「課長、ご苦労様です。」
ねぎらったつもりが不遜な印象に
「ご苦労様」は言うまでもなく相手をねぎらう気持ちを表現する言葉である。
ただし「ご苦労さま」には、目上の人が目下の人をねぎらうと言うニュアンスが強いから、
入社したばかりの社員が課長に言っては失礼にある。
こんなとき、「お疲れさまです」と言う職場でのマナーだろう。
古いデータだが、NHK放送文化研究所が行った意識調査(昭和六十二年)では、六割以上の人が
「目上の人に『ご苦労さま』」と言っても失礼とは思わない」と答えており、この割合の、年齢による違いは
ほとんどない。
現在ならさらにさらにこの割合が増えているはずで、やがては上司に「ご苦労さま」と言うのは何の失礼にも
あたらないと言うことになるかもしれない。
しかし、中には、そもそも目下の人が目上の人をねぎらうと言う行為自体が不適当であり、「お疲れ様」でさえ使ってはいけないと
考える人もいるのは事実。
年配の人(目上の人)にこうした意見の持ち主が多いことを考えると、「ご苦労さま」はやっぱりタブー。
「お疲れ様です」と言うのが無難のようだ。
ねぎらう:犒劳,慰劳。
不遜【ふそん】:傲慢,不谦虚。
やがて(1)不久;马上。
(2)大约,将近,差不多,几乎。
(3)毕竟,亦即,就是。
持ち主【もちぬし】:持有者,所有人;物主
年配【ねんぱい】 :(1)大致的年龄。
(2)相当大的年龄
タブー:禁忌之物,禁忌的言行。