結局スピーチコンテストに参加することになって、今日、そのスピーチコンテストが行われた。何とかやればできる感じだというか。

　前は先生がすごく嫌だったけど、今は何か先生だって、そんなに悪くはないって感じがした。他の日々とは違って、今日は本当に優しかった。笑いながら励ましてくれた。まあ、いろいろ私をいじめたのも確かなことだけど（笑）、何とか私のために先生も苦労したらしい。

　今週が日本文化週で、そのためのコンテストだった。だからテーマは全部中日交流についてのもの。非即席スピーチだけのことだけど。あ、コンテストは非即席スピーチと即席スピーチ、それにまた日本の文化知識についての問題があった。実は即席スピーチはこの前その範囲をくれて、24個のテーマがあった。だが、今日会場に来て、テーマが全部変えられたと聞かせた。つまりこの前準備してきたものが全部無駄になったってこと。何と厳しいことかと選手のみんなが聞いたが、ただ審査員たちの決定だといわれた。でも私にとってはその方がましだった。テーマをもらったのが遅くなって、あんまり準備できなかったのだ。でも、テーマが全部変わっていると、みんな同じ状況なのだ。みんな全部準備することができなかったら。でもその同時に私にとってまた一つの挑戦だった。彼らみんなは四年生と三年生で、私一人だけが二年生だったのだ。もちろん足りないものがいっぱいある。どうすればいいかな。

　それに昨日運が悪く、2番目を取ったのだ。どうしても１番目にはならないようにと祈ったら、確かに1番目じゃなかったが、2番目だった。すごく不利な状況だった。何とか緊張しちゃって、どうにもならなかった。体の体調も悪かったし。昨日からちょっと吐き気がしたのだ。今でもそうなんだけど。朝おかゆしか食べなくて、昼も抜いたまま会場に行った。

　1番目のが終わって、私の番になった。私は自分に言った。きっとできるんだと。いつもの通りにすればいいんだと。そう考えながら、マイクの前に行った。下には大勢の人がいた。マイクの前に立つと、何とか妙に緊張さと不安さが無くなっちゃった。それでスピーチを始めた。いつも練習した通りに、いや、いつもよりもよくできたかもしれない。それから即席スピーチ。個人と集団性についてどう考えるのかのテーマだった。これは後で知ったことだが、今度の即席テーマは全部社会的な問題についてのものだった。実に難しい。ぼろぼろだったが、何とかなった。コウセイがちょっとめちゃくちゃになった感じだったけど、どうしようもなかった。でもそんなに悪くもないんじゃないかなとも思う。それに最終の日本文化知識。幸いに私が知っている問題だった。日本で一番古い歌集は何かと。思わず『万葉集』だといった。正解だった。ラッキ７を選んだのが正しかったかもしれない。それで私のスピーチが終わった。その時「やった」と思った。別に本当によく出来だとは思わないけど、あんまり間違ったところはなさそうという感じ。

　スピーチはまた続けて、やっと終わった。みんなすごかった。もちろんよくできなかった人もあったけど。よくやる人はすごく素晴らしくて、今の私とは同じレベルじゃなかった。でもそのほかの人は私と大きな差があるとは思えなかった。私だってやればいいんじゃないかと思った。やればできるのだと。最後に三等賞をもらった。まあ、参加したら全部賞があるもんだけど。でも私が最後の一名ではなかった。２名でもなかった。はっきり何番目かはよく知らないけど、何とかなったと。２年生としては、許されることだと思った。そうかな。

　今度はまあ、そうだったけど、来年はもうずいぶん変わっているんだろう。一年もたって、いつものままじゃすまない。だから、今からもまた頑張る。今度のコンテストも何とか経験になったんだし。よくできるさ。それに来年の私はきっと今と違うレベルなのだ。やればできるさ。