◆ 取引先から招待されたとき
取引先から、接待やパーティーなどの誘いを受けたとき、みなさんは、どのように対応していますか?
癒着の原因になったり、無理を言われても断りづらくなるので、特定の取引先の人と親しくなりすぎるのは、あまりよいことではありません。
だからと言って、断ってばかりいるのも角が立ってしまいます。
ビジネスの関係であるわけですから、招待を受けるということは、悪い意味でなくても、先方は何らかの意図を持っているということです。
招待を受けたときは、その場で即答せず「一度、上司に相談してみます」と答え、必ず上司に報告し指示を仰ぎましょう。
そして、上司の指示が出ればすぐに、先方に返事をしてください。
断る場合も「出張のため」などと、角の立たない断り方をしてくださいね。
どちらの場合にせよ、いつまでも出欠の連絡をしないまま放置するのは人数確認など、先方の都合もあり、非常に迷惑なので気を付けましょう。
◆ 着席型のパーティーの場合
着席型のパーティーの場合は、結婚披露宴などと同じですが、主催者側のあいさつや乾杯が終わるまでは、料理や飲み物に手をつけてはいけません。
足を崩すのも、それまでは控えましょう。
食事がフルコースの場合は、自分のペースで食べず、テーブルの周りの人のペースに合わせるようにしましょう。
パッパとすぐに食べ終わってしまうのも上品ではありませんが、グズグズしていてお皿がテーブルにxxxxxxxxxxx
食べ終わらないのも困りものです。
あれこれ箸を付けるのではなく、xxxxxxxxxxxxxxxx一品一品、お皿を空けるようにしましょう。
マナーを気にしていたら、おいしく食べられない!というのは間違いです。
いちばんの目的はビジネスであって、食べることではありません。
周りの人への気配りを常に忘れないようにしてくださいね。
◆ 立食型のパーティーの場合
料理に手をつけるのは、乾杯が済んでからです。
中盤で来賓の挨拶などが入るときもありますが、そんなときは、お皿をテーブルに置いて話を聞くのがマナーです。
食事を取りに行くときも、取り終えたら他の人の邪魔にならないよう、配膳台からすぐにはなれましょう。
何度も取りに行くのが面倒だから…とお皿に山盛りに食べ物を盛るのもやめましょう。
食べ終わった後のお皿はテーブルの端に置き、
次の料理を取り分けるときはまた、新しいお皿を使ってくださいね。
尚、立食型の場合はたいてい、壁際などにいすが用意されていますがそのいすは、年長者や疲れた人が利用するために用意されたものです。
ビジネスの関係で招待されている立場ですから、疲れているとしても、極力利用しない方がいいでしょう。
◆ パーティー出席者との会話
知っている人がいなくても、積極的に多くの人と会話を持つようにしましょう。
知っている人同士で盛り上がったり、知らない人ばかりだからと、1人で飲み食いしていたり、入り口や壁際でボーっと孤立しているのは、場の雰囲気を崩す原因にもなりかねません。
逆に、顔見知りの人がいなくても、会話を持つことで、ビジネスはもちろん、新たなチャンスを得る可能性もあります。
そのためにも、こういったパーティーに招待されたときは、必ず名刺を多めに用意しておき、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
主催者や知人から、その場で誰かを紹介されたときは、イスに座っている場合は立ち上がって、立っている場合はそのまま、まず穏やかな笑顔で会釈をしましょう。
握手は、基本的には目上の人から求められた場合にのみ応じてください。
こちらから、握手を求めることは控えましょう。
◆ 中座する場合
少人数の着席型のパーティーの場合は、閉会までいるのがマナーです。
立食型の場合も、本来は閉会までいるべきですが、やむを得ない事情で中座する場合は、主催者や紹介者、または同行者にその旨を伝え、できるだけ目立たないように退室しましょう。
知り合いが多いからと言って、元気よく「おつかれさまです!!」
「お先に失礼します!!」などと言うのは、場にそぐわないので、静かに退室するようにしてくださいね。
だからと言って、何も言わずにこっそり帰るのもマナー違反です。
軽く挨拶して退室し、翌日にはお礼のメールや電話、あるいはお礼状を先方に送るといいでしょう。
顔見知りがいない場合のパーティーは特に気がひけてしまったり、
居場所がない気分になるかもしれませんが、積極的に周りの人と会話を持ち、招待されたチャンスを活かしましょう。