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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(14)

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发表于 2016-3-11 21:42:23 | 显示全部楼层 |阅读模式
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僕はハンドルを握りながら、僕らがティーンェイジャーだったころにラジオからながれていた下らない音楽を幾つか思い出してみようとした。ナンシーシナトラ、うん、あれは屑だった、と僕は思った。モンキーズもひどかった。エルヴィスだってずいぶん下らない曲をいっぱい歌っていた。トリニロペスなんていうのもいたな。パットブーンの大方の曲は僕に洗顔石鹸を思い起こさせた。フェビアン、ボビーライデル、アネット、それからもちろんハーマンズハーミッツ。あれは災厄だった。次から次へと出てきた無意味なイギリス人のバンド。髪が長く、奇妙な馬鹿気た服をきていた。いくつ思いだせるかなハニカムズ、デイブクラークファイブ、ジェリーとベースメーカーズ、フレディーとドリーマーズ……きりがない。死後硬直の死体を思わせるジェファーソンエアプレイン。トムジョーンズ――名前を聞いただけで体がこわばる。そのトムジョーンズの醜いクローンであるエンゲルベルトフンパーディング。何を聞いても広告音楽に聞こえるハーブアルパーとティファナブラス。あの偽善的なサイモンとガーファンクル。神経症的なジャクソンファイブ。

同じようなものだった。

何も変わってやしない。いつだっていつだっていつだって、物事の有り方は同じなのだ。ただ年号が変わって、人が入れ替わっただけのことなのだ。こういう意味のない使い捨て音楽はいつの時代にも存在したし、これから先も存在するのだ。月の満ち干と同じように。

僕はぼんやりとそんなことを考えながらずいぶん長く車を走らせた。途中でローリングストーンズの『ブラウンシュガー』がかかった。僕は思わず微笑んだ。素敵な曲だった。「まともだ」と僕は思った。『ブラウンシュガー』が流行ったのは一九七一年だったかな、と僕は考えた。しばらく考えてみたが、正確には思い出せなかった。でも別にどうでもいいことだった。一九七一年だろうが一九七二年だろうが、今となってはどっちでもいいことなのだ。どうしてそんなことをいちいち真剣に考えるのだろう?

適当に山深くなったところで僕は高速道路を下り、適当な林をみつけてそこに猫を埋めた。林の奥の方にシャベルで一メートルほどの深さの穴を堀り、西友ストアの紙袋でくるんだままの「いわし」を放り込み、その上に土をかけた。悪いけど、俺たちにはこれが相応なんだよ、と僕は最後に「いわし」に声をかけた。僕が穴を埋めているあいだ、どこかで小鳥がずっと啼き続けていた。フルートの一高音部のような音色の声で啼く鳥だった。

穴をすっかり埋めてしまうと、僕はシャベルを車のトランクに入れ、高速道路にもどった。そしてまた音楽を聴きながら東京に向けて車を走らせた。

何も考えなかった。僕はただ音楽に耳を澄ませていた。

ロッドスチュアートとJ‐ガイルズバンドがかかった。それからアナウンサーがここでオールディーズを一曲、と言った。レイチャールズの『ボーントゥールーズ』だった。それは哀しい曲だった。「僕は生まれてからずっと失い続けてきたよ」とレイチャールズが唄っていた。「そして僕は今君を失おうとしている」。その唄を聴いていて、僕は本当に哀しくなった。涙が出そうなほどだった。ときどきそういうことがある。何かがちょっとした加減で、僕の心の一番柔らかな部分に触れるのだ。僕は途中でラジオを消して、サービスエリアに車を停め、レストランに入って野菜のサンドイッチとコーヒーを注文した。洗面所に入って手についた土を綺麗に洗い、サンドイッチをひときれだけ食ベ、コーヒーを二杯飲んだ。

猫は今頃どうしているだろう、と僕は思った。あそこは真っ暗だろうな、と僕は思った。西友ストアの紙袋に土の当たる音を思い出した。でもそれが相応なんだよ。僕にもお前にも。

僕は一時間、そのレストランで野菜サンドイッチの盛られた皿をぼんやりと見つめていた。ちょうど一時間後に菫色の制服を着たウェイトレスがやってきて、その皿を下げていいか、と遠慮がちに僕に聞いた。僕は肯いた。

さて、と僕は思った。

社会に戻るべき時だった。



  我握着方向盘,想起了几首我们在年少时从收音机录制的劣质的音乐。是ナンシーシナトラ的,对,最差劲的。还有モンキーズ也很差劲。エルヴィス唱的差劲的音乐太多了。连トリニロペス也有。パットブーン的大部分曲子让我想起洗脸的肥皂。フェビアン、ボビーライデル、アネット还有ハーマンズハーミッツ等,那都是灾难。接连出现的无意义的英国人的乐队。留长发,穿奇异服装。想起了多少个呢?ハニカムズ、デイブクラークファイブ、ジェリーとベースメーカーズ、フレディー、ドリーマーズ,等等,无限多。让人想到僵硬尸体的是ジェファーソンエアプレイン,一听到トムジョーンズ的名字身体就僵硬了。那个トムジョーンズ醉鬼的克隆エンゲルベルトフンパーディング。无论听什么都能听到广告音乐的ハーブアルパー和ティファナブラス。还有伪善性的サイモン和ガーファンクル,神经性的ジャクソンファイブ。

  完全都是相同的东西。

  什么也没有变化。总是那样一成不变,事情的状态完全相同。只是年号在变,人在替换之中。像这样没有意义的一次性的音乐在任何年代都存在,在以后的未来也存在。就像月亮的满亏那样。

  我稀里糊涂地想着那些事开车跑了很长距离。途中播放了英国乐队的ブラウンシュガー。我不自主地微笑一下,很美丽的乐曲。“太低到的音乐了。”我记得“ブラウンシュガー”流行的时间应该在一九七一年。使劲想了一会儿,也没有正确地想出来。那些都是无所谓的事了。是一九七一年呢还是一九七二年呢?已经过了这么长时间到了现在都无所谓了。为什么现在这么认真地逐一考虑那些问题呢?

  到了深山的地方我从高速公路下来,找一块合适的树林把猫埋下。在树林深处用铁锹挖了约一米深的坑,把用西友超市的纸袋包着的“沙丁鱼”猫放了进去,在上面盖上土。在最后我对“沙丁鱼”这样说:虽然条件不那么好,对我们来说算是很合适了。在我正在填坑的过程中,在哪里有一只小鸟一直在鸣叫。就像长笛的一高音部的音色那样鸣叫着。

  把坑埋好以后,我把铁锹放到汽车的后箱中,返回到高速路上。然后继续听着音乐开车朝东京方向出发。

什么也不想,只让音乐清洗耳朵。

在播放着的是ロッドスチュアート乐队和J‐ガイルズ乐队乐曲。之后播音员说下面是一首オールディーズ曲。是レイチャールズ的“ボーントゥールーズ”曲子。是悲伤的曲子。“自我出生以来一直持续着丢失。” レイチャールズ在唱着。“然后现在我失去了你。”听着那首歌曲,我真的非常悲切。眼泪都要流出来。这样的事不时地发生。不知道是什么多少有点变化时,就触动我心中最脆弱的那一部分。中途我把收音机关掉,把车停到服务区,到餐厅里面点上加菜的三明治和咖啡。去卫生间把粘在手上的土洗干静,吃了一片三明治,喝了两杯咖啡。

  那猫现在正在做什么?我想。那里是真正的黑暗。我还这样想。我想到了往西友超市纸袋上填土的声音。那样做应该合适。无论对你,无论对我。

  在一个小时里,我一直发呆看着盛有菜三明治的盘子。正好一个小时之后穿紫色的服务员走来,很客气地问:可以拿走盘子吗?我点头。

  我想:那么。

  到了该重返社会上的时间了。
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 楼主| 发表于 2016-3-11 21:43:11 | 显示全部楼层
主人公无聊地在家中闷了半年,思想和心理上有所豁朗了。
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