注~册 登录
咖啡日语论坛 返回首页

的个人空间 http://coffeejp.com/bbs/?0 [收藏] [复制] [RSS]

日志

小説(なぞの青年)

已有 585 次阅读2007-12-8 18:20 |个人分类:小説

天气: 晴朗

 都会のある一塊。そのあたりには住宅がぎっしりとたてこみ、住宅でないところは道路で、自動車が絶え間なく走っていた。従って、その辺の子供は遊び場所がなく、日当りの悪い狭い部屋のなかで、黙ってテレビをほんやり眺めていなければならないのだった。

そこへ、一人の青年が現れた。地味な服装で、おとなしく真面目そうだった。彼は通りのまどごしに、子供に話しかけた。

「この辺には、君たちの遊び場はないのかい」

うん、ないんだよ、鬼ごっことか、かくれんぼとか、ナウとびとかを、ぼくたちは誰もやったことがないんだよ。

「かわいそうに。小さいな公園でも、作ってもらえばいいのに」

「おとなの人たちだって、そう考えているよ。だけど、お役所に交渉してみたが、だめなんだって土地が高いし、そんなお金のでどこがないんだってさ」

子供は諦めきっているようだった。それに対して、青年は言った

「よし。ぼくが作ってあげよう」

「本当なの。みんな,、どんなに喜びだろうな。でも、そんなことが起こるのは、テレビの中にお話の場合だけじゃないのかな」

「いや、本当だとも」

うそではなかった。青年はどこからかお金を持ってきて土地を買い、地面の均し緑の木を植えた。ブランコや砂場も備え付け、安全設備も整えた。そして、集めって来た子供たちに言った。

「これからは、此処は君たちの世界だよ。いつでも自由に遊べるんだよ。」

「わあ、うれしい……」

子供たちは歓声をあげ、日光を浴びながら思い切り飛び跳ね、駆け回った。ついてきたおとなたちも感謝した。

「なんという、ありがたいことでしょう。お名前を教えてください。それを公園の名前とし、いつまでも忘れないようにします。」

しかし、青年は少しも得意そうな表情をせず、手を振って、控え目な口調で言った。

「名前など、同でもいいことです。当たり前のことをしただけですから、皆さんに喜んでいただければ、それでいいんですよ。お忘れになって下さい。」

誰かが写真を取ろうとしたが、青年はいつの間にかいなくなっていた。みなは奇跡をおこす魔法使いじゃないかなどと、話し合うのだった。

また、その青年は身寄りのない老人のところへ現れたこともあった。

老人の一生は、働き続け立った。若い時はよく働き貯金もできたっだが、それは物価の変動で消えてしまった。都市を取った今では、食べて行くだけがやっと、もう体も弱っている。

「生きている間に、一回でいいから、ゆっくりと旅行をしてみたいものだ。しかし、それも無理な望みだな」

と悲しげに言いながら暮らしていた。そこへやってきた青年はこう話しかけた。

「はい、これが流行周遊券の切符のつづりです。こっちは、予約旅館の前払いをしたという領収書。これは、小遣いのお金です。お好きなように、楽しんでいらっしゃい。」

当然のことながら、老人は人事かねる表情だった。

「からかっていらっしゃるのでは、内容だ。ありがたいことです。しかし、見知らぬあなたから、そのようなものを頂く筋合いはありません。」

「とおっしゃっても、もう取り消すわけには行きません。こうお考えになったら、どうでしょう。一生を真面目に働いたあなたには、せめて、それぐらいのことはなさる権利があるはずです。」

老人は涙ぐみながら喜んだ。

「そうですか。では、お言葉に甘えさせていただきましょう。ああ、夢のようだ。これで思い残すことなく死ぬます。あなたは、現代のキリストのようなお方だ…」したまでのことです。

「とんでもありません。ただの平凡な人間ですよ。なすべきことを、したまでのことです。では、いいご旅行を……」

青年は老人のくどい感謝の言葉が始まる前に、静かに帰っていた。

そのほか、その青年は色々なところに現れた。

交通事項で死んだ人の遺族の家に現れ、お金を渡したこともあった。ひき逃げされたので、訴訟を起こしてお金の請求をしようにもあいたが分からず、生活を困っていた人たちだ。

海外に流出する寸前の、古い美術品を買い戻し、博物館に寄付して、黙って帰っていたこともあった。崩れかけ、早く手を経たないとだめになってしまう遺跡の、修理代を出したこともある。資金が行き詰まり、閉鎖する以外に方法のなくなった保育所や恵まれぬ人の施設に、そっと金をおいていったこともあった。この類のことは、あげればいくらでもある。

青年の訪問を受けた人たちは、心からありがたがると同時に、あの人はどんな家のかたなのだろうと考える。大金持ちのお子さんはだろうか。それとも……。

その先は考え付かない。自分のことには金を使おうとせず、世の中のために尽くしている。偉い人だ。それにしても、よくお金が続くものだと。

しかし、いつまでもつづくというわけには、いかなかった。やがて、その行為も終わるときが来た。最初に気がついたのはその青年の上役、すなわち税務署長だった。彼は青年を呼びつけていった。

「おい、君、君を真面目な青年と信用し、金銭を扱う重要な地位につけた。それなのに、それを裏きり、気の遠くなるような額の使い込みをやった。なんということだ。一体、どんなことに使ったのだ。」

「実は」

青年は正直に答えた。署長はあきれて大声をあげた。

「けしからん、税金とは善良な国民が、政府を信頼して納めたものだ。それを議会にも官庁にも無断で、勝手に損な馬鹿げたことに使うとは……」

「いけませんでしたか」

「当たり前だ。お前は頭がおかしくなっているんだ。」

「私が異常で、ほかの議員や公務員たちは、みな正気だとおっしゃるのですか」

しかし、署長は、そんなことに答えるどころではなかった。この不祥事の、処理をしなければならない。関係者は表ざたにするのをいやがり、無理やり青年を異常者にしたて、病院に送り込んでしまった。

 


雷人

鲜花

鸡蛋

路过

握手

评论 (0 个评论)

facelist doodle 涂鸦板

您需要登录后才可以评论 登录 | 注~册

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2024-5-2 12:02

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

返回顶部