現在の中国の為替介入により増発した中央銀行券が相当な過剰流動性をもたらしている・・・

つまり、貿易の黒字による獲得したドルを吸収するために、中央銀行が80％ぐらいのその買取のリスクを負っている。先進国では、この貿易黒字による外貨をほとんど民間銀行を通じて吸収している。中央銀行は、ただ為替介入するためにだけ自国通貨を投入するときがある。しかも、｢不胎化政策」（短期政府債権の発行など）をとることが普通である。マネーの過剰流動性の発生を防ぐことになる。中国は、「外貨集中制」という外貨体制をとっているので、非不胎化政策」の続きにより、市場にどんどん中銀券を投入し、過剰流動性を加速した。その結果としては、固定資産の価格の高騰を押し上げ、さらに流動性の商品(食品や日常生活商品など）のインフレを促進した。最近のCPI（消費者物価指数)を見たらわかると思う。もちろん、これは、現在のインフレ現象のすべての理由ではない。それに加えて、原油価格の上昇や、人民元の引き上げを狙う外国のホットマネーの流入により、国内の株や不動産のバブルを膨らしいている。現在のような、過剰流動性を解除するためには、為替相場制を変動相場制に移行することは、唯一の解決策である。もちろん、現在の中国の現状、たとえ金融システムの改革の不十分や資本取引の不自由化、中西部の格差問題など、産業構造の調整などを考えると、いきなり変動相場制へ移行するわけにはいけないが、これらの調整ができるにつれて変動相場制に切り替えるに違いないと思う。そのときにハードカレンシーとなった人民元を持つ我々中国人も誇らしいだろう（笑い）

したがって、現在の経済過熱化を抑えるためには、中央政府や中央銀行は、かならずこれ以上に金融引き締め政策を採らないといけないと思う。預金準備率や普通預金の利子率の引き上げおよび公定歩合の調整や民間銀行からの資金吸い上げ政策(公開市場オペ）をとらなけらければならない。現在の中国は、さまざまな金融政策をとっているが、効果は、そんなになかった。その理由は中途半端な形をとっているからだと思う。たとえ、預金の金利を上げたが、貸し出しの金利をそれなりの幅を上げなかった。過剰流動性を創造する主な金融機関＝銀行の信用創造を抑えないと、過剰流動性を抑えることは不可能である。中央政府は、オリンピック前の経済減速による社会的な不安が起こることを懸念していると考えられているだろう。ですから、オリンピック後に厳しい金融引き締めを実施する可能性が相当高いと思う。以前の日本のバブル期の過ちを繰り返さないように・・・

疲れた、気まぐれな書き込みだから、あまり具体的ではないかも、気にしないでください。