【バグダッド=小森保良】イラク暫定政府のお目付け役となる「諮問評議会」を選出する国民会議が、予定通り7月中に開催されるのか微妙な情勢となってきた。幅広い階層の民意を反映させるための会議だが、1千人にのぼる代表の選出が遅れており、アラウィ首相も中東歴訪に出かけてしまった。主権移譲後の大きな節目となる政治日程が守られるのか、内外の関心を集めている。
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国民会議の7月開催は、新憲法制定までの法基盤、イラク基本法に定められている。準備委員会のフアド・マアスム委員長は朝日新聞記者に対し、「基本法に定められた通り、7月中に開催できるよう全力を尽くしている」と語った。
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だが、準備の遅れは否めない。準備委は国内全18州から出席する計560人の地方代表の選出を22日までに終えるよう、各州に求めている。しかし多くの州で作業が遅れ、期限内に代表を決められるのは、限られた州になりそうだという。
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政党や宗教団体、部族などからの出席者をめぐっても現在、資格審査が行われている最中。出席者が決まっても、議案や議事日程の調整に相当の時間がかかるとされる。 * R+ i* |/ T" r; Q
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中でも注目されるのは、イスラム教シーア派の強硬指導者ムクタダ・サドル師の扱いだ。マアスム委員長は、影響力を勘案すれば同師の組織にも「出席を求めることになろう」と述べた。 $ w! I' _7 T" o5 r
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d& f2 Q9 g) b& y0 J しかし、サドル師には殺人容疑で逮捕状が出ている。そのうえ、暫定政府が求めている民兵組織の解体にも応じていない。サドル師やその側近の出席が認められれば、ほかの参加者らから反発が出るのは必至だ。
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5 u& a8 h+ a; E" D" g: N( J 一方、首相府によると、アラウィ首相の外遊は「おおむね2週間で、今月31日までには戻る予定」。国民会議の開催の遅れは必至とみて、この時期の外遊に踏み切った節がある。 $ B2 T- h& {2 d6 G2 Q4 b
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来年1月までに実施予定の暫定国民議会選挙など、今後の政治日程には時間の余裕があり、暫定政府内には「少々の遅れは問題にならない」との声も聞かれだした。 : w, z4 q. ^* Q- z
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8 O, G7 P3 b! }" \ G$ i- X また、1千人がバグダッドに集まる会議はテロの標的になる恐れがある。政府関係者によると、治安対策の準備にもっと時間をかけるべきだとの指摘もあるという。 # ~! N' y9 ^- v2 w4 s
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9 c+ {+ _" m" I《キーワード》イラク国民会議 国内18州から選出される地方代表560人や、政党、宗教団体などの代表ら計約1千人が参加する。会期は3日間。主な課題について暫定政府の対応などを協議するほか、来年1月までの直接選挙で暫定国民議会が発足するまで、政府に対して「議会」の機能をはたす諮問評議会(100人)を選出する。諮問評議会は議員の3分の2の同意があれば、暫定政府の決定に対する拒否権の行使も認められる。国民会議や諮問評議会については、3月制定のイラク基本法に明記されている。
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