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发表于 2005-6-10 10:12:43 | 显示全部楼层 |阅读模式
  
古事記物語


第1話 イザナキ(♂男神)とイザナミ(♀女神)の日本国創設1天地ができて、5人の神が生まれた。
これらの神は独神(ひとりがみ:男女の性がない中性な神)で、すぐに身を隠した。
次に7人の神が生まれた。
最後の2人の神が、イザナキ(男神♂)、イザナミ(女神♀)。
この二人によって、日本国と八百万の神々が生まれる。
「イザナキ、イザナミよ、この天の沼矛を持って、脂のように漂う国を固めて治めるのだ。」
二人の神は先に生まれた神々に命じられるままに、天の浮橋に立ってその沼矛で漂う国をかきまわすと、矛の先にしたたるしずくが重なり積もって島になった。
この島の名を、オノゴロジマ(淤能碁呂島)という。
その島に下りて、天の柱を立て、二人の神がすまう家を建てた。
「イザナミ(♀)よ、そなたの体はどうなっている?」
「私の体は足らないところが一つございます。」
「そうか、私には余っているところが一つある。私の余っている部分で、あなたの足らないところをふさいで、国土(くに)を生もうと思うが、どうだろうか?」
「そうしましょう。」
「そうとなったら、この天の柱をまわって子供を産もう。そなたは柱の右から回り、私は左から回ろう。」
大きな天の柱を回って再び出会う二人の神。
「あなたはなんて素敵な男性なんでしょう。」
「そなたはなんてかわいらしい女性なんだろう。」
言葉をかけ終わった後に、イザナキ(♂)は首をかしげて
「女性から先に言葉をかけるのはよくないのではないのだろうか…」

「おぎゃぁ!!」
「おぉ、生まれたか、イザナミよ。おー、どれどれ元気な子が…。やや、なんだこの子は!?」
「ど、どうされました、あなた。」
「この子には骨がないぞ。まるでヒルコ(水蛭子)のようだ。こんな子は葦で作った舟で川に流してしまえ。」
「どうして、こんなことに…」
「イザナミよ、すんだことは気にしても仕方ない。もう一度、子供を作ってみよう。」
「ええ、あなた。」
…しかし、二人目の子供も子供と呼べないものだった。
その子供の名は淡島と言った。

さて、イザナキ、イザナミが脂のように漂う日本国を矛でかき回して固める作業から始まります。
固まった場所に家を建て、その柱を回って、お互いに言葉をかけます。
しかし、生まれた子供はちゃんとした子供でなく、なんと川に流してしまいます!
一説によるとこの水蛭子と呼ばれる子供は三歳まで足が立たなかったと言われています。
この川に流されてしまった、水蛭子はどうなったでしょうか?
この水蛭子こそ、七福神の一人として崇拝を集めている「恵比寿様」です!
この事実を広辞苑から知ったときには、純粋に良かった~と思いました。
なので、絵にかかれている恵比寿様の足はどことなく曲がっていたり、座った姿が多く、すっくと立っている姿では描かれていないと思います。
話は変わって、最初、この古事記物語を「子供にも読ませたい日本の原典!」
というサブタイトルをつけたいと思ったのですが、よく考えたら、いきなりイザナキ、イザナミの男女の違いの描写から入るので、このあまりにもアダルトな内容は、親子で読むには難しいと思いました。

これ以外にも、古事記は直接表現が多く、う○ことか、女性の○○とか、ちょっとビックリな表現が多く出てきます。
それもまた古事記の朴訥な雰囲気を表しているのでしょうが…
それとイザナキ、イサナミと男女の区別が分かりにくいと思い、記号(♂、♀)を入れてみましたが、不謹慎だったでしょうか? 
できるだけ分かりやすくと思い、書いてみましたが
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 楼主| 发表于 2005-6-10 10:13:22 | 显示全部楼层
第2話 イザナキ(♂)とイザナミ(♀)の日本国創設2

「どうして、二人の子供はダメだったのか、天にいる神々に聞いてみよう。」
「ええ、なんだか不吉ですね。そうしましょう。」

 二人の相談を受けた天つ神々は、占いをしてその結果を伝えた。
 「むむ、占いの結果、女性が先に言葉をかけたのがよくないようだ。今度はイ
  ザナキ(♂)が最初に声をかけるのだ。さぁ、もう一度やり直すがよい。」
 「分かりました。」

 天の柱に戻り、先ほどと同じように柱をまわり、今度はイザナキから先に、
 「そなたはなんてかわいらしい女性なんだろう。」
 「あなたはなんて素敵な男性なんでしょう。」

 このような言葉をかけた後に生まれた子供は、淡路島。
 次に四国。次に隠岐の島、そして、九州を生んだ。
 次に壱岐の島を生み、対馬を生み、佐渡を生んだ。
 次に、オホヤマトトヨカキヅ(大倭豊秋津島:本州)を生んだ。
 この先に生んだ八つの島を大八島国と言った。

 この後に、児島半島を生み、小豆島を生み、次に、大島を生んだ。
 次に姫島を生み、五島列島を生み、男女群島を生んだ。


【コメント】
 水蛭子、淡島と最初の二人の子は、子供としてなしていなかったので、その理
 由を先に誕生した天つ神に相談するイザナキとイザナミ。
 占いの結果は、女性が先に言葉をかけたから…というちょっと変わった内容。
 どうして女性が先に声をかけてはいけないのか、その明確な説明はされていま
 せん。
 そもそもこの古代の占いというのは、鹿の肩の骨を朱桜の皮で焼いて、ヒビの
 入り方で 吉凶を判断するものです。
 …一体、どうやって判断したのでしょうか?

 占いの結果から、もう一度同じように天の柱をまわって、今度はイザナキ(♂

 が先に言葉をかけてから、子供を生むのですが、生まれた子供が淡路島です。
 神でも人間でもなく国土を生むのがすごいです!
 なんともはやスケールの大きなお話ですね。
 
 ちなみに、古事記の世界では残念ながら北海道や沖縄はございません。
 大和朝廷の時期には、沖縄は外国として、北海道はまだその存在を知らなかっ
 たのかもしれませんね。

 それにしても神々が国土(島)を生む発想がおもしろいですね。
 あ、ちなみに、岡山県の児島半島だけ、“半島”なのですが、これは古事記の

 代にはまだ島だったそうです。
 その後、後世になって島と本州の間が埋め立てられ、現在のような半島になっ
 たそうです。
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 楼主| 发表于 2005-6-10 10:13:36 | 显示全部楼层
「第3話 神々の誕生」

   国を生んだ後に、イザナキ(♂)とイザナミ(♀)は神々を生んだ。
 まず、10人の神を生み、その中で、ハヤアキヅヒコノカミ(速秋津日子神)
 とハヤアキヅヒメノカミ(速秋津比賣神)はさらに、8人の神を生んだ。
 
 次に風の神、木の神、山の神、野の神を生んだ。
 山の神、オホヤマヅミノカミ(大山津見神)と野の神、ノヅチノカミ(野椎神)はさらに8人の神を生んだ。

 次に、トリノイハクスブネノカミ(鳥之石楠船神)を生み、次にオホゲツヒメノカミ(大宜都比賣神)を生み、次にヒノカグツチノカミ(火之迦具土神)を生んだ。
 この火の神を生む際に、その子がまとった火によってイザナミ(♀)のみほと(女陰)は焼かれ、病にふせってしまった。

 病に倒れたイザナミは、嘔吐をした。
 その嘔吐から生まれた神の名は、カナヤマビコノカミ(金山毘古神)、カナヤマビメノカミ(金山毘賣神)。

 さらに、イザナミは糞(クソ)をした。
 その糞から生まれた神の名は、ハニヤスビコノカミ(波邇夜須毘古神)、ハニヤスビメノカミ(波邇夜須毘賣神)。

 そして、イザナミは小便をした。
 その小便から生まれた神の名は、ミツハノメノカミ(彌都波能賣神)、ワクムスヒノカミ(和久産巣日神)。
 さらに和久産巣日神は子供を生み、その神の名は、トヨウケビメノカミ(豊宇氣毘賣神)。

 イザナミは、結局、火の神を生んだときに得た病から亡くなってしまった。
 
 イザナキとイザナミが一緒に生んだのは、14の島、35の神々になる。

 ===================================
 【コメント】
 国土ができた後は、神々を次々と産みます。
 最初の10人の神は、その名義が分からないものが多いようです。
 敢えて、分かるのが海の神のオホワタツミノカミ(大綿津見神)でしょうか。

 その次に生まれる、風の神、木の神、山の神、野の神は自然を表現していまね。
 ここに野の神の代わりに火があったら、孫子の風林火山になりますが…

 最後に生まれる神が火の神です。
 体内から火を生むわけですから、当然やけどします。
 みほとという直接表現で書かれていますが、その部分を大やけどして、イザミは病に倒れてしまいます。

 病に倒れるというより、もう死ぬほどの苦しさを味わったことでしょう。
 あまりの苦しさに、嘔吐し、糞をし、小便をする…というように、ちょっときたないお話ですが、確かに死にそうな状態では理性などなくなってしまうのでしょう。

 そんな嘔吐、糞、小便からも神が生まれるのもすごいですが、これらの神々は、中国の五行思想の影響を受けているようです。
 それは、火、金、土、水、木です。
 火=火之迦具土神(火の神)
 金=金山毘古神(鉱山の神)
 土=波邇夜須毘古神(ねば土の神)
 水=彌都波能賣神(灌漑用の水の神)
 木=豊宇氣毘賣神(食物を掌る神)
となっているようです。

 これらの神々を産んだ後、火の神のやけどのせいで、イザナミは亡くなってしまいます。
 
 神なのに不死ではないのが、またおもしろいですね。
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 楼主| 发表于 2005-6-10 10:14:00 | 显示全部楼层
第4話 火の神

「いとしいわが妻が、たった一人の子供のために死んでしまうなんて…」

 イザナキ(♂)は、妻の枕元に身を投げ出し、号泣した。
 その涙から生まれた神は、ナキサハメノカミ(泣澤女神)という。

 泣きつかれたイザナキは、妻のなきがらを広島県の比婆の地に葬った。

 「なぜ、お前なんか生まれたんだ。お前の顔など見たくない。こうしてくれる
!」
 
 「バシュッ!」

 イザナキはトツカノツルギ(十拳剣)を手に握り、生まれて間もないカグツチ
 ノカミ(迦具土神)の首をはねてしまった。

 十拳剣にしたたる迦具土神の血。
 その剣の切っ先についた血から生まれた神は、イハサクノカミ(石拆神)。
 次に生まれた神はネサクノカミ(根拆神)。
 さらに、イハツツノヲノカミ(石筒之男神)が生まれた。

 剣の根元にしたたる血からも神が生まれた。
 その神の名は、ミカハヤヒノカミ(甕速日神)。
 次に生まれた神は、ヒハヤヒノカミ(樋速日神)。
 さらに、タケミカヅチノヲノカミ(建御雷之男神)が生まれた。
 
 さらに、剣の鍔(つば)に集まった血からも神が生まれた。
 その神の名は、クラオカミノカミ(闇淤加美神)。
 次に生まれた神は、クラミツハノカミ(闇御津羽神)。

 以上の神々は、刀によって生まれた神である。

 殺された迦具土神の体からもそれぞれ神が生まれた。
 頭からはマサカヤマツミノカミ(正鹿山津見神)。
 胸からはオドヤマツミノカミ(淤縢山津見神)。
 腹からはオクヤマツミノカミ(奥山津見神)。
 陰(ほと)からはクラヤマツミノカミ(闇山津見神)。
 左手からはシギヤマツミノカミ(志藝山津見神)。
 右手からはハヤマツミノカミ(羽山津見神)。
 左足からはハラヤマツミノカミ(原山津見神)。
 右足からはトヤマツミノカミ(戸山津見神)。
 
 迦具土神を斬った刀をアメノヲバリ(天之尾羽張)と言った。



===================================
 【コメント】
 妻を失ったイザナキは、その原因になった子の火の神を殺してしまいます。
 それも刀で首をバッサリと。

 そして、その火の神の滴り落ちる血から数々の神々が生まれます。
 どうやらこの神たちは、火に関係する神々。
 主に、刀剣製作の手順を述べているといわれています。

 ここで生まれる建御雷之男神(勇猛な雷の男神)は後ほど出てきます。

 さて、殺された火の神自身からも神々が生まれますが…
 頭、胸、腹、陰、右手、左手、右足、左足と全部で8人の神々。

 …ちなみに、シモの話で恐縮ですが、陰は男性のキン○マです(^^;

 さて、も、もしかして、イザナキは悲しみと憎しみのあまり、火の神をバラバ
 ラにしたのでしょうか!?
 だとしたら、怖すぎです。

 でも、体は勝手にバラバラにならないでしょうから、やはり剣で体を切り刻ん
 だのでしょうね。
 古事記の世界は、こうした生々しい表現が多く出てきます。
 
 …皆さん、引いたりしないでくださいね(^^;
 
 火の神のせいで死んでしまった妻に会いに、次回イザナキは黄泉の国に参りま
 す。
 はたして彼は、妻を死の世界から救い出すことができるでしょうか?
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 楼主| 发表于 2005-6-10 10:14:25 | 显示全部楼层
第5話 黄泉の国

「美しい我が妻よ。そなたと作った国は、まだ作り終えてはいない。さぁ、一
  緒に帰ろう。」

 妻の死を嘆き悲しむあまり、今一度妻に会おうと黄泉の国を訪れたイザナキは

 黄泉の国の入り口のドアを叩きながら大きな声で呼びかけます。

 「あぁ、口惜しい。いとしいあなた、どうしてあなたはもっと早く来てくださ
  らなかったのですか。私はすでに、黄泉の国の食べ物を口にしてしまいまし
  た。もう、元の国には帰れません。」

 「我が妻よ。そんな悲しいことは言わないで、どうか私の元に帰ってきておく
  れ。そなたがいないとさびしくて、この身が引き裂かれそうだ。」

 「…分かりました。いとしいあなたがそこまでも私のことを思ってくださるの
  であれば、黄泉の神と話し合ってみます。もしかしたら、私たちのことを許
  してくださるかも。
  でも、私が黄泉の神と話している最中に、この黄泉の国の中に入って私の姿
  を決して見ないでくださいね。約束ですよ。」

 「分かった。早く黄泉の神と話し合って、一刻も早く国に帰ろう。」

 黄泉の神と話し合うために奥に入ったイザナミ。
 
 …1時間

 …2時間

 …3時間

 一向に姿を現さない妻、イザナミ。

 徐々に不安になり、また待ち遠しく我慢ができなくなったイザナキは、妻との
 約束を破り、中の様子を伺おうと、髪からクシを差し抜いて、そのクシの歯を
 一本折って、その歯に火をともし、その光を頼りに黄泉の国の中に進入し、妻
 を捜すイザナキ。

 「……どうか、私をこの黄泉の国から出させてください。」

 遠くから妻の声が聞こえてくる。
 はやる気持ちを抑えきれないイザナキは、妻の声のするほうに駆け寄ります。

 「我が妻よ……うぉっ! な、なんてことだ。そなたは本当に我が妻なの
  か!?」

 確かに妻の声を発するその姿は驚くばかり。
 
 その口にはうじ虫が集まり、声がむせびかえり、
 頭には大雷(おおいかずち)
 胸には火雷(ほのいかずち)
 腹には祝à恧い氦粒‐
 女陰には拆雷(さきいかずち)
 左手には若雷(わかいかずち)
 右手には土雷(つちいかずち)
 左足には鳴雷(なりいかずち)
 右足には伏雷(ふしいかずち)
 の八つの雷神がその体にまとわりつく。

 妻の恐るべきその姿にビックリ仰天したイザナキは、我を忘れて黄泉の国から
 逃げようとした。

 「どうして、約束を破り、私のこの醜い姿を見たのですか。よくも私に恥をか
  かせましたね!」

 そういうと、黄泉の国の醜女(しこめ)たちに命じて、逃げる夫を追わせた。

 必死に逃げるイザナキ。
 しかし、醜女たちの足は速く、追いつかれそうになるイザナキは、髪を束ねた
 蔓(かずら)を取って醜女に投げつけると、それはブドウの実になった。
 醜女たちがブドウの実を食べている間にさらに逃げるイザナキ。

 それでも、ブドウの実を食べ終えた醜女たちはすぐにイザナキを追いかける。
 
 またしても追いつかれそうになったイザナキは、右側の髪からクシを抜いて投
 げつけると、竹の子になった。

 またもや、醜女が竹の子をほおばっている間に逃げ続けるイザナキ。

 「ハァハァハァ、出口はまだか…」

 あせるイザナキを追う醜女たち。
 振り返ると、醜女たちだけでなく、イザナミの全身にまとわりついていた八つ
 の雷神が黄泉の国の兵士をともなって迫ってくる姿が目に入る。

 さらにあせるイザナキ。
 絶体絶命のイザナキ。

 彼は火の神を殺した、十拳剣を抜き放ち、後ろ手で振りながら逃げ続けた。

 ようやく黄泉の国と現実の国との境である、黄泉比良坂(よもつひらさか)の
 坂本にたどり着いた。
 そして、その場所になっていた桃の実を3つもぎとり、八つの雷神と兵士たち
 に投げつけた。

 「ぎゃっ!」

 桃の実の聖なる力に驚き逃げ惑う黄泉の国の兵士たち。

 「ふぅ、助かった。桃の実よ、私を今助けてくれたように、今後もこの世の人

  が苦しみ悩むときに助けてくれよ。」

 追っ手をまいて、一息ついていたイザナキ。

 「う、うーん。ふぅ、よし、これでもう大丈夫だろう…」

 黄泉の国とこの世の境目に大きな岩を置き、行き来できないようにしたそのと
 き、その岩のむこう、今は黄泉の国の住人になってしまったイザナミの声が聞
 こえる。
 
 「いとしい、あなた。どうしてこんなことをするのですか」
 「そなたはもうこの世のものではないのだ。私たちはもう一緒になれない…」
 「なんてことをおっしゃるのですか。早くこの岩をどかしてください!」
 「ダメだ、できない。」
 「ええい、いまいましい! ならば、これからあなたの国の人々を一日に千人
  くびり殺してくれよう!」
 「いとおしい我が妻よ、そなたがそのような振る舞いをするならば、私は一日
  に千五百人の人を生んでいこうぞ」

 こうして、一日に千人亡くなり、千五百人の人が生まれてくるようになった。




【コメント】
 黄泉の国まで妻に会いに行こうとしたイザナキは、黄泉の国の入り口で、妻か
 ら決して姿を見ないように…という約束をさせられます。

 しかし、いつまでたっても姿を現せない妻の身を案じ、黄泉の国に入って妻を
 捜すイザナキが見たものは…口にはうじがわき、八つの雷を身にまとった恐る
 べき変わり果てた妻の姿。
 
 口にうじ虫がいるのは、とってもグロテスクですが、雷を身にまとっているの
 ははたしてどうでしょう?

 でも、雷ということは、全身“バチバチ”いっている訳ですから、ものすごく
 危ないですね。

 妻の約束を破ってそのいまわしい姿を見てしまったイザナキは驚いて一刻も早
 く黄泉の国から逃げようとします。

 当然、約束を破られ、恥ずかしい姿を見られたイザナミは烈火のごとく怒りま
 す。
 そして、そばにいた醜女に後を追わせます。

 逃げるイザナキ。
 追う醜女。
 
 イザナキは身に着けているものを投げて、ブドウや竹の子を出し、それを食べ
 させている間に逃げ続けます。

 最後には、桃を投げつけて黄泉の国から脱出しますが、昔から桃には聖なる効
 果があったそうです。

 さて、黄泉の国から脱出したイザナキは、黄泉の国とこの世を大きな岩でふさ
 いでしまいます。

 その岩の向こう側から妻、イザナミの声がします。
 ここで行われる問答は単なる夫婦ケンカを超越したおそろしい呪いの言葉にな
 ります。

 恥をかかされたにしては、“一日千人の人間をくぎり殺す!”というのは恐ろ

 すぎます。
 神々のケンカのとばっちりにしてはシャレになりませんね。

 その妻の呪いの言葉に対して、“一日千五百人の人を生む”というイザナキ。
 これならば純粋に人間たちは増え続けます。

 こうして、人間の生死が決定付けられる…というお話ですが、物騒な夫婦ゲン
 カです。
 このイザナキ、イザナミの夫婦ケンカ(といっても、妻はすでに死んでおりま
 すが)が、日本最初の夫婦ケンカになるのでしょうね。

 それにしてもノッケからものものしい内容です。
 古事記の世界はこうしたナマナマしいお話がたくさんございますから、驚かな
 いでくださいね。

 ちなみにですが、死者の国に行った際に、その国の食べ物を食べると、もう元
 の国に戻れない…という話は、ギリシア神話にもあります。
 ちょっとニュアンスが異なりますが、冥界の王、ハデスに誘拐されたペルセポ
 ネの物語です。
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发表于 2005-6-10 10:18:48 | 显示全部楼层
路过...
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 楼主| 发表于 2005-6-10 10:30:25 | 显示全部楼层
下面是引用寶貝の兔于2005-06-10 10:18发表的:
路过...
走过路过不错过喽?
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发表于 2005-6-10 11:13:21 | 显示全部楼层
来看看。
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