|
要旨
少子化が進み、一人っ子が当たり前という時代になりつつある。その結果、多くの子供は「長男か長女」になる。このような時代において、長男は親の期待を一身に背負い、厳しい現実との間で苦しむ。もし、現実が親の期待水準に達しなければ、親も長男も絶望し、日々の暮らしに軋轢が生じ始め、凶行につながる場合も出てくる。2004年に働きていない、いわゆるニートの長男が親を殺害する事件が相次いでいた。他方、長女は親の気力・体力が衰えてくることを気づいて、強い責任感で自分よりもまず「親はどう反応するか」など親のことを考え、結婚しないで家庭の「中間管理職」と位置づけられている。
意見
少子化時代が進んで、長男か長女は一人っ子であるケースも増えてきた。親からの期待はますます集中し、以前より高まっていく。「親を乗り越える」長男、あるいは、「父親より上の男」と結婚する長女、今の子は親に過剰な圧力を背負われている。したがって、殺人事件、ニート、非婚などを起こすのは当然であると思う。これらの問題を徹底に解決したければ、新時代の親子関係を慎重に見直さなければならない。
まとめ
少子化時代を迎え、殺人事件、ニート、非婚という新たな問題が起きている。殺人事件の陰には親の長男に対する期待が、過剰な圧力となっていたり、親が自分の体面を気にしすぎていることが背景として挙げられる。また、長女に対しても、親との同居を望む親が多く、そのため長女自身が自分の決断をできないケースが目立つ。
Powered by Discuz! X3.4
© 2001-2017 Comsenz Inc.