キヤノンの工場建設をめぐる脱税事件で、逮捕された会社社長が東京地検特捜部の調べに対し「隠した所得はキヤノンの株の購入費などに充てた」と使いみちについても認める供述をしていることがわかりました。
　あらゆる組織や臓器になるとされる「ｉＰＳ細胞（さいぼう）」を作る際、ウイルス（病毒）を使うこれまでの方法ではがん細胞に変化する危険性があると指摘されていますが、イギリスの大学の日本人研究グループがウイルスを使わずにヒトのｉＰＳ細胞を作ることに初めて成功しました。

　　本番まで後三日、ＷＢＣ＝ワールドベースボールクラシックの
強化試合が（きょかじあい）終わりました。昨日は、本代の一番で
　　一能選手に対し、はまったく心配していないと強調しました。

　自民党（じみんとう）内では執行部（しっこうぶ）から、平成２１年度の補正（ほせい）予算案を編成し成立させたうえで、麻生（まそう）総理大臣の下（もと）で衆議院（しゅうぎいん）の解散・総選挙（そうせんきょう）を行うべきだという意見が出る一方、麻生総理大臣の退陣（たいじん）を求める声もあり、こうした声がどこまで広がるかが今後の政権運営（せいけんうんえ）に影響を与えることが予想されます。
　国会（こっかい）は、平成２１年度予算案と関連法案（かんれんほうあん）が先週、衆議院を通過（つうか）し、今週は２１年度予算案が４日、参議院予算委員会で審議入り（しんぎいり）します。また、定額給付金（ていがくきゅうふきん）の財源（ざいげん）の裏付け（うなづけ担保）となる第２次補正予算の関連法案が４日に参議院本会議で採決（さいけつ）される見通しで、否決（ひけつ）された場合、与党（よとう）側はその日のうちに衆議院本会議を開いて再可決し（さいかけつし）、成立させる方針です。これを受けて、政府・与党内では、景気のさらなる落ち込みに備えた追加（ついか）の経済対策の取りまとめ（汇总）に向けた検討が進む見通しで、自民党の大島国会対策委員長は１日、麻生総理大臣が近く自民党に検討を指示するという見方を示しました。一方、野党（やとう）側は、麻生政権を早期の解散・総選挙に追い込み（逼近，赶进，使陷入）たいとしており、民主党の山岡国会対策委員長が年度末にも麻生内閣（ないかく）に対する不信任決議（けつぎ）案を提出（てしゅつ）する考えを示したほか、菅（姓氏 かん））代表代行（だいこう代理）は、次の衆議院選挙で政権交代（こうだい）を実現（じつげん）した場合は社民党・国民新党と３党で連立（れんりつ）政権を作りたいという考えを示しました。こうしたなか、自民党内では古賀（こが）選挙対策委員長が、追加の経済対策を盛り込ん（加入）だ２１年度の補正予算案を編成して成立させたうえで、麻生総理大臣の下で衆議院の解散・総選挙に踏み切る（下定决心，毅然决然）べきだという考えを示しました。これに対し、党内では武部（たけべ）元幹事長（かんじちょうう）が、次の衆議院選挙までに麻生総理大臣は退陣すべきだという考えを示すなど「麻生総理大臣では選挙を戦え（ただかえる）ない」という声が公然（こうぜん）（公开）と出ており、今後こうした声がどこまで広がるかが政権運営に影響を与えることが予想されます。

　　キヤノンの工場建設をめぐる脱税事件で、逮捕された会社社長が東京地検特捜部の調べに対し「隠した所得はキヤノンの株の購入費などに充てた」と使いみちについても認める供述をしていることが、関係者への取材（しゅざい 采访）でわかりました。東京地検特捜部は、社長が逮捕容疑のほかに会社の所得２０億円余りを隠していたとして、２日にも法人税法違反（ほうじんぜいほういはん）の疑いで再逮捕するものとみられます。

　大分市（おおいだし）のコンサルタント会社「大光」の社長、大賀規久容疑者（６５）らは、キヤノンの工場建設をめぐり、関連会社（かんれんがいしゃ）の所得９億７０００万円を隠した疑いで逮捕されました。会社関係者などによりますと、大賀社長は東京地検特捜部の調べに対し「隠した所得はキヤノンの株の購入費などに充てた」と使いみちについても認める供述をしていることがわかりました。関係者によりますと、大賀社長は逮捕容疑のほかに「大光」と関連会社の「匠（たくみ＝巧み 影射阴谋）」を使って、建設大手（大企业）（おおて）の鹿島（かじま）などから受け取った裏金（うらがね）（背地交易的金钱）や仲介手数料（回扣）（ちゅうかいてすうりょう）など会社の所得２０億円余りを隠していた疑いがあるということです。大賀社長はこれらの所得隠しについても認めているということで、特捜部は大賀社長らを２日にも法人税法違反の疑いで再逮補するものとみられます。

　　あらゆる組織や臓器になるとされる「ｉＰＳ細胞」を作る際、ウイルスを使うこれまでの方法ではがん細胞に変化する危険性があると指摘されていますが、イギリスの大学の研究グループがウイルスを使わずにヒトのｉＰＳ細胞を作ることに初めて成功しました。

　研究を行ったのは、イギリスのエディンバラ大学の梶圭介（かじけいすけ）博士らの研究グループです。ｉＰＳ細胞は細胞の中に４種類の遺伝子（いでんし）を入れて作りますが、遺伝子を送り込む際にウイルスを使っている影響で、細胞ががん細胞に変化する危険性が指摘されています。研究グループは、４種類の遺伝子を特殊（とうしゅ）な方法でつないだ「プラスミド」という遺伝子を作ってヒトの皮膚の細胞の中に送り込んだところ、ｉＰＳ細胞を作ることに成功したということです。ウイルスを使わず「プラスミド」を使ってｉＰＳ細胞を作る研究は、去年京都大学の山中伸弥（しんや）教授のグループがネズミで成功していますが、ヒトの細胞で成功したのは今回が初めてだということです。また、梶博士と共同（きょうど）で研究しているカナダ・トロントのマウント・サイナイ病院のグループは、ｉＰＳ細胞ができたあと、外から入れた４つの遺伝子を取り除くことができたということです。梶博士は「ウイルスを使わないうえ、人工的に入れた遺伝子を取り除くことができるため、安全性が高まる。今後はｉＰＳ細胞ができる効率を上げていきたい」と話しています。今回の研究成果は、２日に発行されるイギリスの科学誌「ネイチャー」で発表されます。

　　期間満了（きかんまんりょう）とともに仕事を失う非正規（ひせいき）労働者の雇い止め（やといとめ）が深刻な社会問題になっていることから、厚生労働省は対策を話し合う研究会を設け、雇い止めの規制に向けた検討を進めることになりました。

　景気の悪化（あっか）で、去年１０月から今月末までに仕事を失う派遣（はっけん）などの非正規労働者はおよそ１５万８０００人に上り（のぼり）、このうち半数は期間満了で契約が更新（こうしん）されない雇い止めとなっています。現在の法律では、期間途中での解雇（かっこ）についてはやむをえない事情がなければできないことになっていますが、期間満了での雇い止めについては規定がなく、雇用不安（こようふあん）が深刻化しています。このため厚生労働省は、労働問題や企業経営に詳しい大学教授らでつくる新たな研究会を設けたもので、今後対策の検討を進めることになりました。研究会ではまず実態を把握するため、契約更新や雇い止めがどのように行われているか企業から詳しく聞き取るとともに、労働者に対しても希望の就業形態（しゅうぎょうけいだい）などについて調査を行う方針です。そのうえで、契約更新の回数や雇い止めに法律上の規制が必要かどうかや、契約期間の上限（じょうげん）を見直すべきかなどについて検討を進め、来年の夏をめどに報告書をまとめることにしています。

　　続いて、スポーツです。
　　野球のＷＢＣ＝ワールドベースボールクラシックの日本代表は、大会前の最後の強化試合で、巨人と対戦し、延長１０（じ）回、２対１でサヨナラが勝ちしました。日本代表は、ソフトバンクの敏也投手が先発し、一回に巨人の新外国人選手のアルフンム選手に一点を先制（せんせい）されました。この後三回からは二人目で松方大輔投手が当番しました。松方投手は万度で右足をつる場面がありましたが、打者の手元で変化する速球（そっきゅう）を効果的に使って、人一歩と行動しました。

　　脱税（だつぜい偷税）
　　地検特捜部(ちけんとくそうぶ地方检查厅特搜队）
　　所得（しゅとく）
　　充（あ）てた
　　供述（きょうじゅつ）
　　大分市（おおいだし）
　　関連会社（かんれんがいしゃ
　　匠（たくみ＝巧み 影射阴谋）
　　大手（大企业）（おおて
　　裏金（うらがね）（背地交易的金钱）
　　仲介手数料（回扣）（ちゅうかいてすうりょう
　　取材（しゅざい 采访）
　　法人税法違反（ほうじんぜいほういはん）
　　
　　細胞（さいぼう）
　　ウイルス（病毒）
　　遺伝子（いでんし）
　　特殊（とうしゅ）
　　共同（きょうど）

　　強化試合（きょかじあい）
　　先制（せんせい）
　　速球（そっきゅう）
　
　　麻生（まそう）総理大臣
　　自民党（じみんとう）
　　執行部（しっこうぶ）
　　補正（ほせい）
　　補正（ほせい）予算案
　　衆議院（しゅうぎいん）
　　総選挙（そうせんきょう）
　　退陣（たいじん）
　　国会（こっかい）
　　政権運営（せいけんうんえ）
　　関連法案（かんれんほうあん）
　　審議入り（しんぎいり）
　　定額給付金（ていがくきゅうふきん）
　　財源（ざいげん）
　　裏付け（うなづけ担保）
　　採決（さいけつ）
　　否決（ひけつ）
　　与党（よとう）側
　　野党（やとう）側
　　再可決し（さいかけつし）
　　追加（ついか）
　　取りまとめ（汇总）
　　追い込み（逼近，赶进，使陷入）
　　内閣（ないかく）
　　決議（けつぎ）
　　提出（てしゅつ）
　　菅（姓氏 かん））
　　代表代行（だいこう代理）　
　　交代（こうだい）
　　実現（じつげん）
　　連立（れんりつ）
　　盛り込ん（加入）
　　踏み切る（下定决心，毅然决然）
　　武部（たけべ）元
　　幹事長（かんじちょうう）
　　戦え（ただかえる）
　　公然（こうぜん）（公开）　
　　
　　就業形態（しゅうぎょうけいだい）
　　上限（じょうげん）
　　悪化（あっか）
　　期間満了（きかんまんりょう）
　　非正規（ひせいき）
　　雇い止め（やといとめ）
　　派遣（はっけん）
　　更新（こうしん）
　　解雇（かっこ）
　　雇用不安（こようふあん）