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1991年読解
問題Ⅰ
《日》私たちがものを食べたとき、その前と後で私たちの体重はどのように変化するのだろうか。たとえば、いま100gのくだものを食べたとして、体重は何グラム増えるだろうか。答えは100gである。当たり前じゃないかと怒ってはいけない。それは食べたすぐ後の話なのだ。では、食べてから時間が経ったらどうなるだろうか。
《中》我们在进食时,我们的体重在进食前后会产生怎么样的变化呢?例如,现在就进食100克的食物,体重应该会上升多少克呢?答案是100克。别生气这不正是理所当然的吗?因为那是进食后马上说的话。但是,要是从进食后过一段时间又会怎样呢?
《日》今から380年ほど前、あるイタリアの学者が、食べ物の重さと体重の関係を知るために、自分の体を使って体重の変化をこまかく調べた。まず、人間が仱毪长趣韦扦氪螭胜悉辘蛱貏eに作り、その上に何日間も座り続けて、食べたり飲んだり、大便や小便をしたりした。そして、そのたびに体重の変化を丁寧に計って調べたのである。
《中》距今380多年前,有位意大利的学者,为了了解食物的重量和体重之间的关系,用自己的身体对体重的变化进行了详细的调查。 首先,特地做了一个能乘坐一个人那么大的秤,好几天都持续坐在上面又吃又喝,又大便又小便。于是,在那过程中认真地计算和调查体重的变化。
《日》最初、その学者が考えたのは、食べたり飲んだりした物の重さから、外に出した大便や小便の重さを単純に引き算した分だけ体重は増えるだろう、ということだった。ところが、実験をしてみた結果、彼が考えていたほど体重は増えなかったのである。彼は実験に間違いがあったのかもしれないと思って何回もやり直してみたが,結果はやはり同じだった。彼は困ってしまった。恐らく、食べ物や飲み物の一部は、何か目には見えない物と
なって体の外へ出て行ってしまったのだろう、結局、彼はそう考えた。そう、彼は間違っていなかった。
《中》最初,那位学者认为,把吃的喝的东西的重量减去排出体外的大小便应该等于上升的体重吧!然而,从实验结果看来,体重并没有上升到他所预计的重量。他以为是做实验时可能出了什么错,于是再做了很多次同样的实验,但是结果仍然没变。他很困惑。难道是食物和饮料的一部分成了肉眼看不到的东西排出体外?结果,他是这样认为的。对了,他没错。
《日》では、その目に見えない物となって出ていったのは何か。一つは汗である。人間の体からは、たとえじっとしていても、一日に1kg近くの汗が外に出ていく。この汗のことについてはイタリアの学者も考えていた。もう一つは息を吐くときに出る炭酸ガス、つまりCO2だ。これは彼の時代よりずっと後になって、あるイギリスの学者が調べたことだが、体重68kgの日とは一日に約0.7kgの酸素(O2)を取り入れて約0.8kgのCO2を出しているという。つまり、人間の体重は、呼吸をするだけで、一日に約0.12kgずつへっていくことになるわけである。
《中》那么,成了肉眼看不到而排出来的东西是什么呢?其中之一是汗。人体即使一直不到,一天里也会排出一公斤的汗。意大利的学者也考虑过汗这一点。另外一个是呼出来的碳酸也就是二氧化碳。这是距他那个时代很久后有位イギリス的学者查出来的,体重为68公斤的人在一天里吸入酸素约0.7公斤,呼出CO2约0.82公斤。也就是说,人的体重仅在呼吸这方面每天就减轻了约0.12公斤。
《日》大変な苦労をして実験をした学者も、残念ながら、この事にまでは気がつかなかった。そのころは、空気はただ空気とだけ考えられていて、O2やCO2などいろいろな気体からできているとは考えられていなかったからである。
《中》做了很艰难实验的学者也很可惜,没注意到这一点。那时候,只认为空气就是空气,并没考虑到空气是由O2和CO2等各种各样的气体合成的。 |
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