日志
お題『マメシバ』
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 いよいよ発売の近付いてきた「マメシバ」！私の新しいシングルです。 みなさん、是非聞いて下さい。今回は徹底的にマメシバの話をします。 8月のタナボタライブに来て下さった方はご存知だと思いますが、 実はそこで一度お披露目していた曲なんです。レコーディング自体も、ライブよりも前に終わっていました。 だからなんとなく私の中では、ずっと前からあった曲のような気がしています。 「マメシバ」との出合いはたしか7月くらいだったでしょうか。 ふいに呼ばれてスタジオに行ってみるとすでにオケをとっているところでした。 その場で初めて聞いたその曲を、その場で覚えて即仮うたを録りました。 そしてその場で詞を書いてみないかというオファーがありました。 ただし、私の新曲の詞ということだけではなく、この曲はある作品の主題歌になるということだったので、 その世界観も感じつつ書いて欲しいという話でした。 そういうふうに詞を書くのは初めてだったので、私にできるのかなあと半分不安な気持ちは持ちつつも、 この「マメシバ」という曲の持っているスピード感や勢い、ひたすらな雰囲気がとても好きだったので、 とりあえずやってみたいと思いました。 いつも私が詞を書く時はまず映像のようなイメージが頭の中に浮かんで、 そこからことばを当てはめて行くような感じなんですが、このマメシバの場合はその「映像」が はっきりと見えてくるまでに少し時間がかかりました。 曖昧な風景や、もやもやしたイメージは浮かぶけど、「これだ！」という決定的な絵が出て来ない。 うろうろ彷徨ってみたあげく、ある時たどりついた世界はとても見晴しの良い、気持ちの良い場所でした。  私の脳で映像化された「マメシバ」という曲には、女の子の主人公がいます。彼女は髪もぼさぼさになりながら、制服みたいな短いスカートで走って行く。 どっか遠くにうずくまってる、彼女の大切な人。その人を目指してる。 どんな障害物も、悪天候も、邪魔をする人も、まるで彼女には見えていないみたいに、 ただひたすら走り続ける。まるで子犬みたいに。 夜明けの街、狭い路地、荒野みたいな何も無い土地や森の茂みの中、くるくると変わって行く景色。 走っている彼女のふとももの筋肉や、息づかい、空気の温度や風の吹き方まで肌で感じられるほど迫ってくる「映像」。 私の頭の中をどこまでもどこまでも駆け抜けて行く少女が、「名前を呼んで」って言った。 そこからはその絵にぴったりと合うような言葉を見つけ、パズルのように当てはめて行きました。 そうやって生まれた、この「マメシバ」。何より音の温度、勢い、風を感じていただけたらと思います。 この曲は来年の1月9日（火）からスタートする「地球少女アルジュナ」という作品のテーマソングになります。 この作品とシンクロすることで、きっとおもしろい世界が広がっていくんじゃないかなと思うと、とても楽しみです。 そして、今何かに向かって走ることができる喜びを感じてる私にとって、これは他の誰のものでもない、 「私のうた」だと感じています。大切な人のために何かをしたいと思う気持ち、誰かを大事だと思える幸せ、 根拠のない自信、勢いに乗る勇気、このうたの源はそういう力たちです。 だけどもとても微力で未熟。負けそうになることが多すぎて、 だからどっかで誰かが私を呼んでるって信じたい。  そう、負けそうになることが多すぎる。好きなことをしていくのも、誰かのことを愛するのも、 こんなに自然なことなのに、どうしてそのためにたくさん傷付いたり打ちのめされたりしなくちゃいけないんだろう。本当に欲しいものを手に入れるためには、嫌なことや辛いことも次々とやってくるわけで、 そのすべてを乗り越えていくにはとてつもないパワーが要る。 だけどもし本気でもうダメだと思った時、誰かが心から名前を呼んでくれたら、 また走り出せそうな気がして。そして同じように、本気でダメだと思った時、 誰かの名前を心から呼べたら、少し救われそうな気がして。 私たちひとりひとりはどうせ微力しか持ち合わせていないんだから、 そうやって生きて行くしかないんだと思った。そうやって微力の限り走って、何かを手に入れてくんだ。 とにかくそんなとき自分に大切な人がいるだけで、人生変わるよってな話。 ＊maaya＊ |
