日志
宴の続き
热度 4 ||
駐在者の話なので、日ごろ思ったことをもう少し続く
大体日本からの赴任者は、十数年前の設立にかかわる人たちと、既に軌道に乗り、その維持と継続を任とする者たちに分かれる。
創造をする者だから、最初の赴任者らは本社での職位も高く、即断をする経験や権限を持ち、中国の役所連中や下請け業者との交渉も大変ながらこなしていた。当然、アフターファイブの過ごし方も豪快と言うか、派手でした。また、それを可能にする給与や手当てもあったことも否めないが。そのごろもまた、地元の日本人相手のカラオケや歓楽街が大いに賑わった時期でもあった。
ところが、現地法人が軌道に乗った後、また彼らが次々と定年になるにつれ、後任者というと、段々粒が小さくなり、また肝魂も小さくなった。それに前任者達と違って、本社での地位が低いので、現地のトップやそれに準ずる地位に就いたとしても、それ相応の判断力が伴わない、経験のなさ、現地事情や商慣習への理解の浅さのなせる結果はいうまでもないが、わたしの感じでは決定的な違いは前任者達が本社に喧嘩を売る気概を持っていたのに比べ、後任者はそれを持ち合わせていないのである。典型的なのは、帰任を拒否して会社をやめ、現地でそれまで築いた人脈や資源をツテに起業する人々は創業者が殆どでした。後任者たちというと、赴任期間中に手厚い手当てをもらって(それも前任者達と比べ随分と薄くはなっているけど)何事もなくやり過ごし、出来るのであれば、なるべく本社連中に逆らわない、帰任後窓際族に追いやられるのを避けるため、本社のリモートロボットに成りきってみんなの意見に従って行動をする、その意見が現実にあっているか否かはそんなに重要ではない、変に異議申し立てして、本社連中に味噌をつけられたら恐ろしいのだ。
こういう連中だから、ローカルに尊敬されるだ、忠誠心を口にするなんて、夢のまた夢でしかないことは自明のことだ。
当然、中には頭の賢いローカルスタッフに弄ばれ、彼らの私腹を肥す道具にされる者も散見するのであった。
自業自得と言うと可哀そうだが、評価に適当な言葉は見当たらない。
