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发表于 2017-9-11 20:05:06 | 显示全部楼层 |阅读模式
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僕はじっと黙っていた。でも僕は彼女に会ったのだ、ホノルルのダウンタウンで、あの淡い灰色に染まった夕暮れの時刻に。本当に僕は彼女と出会ったのだ。そしてユキもそれを知っているのだ。
「ただの可能性だ。意味はないよ」と五反田君は言った。
「もちろんそういう可能性はあるだろうね。でもそれでも彼女は僕にメッセージを送ってくるよ。僕にはそれがはっきり感じられる。彼女はあらゆる意味で特別なんだ」
五反田君は長いあいだ腕を組んで考えこんでいた。彼はそのまま疲れて眠りこんでしまったみたいに見えた。でももちろん眠ってはいなかった。ときどき手の指が組みあわされたり離されたりした。指以外には何ひとつ動かなかった。夜の闇が何処かから部屋の中に忍び込んできて、羊水のように彼のスマートな体をすっぽりと包んでいるみたいに僕には感じられた。
僕はグラスの中の氷を一度くるっと回してからウィスキーを一口すすった。
そしてそのときふと部屋の中に第三者の存在を感じた。僕と五反田君の他に誰かがこの部屋の中に存在しているような。僕はその体温や息遣いやかすかな臭いをはっきりと感じることができた。でもそれは人間の気配ではなかった。それはある種の動物が引き起こす空気の乱れのようなものだった。動物、と僕は思った。そしてその気配は僕の背筋をはっとこわばらせた。僕はさっと部屋を見回してみた。でももちろん何も見えなかった。そこにあるのはただの気配だけだった。空間の中に何かがもぐりこんでいる硬質な気配。でも何も見えない。
部屋の中には僕がいて、五反田君がじっと目を閉じて考え事をしているだけだった。僕は深く息を吸いこんで耳を澄ませた。どんな動物だろう、と僕は思った。でも駄目だった。何も聞き取れなかった。その動物もやはりじっと息を殺してどこかの空間にうずくまっていた。そしてやがて気配が消えた。動物はいなくなった。
僕は肩の力を抜いて、酒をまた一口飲んだ。
二、三分あとで五反田君が目を開けた。そして僕に向かって感じ良く微笑みかけた。
「悪いね。何だか辛気臭い夜になっちゃったな」と彼は言った。
「それはたぶん僕らが二人とも本質的に辛気臭い人間だからだろう」と僕は笑って言った。五反田君も笑ったが、何も言わなかった。
一時間ばかり二人で音楽を聴いて酔いをさましてから僕はスバルに乗って家に帰った。そしてベッドにもぐりこんでこう思った。あの動物はいったい何だったんだろう、と。

我一直没有说话。可是我和她见面,那是在火奴鲁鲁的ダウンタウン,是在那浅灰色笼罩的傍晚时刻。的确我是与她会面了。而且雪也知道那些事。
“也只是可能性吧。也没什么意义。”五反田说。
“当然了,那样的可能性是有的。可是尽管如此她还在给我传递信息。我深深地感受到了这一点。她所有的意义都很特别。”
五反田在很长时间里抱着胳膊在沉思什么。看上去像是他很累要睡下去那样。而实际上他并没有睡觉。那手指一会交叉起来一会儿又脱离开。除了手指以外什么动作也没有。晚上的黑暗不知从何处侵入到房间中来,让我感觉到就像羊水将他的身体完全包裹起来那样。
我再一次让杯中的冰块转动之后又喝了一口威士忌。
这时我突然感觉到在房中有第三者的存在。除我和五反四之外还有谁在这房间存在。我清楚地感觉到了它的体温、呼吸和轻微的味道。可是它并不是人的迹象。那是一种什么动物所引起的空气的混乱。我想那是动物。而且它的迹象让我的后背变硬。我猛地回视了一下房间。可是什么也看不见。在那里存在的也只是迹象罢了。侵入到空间的是一种什么硬质的迹象。可是什么也看不到。
在房中有我,还有五反田一直闭着眼晴在想什么事。我深呼吸之后侧耳倾听。我想,那是什么动物呢?还是不行。什么也听不到。那动物还是在屏住呼吸蹲在什么地方。接着那种迹象没有了。动物也不存在了。
我放松下来,又喝了一口酒。
过了二、三分钟之后五反田睁开眼睛。然后面向我给以舒服的微笑。
“不太好。怎么回事呢这一晚上也太郁闷了。”他说。
“那大概是,我们二人本质就是郁闷的人。”我笑着说。五反田也笑了,什么也没有说。
在一个小时里两人听着音乐醒酒之后我开上斯巴鲁回了家。然后躺在床上一直想:那个动物到底是什么呢?
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 楼主| 发表于 2017-9-11 20:06:12 | 显示全部楼层
五反田在想什么呢?自己发闷,自己在反思自己。
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