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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(369)

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发表于 2018-1-4 21:18:16 | 显示全部楼层 |阅读模式
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「大丈夫だよ、何も怖がることはない」と僕は言った。でもそれは自分に言いきかせるための言葉だった。
「どうするの?」とユミヨシさんは訊いた。
「二人で先の方に行ってみよう」と僕は言った。「僕は二人の人物に会う目的でこのホテルに戻ってきたんだ。一人は君で、もう一人はその相手だ。彼はこの闇の奥の方にいる。そしてそこで僕を待ってるんだ」
「あの部屋にいた人ね?」
「そうだよ。彼だ」
「でも怖いわ。本当にすごく怖い」とユミヨシさんは言った。彼女の声は震えてうわずっていた。仕方無い、僕だって怖いのだ。
僕は彼女の瞼にそっと唇をつけた。「怖くない。今度は僕が一緒にいる。ずっと手を握りあっていよう。手を放さなければ大丈夫だよ。どんなことがあっても放しちゃ駄目だよ。じっとくっついているんだ」
僕は部屋の中に戻って、バッグの中から前もって用意しておいたペンライトとビックのライターを出し、ウィンドブレーカーのポケットに突っ込んだ。そしてゆっくりとドアを開け、ユミヨシさんの手を取って廊下に足を踏み出した。
「どっちに行くの?」と彼女が訊いた。
「右だよ」と僕は言った。「いつも右なんだ。決まってるんだ」
僕はペンライトで足元を照らしながら廊下を歩いた。暗闇の中で以前に感じた通り、それはドルフィン?ホテルの廊下ではなかった。もっともっと古い建物の廊下だった。赤いカーペットは擦り切れ、廊下はところどころへこんでいた。漆喰の壁には老人斑のような宿命的な染みがついていた。いるかホテルだ、と僕は思った。正確にそのままのいるかホテルではない。でもここはいるかホテルに似た何かなのだ。いるかホテル的な何かなのだ。しばらくまっすぐ進むと、廊下は前回と同じようにやはり右に折れていた。僕は廊下を曲がった。でもこの前とは何かが違っていた。光が見えないのだ。遠くのドアの隙間からこぼれていたあの蝋燭の微かな光が見えないのだ。僕は念のためにライトを消してみた。でも同じだった。そこに光はなかった。完璧な闇が狡猾な水のように音もなく僕らを包んだ。
ユミヨシさんは僕の手をぎゅっと強く握っていた。「光が見えない」と僕は言った。僕の声はひどく乾いていた。それは全然僕の声に聞こえなかった。「あそこのドアから光が見えたんだ。この前は」
「私の時もそうだったわ。あそこに見えた」

“不要紧的,什么也不可怕。”我说。可是那是我对自己说的话。
“怎么办呢?”ユミヨシ问道。
“两人一起到前面去吧。”我说。“我是有要见两人的目的才回到这个宾馆。一个人是你,一个人是那个朋友。他在这个黑暗的最里面。而且在那里等着我。”
“就是那个房间的人?”
“是的,就是他。”
“可是太可怕了。实在是太可怕了。” ユミヨシ说。她的声音震动变尖。没有办法,连我也害怕。
我轻轻吻了一下她的脸。“不害怕。这次有我一起去。把手再抓紧一点。只要不放开手就没事。无论发生什么事只要不放就没事。一直抓紧就好。”
我返回房间,我从包中拿出准备好的小手电和打火机,放到外套衣口袋中。然后慢慢地打开门,抓住ユミヨシ的手朝走廊走去。
“去哪里呢?”她问道。
“向右走。”我说。“一直朝右走。原来就是这样。”
我用小手电照着脚下在走廊走。在黑暗中和以前的感觉一样,那并不是海豚宾馆走廊。那是很久很久以前的古建筑的走廊。红地毯被磨破,廊地板凸凹不平。灰泥墙壁上满是像老人斑宿命那样的斑点。这就是海豚宾馆。正确地讲并不是原样的海豚宾馆。可是多少总有些海豚宾馆的模样。就像海豚宾馆那样。一直朝前走一会儿,和以前一样走廊还是向右拐。我沿着走廊右拐。可是这里和以前有些不同。看不到光线。从很远的门缝中泄漏的蜡烛微弱光线,看不见。我不由地天掉手电筒。可是还是那样。那里没有光线。彻底的黑暗就像水那样无声地把我包围住。
    ユミヨシ更加握紧我的手。“看不见光线。”我说。我的声音特别干涸。那完全听不懂我的声音。“以前,能看到从那个门里传出来的光。”
“我那个时候也是那样。在那里能看到。”
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 楼主| 发表于 2018-1-4 21:20:06 | 显示全部楼层
他们要去见的,是羊男。
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