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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(6)

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发表于 2016-2-27 19:42:08 | 显示全部楼层 |阅读模式
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時々、女が僕の部屋に泊まりにきた。そして朝食を一緒に食べ、会社に出勤していった。彼女にもやはり名前はない。でも彼女に名前がないのは、ただ単に彼女がこの物語の主要人物ではないからだ。彼女はすぐにその存在を消してしまう。だから混乱を避けるために僕は彼女に名前を与えない。しかしだからといって、僕が彼女の存在を軽んじていると考えてほしくない。僕は彼女のことがとても好きだったし、いなくなってしまった今でもその気持ちは変わっていない。
僕と彼女はいわば友達だった。少なくとも彼女は、僕にとって唯一友人と呼びうる可能性を持っていた人間である。彼女には僕の他にきちんとした恋人がいる。彼女は電話局に勤めていて、コンピュータで電話料金を計算している。職場について詳しいことは僕も訊かなかったし、彼女もとくには話さなかったが、だいたいそういう感じの仕事だったと思う。個人の電話番号ごとに料金を集計して請求書を作るとか、その手のことだ。だから毎月郵便受けの中に電話料金の請求書が入っているのを見る度に、僕はまるで個人的な手紙を受け取ったような気がしたものだった。
彼女はそういうこととは関係なく、僕と寝ていた。月に二回か、あるいは三回か、それくらい。彼女は僕のことを月世界人か何かだと考えていた。「ねえ、あなたまだ月に戻らないの?」と彼女はくすくす笑いながら言う。ベッドの中で、裸で、体をくっつけあいながら。彼女は乳房を僕の脇腹に押し付けている。僕らは夜明け前の時間によくそんなふうに話をしたものだった。高速道路の音がずっと切れ目なく続いている。ラジオからは単調なヒューマン?リーグの唄が聞こえている。ヒューマン?リーグ。馬鹿気た名前だ。なんだってこんな無意味な名前をつけるのだろう?昔の人間はバンドにもっとまともな節度のある名前をつけたものだ。インペリアルズ、シュプリームズ、フラミンゴズ、ファルコンズ、インプレッションズ、ドアーズ、フォア?シーズンズ、ビーチ?ボーイズ。
僕がそう言うと彼女は笑う。そして僕のことを変わっていると言う。僕の何処が変わっているのか僕にはわからない。僕は自分自身を非常にまともな考え方をする非常にまともな人間だと思っている。ヒューマン?リーグ。
「あなたといるのって好きよ」と彼女は言う。「ときどきね、すごくあなたに会いたくなるの。会社で働いているときとかね」
「うん」と僕は言う。
「ときどき」と彼女は言葉を強調して言う。そして三十秒くらい間を置く。ヒューマン?リーグの唄が終わり、知らないバンドの曲になる。「それが問題点なのよ、あなたの」と彼女は続ける。「私はあなたとふたりでこうしているのって大好きなんだけど、毎日朝から晩までずっと一緒にいたいとは思えないのよ。どういうわけか」
「うん」と僕は言う。
「あなたといると気づまりだとかそういうんじゃないのよ。ただ一緒にいるとね、時々空気がすうっと薄くなってくるような気がするのよ。まるで月にいるみたいに」
「これは小さな一歩だけれど――」
「ねえ、これ冗談じゃないのよ」と彼女は体を起こしてぼくの顔をじっとのぞきこんだ。「私、あなたの為に言ってるのよ。誰かあなたの為に何か言ってくれる人、他にいる?どう?そういうこと言ってくれる人、他にいる?」
「いない」と僕は正直に言う。一人もいない。
彼女はまた横になって、乳房をやさしく僕の脇腹につける。僕は手のひらで彼女の背中をそっと撫でる。
「とにかく時々、月にいるみたいに空気が薄くなるのよ、あなたと一緒にいると」
「月の空気は薄くない」と僕は指摘する。「月面には空気は全く存在しないんだ。だから――」


  偶尔,女的到我的房子来住宿。而且一起吃早饭后,去公司上班。她还是没有名字。之所以她没有名字,仅仅是因为她不是这个故事的主要人物。她马上就会消失。为了回避混乱我就没有给她加名字。虽这么一说,我并不想忽视她的存在。我非常喜欢她,即便是到今天她不存在了我那种喜欢的心情却一直没有改变。
  我和她可以说是朋友。至少她对我来说,是唯一可以称为友人的人。除我之外她还有正规的恋人。她在电话局工作,用计算机计算电话费。我没有详细问她的工作单位,她也不多说。只是感觉上是那样的工作。计算每一个个人电话号码的费用,做成付款通知单。就是那样的工作。每当我在信箱中看到每月的电话费通知单时,我感觉到就像是收到个人的信那样。
  她和那些事没有关系,而只是和我睡觉。一个月两回或者三回,也就这些。她把我的事情当成月球世界的人。“那个,你还没有回到月球上吗?”她边笑着说。在床上,裸体,身体紧贴着。她把乳房挤压到我的侧腹。我们在天亮之前经常是在那种状态下说话。高速道路的声音断断续续。从收音机能听到单调的ヒューマン?リーグ唱的歌。ヒューマン?リーグ。真是不好听的名字。为什么会起一个这样无意义的名字呢?过去的人们对乐队都会起一个合适的名字。比如:インペリアルズ、シュプリームズ、フラミンゴズ、ファルコンズ、インプレッションズ、ドアーズ、フォア?シーズンズ、ビーチ?ボーイズ。
  我那样一说她就笑。接着说我的事在变化着。我自己也不明白我的什么地方在变化着。我想,自己的想法非常正常,人也是非常正常的人。ヒューマン?リーグ。
  “喜欢和你在一起。”她说。“经常地,很想和你见面。在公司工作的时候。”
  “嗯。”我说。
  “经常的。”她强调说。然后中间空了30秒。ヒューマン?リーグ的歌曲结束了,换成了不知名乐队的曲子。“那是一问题点,你的。”她继续说。“我和你两个人就这样着呆在一起,非常喜欢,但并没有想每天从早到晚一直在一起。为什么呢?”
  “嗯。”我说。
  “和你在一起没有感到拘束。只要在一起,就感觉到空气稀薄。就像在月球上那样。”
  “这只是一小步而已——”
  “不,这可不是在开玩笑。”她坐起身死盯着我的脸。“我,是为你讲的。是谁还为你讲什么话的人?之外还有吗?是吗?说那样话的人还有吗?”
  “没有。”我很正式地说。一个人也没有。
  她又躺下去,把乳房很温柔地放到我的侧腹。我用手撑轻轻地抚摸着她的后背。
  “总之,和你在一起的时候,总感觉像是在月球上那样空气稀薄。”
  “月球上的空气不稀薄。”我指出。“在月球表面上空气根本就不存在。可是——”
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 楼主| 发表于 2016-2-27 19:42:45 | 显示全部楼层
主人公也有真正的女朋友。
可惜,这样的女朋友保持时间不长。
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