人間のコミュニケーションの手段がこの半世紀の間に大きく進歩した。
一九五〇年頃までは、みんな紙に手で文章を書き、封筒に相手の住所を書いて、手紙を入れて封をし、切手を貼って郵便ポストに入れるという方法をとった。
それが、電話網が発達するにつれて、電話ですむような用事はできるだけ電話ですますようになった。込み入ったこと、口では言いにくいような内容は手紙のほうがいいが、電話は手軽だし、非常に便利だ。
二〇世紀末からは、その電話回線を使って文章を送る電子メールが急速に普及した。このe-mailでは、コンピュータと電話回線を使いながら、あくまでも文章が、つまり手紙が世界中に瞬時に送れるようになったのである。これは革命的な変化といっていい。
コミュニケーションの手段は発達したが、人間の気持ちは、別に今までと変わったわけではない。自分お気持ちをよりよく伝えるために、適切な方法を選ぶことが必要である。
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