最近、夏ばてのせいか、ほとんど食堂へちゃんと食事をしなかった。そこの人がいっぱいである様子を見ると食欲がすぐ逃れてしまったのだ。（ダイエットにはいいけど。。）しかし、家に帰れば、食欲が不思議に回復したように、何でも食べたくなり、おなかがいっぱいで歩けないほどにたくさん食べれるようになった。「家ではダイエットはとてもできないよね」と姉ちゃんと二人とも自覚までした。

　同じ季節なのに、こんな食欲が変わるのは、やはり食事をする場所とかかわりがあるじゃないかと思う。食事をする場所としての食堂は、昼・夕食時間になると、潮のような人の流れがそこに向かい、「食事の戦い」が始まるようになる。なんかそこにいると、さっさと食事をすませようと考えずにはいられなくなる。みんなもおんなじ考えがある見たいに、食卓に座る人たちは、友達であっても、半マリ話し合いせず、じっと食べる人が多い。こんなとき、車にガソリンを入れるように、食はたんなる体が必要である補助品となる。

　これに対して、家にいれば、のんびりしたり、控えめなく、家族間の親しみを感じながら、大変幸せな感覚でも出てくるようになる。こんな適切なところで、何をしても、絶対逃げようとしない（特に私のようなしょっちゅうに家に帰る人にとっては）。それに、食事のことだが、家の食事は食堂やレストランほど豊富ではないが、親の感情を込めて作られたものに違いない。家族全員が食卓に揃って、子供の近状や、親戚の中で誰かが結婚する予定だなどいったりして、たまには料理への文句も言うのだ。その家族の雰囲気に沈み、知らずに食欲が上がってたくさん食べてしまったのだ。つまり、その家族の雰囲気こそが、食欲が変わる肝心な要素となるともいえるだろう。