俺は、ロリコンでもひきこもりでもないぞ。……く、クリエイターだ! 資料に使う写真を撮っていただけさ」
“虽然搞不懂你说的是什么,但我必须声明,本人既非萝莉控更不是家里蹲。我是制,制作人!我是出于工作需要才到这里摄影取材的”

「へぇ」
“嚯”

「ホントだぞ」
“不骗你”

「また会おうね。……ニュースに出るようなことは、やっちゃダメだよ」
“那就下次再见吧。可不要做出上电视的傻事哦”

 岬ちゃんはすたすたと歩き去っていった。
小岬唯恐避之不及地,走远了。

 五月の午後のことだった。
那是五月的一个下午。
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发表于 2015-9-30 16:19:42 | 显示全部楼层
【一週間足らずの短い命、その儚《はかな》さを、その美しさを、今こそ僕たちは思い起こしてみるべきです。
不足一周的生命,那份朦胧,飘渺的美感,是我们现在值得去深思的。】

“その儚《はかな》さを”与“その美しさを”是并列的,译作“那份朦胧,飘渺的美感”就相当于用“儚《はかな》さ”来修饰“美しさ”了。是误译。

下面的还没看。
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 楼主| 发表于 2015-10-1 09:38:27 | 显示全部楼层
然而原文
その儚《はかな》さを、その美しさを(那种虚幻,那种美妙)
虚幻跟美妙,是不能并列的。在汉语中

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 楼主| 发表于 2015-10-1 10:16:23 | 显示全部楼层
并列短语又叫并列词组,一般是由两个或两个以上的名词、动词、形容词、代词或数量词等组合而成,词与词之间是并列关系,中间常用顿号或“和、及、又、与、并”等连词。并列短语的构成词的次序一般前后可以互换位置,但有些并列短语是不能前后颠倒位置的,因为它有一定次序;并列短语的构成词的词性一般要求相同,但个别也有不同。

名+名

文化教育今天和明天 良师益友 工人农民 报刊书籍 报纸杂志 老师同学 (名词短语)
动+动

调查研究 关心支持 愿意并实行 团结互助 齐心协力(动词短语)
形+形

光辉灿烂 真诚忠实 庄严肃穆 万紫千红 风和日丽 雄伟壮丽(形容词短语)
代+代

我和他 这样那样 这里那里 他和她(名词短语)
数量+数量

四面八方 千秋万代 半斤八两 十个八个 一回两回(名词短语)

文中“虚幻”与“美妙”同属形容词,但表意上并不相近;虚幻是中性,美妙则是褒义
形容词的场合,像是“勤劳(与)勇敢”前后都是褒义词,或“光辉(且)灿烂”前后都是中性词,才可以并列。

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发表于 2015-10-1 21:59:06 | 显示全部楼层
译不出来是你中文水平不够,不是误译的理由。

①一定是“虚幻跟美妙”吗?没有更好的译法了吗?

②“虚幻跟美妙”为什么不能并列?川端康成有个小说「美しさと悲しみ」,中文译作《美丽与哀愁》不就很好嘛?

③“儚《はかな》さ”和“美しさ”原本就都是名词啊,是你译作“虚幻”和“美妙”的,你不检查自己译得对不对,反倒说什么“同属形容词”,这不是倒打一耙吗?
    中文里的形容词是怎么构成的?“虚幻”和“美妙”就一定是形容词吗?

④我说““その儚《はかな》さを”与“その美しさを”是并列的”,是说两者是并列关系,没说它们是“
并列短语”,所以你上面说的叫作文不对题,引用再多也白搭。
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 楼主| 发表于 2015-10-2 09:26:07 | 显示全部楼层
形容词后い变さ只是形容词的名词形式;且并列:词与词之间是并列关系,中间常用顿号或“和、及、又、与、并”等连词。
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 楼主| 发表于 2015-10-2 09:32:32 | 显示全部楼层
并列短语只是省略了中间的连词,比如辉煌(并)璀璨,勇敢(又)坚强。文中只是描写萤火虫的生命短暂微弱;然后从中突出所谓的美感。不按照你的标准,就说别人能力不够,实在是难以苟同。或许你该去挑挑钱稻孙的毛病
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