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人の心を海とするならば
きっと その水は淀んでいる
水面のさざ波に名前をつけるなら
それは「喜び」や「怒り」になるのか?
いや、この海はそんな言葉では浅すぎる
この深い水底に何がいるのか知りたいなら
淀みの中で目を開けて
下へと 冷たくて重い水を蹴り続けるしかない
自分と言う人間を知りたいなら
たとえ 底がなかろうと・・・
3bridge
創造主と言うものがいたとして
きっと 彼はこの星を大きく創りすぎたのだ
おかげで 小さく怖がりの人間は困っている
こんなに星は大きくては人との距離の測り方がわからない
60億もの人間がいるのに
皆それぞれ とても一人で
みんな 必死で探している
距離のいらない もう一人を・・・
6bridge
まず、同じ銀河に生まれたこと
同じ種に生まれ、生きる時間が重なること
人と人が出会うことも
奇跡的な確率
笑うことも、悲しむことも、恋も
みんな1%の可能性の集まりだから
僕は目が眩む
世界はこんなにも色取り取りの奇跡に溢れている。
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鯨がジャンプする
彼の思い切りの高さ
水面をつり抜けて
一番上からまた上へ
彼の目に空への憧れはあるか?
もし、空さえも頂点でなく そのずっと上
無限に広がる宇宙の閃きがあると知ったら
彼はもっと上へと願うのだろうか
それが何のためと分からずとも
生き物たちはじっとして要られない
そわそわと世話しなく
心臓が動いている。
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願う、それは力を込めると砕けてしまう七色に輝くびいどろではなく
握り締めた分だけ硬くなる
黒光りする泥団子
形はいびつだ
でもこれが自分自身の指の形
いつか美しい宝石になるためじゃなく
世界で一番美しい泥団子になるための・・・
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外へでなくては
母の体の外へ出て初めて
空気の冷たさと人の手の温かさを知ったように
父の腕に抱かれ連れられた部屋の外で
空の高さと世界の大きさを知ったように
毎日のお決まりの道の外で
聞いたことのない自分自身の笑い声を知ったように
外へ、この星の外へ
まだ知らぬなにかを知るために
また一歩外へ
君の近くへ
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ずいぶん遠くに落ちたみたいだ
消え入りそうで
後づけのような雷鳴を
平地の避雷針は『聞こえなかった』と首を振る
雲の中に隠れないで、私の上へ落ちてきて
うるさいぐらいでちょうどいい
目の覚めるような稲妻を
私の心に突き刺して
怖いのは私の方
木一本とないこの平地で
私に逃げ場はないのだから。
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「濁流の中で溺れる」
『せせらぎの中でたゆたう』
「剥がれ落ちた感情は」
『何か足りなかった日常は』
「流れるうちに角が削れて丸くなり」
『まるでパズルのピースのように小さい一かけらの変わる』
「この愛しいかけらは」
『この美しいかけらは』
きっと
「お前と」『あなたと』
繋がるための一かけら
l リク「」
ニノ『』
シスター的台詞(被子安念出来更搞笑了)
「右の頬を殴られたら 左の頬を差し出しなさい 歯を食い縛っていれば ダイジョウブィ」
「汝の敵を愛せよ 仏陀も言っているぞ 何人も ここを狙えば一発だぇ(die)。」そう思えば、どんな人にも優しくなれるだろ。
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