新人社員の田中は、西野部長と山田課長と一緒にクライアントを訪問しました。
その際に田中が取った下記の行動のうち、1つだけ不適切な行動があります。
さて、それはどれでしょうか。 ~~~~~~~~~~
1.西野部長が手土産を持っていたので、「私が持ちます」と代わりに持った。
2.タクシーでは、後部座席に西野部長と山田課長に座ってもらって、
田中は助手席に座った。
3.クライアントとの帰りの挨拶の後も、山田課長が担当者と込み入った話を
していたので、その間にタクシーの手配を済ませた。
4.帰り際に、クライアントの担当者が玄関まで見送りに来てくれたが、
田中は西野部長と山田課長の後ろに立って会釈をするだけにした。
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◆ 解答と解説 ◆
対応として間違っているのは3番です。
込み入った話であれば、当然、今話す必要があって話をしているわけです。
どのくらい時間がかかるのかが分からないうちに、独自の判断でタクシーを
手配してしまうと、二人の話を中断させてしまうことにもなりかねません。
話の途中でタクシーが来たら、先方に対しても失礼になってしまいます。
話の後にタクシーを手配すれば少し時間をロスしてしまうかも知れませんが、
相手に不愉快な想いをさせることはありません。
時間がなく、急いでいる場合であれば、せめて話をしていない西野部長に
相談して判断をあおぐようにしましょう。
また1は、部長の私物であれば、そこまでする必要はありませんが、
手土産となれば、先方に着くまでの間、部下が持つことも必要です。
ただし、先方に渡す前に部長に返し、部長から先方に渡してもらいましょう。
2は車の上座についてですね。
タクシーなどのように、運転手が上位者でない場合は、
運転席の後ろが最上位、次にその隣、下座が助手席になります。
運転手が最上位者の場合は助手席が上座になるので注意しましょう。
4は、ここでは上司を立て、自分はあまり前に出なくて良い場面です。
あえて名指しでご挨拶いただいた場合は別ですが、そうでない場合は、
上司が挨拶をしていたら、それに合わせて頭を下げる程度で良いでしょう。