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日志

天声人語7月度

已有 654 次阅读2007-7-9 09:57 |个人分类:天声人語

天声人语(7月8日)--天降暴雨—天灾?亦或人祸?    作者:冰城流星

日照りが続いた後なら、「喜雨」「慈雨」と歓迎される。しかし雨は、やはり疎まれがちだ。日々のあいさつでも、「あいにくの空模様」「足元の悪い中」などと、忌むように言い交わされることが多い。

连续的晴天之后,“喜雨”、“慈雨”便尤其让人期待。然而,雨也极易让人生厌。连日的日常寒暄中,也常常充斥着“倒霉的天气”、“泥泞难行”等使人不快的言谈。

だが雨好きもいる。詩人の薄田泣菫(すすきだ・きゅうきん)は、梅雨の雨がしとしと降る日を、「好きな本を読むのすら勿体(もったい)ない程の心の落ち着きを感じます」と随筆に述べている。そんな日は、静かに心の深みに降りていって、独を遊ばせ、独を楽しみたいと言う。

但是也有喜欢雨的。诗人薄田泣菫在随笔中这样描述梅雨时节淅淅沥沥下雨的日子,“心情极端平静,连读喜欢的书都觉得太浪费了”。他说那样的日子,静静地栖息在心底深处,让人不由得想要去把玩孤独、体味静寂。

仏文学者の辰野隆(ゆたか)も、降りはじめると、雨を眺めながら、聴きながら、いつも気分が快かった。「雨。雨。雨。……雨滋(しげ)き国は何処かにないであろうか」と記し、自分の前世は田んぼの蛙(かえる)か田螺(たにし)だったらしいと言っている。

佛文学家辰野隆在雨临大地之时,眺望着雨幕、聆听着雨声,心情总是很愉快。他写到:“雨、雨、雨……何处无你滋润的乡土”。他称自己的前世或许是田间的青蛙或者田螺。

静かな感傷を許さない「暴れ雨」が、近ごろは目立って増えている。短時間にのように降り、瞬く間に冠水浸水をもたらす雨だ。気象庁によれば、1時間に80ミリ以上だと「圧迫感があり、恐怖を感じる」という。とても心の深みで独を遊ばせるどころではない。

与悄然的感伤格格不入的“暴雨”近日明显增多。就是一会儿功夫便倾泻如瀑,瞬间即引发洪水和四处蔓延的雨。根据气象厅的报道,1小时就能达到80毫米以上,“让人倍感压抑和恐惧”。这样无论如何也不能在心底深处去把玩那份孤独静寂了。

片や、数日から1カ月ほど、ほぼ雨無しが続く頻度も増えている。つまり「降らないか、降ったら土砂降り」という二極化が進んでいる。渇水を案じて待ち望んだ慈雨が、たちまち災いの雨に変わる。これもやはり、温暖化と無縁ではないらしい。

另一方面,几乎连日甚至一个月都持续干旱的频率也在上升。也就是说正在走向“不下则已、一下倾盆”这样两个极端。因干旱而一直守望的甘霖,瞬间便成了灾雨。这似乎也与全球气候变暖不无干系。

大雨に見舞われた九州でも、短時間に猛烈な雨の降った所が多い。凶暴な雨である。しかし「人為の故なきにしもあらず」なら、これを「天災」と忌むだけでは事足りないのかもしれない。

在遭受暴雨袭击的九州,有多处地方在短时间内雨势强烈。可以说达到了凶暴的程度。此时,如果再以“并非人为因素”,而是“天灾”来进行托辞,恐怕是远远不够的吧。

天声人語

2007年07月09日(月曜日)付    http://www.asahi.com/paper/column20070709.html

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 時代小説を読んでいると「口入れ屋」という稼業が時おり出てくる。奉公口や日雇いの仕事を斡旋(あっせん)する業者である。店に来る町人や浪人者の人物を瀬踏みしつつ、職をあてがう。小説のこと、情に厚い善人もいれば、腹の黒いのも登場する。

 当節は代わって、人材派遣会社である。和紙に筆の時代と違って、日雇いの場合だと、携帯電話やメールで働き手を指図して派遣する。規制緩和の波に乗って、業界全体で大きく売り上げを膨らませている。

 腹の「黒っぽい」業者もあるようだ。日雇い派遣者からの不透明な天引きが、業界あげての問題になっている。一度の勤務ごとに数百円。名目は「業務管理費」「データ装備費」などさまざまだが、使途ははっきりしない。

 保険料だと説明されたのにケガをしても出ず、「詐欺」と怒る人もいる。厚生労働省は一斉指導に乗り出すことになった。全額返還を決めた大手もあるが、業界全体の総額は100億円を超すと見られる。ちりも積もればと言うが、取りも取ったりである。

 〈搾取した金は善窃取した金は悪〉と、川柳家の井上剣花坊(けんかぼう)は詠んだ。昭和初期に川柳を「社会詩」と言った人だ。「搾取が善」とは無論、資本家への痛烈な皮肉である。ひそみに倣って、不透明な天引きをどんな種類の「取」とみなすべきか。

 〈明日と云(い)ふ希望を暗い国に置き〉という、やりきれない句も剣花坊にある。日雇い派遣者には、低賃金に悩む若い世代も多いという。希望まで失うことのないよう、国にはきっぱりした姿勢がほしい。

 

天声人語

2007年07月10日(火曜日)付

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森永乳業提供の育児相談サービス「エンゼル110番」が、相談してきた人に「実家のありがたみ」を聞いている。家事・育児の手助けや精神的援助を抑えて、首位はしっかりと金銭的・物的援助だった。夫の実家からの支援にも抵抗はなく、「甘え上手なママ像」と分析されている。

 赤城農水相の政治団体が、両親が住む茨城県の実家を事務所とし、05年までの10年間に約9000万円の経費を計上していた。実家のありがたみで、家賃は無料らしい。では、それだけの額になった根拠は何かとなる。

 赤城氏は、電話代や切手代と、別の事務所の経費も合算したと説明した。いったん事務所ではないと認めたご両親も「地元の活動拠点だ」と修正した。親心か。

 この政治団体の場合、経費を裏づける領収書はいらない。だから赤城氏は「公表すべきものはした」と強気だ。法律を盾に、疑惑に口を閉ざした前任者と同じ言い方である。安倍首相も、同じようにかばっている。安倍氏と赤城氏は、おじいさんたちも首相と農相の関係だった。

 赤城氏は、東京にある妻の実家にも、別の政治団体の事務所を置いている。無論、濃密な親類づきあいは悪いことではない。実家は優しく、頼りになる。だが、都合よく使ってばかりでは全国の実家が泣く。

 赤城氏は予定通り、きょうにも欧州に出かけるという。帰国の予定は参院選の最中だ。このまま国民が納得できる説明がなければ、与党の候補者にも迷惑が及ぶだろう。政治家なら法律への「甘え上手」だけは慎んでもらいたい。

天声人語

2007年07月11日(水曜日)付

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都市近郊の畑地に野菜の自動販売機がある。透明な個室のそれぞれで、朝もぎのトマトやキュウリが100円玉の投入を待っている。昔ながらの野菜直売所にはのどかな風情があるものだが、「代金は箱へ/金百円也」をこの世情で貫くのは厳しかろう。性善説にはそれなりの覚悟がいる。

 「消えた年金記録」の救い方が固まった。その極意は、申し立てが「明らかに不合理ではなく、一応確からしいこと」だという。行政の基準にしては、妙に軟らかい。安倍さん、参院選を前に、一世一代の性善説である。

 保険料を納めた確からしさは、家計簿や給与明細、「消えた」期間の短さなどで判定する。そうした証拠類がなくても、話に筋道が通り、人柄や態度が良ければ給付を認めるという。

 「確認に来なきゃ確認しないだけ」「年金を自分自身で救出し」(朝日川柳)といった状況からは、一歩前進だ。「役所発」の不手際という負い目もあるのだろう。

 性悪説の監視カメラがにらみを利かす世の中で、行政の、柄にもない性善説が正直者を救うならそれもいい。ただ、もともとが納付者のお金である。相談窓口では、救済ではなく返還だと肝に銘じてほしい。かといって公金を、売れ残りの野菜のように「ひと山いくら」で放出されても困る。

 性善説を唱えた孟子は、誰もが持っている善の兆しとして、人のことを哀れむ惻隠(そくいん)、不正を恥じる羞悪(しゅうお)などを挙げている。政府はこの際、格差解消には惻隠、「政治とカネ」には羞悪と、万事、孟子流で臨んではどうだろう。

天声人語

2007年07月12日(木曜日)付

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漫画家の東海林さだおさんがテレビの料理番組に身もだえする様子を書いている。画面にはチャーハンを作るフライパンの大写し。右上あたりのご飯と具が混ざっていないのに、先生は「そろそろいいですね」。思わず「頼む、頼むからそこんとこ混ぜてくれ」(『東京ブチブチ日記』文春文庫)。

 目の前の不条理に手を出せない。同じもどかしさを、間接民主主義に感じることがある。国会審議や党首討論を見ながら身もだえした経験はなかろうか。「そこんとこ、まだ生煮えだぞ」と。

 参院選が公示される。いよいよテレビの前のあなたが、画面のチャーハンに木じゃくしを突っ込む時である。有権者の思いが重なれば、国政の味つけや盛りつけは違うものになる。

 一票では変わらないと斜に構える御仁がいるが、棄権の零票ではなお変わらない。年金も格差も税金も、これから数年の政治決断はその先の暮らしにはね返る。だから、若い人には重い一票になる。自身に痛みの波が及んだ時、あの日は海で遊んでいたと悔やんでも遅い。

 先の国会では、安倍首相の執念で重要法案が次々と成立した。それを可能にした与野党の勢力図はしかし、前首相が「郵政選挙」で遺(のこ)したものだ。この間、ずっと軽んじられた第二院の選挙ではあるが、そんな政治の姿と現首相への評価を下す好機となる。

 平凡な民主国家に生きる幸せをかみしめたい。寝ていれば、誰にも間違いなく投票日はやって来る。安倍さんに期待する人も、失望した人も、木じゃくしを握りしめて待とう。

天声人語

2007年07月13日(金曜日)付

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1万円札の平均寿命は3~4年だという。1000円札の1~2年より長生きなのは、釣り銭の役回りがないためだ。お札は国立印刷局で生まれ、日銀から浮世に出て、ぐるぐると商いに立ち会う。日銀に里帰りした折、傷んでいれば裁断され、使命を終える。

 どなたが、何のつもりで置いたのか。役所の男子トイレで、紙に包まれた1万円札が続々と見つかり、総額は400万円を超えた。たまたま物好きと縁ができたがために、お札たちは便所からメディアに登場する運命となった。

 添えられた手紙には「修業の糧としてお役立て下さい」とある。筆跡や状況から、同じ人物が全国を回ったようでもある。珍しく死傷者ゼロの事件とあって、連日、罪のない推理が花盛りだ。

 モノやサービスと交換され、お金は初めて、本来の役割を全うする。ぼろぼろになって、親元で切り刻まれる最期こそ本望だろう。その意味で、便所の万札たちは薄幸この上ない。持ち主が使う前に、お役人の管理下に置かれてしまった。

 いやいや、はなから騒ぎを「買う」つもりであれば、見事に使われたと見ることもできる。この騒動、視聴者や読者に小口転売され、いましばらくは消費され続けるはずである。

 福沢諭吉は「黄金は愚を智にし、醜を美にし、非を直にして向かうところ敵無し」と書いた。「よく積み、よく散ずべし」と盛んに寄付もした(福田一直『素顔の諭吉』)。金の力を知り尽くし、役立て方を説いた諭吉翁。便所に置き去りにされた札の右端で、何を考えていたろうか。

版本: V1.0
出品: 本站原创
来源: 本地
语言: 简体中文
授权: 免费

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