(たくと 5~6歳のころ)
おかあさんは僕が幼稚園生だったころ、ぼくの幼稚園のお金を払うために、
月曜日から金曜日の9時から5時まで一生懸命(とおかあさんは言っている)働いていました。
どんなお仕事してるの?って聞いたら、なんだか、機械のサポートのお仕事をしてるんだって。
ぼくはそれを聞いたとき、一瞬耳を疑ったよ。
だって、おかあさんは、はっきりいって、メカに弱いんだ。
そのくせ、調子が悪い機械を分解するのは好きなんだよね。
おかあさんがものを分解した後にぼくがよく見てみると、ネジが1,2本は必ず残っている。
そしてもちろん、その機械が直った試しはない。
おかあさんはよくコンピューターも使ってるけど、買ったときは、それはそれはひどかったよ。
パソコンショップのお兄さんが接続してってくれたんだけど、そのお兄さんに、
「間違ったボタンを押したりしたら、後ろから火をふくとか、
爆発したりするようなことはあるんでしょうか」って、
真剣に聞いてたもの。
ガメラじゃないんだからさ・・・
ぼくのほうが顔から火をふきそうだったよ。
この前だって、おかあさんは、たくさんのデータが入れられる、と喜んでMOを買ってきた。
その晩、おかあさんは、そのMOをフロッピーディスクのドライブに何度も何度もつっこもうと努力していた。
ぼくはおかあさんが、MOかコンピュータのどっちかをこわすと思ったよ。
だって、フロッピーのドライブにドライバーを突っ込んだりしてるんだもん!
何か、しかけがあるに違いない、と思ったんだってさ。
おかあさんいわく、MOがフロッピーと同じ大きさだったし、よく似てたから、便利なフロッピーが開発されたんだ、と思って、
お店の人に「これはフロッピーのドライブで使えますか?」ってきいたんだって(あー恥ずかしい・・・)。
そうしたら、その店員さんも「使えますよ」って答えたんだってさ。
でも、おかあさんはちょっと不思議に思って、「これ、ちょっとフロッピーより厚いようですけど??」って聞いたら、
その店員さんが、「大丈夫ですよ!」って言うから、そう言うなら、と思って安心して買ったんだって。
お店の人もひどいけど、おかあさんもひどいよね!
ぼくはもう大笑いしてしまったよ。
今じゃぁ、DVD主流になって、MOはあまり使われてないかもしれないね。
このホームページにもおかあさんはすごく苦労したんだ。どうしてかって言うと、
作るのはまあ順調だった、と思う。
その後なんだけど、おかあさんはどうしてもアップロードできなかったんだ。
ぼくはそれがよく分かる、
だって、おかあさんは知識が乏しいんだから。
それで、何日か悩んだあげく、
結局会社でコンピューターの達人にやってもらうことにしたんだ。
普通だったら、これで完璧! ホームページ開設! のはずだよね。
それができないのが、おかあさんなんだよ・・・
おかあさんが作ったファイルは、すごく長い名前がついたものばっかりだったんだ。
大文字やら小文字やら、半角やら全角やらいりまじっていた。
おかあさんは名前のつけかたも知らなかったんだよ・・・
だからアップロードもできなかったんだ。
さすがにコンピューターの達人も困っていたよ。
こんなことから教えなくちゃいけないのかって。
こんなおかあさんに、いろいろと教えなくちゃいけない会社の人は、
すっごく大変だったとぼくは思う。
その節はたくさん、たくさんご迷惑をおかけして、ごめんなさい。
ぼくがかわりにあやまります。
でも最近、おかあさんはすこ~しづつレベルアップしている。
コンピューターに、内臓のハードディスクやメモリを組み込んだりしている。
ぼくが後でチェックしても、ネジがころがっていることはない。
それに、写真の編集もできるようになった。
おかあさんみたいな人がいろいろなことをできるようになったなんて、いい時代になったと思うよ。
おかあさんの上達ぶりに、ぼくは目を細めているんだ!
(たくと 7~8歳のころ)
お母さんは僕が小学校に入学と同時に仕事を変わったんだ。
小学校で「用務」の仕事をしている。
でも僕とは同じ小学校には勤務できないから違う小学校に行っているんだ。
用務さんの仕事は朝が早いから、お母さんは毎日5:00に起きて、
6:30に僕を起こして、7:10には家を出る生活だ。
毎日頑張ってると思うよ。
でも、ぼくだってがんばってるんだ。
だって、お母さんが家を出ていった後、僕一人でTVを見て、
時間が来たらカバンしょって、
電気を消して、ドアに鍵をかけて出て行くんだから。
もちろん、たま~に電気を消し忘れることもあるけどね
(しょっちゅうだ、ってお母さんが後ろで怒鳴ってるよ…)。
働いているお母さんを見てると、僕もがんばらなくっちゃ、って思うんだよね、不思議と。
おかあさんは、方向音痴なんだ。
方向クソ音痴、といってもいいと思う。
そのくせに、車の運転が好きなんだ。
ぼくを隣に乗せて、よく道に迷う。
カーナビがあったって、関係ない。
だって、おかあさんは、カーナビの使い方が分からないから。
ぼくは、1度通った道を覚えているから、「ここを曲がるんだよ」と教えてあげる。
でも、おかあさんはぼくを信用してないから、ぼくの行った方向と反対に進む。
そして、迷う・・・
名誉挽回のために言っておくと、おかあさんは運転がうまい、と思う。
特にせまい道がうまい。高速も大好きだし、山道も上手だ。
運転しながら、「へったくそ ! おまえ、免許持ってんのか?! 」とか、
「さっさといけよ!ヘボ!」などとよく文句を言っている。
車を運転すると性格が変わる人が結構いるって聞いてるけど、
おかあさんはまったく変わらない。
いつもと同じだ・・・
マヌケなお母さんの話
①麦茶編
夏は、冷蔵庫の麦茶がおいしい季節。おかあさんも大好きだから、
冷蔵庫の中をのぞいて、いつものようにコップに注いで、ゴクゴク・・・
しかし、「ぎゃ~!」と叫んで、今度はお水を飲んでいる。
どうしたのかと思ってコップの中身を確かめてみると、
なんとそれは晩ごはん用に冷やしてあった、めんつゆだった。
お母さんが自分で冷蔵庫に入れたはずなんだけどねえ・・・
ついでに言うと、おかあさんは、アイスコーヒーとめんつゆを間違えたこともあるんだ。
めんつゆに牛乳を入れてのんでたよ・・・想像してみて!
②たらこ編
みんなはたらこのおにぎり、好きでしょ?
僕の大好物なんだ。
お母さんはいつもたらこは生協から取っているから冷凍で来るんだよね。
この前の朝も、そのたらこを冷凍庫から出して、包丁で切って、おにぎりにしてくれた・・・はずなんだ。
だけど・・・食べて見て、もうビックリ!!!
なんとそのおにぎりは、「バナナおにぎり」だったんだよ!!!
バナナの入っているおにぎりを想像してみて!
かんだ瞬間、ニュルッとして、僕は思わず口から出してしまったのだ。
冷凍庫から出した物は、冷凍してあったモンキーバナナだったんだよ。
ちょうど大きさも色も似ている(本当かなぁ・・・?)らしい。
それを、包丁で切っても気がつかないで、おにぎりにしっかりと入れてくれたわけ。
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
こんなことくらいで驚いていては、おかあさんの子供はやっていけない。
ぼく達は最近、宮崎 駿のビデオにこっている。
となりのトトロや魔女の宅急便、風の谷のナウシカ、なんかを見た。
紅の豚のブタさんなんて、超かっこいい!!!
もちろん、映画館で新作を見ることだってある。
感動するよね~!
僕なんてすぐ泣いちゃうんだけど、
そのとき横を向いて、お母さんはどうかな、と思ってみてみたんだ.
お母さんはじっと映画を見ているふりをしていたけど、ぼくにはわかったよ.
お母さんも泣いていたんだ.
でも、動くと涙がこぼれちゃうから、じっとしていたんだ.
きっとぼくには泣いてるところを見せたくなかったんだろうなあ.
別にぼくは気にしないのにさ…
おかあさんは、海外旅行が好きなんだ。
そのおかげで、ぼくもよく連れていってもらってる。
シンガポールに5回、香港に1回いって、それとオーストラリアのパースにに5ヶ月住んでいた。
2人ともパースが好きで、そのあとにも2回行ったんだよね。
パース3月編と12月編があるから、ぜひご覧下さい。
この前はサイパンにも行ってきたし、その次は韓国を予定してます。
でも、おかあさんは、このほかに、香港に3回と、あと、
お父さんとハワイにいったことがあるんだって。
なんでも、新婚旅行、って言ってたな。
その時の写真を見せてもらったけど、なんと、ぼくが写っていないんだ!!!
お父さんとおかあさんと2人で、ぼくに内緒でハワイにいったらしい。
こんなことってあってもいいんだろうか・・・
ぼくはおかあさんに文句を言ったんだけど、おかあさんは笑っていた。
どうしてかなあ・・・???
そう言えば、おかあさんは、東京ディズニーランドにもよく行っている。
きっと、30回くらいは行ってるんじゃないかな。
トイレの場所もアトラクションの場所もきっちり頭に入っているようだ。
よく飽きないと思うけど、ぼくも大好きだから文句は言えない。
そしてもちろん、ディズニーシーにも行ってるよ。
これはラッキーなことにプレビューで2回も行くことが出来たんだ。
こちらの報告もよかったら見てね。
そんなおかあさんだから、フロリダにいきたかったのはよ~くわかる。
それが2000年のクリスマス、夢が叶ったんだよ!
ぼくたちはフロリダのディズニーワールドに行ってきたんだ。
よかったら、フロリダ旅行の報告も見てね。
ぼくが大きくなって、世界の桧舞台で活躍できるようになったら、
絶対に、絶対に、おかあさんをカナダとマダガスカルに招待してあげるんだ!
お母さんは秋のカナダに行きたい、っていってたからね。
マダガスカルに行ってたくさんの動物や自然も満喫したいんだって。
ボク、ちょっと太めだから、お相撲の世界で大活躍しているかもしれないし、
NBAのバスケの選手になってるかもしれないし、
演歌歌手になって芸能界でスターになっているかもしれない。
けど、とにかく、おかあさんをカナダとマダガスカルに連れていってあげるのが、
ぼくの夢でもあるんだ!
おかあさん、それまでまっててね!
ここまで読んでくれてどうもありがとう!またきてね!
Powered by Discuz! X3.4
© 2001-2017 Comsenz Inc.