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发表于 2006-1-12 10:46:43
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【天声人語】
2006年01月12日(木曜日)付
行ったことはないが、いつかは訪ねてみたい。信越国境にある秋山郷も、そんな旅ごころを誘う場所の一つだろう。平家の落人伝説の残るその地が、豪雪で孤立している。
“没去过,但很想找个时间去看看。”位于信越国境的秋山乡,大概就是这样一个对游人很有吸引力的地方吧。这个传说是平家家族隐归之地的地方,现在因豪雪而与外界隔绝了。
「秋山には古(いにしへ)の風俗おのづから残れりと聞(きき)しゆゑ一度は尋(たづね)ばやとおもひ居りしに……米味噌醤油鰹節茶蝋燭(らふそく)までをも用意して……」。新潟の文人、鈴木牧之が秋山郷を訪ねたのは、江戸後期のことだった。この『北越雪譜』(岩波文庫)には、心引かれた地へ旅立つ思いや現地での見聞が記されている。
“据闻秋山古风仍存,遂拟前往探访小住……米豆酱酱油鱼干茶蜡烛均已备好……”。新泻的文人鈴木牧之造访秋山乡,是在江户时代后期。这本《北越雪谱》(岩波文库)里,记录了作者对前往一直向往的地方旅行时的心情及在当地的见闻。
牧之が秋山郷への旅で著した別の一冊『秋山記行』(東洋文庫)には、当時の集落を描いた絵が載っている。見ているうちに、先日見た一枚の写真が絵に重なってきた。それは、雪で孤立状態になった秋山郷を上空から撮影したものだった。
牧之所著的另一本关于到秋山乡旅行的书《秋山行记》(东洋文库)里,有一幅描画当时村落的画。我看着看着这幅画,感觉它跟我前几天看的一张照片重叠在了一起。那是一张从空中拍摄的,因雪而与外界隔绝了的秋山乡的照片。
絵の方では、かやぶきの家がわずかに点在している。写真の方の家は大きく数も多い。しかし厚い雪がその家々の屋根を覆っているので、昔の秋山郷のたたずまいがよみがえったかのように見えた。
在画里,只有零零星星的几家茅房屋,而照片上的房子又大数量又多。然而由于照片上的房子的房顶全被厚厚的积雪所覆盖,让人仿佛感到往昔的秋山乡又一次复活了。
やはり江戸の後期に書かれた『信濃奇勝録』が、当時の人々の様子を伝えている。争ったり怒ったりすることなく、質朴で「太古の人の如し まことに世外の一世界なり」
同样是写于江户后期的书《信浓奇胜录》里,描写了当时秋山乡居民的生活情形:没有争斗、没有怄气,非常淳朴。“如同远古之人 宛如世外桃源”
冬場には道が閉ざされてきた秋山郷は、隔絶の地であればこそ、うつろわない暮らしや文化を伝えてきた。しかし今では、人々の暮らしは周囲と行き来することで成り立っている。地上の道は閉ざされたが、牧之の時代には思い及ばなかった空の道も使って、一世界と世界とをつなぎ続けたい。
以前,正因为秋山乡在冬天通往外界的道路全部封死,成为与世隔绝之地,才使原汁原味的生活方式及文化得以保留。然而在今天,人们的生活是建立在与周围的交往之上的。即使地面的路被封死了,但现在还有牧之那个年代还无法想象的空中通道。希望可以通过这个通道让一个个世界继续连接起来。 |
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