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慣用句は会話の中ではスパイスのようなものです。使いすぎはよくありませんが、うまく使えば会話がとても生き生きとして、「味のある」ものになります。
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● 目を使った慣用句
目は、当然何かが見えることを意味します→(1)。また、いろいろな気持ちも目に表れます→(2)(3)。そして、見ることは判断とも関係します→(4)。
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(1)目につく
[意味] 目立って見える。注意をひく
[例] 最近、町を歩いていると、自己主張の強いファッンョンの若者が目につくようになった。
[関連表現] 彼女の病状は目に見えて(=はっきりと)よくなった。
(2)目を丸くする
[意味] とても驚いて目を大きくひらく
[例] 日本に初めて来た留学生は、日本の物価の高さに目を丸くするそうだ。
[関連表現] その指輪は目の玉が飛び出る(=びっくりする)ほど高かった。
(3)目からうろこが落ちる
[意味] 今まで自分が知らなかった真実が何かをきっかけにわかり、感動する。
[例]
A「スコット先生の講演を聞いて、目からうろこが落ちる思いがしたよ」
B「へえ、どんな話だったの」
A「人間のせいで、いかに環境が破壊されているかっていう話さ」
(4)(見る)目がある
[意味] 物や人の本当の価値や姿を見抜く力がある
[例1]
A「これはすばらい絵ですね」
B「君は絵を見る目があるね。実は、この絵は、1億円以上の価値があるんだよ」
[例2] 人を見る目がないと、だまされてお金をとられることもある。
[関連表現] 店員「お客さま、こららのネクタイをお選びになるとは、お目が高い(=商品がいい物かどうか見分ける力がある)」
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