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发表于 2006-1-30 08:57:44
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衛星(えいせい)「だいち」 今度(こんど)こそ働(はたら)いてほしい
地表(ちひょう)の様子(ようす)を観測(かんそく)する人工(じんこう)衛星(えいせい)「だいち」が、太陽(たいよう)電池(でんち)のパネルやアンテナを広(ひろ)げ、基本(きほん)的(てき)な性能(せいのう)を確(たし)かめる第(だい)1段階(だんかい)を終(お)えた。これから3カ月(げつ)かけて観測(かんそく)の準備(じゅんび)をする。
だいちは、H2Aロケット8号機(ごうき)で鹿児島(かごしま)県(けん)の種子島宇宙(たねがしまうちゅう)センターから打(う)ち上(あ)げられた。宇宙(うちゅう)航空(こうくう)研究(けんきゅう)開発(かいはつ)機構(きこう)にとっては、昨年(さくねん)2月(にがつ)の気象(きしょう)衛星(えいせい)「ひまわり6号(ごう)」の打(う)ち上(あ)げ成功(せいこう)に次(つ)ぐ朗報(ろうほう)だ。
だいちの第(だい)一(いち)の任務(にんむ)は、2万(まん)5千(せん)分(ぶん)の1の地形(ちけい)図(ず)作(づく)りだ。長(なが)さ2・5メートルのものまで見分(みわ)けられ、斜(なな)めも含(ふく)めて3方向(ほうこう)から見(み)ることで立体(りったい)的(てき)に観測(かんそく)できる。測量(そくりょう)による地形(ちけい)図(ず)とは違(ちが)い、地形(ちけい)の変化(へんか)にすぐ対応(たいおう)でき、データを加工(かこう)すれば、鳥瞰図(ちょうかんず)(ちょうかんず)も作(つく)れる。精密(せいみつ)な地図(ちず)のない国(くに)から求(もと)められれば、協力(きょうりょく)する計画(けいかく)もある。
地震(じしん)や津波(つなみ)など大(だい)規模(きぼ)な災害(さいがい)の様子(ようす)をとらえ、救援(きゅうえん)や防災(ぼうさい)に役立(やくだ)てるのも重要(じゅうよう)な役割(やくわり)だ。地球(ちきゅう)上(じょう)のどこで災害(さいがい)が起(お)きても、2日(にち)以内(いない)に観測(かんそく)できるのが強(つよ)みで、国際(こくさい)的(てき)な防災(ぼうさい)ネットワークを通(つう)じたすばやい情報(じょうほう)提供(ていきょう)が期待(きたい)されている。
地表(ちひょう)の特徴(とくちょう)から地下(ちか)資源(しげん)を探(さが)し、流氷(りゅうひょう)や森林(しんりん)も観測(かんそく)する。用途(ようと)は実(じつ)に広(ひろ)い。
それなのに、地表(ちひょう)を観測(かんそく)する日本(にっぽん)の衛星(えいせい)はずっと不在(ふざい)だった。96年(ねん)に打(う)ち上(あ)げた「みどり」、02年(ねん)に打(う)ち上(あ)げた「みどり2号(ごう)」は太陽(たいよう)電池(でんち)などがこわれ、いずれも1年(ねん)足(た)らずで使(つか)えなくなった。
どちらも重(おも)さ3トンを超(こ)える大型(おおがた)衛星(えいせい)だった。だいちはさらに重(おも)く、4トンもある。それだけ複雑(ふくざつ)な構造(こうぞう)を持(も)ち、故障(こしょう)の可能(かのう)性(せい)も大(おお)きくなる。設計(せっけい)上(じょう)、寿命(じゅみょう)は少(すく)なくとも3年(ねん)で、5年(ねん)使(つか)うことをめざしている。今度(こんど)こそ、1日(にち)でも長(なが)く、しっかりと働(はたら)いてほしい。
H2Aロケットの成績(せいせき)は、通算(つうさん)で7回(かい)成功(せいこう)、1回(かい)失敗(しっぱい)となった。
気(き)がかりなのは、打(う)ち上(あ)げ直前(ちょくぜん)に間違(まちが)った警報(けいほう)が鳴(な)るなど、悪天候(あくてんこう)以外(いがい)の原因(げんいん)で2回(かい)も延期(えんき)されたことだ。ロケット本体(ほんたい)には問題(もんだい)がなく、それぞれ1日(にち)遅(おく)れですんだが、システム全体(ぜんたい)の信頼(しんらい)性(せい)に不安(ふあん)を残(のこ)した。
新型(しんがた)ロケットは、20回(かい)ほど打(う)ち上(あ)げてようやく一人前(いちにんまえ)といわれる。日本(にっぽん)は打(う)ち上(あ)げ回数(かいすう)が欧米(おうべい)よりはるかに少(すく)ない。それだけ1回(かい)1回(かい)が大切(たいせつ)になる。徹底的(てっていてき)に分析(ぶんせき)して教訓(きょうくん)を引(ひ)き出(だ)し、完成(かんせい)度(ど)を上(あ)げていくしかない。
必要(ひつよう)な衛星(えいせい)を必要(ひつよう)なときに着実(ちゃくじつ)に上(あ)げられる。それが主力(しゅりょく)ロケットとしてのH2Aの役目(やくめ)だ。そうした信頼(しんらい)性(せい)の高(たか)さこそ、世界(せかい)の打(う)ち上(あ)げ競争(きょうそう)の中(なか)で、日本(にっぽん)がめざすべきことだろう。
2月(にがつ)半(なか)ばには、ひまわり6号(ごう)のバックアップ衛星(えいせい)を積(つ)んだH2A9号機(ごうき)に加(くわ)え、赤外線(せきがいせん)で宇宙(うちゅう)を観測(かんそく)する科学(かがく)衛星(えいせい)を積(つ)んだM5ロケットの打(う)ち上(あ)げが待(ま)つ。約(やく)1カ月(げつ)のうちに3機(き)も打(う)ち上(あ)げるのは、日本(にっぽん)では初(はじ)めての経験(けいけん)だ。
うまくいけば、衛星(えいせい)もロケットもトラブル続(つづ)きだった日本(にっぽん)の宇宙(うちゅう)開発(かいはつ)の復調(ふくちょう)を内外(ないがい)に印象(いんしょう)づけることになるだろう。ぜひ成功(せいこう)させてほしい。 |
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