こんにちは。
皆さんが既に回答されている通り、「悲しい」と「胸が痛い」の意味は同じ、と考えればいいと思います。
問題の単語を動詞にすると
①悲しい(形容詞)→悲しむ 五段 他動詞
②胸が痛い(形容詞)→胸が痛む 五段 自動詞
問題は
A.友人の死を( )暇もありませんでした。
B.地震で家族を亡くした人を考えると( )ます。
他動詞は目的語「を」の形でとります。
ですから、この問題では「友人の死『を』」があるAの方に
「悲しむ」が入ります。
答えは皆さんが書いている通り
・友人の死を悲しむ暇もありませんでした。
また、Bの問題では
「地震で家族を亡くした人を考える『と』」の「と」が
ポイントになると思います。
これは
「人が立つ『と』ドアが開く」(自動ドアの説明)のように
『と』の前と後ろの状況が必然でつながる時に
使います。
この場合、『と』の後ろには意思を持った単語は入れられません。
ですから、後ろには自動詞、つまり「胸が痛む」が入ります。
・地震で家族を亡くした人を考えると胸が痛みます。
更に
胸が痛む には 胸を痛める(他動詞)という形もあるのですが
そうすると
A.友人の死を胸を痛める暇もありませんでした。
も可能、となりますね。
しかし、これでは「を」が重なって何を指しているのかわかりにくいので
「胸を痛める」の対象には「に」を使います。
・友人の死に胸を痛める暇もありませんでした。
実際はあまり使いませんが、おかしい文章ではないと思います。 |