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ビジネスマナーの基礎知識
■ <第213号>
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◆ 今週の問題 ◆
今週は会議に関するマナーです。
以下の1~5のうちで正しいものをひとつ選んでください。
また、誤っているものはその理由を考えてみてください。
1.会議中は他の人の発言を聞き逃さないよう、一言一句メモを取る
2.新入社員なので会議は聞き役に徹し、自分の発言は控えるように心がける
3.やむを得ず遅刻してしまったので入室の際に大きな声で誠意を持って謝った
4.大勢の会議では結論を先に言い、後から理由を説明するようにした
5.ブレーンストーミングなので反論も自由に投げかけた
正しいものは4番です。
1番は間違いです。
会議中にメモを取ることは大切ですが、あくまでも自分の意見をまとめたり、
人の意見と比較しながら発言するためのメモにすぎません。
メモを取ることに集中しすぎて会議に参加できなければ本末転倒です。
2番は状況による場合もありますが、基本的にはよくありません。
たとえ新入社員であっても、会議に出席したからには積極的に参加する姿勢が
大切です。それはもちろん発言を求められることでもあります。
会議は基本的二位は発言して良い場ですから、積極的に参加しましょう。
3番のような一生懸命な人をたまに見かけますが、マナーとしては×です。
遅刻して、すでに会議が始まってしまっている場合は、迷惑にならないよう、
そっとノックして入室し、会議の進行係に黙礼をして席に着きます。
大きな声や音を立てて会議を中座させないように気を配りましょう。
4番は正解です。
大人数の会議は特に煩雑になりやすく、意見がまとまりにくいものです。
だからこそ結論から先に言い、わかりやすく伝えることが大切です。
例えば「私は○○には賛成です。なぜかと言いますと~」という具合です。
5番は間違いです。
最近、少人数での社内会議などでは主流になりつつあるブレーンストーミング
ですが、ブレストの原則は「人の意見に反論しないこと」です。
自由に意見やアイデアを投げ掛け合う場であることも事実ですが、
それ以上に、反論をしないことで、より自由な発想を掘り起こしていくことが
大切なので、ブレストでは人の意見に対する反論は避けるのがルールです。
会議もTPOに合わせてマナーも変わってきますが、その場の空気を読み、
会議そのものや会議に参加する目的意識をきちんと持つことが大切です。
同時に多くの人が介する場なので、双方への気配りにも留意しましょう。
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