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本帖最后由 yamoli 于 2015-11-4 20:22 编辑
8 風の特殊なとおり道(2)
じっと雪を見つめているとすぐに目が痛くなった。僕はカーテンを下ろし、石油ストーブのそばで本を読んだ。レコードが終り、オートチェンジャーの針が戻ってしまうと、あたりはおそろしいほどしんと静まりかえった。まるで生ある者の全てが死に絶えてしまったあとのような沈黙だった。僕は本を置いて、これといった理由もなく、家の中を順番にひととおり歩きまわってみた。居間から台所に行き、納戸と浴室(よくしつ)と洗面所と地下室を調べ、二階の部屋のドアを開けてみた。誰もいなかった。沈黙だけが油のように部屋の隅々にしみこんでいた。部屋の広さによって沈黙の響きかたが少しずつ違っているだけだった。
僕は一人ぼっちで、生まれてこのかたこれほど一人ぼっちになったことはなかったような気がした。この二日ばかりはじめて強烈に煙草が吸いたくなったが、もちろん煙草はなかった。
そのかわりに僕は氷なしでウィスキーを飲んだ。もしこんな風に一冬(ひとふゆ)を過すとしたら、僕はアルコール中毒になってしまうかもしれない。もっとも家の中にはアルコール中毒になれるほどの量の酒はなかった。ウィスキーが三本ほどブランデーが一本、それに缶ビールが十二ケース、それだけだ。たぶん鼠も僕と同じことを考えていたのだろう。
僕の相棒はまだ酒を飲みつづけているだろうか?うまく会社を整理し、望みどおりまたもとの小さな翻訳事務所に戻れだろうか?たぶん彼はそうするだろう。そして僕なしでもそれなりに上手くやっていくだろう。どちらにしても我々はそういう時期にさしかかっていたのだ。我々は六年かけてまた振り出しに戻ったわけだ。
昼すぎに雪はやんだ。降りはじめた時と同じような唐突なやみ方だった。ぶ厚い雲が粘土のようにところどころでちぎれ、そこから差し込む陽光が壮大な光の柱となって草原のあちこちを移動した。素晴らしい眺めだった。
外に出てみると、地面にはぱらぱらとした固い雪が小さな砂糖菓子のように一面に散らばっていた。彼らはそれぞれにしっかり身を固めて、溶け去ることを拒否しているみたいに見えた。しかし時計が三時を打つころには殆んどの雪が溶けた。地面はしっとりと湿り、夕方近くの太陽が草原をやわらかな光で包みこんでいた。まるで解き放たれたように鳥が鳴き始めた。
死盯上一会儿那雪,眼睛马上就痛。我把窗帘拉下来,在油暖炉旁看起书。音乐唱片播放终止后,指针自动回到原处后,四周变成可怕的安静。几乎像是有生命的东西全部死绝后那样的沉默。我把书放下,什么理由也没有,按顺序走着把家中的各个角落转一转。从客厅去厨房,然后去储藏室、浴室、卫生间和地下室,把二楼房间的门也打开看一看。谁也没有在。只是那沉默像油那样渗透到房间的各个角落。根据房间的大小所受沉默的影响程度多少也有些区别。
我孤单单一个人,自有生一来达到这种方式这种程度的孤单还从来没有过。在这两天里有强烈地想吸烟的欲望,当然这里没有烟。
所能替代的是喝无冰的威士忌。假如用这种方式地度过一冬的话,也许会酒精中毒。其实在家中要想酒精中毒,其酒的储存量是不够的。有威士忌三瓶、白兰地一瓶还有啤酒十二捆,也只有这些。可能老鼠也在考虑和我相同的事情。
我的那位同事大概还在继续喝着酒吧。在很好地调整公司,是不是又回到所向往的原来那个小的翻译事务所呢?大概他会是那样的。而且即使没有我也可以做得很好。总之我们又回到那个时期了。经过六年的努力我们又回到了过去。
过了中午雪停止了。就像刚开始下一样很突然地停下来。厚厚的云像粘土那样被撕成一块一块,之后照射进来的阳光形成粗壮的光柱移动着照着平原的斑斑点点。多么漂亮的风景呀。
走出去一看,在地面上一块一块固态的雪像小的砂糖菓子那样全部散落着。它们各自缩紧固化自身,像要拒绝溶解那样。但是当时钟指针指向三点钟的时候,几乎所有的雪全部溶解了。地面那么湿润,接近夕阳的太阳用温柔的光线洒满了那草原。就像刚被解放了似的鸟开始鸣叫起来。 |
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