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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(138)

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发表于 2016-11-26 09:59:01 | 显示全部楼层 |阅读模式
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それから何日かはこともなく静かに過ぎた。毎日何本か仕事の関係の電話が入ったが、僕はずっと留守番電話を入れ放しにして応答しなかった。僕の人気はまだ衰えていないようだった。僕は食事を作り、渋谷の街に出て毎日一度『片想い』を見た。春休みだったので映画館は満員とはいかないまでもけっこう混んでいた。観客の殆どは高校生か中学生だった。まともな大人の観客なんて僕一人だった。彼らは主演の女の子や、アイドル歌手の姿を見るために映画館にやってきていたのであって、映画の筋や質がどうかなんてどうでもいいことだった。彼らはお目当てのスターが出てくるとわあわあと声を限りにわめきたてた。野犬収容場みたいな騒ぎだった。お目当てのスターが出てこないときには、みんなぐしゃぐしゃ?ばりばりと音を立てて何かを食べたり、甲高い声で「やったあ」とか「てめえよう」だとか怒鳴りあっていた。映画館ごと焼き払ったらさっぱりするだろうなとふと思ったりもした。
『片想い』が始まると、僕はタイトルのクレジットを注意深く睨んだ。たしかにキキという名前が小さくはいっていた。
キキの出るシーンが終わると、僕は映画館を出てぶらぶらと街を歩いた。いつもだいたい同じコースだった。原宿から神宮球場、青山墓地、表参道、仁丹ビル、渋谷。途中でコーヒーを飲んで休むこともあった。地上には確実に春が来ていた。懐かしい春の匂いがした。地球は辛抱強く律儀に太陽の回りを公転しつづけているのだ。宇宙の神秘。僕は冬が終わって春が来る度にいつも宇宙の神秘について考える。どうしていつもこう同じ春の匂いがするのだろう、と。毎年毎年春になると必ずちゃんとこの匂いがするのだ。とても微妙なかすかな匂いなのだけれどいつもぱたりと同じだ。
街には選挙ポスターが溢れていた。どれもこれも醜いポスターだった。選挙演説の車も走りまわっていた。何を言っているのかはよくわからない。ただうるさいだけだ。僕はキキのことを考えながら、そんな街を歩きつづけた。そしてそのうちに僕は、少しずつ自分の足が動きを取り戻し始めていることに気づいた。ステップが軽く、そして確かになり、それにつれて頭の動きにも以前にはない鋭さが感じられるようになった。僕はほんの少しずつではあるけれど一歩一歩前に進んでいるのだ。僕は目的を持ち、それによってごく自然にフットワークを身につけてきたのだ。悪くない徴侯だった。踊るのだ、と僕は思った。あれこれと考えても仕方ない。とにかくきちんとステップを踏み、自分のシステムを維持すること。そしてこの流れが僕を次にどこに運んでいくのか注意深く目を注ぎつづけること。こっちの世界にいつづけること。
三月の末の四日か五日がそんな風にこともなく流れた。表面的には何の進展もなかった。僕は買い物をし、台所でささやかな食事を作り、映画館に通って『片想い』を見て、長い散歩をした。家に戻ると留守番電話をプレイバックしてみたが、入っているのは仕事の用件の話ばかりだった。夜には一人で本を読み、酒を飲んだ。毎日が同じような繰り返しだった。そうこうするうちにエリオットの詩とカウントベイシーの演秦で有名な四月がやってきた。中に一人で酒を飲んでいると、山羊のメイとのセックスのことをふと思い出した。雪かき。それは奇妙に独立した記憶だった。何処にも結び付いていない。五反田君にも、キキにも、何にも結びついていない。それはすごくリアルな夢のように感じられた。細部までありあり思い出せるのに、ある意味では現実より鮮明なのに、結局は何にも結びついていないリアな夢。でもそれは僕にはとても好ましい出来事であるように思えた。とても限定された形での心の触れ合い。二人で力をあわせて幻想なりイメージなりを尊重すること。大丈夫よ、私たちみんなお友達なんだから的微笑。キャンプの朝。かっこう。

  之后平安无事地安静地度过了几天。每天有几个与工作有关系的电话打进来。我一直设置成无人电话一概不接。看来我的人气还没有完全衰退。解决完吃饭之事后,去渋谷大街每天看一次《单恋》。正好是春假,电影院虽然还不能说满员却比较混乱。观众几乎都是高中生、初中生。像模像样的大人观众也只有我一人。他们的目的是看主演女演员和偶像歌手的身影而来电影院的,而对于电影的主题或者质量等什么的都无所谓。每当他们心目中名星出场时自由地发出哇哇声吵吵嚷嚷。就像野犬收容场那么混乱。当心目中的名星不出场时,大家就发出唠叨声和咯吱咯吱吃东西的声音。还大声发出乱糟糟的怒吼声:停止,回去吧。甚至想要把电影院彻底烧完吧。
  《单恋》一开始,我就注意仔细看标题中的人物名字。的确是,奇奇这个名字用小号字写在上面。
  奇奇出场镜头结束之后,我就走出电影院溜达逛街。几乎都是相同的路线:从原宿出发经过神宫球场、青山墓地、表参道、仁丹大楼、渋谷等地,在途中也喝过咖啡、休息一会儿。春天在地表上的确是来了,眷恋的春天气息来了。地球忍耐着遵守规律不停地围绕太阳公转。宇宙是那么地神秘。每当冬天结束春天来临之时我总是思考宇宙的神秘:为什么总是这样有相同的春天的气息?每一年到了春天必定会有这样的气息。而是很微妙的渐行而至的气息而且总是那么完全相同。
  在大衔上充满了选举的广告。哪一个面孔都是那么丑恶的广告。选举演说的车也奔走巡回着。具体在说些什么就不清楚了,只知道是那么地喧闹。我想着奇奇地事,不停地在那大街上走路。在这之中我注意到了自己的脚步像是稍微开始恢复了。脚步轻松,而且确实感觉到了自己的头脑在以前所没有的那种敏锐。虽然是一点点却在一步一步前进。我抱有目的,依此很自然地有了自己的步法。没有恶性的徵兆。我想:这是在跳舞。想别的也没有什么办法,必须踏正常的舞步,维持自己的系统。这个潮流在后面把我吹到什么地方?给以更加注目。在这里的世界继续呆下去。
  在三月末的四五天里那样的风吹动着。从表面上看什么进展也没有。我采购、在厨房做些吃的,去电影院看《单恋》,长距离散步。回到家回放录音电话,打来的都是与工作有关。到晚上一个人读书、喝酒。每天都这样重复地运作。在干这干那之间读エリオット诗和听カウント?ベイシー的演凑,有名的四月来了。在这当中一个人喝酒时,就会想起和山羊メイ做爱之事。铲雪。那是奇妙地独立的记忆。什么地方也没有关系。和五反田、奇奇以及他人也没有建立什么关系。让人觉得那是非常现实的梦。尽管甚至连细微之处都能想出来,在某些意义方面比现实更鲜明,但结果却是什么也没有关系的现实的梦。那对我是非常令人满意的事情。在限定形式之下的心的交流。两人合力尊重幻想之事。没有关系了,我们大家是朋友的微笑。就像露营的早晨。正合适。
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 楼主| 发表于 2016-11-26 09:59:54 | 显示全部楼层
无事之中遐想连篇。
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