上海夜想曲2
已有 497 次阅读2009-8-23 21:58
|个人分类:小説|
「情人節だっていうのに、むさっ苦しいねぇ」
華山路沿いのとある日本料理屋に午後8時、男三人、酒を交わす。
Mは初老の男性で、長い間寧波で投資の活動を行っていた。
今は縁あってうちの上海本社で1部門を任されている男だ。
それから私と日本から一緒に来ているS。
ちょっと頑固なところはあるが、根はやさしい中年男性。
そして私。
繁華街は多くの幸せそうなカップルが往来する。
手を握って歩いている者、腕をくむ者、肩に手を回す者、
今の私達には目の毒だ。
今飲んでいる日本料亭もしかりだ。やはりカップルが多い。
少し肩身の狭い思いがよぎる。
ここにいる3人以外は皆、何かの用で出かけている。
まあ、話は決まっているのだが。
そういう話が誰からともなくあがると、
3人の間で少しいたずら心が芽生えてくる。
「ちゃちゃ入れしてみようか?」
誰からともなく提案があった。
まあ、一種の僻み根性だ。
実は、夜に一緒に飲みに行かないかと私が昼間誘ったAがいる。
Aは3人の共通の知人で、上海に常駐している日本人だ。
私にとっては良い兄貴みたいな人なのだが・・・
Aが上海でつくった彼女とデートしている事は、
昼間の電話ですでに確認していた。
AにMが飲みの誘いの電話を入れようという話になった。
私はいない事にしてくれと一言付け加えて。
私達も性が悪い。
早速MがAに電話をする。
最初はAはのらりくらりと返事をかわそうとしたが、
最後には結局彼女と一緒に居るのでと断られた。
「はっはっは、やっぱり思った通りの展開になった。」
一瞬だけ場が明るくなったが、すぐにまた静かになる。
そんな時、何故だかふとクラブの彼女の事が思い浮かんだ。
彼女の名は麗という。私は彼女を麗麗と呼んでいた。
(麗麗も今頃はお客さんと一緒に楽しんでいるのだろうなぁ・・・
あいつにもちゃちゃ入れてやろう。)
全く私は性悪である。
これが全ての始まりだった。