今年春、たまたま会った中国人のビジネスマンが、リチウムイオン電池の話をしていた。中国製を欧州に売り込むため、ドイツに販売会社をつくったが、品質面などで日本製の壁が厚く、苦戦しているとぼやいていた。 今春,筆者偶遇一名中國的商務人員,兩人聊起了鋰電池。他抱怨道“為了將中國的產品銷往歐洲,專門在德國成立了銷售公司,但質量方面的聲譽卻無法與日本產品匹敵,因而還在進行艱難的奮戰。
携帯電話やノートパソコンに欠かせないリチウムイオン電池は、91年にソニーが世界で初めて実用化したものだ。中国や韓国製の追い上げを受けているが、今でも日本製が世界のシェアの7割を占めている。
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手機及筆記本電腦所不可缺少的鋰電池,是索尼公司於91年率先在世界上將其實用化的。儘管受到中國和韓國產品的奮起直追,但如今日本製造的鋰電池依然占世界銷售總額的7成。
その日本製への信頼を大きく損ねかねない事態が起きている。ノートパソコン内のソニー製の電池がまれに過熱・発火する恐れがあるとして、約410万個の電池をリコール(回収・無料交換)すると、米国のパソコンメーカーが発表した。ソニーによると、製造過程で微小な金属片が混入したことが原因のようだ。
但近期卻出現了可能影響人們對日本該產品信賴的事態。美國的個人電腦製造廠宣佈,筆記本電腦內置的索尼電池存在著稍微過熱·點火的可能,故召回了約410萬個電池 (回收或免費更換)。索尼方面稱,可能是由於製造過程中混入了微小的金屬片而造成的。
91年の実用化にあたって、開発者は思いつく限りの安全テストを繰り返したという。電池を高熱のてんぷら油に放り込んだり、コンクリートの塊を上から落としたりした。電子レンジにも入れてみた。様々なテストを乗り越え、安全を確認した上で、携帯電話への内蔵を決めた。
據說91年該產品實用化之前,研發者反復多次地進行能夠想到的所有安全試驗。諸如將電池丟進高溫的天麩羅油中,將混凝土塊從高處扔往鋰電池之上等等。甚至還試著將其放入了微波爐內。通過各種各樣的試驗,在確保安全之後,才決定將鋰電池內置於手機中。
今回の異物混入は、品質管理上ゆゆしい問題だと指摘する専門家もいる。当初の慎重な企業の取り組みが歳月を経て、ゆるんだきらいはなかったのか。 |
也有專家指出,此次異物混入,是品質管制上的重大問題。當初嚴謹從業的企業,難道隨著歲月流逝而變得有所鬆懈之嫌呢?
機内での発火を恐れる米国の航空当局は、ノートパソコンをどうすべきかなどの検討を始めている。日本の航空会社は現段階では特に何も考えていないというが、これだけ身近な製品なのだから、安全確認は徹底してほしい。
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唯恐機艙內著火的美國航空公司,已經開始探討該如何對待(乘客的)筆記本電腦。據說日本的航空公司現階段並未特別考慮該如何以對,但希望至少此類隨身物品,航空公司還是該徹底的確認其安全性。