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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(11)

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发表于 2016-3-6 19:47:26 | 显示全部楼层 |阅读模式
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彼女から月面の絵はがきが届いた一週間後に、僕は仕事で函館に行くことになった。例によってあまり魅力的とは言いがたい仕事だったが、僕は仕事のよりごのみを出来るような立場にはなかった。それにだいたい僕のところに回ってくるどの仕事をとってみても、そこにはよりごのみをするほどの差はないのだ。幸か不幸か一般的に物事というのは端っこに行けば行くほど、その質の差が目立たなくなってくる。周波数と同じことだ。あるポイントを越してしまうと、隣接する二つの音のどちらが高いかなんて殆ど聴きわけられないし、やがては聴きわけるまでもなく何も聞こえなくなってしまう。
それはある女性誌のために函館の美味い食べ物屋を紹介するという企画だった。僕とカメラマンとで店を幾つか回り、僕が文章を書き、カメラマンがその写真を撮る。全部で五ベージ。女性誌というのはそういう記事を求めているし、誰かがそういう記事を書かなくてはならない。ごみ集めとか雪かきとかと同じことだ。だれかがやらなくてはならないのだ。好むと好まざるとにかかわらず。
僕は三年半の間、こういうタイブの文化的半端仕事をつづけていた。文化的雪かきだ。
ある事情でそれまで友人と二人で経営していた事務所を辞めたあと、僕は半年ばかり殆ど何もせずにただぼんやりと生きていた。何をする気も起きなかったのだ。その前の年の秋から冬にかけては実にいろんなことがあった。離婚した。友達が死んだ。不思議な死だった。女が何も言わずに去っていった。奇妙な人々に会い、奇妙な事件に巻き込まれた。そして全てが終わった時、僕はそれまでに経験したこともないくらい深い静寂にすっぽりと包みこまれていた。恐ろしいほどの濃密な不在感が僕の部屋の中に漂っていた。僕はその部屋の中に半年間じっと閉じこもっていた。生存に必要な最低限の買い物をすることを除けば、昼間は殆ど外に出なかった。人気のない明け方の時間に僕は街をあてもなく散歩した。人々が街に姿を見せ始めるころになると部屋に戻って眠った。
そして夕方前に目を覚まして簡単な食事を作って食べ、猫にもキャット?フードをやった。食事が終わると床に座って僕の身に起こったことを何度も何度も思い返して、整理してみた。順番を並べかえたり、そこに存在したはずの選択肢をリスト?アップしたり、自分の行動の正否について考えを巡らせたりした。それを明け方まで続けた。そしてまた外に出てあてもなく無人の街を彷徨い歩いた。
僕は半年間それを毎日毎日続けた。そう、一九七九年の一月から六月まで。僕は一冊の本も読まなかった。新聞さえ開かなかった。音楽も聞かなかった。TVも見なければ、ラジオも聞かなかった。誰とも会わなかったし、誰とも話をしなかった。酒も殆ど飲まなかった。飲みたいという気になれなかったのだ。世の中で何が起こっているのか、誰が有名になって誰が死んだのか、僕は何ひとつ知らなかった。一切の情報をかたくなに拒否していたというわけではない。ただとくに知りたいとも思わなかっただけだ。世界が動いていることは僕にも感じられた。部屋のなかにじっとしていても、僕はその動きを肌に感じることはできた。でもそれに対して僕は何の興味も抱けなかった。全ては無音の微風のごとく、僕のまわりを吹き過ぎていった。

  她那张月球表面图像的明信片寄到一个星期后,因工作关系我去了函馆。按常例说这项工作谈不上什么魅力,但我却没有挑拣工作的态度。因此大概转到我身边的每一项工作,和我挑拣的工作也没有什么差别。是幸还是不幸呢?对一般的事情来说越往一个死角走,其质的差别就越糟糕。和同波数相同。若越过一个要点,相邻的两个声音到底哪一个高几乎听辨不清楚,即便达不到可听的程度,就什么也不能听了。
  那是为一个女性杂志去介绍函馆那里的美味餐馆。我和摄影师一起去了几个店,由我来写文章,由摄影师照相。全部共有五页。女性杂志一般都需求那样的记事,就得有人必须要写那些记事。就和收集垃圾和铲雪一样。无论用谁也从须要做的。与喜欢和不喜欢没有关系。
我在三年半的时间里,就从事这种类型的文化的零散的工作。也可以说是文化性的雪耙。
因为某一件事,我辞掉了和朋友两人一起经营的事务所之后,在那半年里几乎什么也没有做,只是无所事事地混日子。连做什么事的心意都没有。从那前一年的秋天到冬天实际上发生了许多事。离婚。朋友死了,是不可思议的死。女的什么也没说就走了。和怪异的人见面,被卷进了怪异的事件中去。在全部结束的时候,至此还没有经历过的那么深沉的寂静把我包围起来。达到恐怖那样程度的浓密的不存在感在我的房中漂浮着。我就在那个房间禁闭了半年的时间。除了采购生存所必需的最低限的东西之外,在白天几乎就不出去。在没有人气的黎明前的时间里我就在街上毫无目的地散步。当人们开始出现在大街上时,我就回到房间睡觉。
  然后到天黑前醒来后,简单地做点食物并吃掉,也给猫喂食。吃饭结束后坐在地板上,无数次反复回想在我身边发生的事,并加以整理。变更排列顺序,把应该在那里存在的选择项目列好表,反复思考自己行动的正确与否。就这样一直持续到黎明。然后再出去毫无目的的在无人的大街上转游。
  我在那半年间就这样一天一天地重复。就是从一九七九年的一月到六月。我连一本书也没有读,没有打开过报纸,没有听过音乐,没看过电视,没听过广播,和谁也没有见过面,和谁也没有说过话,几乎没有喝酒,也没有产生点食欲。社会上发生了什么?谁成了名人?谁死了?我一概不知。也并不是严厉地拒绝一切情报。只是本身并不想知道。世界在运动着,我也能感受到这些。即便一直闷到房间里,肌肤也能感受到其动静。可是我对此也毫不兴趣。就像是无音的微风,从我的旁边吹过。
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 楼主| 发表于 2016-3-6 19:48:08 | 显示全部楼层
自我禁闭,不和社会打交道。
半年的时间,能够坚持下来?
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