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日志

花火と自由と中国中央TVの火事

已有 700 次阅读2009-3-3 16:12 |

    2月9日夜、中国中央テレビ(電視台)新社屋の付属ビルが、違法に打ち上げられた花火の火が引火して炎上。消火にあたっていた消防士一人が死亡した。
   この花火は、旧正月の最期を祝うもので、北京オリンピックで使用されたのと同じ大型花火が、当局の制止を無視して打ち上げられたものであると報じられている。
    ◆旧正月の花火は、日本の花火のイメージとは違っていた
   旧正月の花火を、私は今年、初めて北京で目撃した(2月9日は、既に日本に一時帰国している)。
   「花火」というと、日本の夏を彩る、花火大会の花火を思い出す人が多いであろう。私の見たのはこれとまったく違っていて、もっと秩序なく、荒々しいものであった。
   私は、旧暦のおおみそか(1月25日)の夜、少し早めに寝ていた。
   そうすると、何かものすごく、外がやかましい。夢かなと思っていたら、妻が、私が一人で寝ていた部屋の壁をどんどん叩く。「すごい、すごい。見ないと損よ」、叩き起こされた。
   18階建てのマンション(といってもかなりぼろい建物であるが)の18階に私たちは住んでいる。18階のマンションの自室は、まるで空襲に襲われたかのように、騒音に包まれている。花火、爆竹。それが、マンションの近くのいたるところで、打ち上げられている。
   1発1発打ち上げられているものばかりではない。50連発?、あるいは100連発?の花火を打ち上げているものもいる。
   それらは、何か主催者がいてどこかでやっているというよりも、てんで勝手にそこらじゅうでやっているのである。バス停のそばのちょっとした空き地、マンションの前の道路の真ん中、いたるところで花火が打ち上げられている。もうすぐ、深夜12時なのに、大騒ぎである。
   ある程度、他の花火との間合いをはかりながら打ち上げているものもいるが、そんなことを無視して打ち上げているような奴もいる。むしろ、こちらのほうが大多数の気がする。
   それは年越しの12時に向けてのカウントダウンのように、集中的に打ち上げられている感じもあったが、12時が過ぎると一斉に沈黙が訪れるかというと、まったくそんなことはなかった。12時過ぎても、しつこく、あるいはダラダラと打ち上げられていた(1時を回ったら、さすが、少しは静かになったが)。
   この旧正月の大晦日から、旧正月でいうと15日目にあたる2月9日まで、毎晩のように花火は打ち上げられていたはずである(私は、途中で一時帰国しているので、その後の正確な様子はわからない)。
   これらの花火は、基本的に個人が自分の金で買って打ち上げられているもののようだ。文化大革命の頃からか、長年、旧正月の花火打ち上げは禁止されていると聞いていた。それが、じょじょに花火の打ち上げが解禁になり、ようやく北京市内でも打ち上げが認められるようになった。
   この花火は、金がかかる。50連発などのものは1000元(14,000円)あるいはそれ以上するらしい。市内各地に設けられて、花火専売テントのようなところで売られている。おおがかりな花火ほど、金がかかる。花火を打ち上げるのは、一面では自分のもっている資力を誇示することでもあるのだろう。個人でなく、グループで買う場合もあるのかもしれない。また、企業が宣伝をかねて打ち上げているのもあるだろう。
   花火を見ていて感じたのは、これは一種のストレス解消策(ガス抜き)ではないか?あるいは、一種の中国人民の自己表現ではないか?というものであった。
   例えばネット上の掲示板や、ブログに一斉にみんなが情報発信をする、それと同じことがその瞬間、夜空というキャンパスの上で一斉に行われているような気がした。議会制民主主義などという整然としたもの(主催者のいる花火大会?)ではなく、直接民主主義的な荒々しさを感じたものである。
   議会制民主主義では、国民はせいぜい一票にカウントされるに過ぎない。しかしこの花火の場では、一人は何票(何発)でも行使できる。やる気と金さえあれば、それだけ強力に自己発信できる。また、同じ花火でも打ち上げのタイミングの計りかたによって、よりアピール力は違ってくることだろう。
   日本人の感覚からすると、それはいさぎよい花火、美しい花火ではない。あるいは秩序だった花火ではない。もっと粗野で、しかもしつこい。人民が花火を勝手に打ち上げて騒いでいる、いつ終わるともしれない花火。それが旧正月の期間、毎日のように打ち上げられる(大晦日が最もすごかったが)。朝になると、花火の残骸が、町中のいたるところに転がっていた。
◆中国中央テレビとは?
   2月9日は旧正月の花火打ち上げのいわば最終日であった。それで、また大々的に打ち上げられていたのであろう。
   この花火は、私にとっては怖い感じもした。花火といっても、ロケット砲のようなものまである。ヒューヒューという音をたてながら、どかんどかんと爆発する。北京市全体が空襲にあっているような感じがした。また花火といっても爆竹がまじっている。かつて爆竹の破片で眼球を傷つけた人がいるという話も聞いた。ただ、きれいだといって見ていればすむような、おとなしい花火ではない。
   そもそも2月9日以前でも、花火が原因の火事や怪我などの報道は今年、いくつもされていた。しかし、2月9日の中国中央テレビの新社屋の付属ビル(30階建て)の炎上ほどはでな火事はなかった。
   中国中央テレビは国営テレビである。いわば、中国政府、中国共産党のスポークスマン的な役割のテレビである。
   このテレビは、1チャンネルだけではない。北京では、地上波だけで少なくとも6チャンネルぐらいもっている。おまけに、日本のNHKなどとは違って、堂々とCM放送をやっている。
   例えば、夜7時のニュース番組の開始前には、マオタイ酒を製造するマオタイ企業集団のマークが流れる。こんなCMを大々的に放送して、国営テレビとしてリスクはないのかと心配になったりする。仮にマオタイ酒に日本の事故米(汚染米)問題みたいなことが生じたりするリスクはないのだろうか、と(マオタイ酒の原料は米ではないのかもしれないが)。
   中国中央テレビの夜7時のニュースは、(日本でよく紹介される)北朝鮮の放送局と少し雰囲気が似ている。北朝鮮の放送では、女相撲の力士のような恰幅のよい年配の女性アナウンサーが、高々と声を張り上げている。
   中国中央テレビのアナウンサーはもう少ししゃれた感じではある。夜7時のニュースの場合、基本的に男性と女性のペアで仕事を進めていく。北朝鮮の女相撲のアナウンサーよりはたしかにスマートである。しかし、毎日のニュースの冒頭で、中国共産党のトップが外国から来た誰と会見したか、などのトップの動向を延々と放送すること、あるいは中国共産党などの重要会議で何が決定されたかを延々と報道すること、などは北朝鮮の放送と似ているともいえる(北朝鮮の放送の詳細は知らない)。
   テレビ番組の作り方としては決して面白いものとはいえない。重要な中国共産党や政府のイベントの様子を報道するときは、必ず出席している党幹部の様子を映し出し、おまけに名前をいちいち読み上げていく。完全にパターンが決まっている。この名前の読み上げは、おそらく順序も極めて重要なのであろう。かつて、NHKの紅白歌合戦でアナウンサーが美空ひばりと都はるみを言い間違えるという事件があったと聞いている。
   もし、中国中央テレビでトップの名前を言い間違えたら、この美空ひばり――都はるみ事件並あるいはそれ以上の反響がアナウンサーの身の上に及ぶのではなかろうか。そのせいかアナウンサーは党幹部の名前を読み上げるときは、かなり緊張気味である。そればかりか、視線をひたすら原稿の上に落としたままで、名前を読み上げていく。無理にカメラ目線をとろうとは決してしていない。
   この画像を見ていると、中国に限らず、国営放送のアナウンサーの役割とは何なのかがよく分かる。いわゆるジャーナリズムという位置づけではなく、国民への伝達機関そのものである。
   この中国中央テレビの新社屋の付属ビルで火事が起きた。先に述べたように、当局の制止を振り切って、違法ともいえる大型花火を打ち上げたことが原因だと報じられている。「当局」の制止というのは、北京市の公安局レベルのことを言っているらしい(公安局というのは、日本でいう警察と同じであろう)。しかし、中国中央テレビもある意味では、立派な「当局」である。
   あの、18階のマンションから、まるで直接民主主義の象徴のようにも見えた花火と、中国の現在の硬い体制の象徴のようでもある中国中央テレビの組合せは、奇妙で不思議な印象を私に与えている。

雷人

鲜花

鸡蛋

路过

握手

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