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52、「~とき」
时间:2007-06-05 15:59:23  来源:日本語レッスン|http://homepage3.nifty.com/i-yasu/  作者:

●時間関係を表す「~とき」

一つの出来事の時間と、もう一つの出来事の時間の関連を表す従属節の代表的なものが、
ここで取り上げる「~とき」です。

 

                とき、                    

             前文                            後文      (文末)               

  時間関係を表す従属節           主節 

                

「~とき」は「ある時点」を表しますが、次のように時間の前後関係や一定の時間・期間を
表すこともあります。

 

 (1)食べるとき、くちゃくちゃ音を立てるな。(その時点、そのとき)

 (2)食べるとき、お祈りする。(=食べる()前に)

 (3)食べたとき、お祈りする。(=食べたあとで(直後))

 (4)食べているとき、テレビを見る。(=食べている間・最中)

 

主語については、他の従属節と同じく、基本的には「が」をとります。

 

 (5)父帰ってきたとき、母はいなかった。

 

●「~とき」の特徴         

「~とき」で問題になるのは、「~とき」の前に来る動詞や形容詞の形、「~とき」の前と
主節文末のテンス・アスペクトの関係、それに、「~とき」のうしろに「に」「は」などの
助詞が来るときの意味の違いです。

 

1)「~とき」の前に来る語の形

「とき」は(形式)名詞なので、前に来る動詞・形容詞などは連体修飾の形をとります。

 

  動詞

 い形容詞

  な形容詞

 名詞+だ

行く

行かない +とき

行った

行かなかった

忙しい

忙しくない +とき

忙しかった

忙しくなかった

元気な

元気じゃ/ではない +とき

元気だった

元気じゃなかった

休みの

休みじゃ/ではない +とき

休みだった

休みじゃなかった

 

2)「~とき」の前と主節文末のテンス・アスペクトの関係

 

 (6)

北海道
へ行くとき、セーターを買った。

 (7)

北海道
へ行ったとき、セーターを買った。

 

(6)(7)において、話し手はどこでセーターを買ったのでしょうか。

 

(6)は「行くとき」ですから、「

北海道
へ行く」という行為がまだ完了していない
ときに、したがって「
北海道
へ行く前に」セーターを買ったことになります。一方、
(7)は、「行ったとき」ですから、「
北海道
へ行く」ことが完了した時点、つまり、
北海道
へ行ったあとで」セーターを買ったことになります。

これは、主節の文末が完了の「買った」ではなく未完了の「買う」でも同じことです。

 

 (8)

北海道
へ行くとき、セーターを買う。

 (9)

北海道
へ行ったとき、セーターを買う。

 

話し手はまだセーターを買っていません。いつ買うかというと、(8)では「

北海道

行くとき」、つまり、「
北海道
へ行く前」です。また、(9)では「
北海道
へ行った
とき」、つまり、「
北海道
へ行ったあとで」買うことになります。

このように「~とき」の前の動詞・形容詞のテンス・アスペクトは、主節の時間とは無関係に、
「~とき」の前の事柄が完了したか否かによって決まることになります。

 

3)「~とき」「~ときに」「~ときは」「~ときには」

 

 (10)子供のときに、よく川でザリガニをとった。

 (11)子供のときは、みんないたずらで楽しかった。

 

10)の「~ときに」は何かをした、何かが起こったというように動作・変化が起こった
時点を表します。「1月1日に」「3時に」の「に」が「時間」の一点を表すのと同じ働き
です。

11)の「~ときは」は「~ときには」とほぼ同じ意味用法を持ちます。

「~ときは」は取り立て助詞「は」の働きで、「~とき」が取り立てられて、その時のことが
主題(トピック)になったり、他の時と比べるという対比の意味が含まれたりします。

 (11)では、「子供のとき」を思い出して(主題にして)、話し手の判断や気持ちを述べています。

 

 (12)a.登り始めのときは明るかったのに、頂上に着いたときには、とっぷり日が暮れていた。

b.登り始めのときに明るかったのに、頂上に着いたときに、日が暮れ始めた。

 

(12)では「登り始め」と「頂上に着いたとき」を対比的に比べているので、「ときに」ではなく)「とき(に)は」が自然になります。

 

「~ときに」「~ときは」の代わりに、(13)のように「~とき」も使うことができます。
これは話しことばで用いられることが多いです。

 

  13)子供のとき、よく川でザリガニをとった。

みんないたずらで楽しかった。

 

「~とき」のうしろに「に」や「は」が来て、「~ときに」「~とき(に)は」になる場合を
取り上げましたが、「~とき」は名詞であるので、それ以外にもいろいろな助詞を伴います。
それは「~とき」節が文の中でどのような構成要素(目的語、主語など)になっているかに
よって決まります。

 

 (14) 相手が油断したとき攻めるときだ。

 (15) 今お金がないので、払うのは今度来たときもいいですか。

 (16)  この間会ったときから、彼女のことが忘れられない。

 (17) また会うときまで、お元気でお過ごしください。

 (18) この間会ったときより、元気そうですね。

 

「~とき」を習いたてのときは、このような使い方は学習者には難しいですが、中級、上級に
行くにしたがって、固定された形でなく、句や節として文の中で自由に使う練習を取り入れたいものです。


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