最近、勉強のことも仕事のことも、悩んでいます。迷ったとき、人は「よりよく生きよう」と自分自身を励ましながら、その時間を乗り越えます。私もそうやって、これまでの私にとって「よりよく生きる」ということは、努力を怠らないこと、前向きに生きることであり、それは自分よりも多く生きている大人達によって言われている結果論を知らず知らずのうちに聞き入れた言葉であったと思います。そんなエールを送り続けていたが、次第に私は行き詰まり、心にある疑問が生まれてきた。努力し、前向きに生きることももちろん大切だが、私達は十人十色、価値観も様々です。よりよくいきるための支えとなるようなものが、一人一人それぞれにあるのではないか。私にとって、「よりよく生きる」とはどういうことだろう。そのために、私に何が必要なのだろう。

学校や世の中は言う「夢を見過ぎだよ。もっと現実をみなきゃ。行きたい大学に行き、社会に出て働くために、今必死に勉強しなさい。他の人より成功し偉くなれば、愛だの友情だの、そんなものは後からついて来るのだから。それがあなたたちにとって一番よいのだから」。理想も目標も持てず心にゆとりを失くしていた私は、繰り返される言葉を聞きながら次第に全てのことが、自分自身さえもとてもつまらないものに思えてきました。何のための勉強、何のための努力なのでしょう。将来のために今があるのではありません。今自分が一番すきで心からたのしいと思えることを見つめ、大切でしょう。最善の未来は、その向こうにあるんでしょう．．．．．．

今日一日を十分に生き、出会った一つ一つの出来ことを幸せに感じて生きることが出来れば、今まで見落としていたようなことが沢山の発見や感動となって、胸に刻まれていくでしょう。万人に等しく分け与えられた一日の中で、できるだけ多くのことを感じ取り、吸収していきたいです。そうして耕され、培われた心で、暖かいものの見方や感じ方できるようになれば、それは私にとって、きっと素晴らしい財産となるでしょう．．．．．．